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説明員(清井正君)
只今千田委員より御質問の、今回の水産
関係の災害に対して、
水産庁としてとりました措置でござい
ますが、この点は若干昨日も触れたのでござい
ますけれ
ども、私
どもといたしましては今回の災害、特に台風十三号等の災害が非常に水産
関係に重要な
影響を与えたということを注目いたしておるのでござい
ます。特に西
日本等、或いは近畿地方の災害等についてもいろいろ
関係がございましたのであり
ますが、特に十三号につきましては、当該各県が非常な災害を受けたのであり
ます。私
どもといたしましては、農業災害と並びまして、水産業の災害につきましても速かに
予算の措置を講ずべく目下
努力をいたしておるのであり
ます。その要点といたしましては、先ず漁港の施設或いは養殖施設、養鰻或いは養蠣その他真珠養殖等、或いはいろいろの施設がござい
ますが、そうい
つた施設についての復旧及び協同組合のいわゆる製氷、冷凍倉庫等、協同組合の施設の損害等につきましては、これは補助金によ
つて処置をいたすということに
只今進めておるのであり
ます。漁港等の補助金につきましては、すでに決定しており
ますところによ
つてやるのでござい
ますが、特に養殖施設或いは協同組合施設につきましては、今回の
法律によ
つて改正になりましたところに従いまして、高率の補助率を以て実行をいたして参りたい、こういうふうに
考えておるのでござい
ます。その他
漁船、漁具或いは種苗等の施設につきましては、この点は私
どもも初めは何とかして補助金等の措置を講じたいと
思つてお
つたのでござい
ますが、ただ諸般の事情より鑑みまして、思うようになりませんので、
只今はそうい
つたような
漁船、漁具等の問題につきましては、これを融資によ
つて解決いたす、最後的に公庫の融資によ
つてやりたいと思うのでござい
ますが、取りあえずの繋ぎ融資としましては、それに対して利子補給をいたすという
方法によ
つてこれを措置して参りたいというふうに
考えておるのでありまして、目下大蔵省とこの二、三日折衝を続けておるような
状況でござい
ます。数字の点につきましては、もう少したちませんというとはつきりした点は申上げられませんが、要するに施設については補助、その他のものについては融資、こういう二つの
方法によ
つてや
つて参らなければならん、こういうふうに
考えておる次第でござい
ます。御
承知の
通り何しろ全般の財政的な枠が極めてせばめられまして、当初私
どもが予期いたしましたよりも相当金額が低めにな
つて参
つておるのでありまして、勢い一年でやるべきことを二年間でやるとか、或いは三年間でやるとかというふうに、これを年次
計画に引直したようなものもあるのでござい
ますが、私といたしましては、できるだけ
努力を払
つて所要の補助金或いは融資の必要な措置をと
つて参らなければならんというふうに
考えておるのであり
ます。それから更に冷害対策についてのいわゆる土木事業といたしまして、私
どもは
只今漁港の修築につきまして相当
程度の金額を補助金として今
年度支出をいたしたいというふうに
計画をいたしており
ます。
只今お話がありました
通り、これはいわゆる農漁村と申し
ますか、或いは農民に対する賃金収入と申し
ますか、そうい
つた農業の賃金収入の
一つの政策としまして今までや
つており
ますところの漁港の修築事業に加えまして、今回特別措置といたしまして、修築事業を更に若干追加するということにいたしたいというふうに
考えまして、その点も目下所要の
予算も計上いたしまして、大蔵省と折衝いたしておるのであり
ます。この点につきましても、金額の点はまだきまりませんけれ
ども、我々といたしましては、
努力を払いまして、できるだげ多くの
一つ修築の
予算を取りまして、目的達成に努めたいというふうに
考えておる次第でござい
ます。