○
植竹春彦君 私は
本案に
賛成をいたします。
路線による交通機関はすべてに優先して
復旧せしめることが、交通機関以外の一切の
被害復旧を迅速に解決せしめるゆえんであると確信いたします。万一
復旧が遅れるときには、
地方民衆は食物も物資も料金の高いハイヤー、タクシー、貸切トラックを雇わなければならない。これは
被害地の住民の到底負担に堪えないところであります。更に又
本案が成立しない場合には、修理不完全な交通機関によ
つて尊い人命が運ばれる虞れがあります。半面において、自立回復力なき成績不良の
被害交通機関に対しては、増資或いは普通銀行よりの融資には、応募者も貸手もないのが常識であるから、本
法案の
補助金は誠に慈雨であると
考えます。併し本
法案による五分の一
補助金は、車輌購入の
補助金及至施設修復の
補助金としては余りにも過少であ
つて、文字は「
補助金」とあるけれ
ども、むしろ利子補給
程度の
補助率であるから、政府は本
法案第五条に掲げる融資斡旋にも特別の熱意を示し、以て
被害交通機関の回復を迅速に促進せしめなければならない。経営難の会社の借入金の交渉には、政府の斡旋こそ重大な役割をなすからであります。又本
法案の
運用及び
政令の作成
運用に当
つては、政府においては
事業成績の総合判断上、自力
復旧の容易可能なるものを省き、真に経営困難なるものを助けて、法意の存するところを十分に活かして
運用せられんことを要望して
賛成討論となし、合せて次の附帯決議を付することを提案いたします。
附帯決議案として
補助金の交付に当
つては、本法の
趣旨に鑑み、自力復興の可能なる企業を対象とすることなく、真に自力復興困難なものに重点を置くよう政府は特に考慮すること。以上であります。