運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1953-08-07 第16回国会 衆議院 本会議 第38号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年八月七日(金曜日)  議事日程 第三十七号     午後一時開議  第一 昭和二十五年度一般会計歳入歳出決算昭和二十五年度特別会計歳入歳出決算及び昭和二十五年度政府関係機関収入支出決算  第二 昭和二十八年六月及び七月の大水害による災害地域内のたい積土砂排除に関する特別措置法案参議院提出)  第三 町村合併促進法案参議院提出)  第四 図書館運営委員長国立国会図書館法第十一条第二項による審査の結果報告 ●本日の会議に付した事件  予算委員長補欠選挙  日程第二 昭和二十八年六月及び七月の大水害による災害地域内のたい積土砂排除に関する特別措置法案参議院提出)  日程第三 町村合併促進法案参議院提出)  水害地緊急対策特別委員会に付託した事件に関連する水害緊急対策に関する諸議案は今後同委員会に付託することとし、なお鹿児島県下における豪雨による被害調査の件を同委員会に併せ付託するの件(議長発議)  国会法の一部を改正する法律案松村謙三君外七十四名提出昭和二十八年六月及び七月における大水害による被害小企業者に対する事資金の融通に関する特別措置法案(本院提出参議院回付)  昭和二十八年六月及び七月の大水害による公共土木施設等についての災害復旧等に関する特別措置法案(本院提出参議院回付)  議員篠田弘作懲罰事犯の件  議員森三樹二君懲罰事犯の件  議員長正路懲罰事犯の件  議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件  科学技術振興に関する決議案本多市郎君外十二名提出)  国土総合開発促進に関する決議案藤田義光君外四十六名提出)  日程第四 図書館運営委員長国立国会図書館法第十一条第二項による審査の結果報告  日本放送協会昭和二十六年度財産事目録貸借対照表及び損益計算書  請願日程 軍人恩給復活に関する請願外千百十八請願  学校給食費国庫補助等に関する請願外九十五請願  会期延長の件     午後五時三十五分開議事
  2. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) これより会議を開きます。      ————◇—————
  3. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 予算委員長が欠員となつておりますので、この際予算委員長選挙を行います。      ————◇—————
  4. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 予算委員長選挙は、その手続を省略し、議長において指名せられんことを望みます。
  5. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。  議長予算委員長倉石忠雄君を指名いたします。(拍手
  7. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程順序変更緊急動議提出いたします。すなわちこの際、事日程第二及び第三を繰上げ、逐次議題とされんことを望みます。
  8. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程順序は変更せられました。  日程第二、昭和二十八年六月及び七月の大水害による災害地域内のたい積土砂排除に関する特別措置法案議題といたします。委員長報告を求めます。水害地緊急対策特別委員会理事綱島正興君。     〔綱島正興登壇
  10. 綱島正興

    綱島正興君 ただいま議題となりました昭和二十八年六月及び七月の大水害による災害地域内のたい積土砂排除に関する特別措置法案につきまして、水害地緊急対策特別委員会における審議経過並びに結果について簡単に御報告申し上げます。  本案は、御承知通り、今次大水害により、個々の地域におきまして、河川の決壊、地すべり及び土砂崩壊等により、異常に多量土砂が市街地、農地等に流入して堆積し、その排除につきましては日夜努力が重ねられているのでありますが、地方当局財政力及び各個人の資力にはおのずから限度があり、作業はきわめて遅々として進捗しない状況でありますので、これら堆積土砂排除事業をすみやかに遂行せしめるため、当該事業についての国の費産負担及び補助等について特別の措置を講ぜんとするものでありまして、本法の立案につきましては、本特別委員会におきましても、つとにその必要を認めておつたのでありますが、参議院水害地緊急対策特別委員会において起草され、参議院側より提案いたされたのであります。  本案内容の骨子といたしますところは、まず堆積土砂の定義につきましては、今次の六月及び七月の大水害により、政令で定める災害地域内に流入して堆積し、または水害あるいは地すべり等により発生した土砂崩壊等により災害地域内に堆積した、政令で定める程度に達する異常に多量の泥土、砂礫、岩石、樹木等をいうことと定め、次に災害地域内の公共用または公用施設で、政令に定めるものの区域内に土砂が堆積している場合、及び災害地域内の土地または建物その地の工件物で、前述の公共用または公用施設並びに別に補助の対象としている農地及び施設区域外にあるものに土砂が堆積しており、これを放置すれば公衆衛生上または正常なる社会活動を維持する上において著しく支障があると認める場合には、これらの土砂排除事業を原則として都道府県知事が施行することといたし、その事業費については全額国庫負担とすることにいたしております。また、災害地域内の農地並びに農業用施設林業用施設漁港施設並びに漁場で、政令で定めるものの区域内に堆積する土砂排除事業を行うものに対しては、その事業費全額を国が補助することといたしております。その他、事業費の決定、負担金の返還、剰余金の処分、監督等事務手続について規定するとともに、この法律施行前にした堆積土砂排除事業についても本法を適用することにいたしております。  本案は去る三日特別委員会に付託されたのでありますが、災害復旧に重大な支障がある炭害地域内の堆積土砂排除事業促進するため、国の費用負担及び補助等について特別の措置を講ぜんとする本案趣旨は妥当なもの事と認めるのでありますが、慎重審議の結果、全会一致をもつて部分修正を加えることと相なつた次第であります。委員会修正の要旨は、堆積土砂排除事業を施行する公共用施設または公用施設として例示している第三条第一項中の「道路、上下水道」等に「河川」を加えることとしたこと、堆積土砂排除事業を施行する第九条第一項の農地農業事用施設林業用施設漁港施設漁場で、政令で定めるものに新たに「港湾」を加えること、これに伴つて同条第二項の所管大臣に関する規定を整理したことであります。  以上、簡単でありますが、御報告をいたします。(拍手
  11. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 採決いたします。本案委員長報告修正であります。本案委員長報告通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本案委員長報告通り決しました。      ————◇—————
  13. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 日程第三、町村合併促進法案議題といたします。委員長報告を求めます。地方行政委員会理事灘尾弘吉君。     〔灘尾弘吉登壇
  14. 灘尾弘吉

    灘尾弘吉君 ただいま議題となりました町村合併促進法案につき、地方行政委員会における審議経過並びに結果の御報告をいたします。  本法案参議院提出にかかるものでありまして、その趣旨は、地方自治の本旨を十分に実現し、住民の福祉を増進するため町村規模を適正にし、その組織及び運営を合理的かつ能率的にすることが緊要であるにかんがみ、町村合併を積極的に促進するために、これが障害を除去し、合併町村を育成強化するの措置を講ぜんとするものであります。  本委員会におきましては、七月二十二日本法案の付託を受け、翌二十三日、参議院地方行政委員長内村清次君より提案理由説明を聴取しましたが、本法案は実に地方自治の進展上画期的意義を有する重要法案であるにかんがみ、特に小委員会を設けましたところ、各委員諸君は非常な熱意をもつて日夜検討を続けられ、また提案者たる参議院院側もしばしば連絡協議を重ね、慎重審議をいたしたのであります。八月六日、小委員長加藤精三君より小委員会における審議経過報告があり、本案に対する質疑を終了、続いて自由党両派、改進党及び社会党両派共同提出にかかる次に申し述べる修正案につき、委員床次徳二君よりその趣旨弁明があり、修正案並び修正部分を除く原案に対し採決を行いました結果、修正案及び修正部分を除く原案はいずれも全会一致可決せられ、よつて本案修正議事決すべきものと決した次第であります。  事修正の第一点は、都道府県に設置する町村合併促進審議会委員には、原案のほかに都道府県教育委員会代事表市議会議長会代表市長会代表をも加えることであります。第二点は、新設合併町村にありましては、合併町村協議により、旧町村議員が引続き二箇年以内議員の職にあり得るとなつでおる原案を一箇年以内に短縮することであり、第三点は、旧町村から合併町村に引継がれた一般職の職員の身分取扱いにつき、合併後一箇年以内に退職を申し出た者に対しましては、退職手当の支給につき特に優遇をしなければならないとする規定を附加したことであり、第四点は、合併関係町村のうちに、町村合併の際に自治体警察を持つていたものとしからざるものとありました場合においては、合併後三箇年以内に、従前自治体警察を持つていた町村は、その町村区域限つて自治体警察を持ち続けてもよいという原案の定める特例を、合併町村が新たに市となつた場合並びに市が町村を編入合併した場合にも同じく適用するようにすることであります。最後に、修正の第五点は、原案によりますれば、本促進法によつて市町村合併の申請があつた場合において、都道府県知事がこれを拒否しまたは六箇月以内に許可をなさないときには、関係市町村は、内閣総理大臣に申請し、その裁決を求めることができると規定しておるのでありますが、この規定を、本促進法によらずして、市町村合併等をなさんとした場合においても、これによつて町村の数が減少するものについては同様に適用があるものとすることであります。  以上御報告申し上げます。(拍手)、
  15. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 採決いたします。本案委員長報告修正であります。本案委員長報告通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本案委員長報告通り決しました。  (議長発議
  17. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) お諮りいたします。事水害地緊急対策特別委員会に付託した事件に関連する水害緊急対策に関する諸議案は、今後同委員会に付託することといたしたいと存じます。なお、鹿児島県下における豪雨による被害調査の件を同委員会にあわせ付託いたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて、さように決しました。      ————◇—————
  19. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、松村謙三君外七十四名提出国会法の一部を改正する法律案議題となし、この際委員会報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  20. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  国会法の一部を改正する法律案議題といたします。委員長報告を求めます。議院運営委員長菅家喜六君     〔菅家喜六登壇
  22. 菅家喜六

    菅家喜六君 ただいま議題となりました国会法の一部を改正する法律案について、議院運営委員会における審議経過並びに経過を御報告申し上げます。  まず、本案内容について申し上げますと、わが国内外の諸情勢にかんがみ、保安庁所管に関する事項審議がきわめて重要であり、その内容も増加したと認められますので、これらの事項所管する常任委員会として防衛委員会を設け、かつ防衛委員は、予算委員議院運営委員等と同じく、他の常任委員との兼務を認めることとしようとするものでございます。  本案につきましては、委員会において、国会法改正については現に国会法改正案起草小委員会を設けせつかく検討中であり、常任委員会の改廃、専門員制度検討等の諸問題も、これが一環としてあわせ研究さるべきものであるとの意見もありました。従つて、本件は閉会中の継続審査に付すべしとの議論もあつたのでございます。  今回の改正案内容は、特に緊急と認められましたので、防衛委員会名称保安委員会と改めて、修正議決すべきものと決定いたした次第でございます。  詳細は速記録に譲りまして、以上報告を申し上げます。(拍手
  23. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 討論の通告があります。これを許します。山本幸一君。     〔山本幸一登壇
  24. 山本幸一

    山本幸一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました国会法の一部を改正する法律案、すなわち保安委員会設置案反対し、その討論を行うものでございます。  この案は、過ぐる四日、議運に防衛委員会の名において提案せられまして、その理由とするところは、保安庁所管に関する事項並びに国家防衛に関する事項審議は、きわめて重要にて、かつ内容を増加したと称するのでございます。この防衛委員会名称が、本日急に保安委員会という名前に化けて提出せられたものでございます。提案理由によつて明らかなごとく、再軍備を主張するものと、国民の反発を恐れて、やみ再軍備でごまかそうとするところの政府とのやみ取引案であることは、きわめて明瞭なる事実であろうと存ずるのであります。(拍手)すなわち、吉田内閣がやみ再軍備促進言葉をかえて言えば、保安隊の名によつて国民を欺瞞し、再軍備の既成事実をつくり上げようとする陰謀を具体的に進めていることをみずかち暴露したものと私どもは考えるのであります。(拍手)このことは、今国会における吉田内閣の施策を見てもはつきりわかる通り、すべての重要法案が結局するところ再軍備の道につながりまして、しかも、日本民族犠牲によつて外国のための再軍備促進に終始して来た事実として、何人も否定し得ないところであろうと考えるのであります。  今ここにその一、二の具体的事実をあげまするならば、第一に、昨日岡崎外務大臣が行うたMSA援助中間報告において明らかな通りMSA援助受入れには当然防衛力の増強は負わなければならないと言明いたしたのであります。これを逆な言葉で言うならば、MSA援助米国軍事目的達成ひもつきであり、かつまたこれに応じなければ米国のごきげんをそこねる結果となり、さらには軍需資本家への御奉仕にそむくものと自認したことにほかならないと信ずるのであります。皆さんの御承知のように、すでにMSA援助を受けた各国の中にすら、これは戦争準備促進の道であり、しかも防衛費に要する国民負担は加重され、国民生活を破壊に導きつつある現状にかんがみ、援助受入れ拒否の強い運動が続けられているということでございます。吉田政府並びに本案賛成者諸君は、こうした事実をことさらに隠蔽して、他国のための防衛体制保安委員会を設置し、国内秩序国土防衛に名をかりて再軍備計画審議を進めようとするにほかならないのであります。(拍手)  第二の点は、労働階級はもちろんのこと、ほとんどの学者諸君及び識者のすべてが憲法違反であると断じ、さらにまた労働者基本的人権の否定であると強く反対して来ましたあのスト規制法を、多数の力で無理やりに押し通したのでありますが、これとて、政府与党を初め賛成者諸君の意図するものは、単に資本家擁護目的ばかりでなく、国民戦争反対戦争につながる再軍備反対の輿論が、民主的に訓練せられました労働者組織的運動に発展するのをおそれて打つた事前の策であり、露骨な抑圧手段であつたと思われるのであります。(拍手)このこともまた、他国防衛するため日本民族犠牲をしいるものであると同時に、今回の保安委員会設置と重要な関連を持つているものと信ずるのであります。(拍手)  本案賛成者諸君は、開会以来八十日に近い今国会中、防衛または保安委員会設置をおくびにも出さず、ひた隠しに隠して参つたのでございますが、いよいよ会期の終らんとする今日、突如として提案し、これを押し切らんとする態度こそ、民主的審議を否定した暴力的態度と言わざるを得ないのみか、ちようどこの事実は、きんちやく切りポン引のしわざとしか思われないのであります。岡崎外務大臣不信任案提案説明の際明らかにされたごとく、講和、安保の両条約を初めとして、今回のMSA通商条約等々、ことごとく秘密外交従属外交奴隷外交の尤たるものでございます。(拍手本案提出者諸君も、こうしたことが今後どのような結果を生ずるかというぐらいは、いかにアメリカ一辺倒的頭脳の持主である皆さんも十分におわかりであろうと存ずるのであります。(拍手)  本日の議院運営委員会における提案者説明によれば、保安隊防衛のための戦力とは言われなかつたが、軍力であると称ぜられたのでございます。こういうような意見をもちましてこの保安委員会を常設するということは、私どもは断じて容認しがたいのでございます。さらにまた、本院より、国会法の合理的、民主的な改正等調査の必要のため、五名の同僚諸君が近くヨーロツパ諸国に派遣せられることになつているのでありますが、本来ならば、その調査が終つて詳細な報告を受けた後に本案のごときものを議論するならば別でございまするが、それをも持たずに、保安委員会のみ単独で設置する考え方は、結局再軍備に対する黙約ができたと称する、恐るべき陰謀であると断ぜざるを得ないのであります。(拍手)  一体、皆さんも御承知のように、現在ある内閣委員会保安事項審議が不十分であるという声は、われわれは今日まで一度も伺つたことがございません。内閣委員会で今日までこれらの問題を審議するに、いかなるさしつかえがあつたでございましようか。また、どの程度の不十分さがあつたでございましようか。いまだその事例を示していないではございませんか。提案理由のごとき抽象論で行けば、治安上必要であるから、地方行政委員会から警察事項を引抜いて、警察委員会のようなものを設置いたさねばならぬことにもなりましよう。同僚内閣委員諸君意見によつても、内閣委員会において保安事項審議するに十分過ぎるほど十分であると断言しておられるのであります。それどころか、今国会中、保安事項等政府審議態度を見ますならば、吉田首相みずからが野党の追究をきらつて、やれ腹痛だとか、あるいは気分が悪いとか、渉外関係だとか称しまして、大切な審議中に雲隠れをいたしましたことは、その回数すら記憶を失うておるような次第でございます。要するところ、本案を必要とする理由は、百歩譲歩しても発見することができません。まさか、提案者たる諸君も、内閣委員長には特に再軍備反対委員長が出ておられるの場で、再軍備論者の思うようにならず、さりとて民主的にして公平な委員長をやめさせることもできないから本案を出したとは、私も思いたくはございません。  政府を初め、本案賛成者諸君は、国民のほんとうの声を聞いていただきたいと思うのであります。過日来西日本を初め全国各地を襲うた大水害慰問調査に行かれた同僚報告を承ると、水害地被害者は、口をそろえて保安隊より保安堤防、すなわち保安隊より保安堤をと要求しているのであります。このことは、国民が血の出るような税金をとられ、それが外国を守る傭兵的再軍備に使われ、自分たち水害により、酷暑の中に、飢えと不安に脅かされつつある現状から出た悲壮なる叫びであろうと存じます。(拍手政府与党並びに賛成者諸君は、この事実を銘記されたいと存ずるのであります。  私は、以上の理由によりまして、本案に強く反対いたしまして私の討論を終る次第でございます。(拍手
  25. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 椎熊三郎君。     〔椎熊三郎登壇
  26. 椎熊三郎

    椎熊三郎君 私は、改進党を代表いたしまして、ただいま議題になつております保安委員会設置国会法改正案賛成趣旨を述べたいと存じます。  今度の特別国会は重大な国会でありましたが、なかんずくこの会期を通じて一番論争の的となつたものは、二十八年度の予算案、並びにこれと関連して予算委員会で非常な論議になりましたものは、何と申しましても日本防衛力の問題でございました。今日、警察予備隊保安隊名称はかわつております。これは一体どういうものなのか。警察官であるのか、兵隊であるのか、軍隊であるのか、戦力であるのか、その性格おのおの見るところによつて違いましようが、いまだ国会論争を通じては帰一するところがない。政府はこれを軍隊でないと言つております。われわれは、どうもこれ軍隊でないと言うのはおかしいと思う。私は、これは軍隊だろう、少くとも戦力だと思う。これは私の考え方である。けれども国会を通じて、国民の前にこのことが明らかになつておりません。しかも、政府は、国家防衛のために、国内経済力とにらみ合して防衛力を漸増すると言つておられます。そのためにこそ、現にMSA援助アメリカから受けるということで、現にその交渉が始まつているらしい。昨日の外務大臣中間的報告の中にも、そのことが明らかにされております。それは兵隊であろうが、戦力であろうが、巡査であろうが、少くとも国の防衛のために、これだけ大きな金を使つて、そうしてこれだけの設備を持つているという事実を、諸君は無視することはできないであろう。  社会党は、左派は再軍備反対だと言う。右派はやや違つているようである。(「反対だぞ」と呼ぶ者あり)本質的には反対でないが、今のところは国民生活充実の方が先だと言つている。そこに社会党左派右派とが分離した原因もあるらしい。いずれにいたしましても、この問題は、われわれ政治家としては、目をおおうことのできない事実の問題であります。われわれは、観念論をやつている、観念の遊戯に終始している政治家ではない。現実に立脚して、わが日本の復興を、再建を、いかにすべきかというのが課せられた任務であります。(拍手従つて、この保安隊性格を明かにすることも、われわれの任務でございましよう。  MSA援助というものの内容は、はたしてどうであるか。現に、国会は、本日をもつて会期を終りとなす。会期終つた後において、吉田さんを中心とするこの内閣で、秘密外交でかつてにきめられたのでは、国民は何と言うでございましようか。われわれは、今日の日本再建において、吉田さんのワン・マン的独裁外交には断じて信頼することができない。すなわち、国民外交によつて事国民の熱意によつてこれ監視することが、われわれ国会議員の重大なる責任だと思う。(拍手)しかも、ただいま山本君の御議論の中に、あなたは何たる失礼な、卑猥なる、下等なる言辞をもつてこの演壇を汚さんとするか。今日、国会品位というものは、国民指弾の的になつている。現に、この席上においても、懲罰問題が論議せらるる本日ですぞ。あなたはしかるに、この法案を出したる者は、きんちやく切りだとは何事だ。ポン引とは何事だ。諸君、そういう失言辞を他人に浴びせかけて、この間の乱闘は何から起つたと思う。諸君民主政治は、お互いの人格を尊重するにあらずんば成り立たないのだ。そういう無礼千万なことを言つて論議を続けるがごときは、国会品位を失墜するもはなはだしい。(拍手)  しかも、諸君、今や国際間の情勢、は、諸君承知通り、現にアメリカとわが国とはMSA中心として交渉が開始せられておるのに、どうしてわれわれは目をおおうて、この事実を知らずにいることができましようか。しかも、われわれは、今日までこの問題を隠蔽しておつたのではない。わが党は、過ぐる六月の十八日、党の大会を開いて、満天下にこのことを公約しているのです。(拍手)すなわち、総選挙直後における党大会の国民に対する公約です。そこで、私どもは、当初防衛委員会なる名称をもつて設置したかつた。今日まで遅れたのは、事国の防衛に関する問題だから、再軍備賛成する者があつても、反対する者があつても、それはともに国家の重大問題を心配することであるから、いずれにしても、真剣なる討議研究を必要とするとわれわれは感ずるのであります。そこで、こういう重大な問題であるから、各党了解のもとにこういう委員会を設置したいと、先般来各派に交渉を続けて参つたのであります。幸いにして、自由党並びに分自党は、われわれの趣旨を了解せられて、設置に賛成せられました。再軍備反対せらるる諸君は、なぜこの委員会を活用して、反対趣旨国民とともに明確にしないのか。(拍手)卑怯千万なるやり方だと私は思う。  そこで、当初防衛委員会名称を付したるわれわれが、自由党諸君の主張によつて保安委員会とかえたるゆえんのものは、今日の国会法上の常設委員会は、各省にマツチしてつくるという建前にあるので、防衛問題に関する、少くとも保安庁中心とする案件は、保安委員会がこれを担当するこどをもつて最も便宜とすると考えられまして、自由党の修正意見にわれわれは同意したのであります。すなわち、自由党の軍備に対する観念、社会党軍備に対する観念、われわれが防衛力を持とうとするわれわれの観念は、おのおの党の立場によつて違いましようけれども、あげて日本再建のために、それがいかなるものであるかということを、国会を通じて国民のために研究するということは当然のことではないか。(拍手)しかも、われわれは、この委員会を本日設置して、閉会中継続審査のもとに、目下アメリカ交渉中のMSAの問題を監視し、実体を把握せんとして、本日これの急遽上程を望んだ次第であります。  願わくは、再軍備反対諸君といえども、冷静に刻下の事態を判断せられまして、われわれは防衛委員会として提案したのでありますが、今日修正せられて保安委員会名称がかわりましようが、内容においては、十分国家のために幾多の問題を研究することができるのでありますから、諸君も翻意して賛成せられんことを希望いたします。(拍手)  最後に一言、諸君は、常に国会品位を主張しつつ、そして乱闘まで行いつつ、他党の行動をインチキであるとか、きんちやく切りであるとか、そういう暴言をもつてこの問題を論ずるがごときは、下劣下等な諸君の心事を如実に暴露したものであることを私は主張いたします。(拍手、「何を言うか」「議長注意しろ」と呼び、その他発言する者多し)  以上、私は、防衛委員会を主張したものでありますが、保安委員会設置案に対して満腔の誠意をもつて賛成するゆえんでございます。(拍手
  27. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 池田禎治君。     〔池田禎治君登壇
  28. 池田禎治

    ○池田禎治君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程に相なりました国会法の一部を改正する法律案反対討論をいたさんとするものであります。(拍手)  ただいま、改進党の椎熊君は、この委員会の重要性を力説されたのであります。その重要性は、私は椎熊君の言をそのままに承知いたすといたしましても、ここで思い浮べますことは、この国会を召集されました直後におきまして議院運営委員会において、椎熊三郎君は、福永官房長官に対しまして法案提出の時期を尋ねて、政府提出重要法案は、会期の終りになつたならば、その責任は衆議院は負わない、このことを厳に戒めたのであります。(拍手)しかし、同僚議員より、しからば議員立法についてはいかに、議員立法についても、もちろんである、十分の審議期間を置かなければ、衆議院はその責任を負わぬものであるということを、現に申されたのであります。ところが、皆様も御承知のように、衆参の両院は本日をもつて終了するのであります。それも、延長になつた日数の最後の日であります。しかも、国会法を改正するということは——国会法というものは、国会の最も基本となるべき法律であります。規則であります。これをかえるということは、よくよくのことがなければ、そう簡単に、朝令暮改のようにかえてならぬということは、どなたも御承知のことであろうと私は思います。(拍手)  この国会法改正案のねらいは、常設されておるところの二十二の常任委員会に、さらに追加して保安委員会をつくろうとしておるものであります。その提案者理由を伺つてみますと、保安庁所管に関する事項並びに国家防衛に関する事項審議はきわめて重要であり、かつ内容を増加したと認められるので、これがために特に保安委員会を設けたいというのであります。国会法の改正につきましては、すでにいろいろな角度から検討されておりまして、議院運営委員会国会法改正の小委員会を設けて、前国会以来、鋭意検討を続けておるのであります。これは議員諸君のすべてが知るところであります。たとえば、郵政、電通の二つの委員会合併すべし、あるいは農林、水産の二つの委員会を一本にまとめてはどうか、あるいはまた経済安定委員会はどうしても必要であろうか、また図書館運営委員会議院運営委員会に取入れて、懲罰委員会の一ごときものは、常設ではなく、懲罰事犯の発生したときに設けても十分ではないか、こういうふうな具体的討議が各党の委員によつて進められておるのであります。しかも、この結論は、あまり遠くないうちに出すということを、われわれは了承しておるのであります。  こういうときに、今期の幕切れの本日の本会議、しかもこれを審議いたしましたのは、昨日の議院運営委員会国会法改正の小委員会におきまして、その審議の時間わずかに三、四十分であつたと私は承知しておるのであります。(拍手)本法案審議は、本日もまた議院運営委員会で確かにいたしましたが、冒頭において椎熊君から申し述べた趣旨から申しますならば、何がゆえに改進党の方も自由党の方も早くこれを出されてそして十分の審議期間をとつた土に、ぜひ必要なりということをお認めにならないのでありましようか。(拍手)私は、必ずしもこの委員会をつくるということについて、特別なる臆測をたくましゆうしようとするものではありません。けれども、御承知のように、世間では、再軍備の漸増計画をもつて一路驀進しておるという吉田政府はこういう立法措置を設けるのではないか、こういうふうな誤解を種々生じておるのであります。これほど会期のおしまいの日になつて出して、どうしてもこれを通そう、しかも参議院がはたしてこれを通すか通さぬかは、これは参議院の自由でありまするから、とやかく申すべき何ものもないのでありまするが、その通過のいかんでさえも危ぶまれておる最後の目に至つて、こういう法案を出したということは、その真意那辺にありやということを疑わざるを得ないのであります。(拍手)これ反対の第一点であります。  第二点は、保安庁所管並びに国家防衛事項審議が重要にして、かつ内容が増加したと述べていますが、吉田首相やその他の閣僚が、本国会においてしばしば述べられた防衛に関するところの答弁、それは従来と何らかわるものでないということを申しております。そうであるとするならば、立法府においては、あらゆる偶度から、国会法の改正を検討しておるのでありまするから、しかもその結論も近いというのでありまするから、何を好んで、かかる非常の措置をとられんとするものであるか。それとも、政府がどう答弁しようとも、自由、改進の両党は、政府の言明を信用することはできない、現存の内閣委員会あるいは外務委員会だけではまかし切れない、そういう秘密の事柄があるかどうかとさえも疑わざるを得ないのであります。今や朝鮮動乱も解決いたしまして、ようやく平和をたたえる声が国民の間にみなぎつておる今日、いやしくも再軍備コースと目されるところの常任委員会を、かくのごとき手段をもつてつくらんとする構想は、絶対に避けなければならぬのであります。(拍手)これが第二の反対理由であります。  また、この委員会が、参議院において審議未了に終ろうとも、衆議院だけ出さなければならぬという、そういう御意図は、これはまつたく改進党の方たが、世間に対する体裁から、こういうことをしたのではないかとさえ思われるのであります。(拍手)なぜならば、本日の委員会におきまして改進党のお出しになりましたところの最初の案は、防衛委員会をつくるというとでありました。これは、自由党が修正動議を出して、保安委員会というこうにかえてくれということになつたのであります。その論拠はどこにあるもというと、自由党の主張しておるところは、今日の保安隊を、依然として国内警備の警察力である、あるいはまた、よく見てもこれは戦力としか見たい。これに対しまして、事改進党の方々は、本委員会におきまして、現存の保安隊を明らかに軍力であるということを述べられておるのであります。その二つの大きな違いがあるにかか弘らず、こういう委員会を早急につくつたならば、それでもつて立ちどころに解決ができると思つておるならば、それはたいへんに甘い事柄であると言わなければなかません。(拍手)かような見解の違いのある委員会であるならば、現存の内閣委員会あるいは外務委員会をもつてしてもけつこう審議はできますし、また、お出しになるならば、十分の審議の期間をとつて国民の注目するところのこの防衛問題に対する解明をざらに深めておつくりになるということが、これ国民に対して忠なるゆえんではないかと私は思うのであります。(拍手)  かかる観点におきまして、私は断固反対の意思表示を試みるものであります。(拍手
  29. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) これにて討論は終局いたしました、  採決いたします。本案委員長報告修正であります。本案委員長報告通り決するに賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  30. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 起立多数。よつて本案委員長報告通り決しました。      ————◇—————
  31. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 参議院から、本院提出昭和二十八年六月及び七月における大水害による被害小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案及び昭和二十八年六月及び七月の大水害による公共土木施設等についての災害復旧等に関する特別措置法案が回付されました。この際議事日程に追加して右回付案を一括議題とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  右回付案を一括して議題といたします。
  33. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 両案の参議院修正に同意するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて参議院修正に同意するに決しました。
  35. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわちこの際、議員篠田弘作懲罰事犯の件、議員森三樹二君懲罰事犯の件、議員長正路懲罰事犯の件、議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件、右四件を一括議題となし、この際委員長報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  36. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  議員篠田弘作懲罰事犯の件、議員森三樹二君懲罰事犯の件、議員長正路懲罰事犯の件、議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件、右四件を一括して議題といたします。篠田弘作君、森三樹二君、長正路君、伊藤卯四郎君の退席を求めます。懲罰委員長報告を求めます。森幸太郎君。     〔森幸太郎君登壇
  38. 森幸太郎

    ○森幸太郎君 ただいま議題となりました、議員篠田弘作懲罰事犯の件、議員森三樹二君懲罰事犯の件、議員長正路懲罰事犯の件、議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件、以上四件の懲罰委員会における審査経過及び結果を御報告申し上げます。事以上四件は、いずれも張る八月四日院議をもつて付託されたものでありますが、本委員会は、会期切迫の折柄、連日委員会を開会し、鋭意その審査に当つた次第であります。  まず、議員篠田弘作懲罰事犯の件につきましては、懲罰動議趣旨弁明及び本人の一身上の弁明を聴取いたしました後、質疑を行い、昨耳質疑を終了、本日懲罰を科すべきかどうかについてお諮りいたしましたところ、中野四郎君より、篠田君の乱暴なる行動は除名に値するものであるが、(拍手)改俊の情顕著なるものが認められるから、公開議場における陳謝を命ずべきもの、と議決すべしとの動議提出せられました。大橋武夫君より、予算委員室において軟禁状態にあつた予算委員長を救出に行つた際起した篠田君の行動は、その原因にかんがみて、陳謝には相当しないから、公開議場において戒告すべしとの動議提出されました。  一括討論に付しましたところ、自由党鍛冶良作君より、篠田君の行動は、予算委員室において自由を束縛されている予算委員長を救出せんとして起した行動であつて、篠田君のみにその行動、責任を負わせることは妥当ではなく、また、それだけでは議院の自粛に資することはできぬから、当日の騒擾に関係した者全部に対し戒告すべきものであつて従つて篠田君に対しても戒告をもつて相当とし、中野君の動議には反対、大橋君の動議賛成意見が開陳されたのであります。改進党河野金昇君、日本社会党古屋貞雄君及び日本社会党中村時雄君より、それぞれ、篠田君の乱暴なる行動は国会の信用を失墜することはなはなだしきものがあり、国民の代表たる議員として、また言論の府たる国会における行動として、罪まさに除名に値すべきものであることは明らかであるが、(拍手)率直にその非を認め、遺憾の意を表明した点を情状酌量して公開議場における陳謝を命ずべしとする中野君の動議賛成、大橋君の動議反対する旨の意見の開陳がありました。  かくして、討論を終り、採決を行いました結果、多数をもつて開議場における陳謝を命ずべきものと議決した次第であります。  陳謝文案を朗読いたします。    陳謝文案   私儀国会議員たる身分にもかかわらず、七月三十一日予算委員室において行つた乱暴な行動は、国会の信用を失墜し同僚議員に迷惑をかけまして誠に申訳なき次第、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝致します。  次に、議員森三樹二君懲罰事犯の件、議員長正路懲罰事犯の件、議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件、以上三件につきましては、昨六日懲罰動議趣旨弁明及び本人の一身上の弁明を聽取いたし、本日質疑を終了、懲罰を科すべきかどうかについてお諮りいたしましたところ、大橋武夫君より、三件はいずれも国会品位を暴行により傷つけたものであるから、公開議場において戒告すべしとの動議提出され、中野四郎君より、篠田君懲罰事犯に比すれば、三件はいずれも戒告にも値せず、懲罰事犯にあらずと決すべしとの動議提出され、一括討論に付しましたが、自由党鍛冶良作君より、事件は原因なくして起るものでなく、篠田君のみに懲罰を科することによつて議院の自粛は期せられるものでない、ことに長正路君の行動のごときは、新聞ニユース、映画等においても明らかでありとし、これを不問に付することについては特に強い反対意見が述べられ、この際いずれも公開議場において戒告すべしとの大橋君の動議賛成、中野君の動議反対意見が開陳され、改進党河野金昇君、日本社会党古屋貞雄君及び日本社会党池田禎治君より、それぞれ懲罰事犯にあらずとする主張がなされ、その際、特に長君の事犯につきましては、その行動に多少の行き過ぎがあつたことは認めるが、その原因等にかんがみて、懲罰を科するには当らないとの意見があり、なお森君の事犯については、懲罰動議提出者の言うがごとき国会法第百十六条、衆議院規則第二百三十八条に該当しないとの意見がありまして、中野君の動議賛成し、大橋君の動議反対する旨の討論が行われました。  かくして、討論を終り、採決の結果、多数をもちまして、三件はいずれも懲罰事犯にあらずと決した次第であります。  以上をもちまして報告を終ります。(拍手
  39. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 懲罰事犯の件を順次採決いたします。  これより議員篠田弘作懲罰事犯の件を採決いたします。この際森三樹二君、長正路君、伊藤卯四郎君の入場を許します。篠田弘作君懲罰事犯の件委員長報告賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  40. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 起立多数。よつて議員篠田弘作懲罰事犯の件は委員長報告通り議決いたしました。(拍手)  次に、議員森三樹二君懲罰事犯の件を採決いたします。この際森三樹二君の退席を求めます。篠田弘作君の入場を許します。森三樹二君懲罰事犯の件委員長報告賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  41. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 起立多数。よつて議員森三樹二君懲罰事犯の件は委員長報告通り議決いたしました。(拍手)  次に、議員長正路君懲罰事事犯の件を採決いたします。この際長正路君の退席を求めます。森三樹二君の入場を許します。長正路君懲罰事犯の件委員長報告賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  42. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 起立多数。よつて議員長正路懲罰事犯の件は委員長報告通り議決いたしました。(拍手)  次に、議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件を採決いたします。この際伊藤卯四郎君の退席を求めます。長正路君の入場を許します。伊藤卯四郎君懲罰事犯の件委員長報告賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  43. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 起立多数。よつて議員伊藤卯四郎懲罰事犯の件は委員長報告通り議決いたしました。(拍手)  これにて懲罰事犯の件は議了いたしました。伊藤卯四郎君の入場を許します。  議員篠田弘作懲罰事犯の件のただいまの議決に基き宣告いたします。  昭和二十八年七月三十一日の予算委員室における議員篠田弘作君の行動は不穏当なものと認め、同君に対し国会法第百二十二条第二号により公開議場における陳謝を命ずべきものと議決いたしました。  よつて議長は、篠田弘作君に対し、委員会起草の文案を朗読し、陳謝の意を表すべきことを命じます。  篠田弘作君の登壇を求めます。篠田弘作君。     〔篠田弘作君登壇
  44. 篠田弘作

    ○篠田弘作君 私儀国会議員たる身分にもかかわらず、七月三十一日予算委員室において行つた乱暴な行動はへ国会の信用を失墜し同僚議員に迷惑をかけまして誠に申訳なき次第、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝致します。(拍手)      ————◇—————
  45. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、本多市郎君外十二名提出科学技術振興に関する決議案は、提案者の要求の通り委員会審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  46. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  科学技術振興に関する決議案議題といたします。提出者の趣旨弁明を許します。本多市郎君。     〔本多市郎登壇
  48. 本多市郎

    本多市郎君 ただいま上程せられました科学技術振興に関する決議案につきまして趣旨弁明をいたしたいと存じます。  まず決議案文の朗読をいたします。    科学技術振興に関する決議案   わが国経済の自立と産業貿易の発展とは、現下の経済条件の上に立つ科学技術の振興と、これに基く産業体制の確立によつてのみ可能である。よつて政府は、科学技術の画期的振興をはかるため、すみやかに左記の措置を講ずべきである。  一 科学技術行政機構の強化をはかり  二 科学技術研究に関する国家予算を大幅に増額し  三 科学技術に関する教育の振興をはかり  四 科学技術者を優遇し  五 科学技術研究成果の実用化のため国庫よりの補助並びに金融措置を講ずること   右決議する。     〔拍手〕 以上の通りであります。  翻つて、わが国の実情を見まするに、科学技術に関する研究施設はきわめて貧弱であるばかりではなく、それが産業への連繋においても何ら見るべきものがないのであります。しかるに、これら困難なる諸条件のもとにありながら、わが優秀なる科学技術研究の成果は世界の学界に貢献し、これらの研究はむしろ外国において生産化せられ、事逆にわが国に輸入せられたものも少くないのであります。政府は、これらの実情と科学技術振興の緊要性にかんがみ、すみやかに科学技術を振興し、わが国経済の自立、産業の発展、貿易の振興に資せしむべきであります。また、総合的科学技術による国土再建の計画を樹立して、資源の開発を促進するとともに、今次発生したるさんだんたる水害等の自然の猛威に対しましても、科学技術によりこれを未然に防止し得る態勢を確立する等、国家百年の大計を樹立すべく、科学技術の飛躍的発展を目途として、これが振興策を講ぜんとするのが、本決議案目的であります。  何とぞ各位の御賛成を希望いたします。(拍手
  49. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 採決いたします。本案を可決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本案は可決いたしました。      ————◇—————
  51. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、藤田義光君外四十六名提出国土総合開発促進に関する決議案は、提出者の要求の通り委員会審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  52. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  53. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  国土総合開発促進に関する決議案議題といたします。提出者の趣旨弁明を許します。藤田義光君。     〔藤田義光登壇
  54. 藤田義光

    藤田義光君 ただいま議題となりました国土総合開発促進に関する決議案につきまして趣旨弁明を行いたいと思います。  まず決議案文の朗読をいたします。   国土総合開発促進に関する決議案   政府は、現下内外の困難なる諸情勢下において国土総合開発日本再建の基本たるにかんがみ、これを強事力に促進する体勢を整備するに必要なる措置を講ずべし。   右決議する。     〔拍手〕  日本は、昭和二十年、敗戦によりまして、御存じのごとく領土の約五〇彩を喪失いたしております。一方、人口、は累年増加いたしまして、昨年末現在におきまして、終戦時の二〇%の人口増加を来しておるという現状であります。一方、政府の提唱する貿易はほとんど振興されず、現在輸出総額はわずかに十二億ドルであります。輸入二十億ドルに対しまして、八億ドル、約三千億円というマイナスを生じておるのであります。この国家予算の約三〇%に相当する輸入の超過は、御存じのごとく特需によつてまかなわれておるというさんたんたる状態であります。  国土開発に関しまして、政府が従来計画を具体化しました歴史をたどつてみますると、昭和十五年九月、第二次近衛内閣におきまして、国土計画設定要綱が発表されておるのであります。終戦後、昭和二十一年の第一次吉田内閣の際におきまして、国土計画審議会が発足いたしたのであります。昭和二十五年六月、この国土計画審議会を母体にいたしまして、御存じのごとく国記総合開発法が公布実施されたのでございます。この法律に基きまして、翌々十二月、特定地域十九箇所の設定を見ものであります。この開発法によりまして、国民待望の国土総合開発はようやく軌道に乗つたやに了解いたしておつたのでございまするが、昨年三月は電力開発促進法の公布を見まして、せつかく国土総合開発の重要なる一要素として考えられておりました電力開発が分離いたしましたがために、いわゆる十九箇所の国土開発指定地区に対する国民の関心は薄らいで参つたのでございます。電力開発と国土総合開発がまつたく主客を転倒したのが現状でありまして、本年度よりようやく北上川に対しまして三十三億の政府予算が計上されたのでありまするが、国民の待望する敗戦国再建の軸心たる国土の総合開発の前途はまことに寥々たるものがあるのでありまして、私は、今簡単に海外の実情を皆様方に訴えまして、この際この国土の開発に対する皆様方の御協力を得たいと思うのであります。  御存じのごとく、米英におきましは、前人未踏の大事業といわれまする、いわゆるTVAのごとき事業が着々と具体化いたしております。ソ連のドン、ヴオルが総合開発も御存じのごとくであります。特にわれわれがここで注目すべきは、新政権を獲得してからわずかに四年になんなんとする中共の大国土開発計画、すなわち自然改造運動の成功であります。中国の三大河といわれまする揚子江、黄河、准河の治水工事は、実にパナマ運河を十箇所設置するというような大規模なもの下ありまして、たとえば揚子江の荊江ダムのごとき、このダム一箇所ですら琵琶湖に相当する広さのものを今や竣工せんとしているのであります。また、植林にいたしましても、満州興安嶺の砂防林から、安東より揚子江にわたる沿海防風林、一名毛沢東長城といわれるこれらの植林計画は、敗戦国たる日本のもつて範とすべき非常な成績をあげつつあるのでありまして、政権担当以来すでに五箇年を経過いたしました吉田内閣の施政と比較いたしまして、私たちは、ここで深刻に反省するとともに、国土総合開発の徹底的な再検討を要請するものであります。かくのごとき遅々たる貧弱なる国土総合開発計画の現状にかんがみまして、諸君御立法のごとく、積雪寒冷地帯、特殊土壌地帯、砂丘地帯、傾斜地帯あるいは離島振興等に関する特別法がつくられておりますが、私たちは、かくのごとき当面糊塗的な小手先ざいくによりましては、敗戦国の国土開発は絶対不可能であると確信するものであります。(拍手)  従いまして、この際私は、まず第一に、全国の地質調査を徹底的に断行すべきであるということを提唱したいのであります。現在TVAと同様な大規模な工事を具体化しておりますイギリスにおきましては、今から二十年前の一九三三年から二十年の長きにわたり、大規模な地質調査を断行したことは、われわれの記憶に新しいところであります。ソ連の五箇年計画が、累次にわたり、すべて徹底せる地質調査の後に断行されたことも、諸君よく御存じのことであります。日本におきましては、いまだ国土のわずか四〇%が地質調査終つたにすぎないというさんたんたる現状でありまして、政府はすべからく年間五億、十年計画、五十億の予算を計上いたしまして、地質調査の徹底的な断行をこの際促進すべきであると思うのであります。  第二番目には、官庁機構の再検討であります。御存じのごとく、本年度より予算を獲得いたしました北上川総合開発に関しましては、所轄官庁が不明瞭なるがために、現在これらの総合開発に関する管轄官庁としましては、経済審議庁、建設省、農林省、大蔵省、運輸省等の数箇所の官庁がその権限を持つておりまして、総合開発の促進を著しく阻害している現状でありまして、私は、国土総合開発の具体化の第一要諦としては、まず強力簡素な統一所轄官庁をこの際即時設置すべきであるということを提唱いたしたいのでございます。  以上申しました趣旨によりまして、今回の西日本あるいは和歌山水害によつて三千億、国家予算の三〇%を一朝にして失うという、かくのごとき不祥事を累年繰返さざるために、また、この災害対策として二十二の特別法案をつくるという、世界の議会史に前例のないような醜態を演ずることなきよう、この際国土開発促進に関しまして、諸君の力により、全会一致の決議を賜わりますよう切にお願いいたしまして、はなはだ簡単でありますが、趣旨弁明にかえた次第でございます。(拍手
  55. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 採決いたします。本案を可決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  56. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本案は可決いたしました。      ————◇—————
  57. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 日程第一は、決算委員長より一時延期の申出がありますから、一時あとまわしといたします。      ————◇—————
  58. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 日程第四、図書館運営委員長国立国会図書館法第十一条第二項による審査の結果報告を求めます。図書館運営委員長伊東岩男君。     〔伊東岩男君登壇
  59. 伊東岩男

    ○伊東岩男君 ただいま議題となりました、国立国会図書館法第十一条第二項の規定による図書館運営委員会における審査の結果を簡単に御報告申し上げます。  まず、本年度の予算について申し上げたいことは、国会図書館新営費として約一億円が新たに計上されたことであります。これは開館以来の懸案であり、本院におきましても各党派一致の要望であります。建築計画の骨子は、昨年十二月国会図書館建築委員会より、敷地を旧ドイツ大使館の跡とし、そこに、延坪四万五千坪を終局目標としつつ、暫定的に一万五千坪の建築を本年度より六年間で完成せしめるという案が国会に勧告せられたのであります。そのうち、第一期工事として八千坪を本年度より四箇年で完成せしむるということを、当面の目標としておるのであります。しこうして、この計画の実施にあたつては、国会図書館建築協議会を設置することとし、これに関する規程案については、本委員会の承認を求めて参りましたので、適当な処置と認めてこれを承認した次第でございます。なお、本年度の予算各案の修正にあたり、国会図書館のPBレポート及び原子力関係資料の購入費として八千万円が増額修正せられたことは、わが国の産業、科学、技術の振興上に大いに意義あるものと存じます。  次に、国会図書館の運営については、昨年度の補正予算に、PBレポートを米国より購入する費用として六千万円が計上せられたのでありますが、すでにその一部は到着いたしました。PBレポートとは、各位御承知通り、今次の大戦争の末期において、ドイツその他旧枢軸国を占領した連合国の技術調査団が入手した各分野の技術上の研究を検討整理した報告書で、その絶対なる価値はすでに世界的に認められておるところであります。これが国会図書館に整備せられたときに、わが国の学術界、産業界に及ぼす影響は、はかり知り得ないものがあると信じます。また、昨年末、米国のロツクフエラー財団より、マイクロフイルムの撮影機の購入費並びに日本人技術者訓練のための費用として四万一千ドルが国会図書館に寄贈せられることになり、前国会におきまして本委員会もこれを承認したのであります。これらの機械設備もやがて到着して、本年中には活動し得る見込みであります。次に、図書館の活動状況についてでありますが、国会に対する奉仕の面において、調査立法考査局の考査件数は月平均二百件と飛躍的に増大いたしました。しかし、多々ますます議員の要望も増して参りましたので、現在のままにおいては、このように増加する調査依頼に応ずることは不可能となるおそれがあり、よつて来年度の予算にはこの整備充実をはかるための経費を大幅に増額すべき旨を決議した次第であります。  以上、要するに、国会図書館も、創立以来満五年を経まして、国会附属の図書館として、またわが国の中央図書館として、着々その実を備えて参つたのであります。しかしながら、いまだ独立の本庁舎を持ちませんために、国会議員その他多くの利用者に多大の不便をかけ、十分なる活用をはばんでいるのであります。よつて、本庁舎建築は緊急不可欠の問題であると信じます。何とぞ議員諸賢の深き御理解のもとに、これが計画の実現に一段の御協力を賜わるよう切にお願いいたしまして、報告を終る次第であります。      ————◇—————
  60. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、日本放送協会昭和二十六年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書議題となし、この際委員長報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  61. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  日本放送協会昭和二十六年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書議題といたします。委員長報告を求めます。電気通信委員会理事原茂君。     〔原茂君登壇
  63. 原茂

    ○原茂君 ただいま議題となりました日本放送協会昭和二十六年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書に関し、電気通信委員会における審議経過並びに結果を御報告申し上げます。  本件は、放送法第四十条第三項の規定に基き、会計検査院の検査を経て内閣より張る二月二十六日提出されたものであります。  議案内容を要約いたしますると、協会の昭和二十六年度の事業収入は五十八億八千五百余万円、事業支出は五十六億一千八百余万円、差引剰余金二億六千七百余万円でありまして、その年度末現在における資産は四十億七千百余万円、負債は十六億六千四百余万円、差引資本計上額二十四億七百余万円となつているのであります。これらを添付の説明書に照しますると、予算に比較して事業収支は約七%の収入増と約〇・九%の支出減とを、資本収支は約一九%の収入増と約〇・八%の支出減とを示すものであり、また前年度末の現況に比較いたしまして、資産約一八%、負債約三七%、資本計上額約七%をそれぞれ増加しているのであります。なお、本件には会計検査院の検査結果が添付されているのでありまして、それには、会計検査院においては特に記述すべき意見はない旨を記載してあるのであります。  電気通信委員会においては、去る五月二十五日本議案の再付託を受けまして、爾後数回にわたり会議を開き、政府説明を聴取し、特に参考人として日本放送協会理事の出席を求め、政府及び協会に対して質疑を行い、慎重審議を遂げたのでありますが、その詳細は会議録に譲ります。  かくして、委員会は本日質疑を打切り討論を省略し採決の結果、全会一致をもつて議案については異議なきものと議決いたした次第であります。  以上をもつて報告といたします。(拍手
  64. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 採決いたします。本件は委員長報告通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  65. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本件は委員長報告通り決しました。      ————◇—————
  66. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 本日の日程に掲載された請願を一括して議題といたします。
  67. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 各請願委員長報告を省略して採択することとし、同種の議案議決の結果採択とみなすものの整理については議長に一任するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつてさように決しました。      ————◇—————
  69. 荒舩清十郎

    荒舩清十郎君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、学校給食費国庫補助等に関する請願外九十五請願を一括議題とし、その審議を進められんことを望みます。
  70. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 荒船君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  71. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  学校給食費国庫補助等に関する請願外九十五請願を一括して議題といたします。
  72. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 各請願委員長報告を省略して採択することとし、同種の議案請願議決の結果採択とみなすものの整理については議長に一任するに御異議ありませんが。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつてさように決しました。  この際暫時休憩いたします。     午後七時七分休憩      ————◇—————     午後十時七分開議
  74. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 休憩前に引続き会議を開きます。      ————◇—————
  75. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) お諮りいたします。今回の特別会の会期は本日をもつて終了することになつておりますが、明八日から八月十日まで三日間会期を延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。  本件につき討論の通告があります。これを許します。正木清君。     〔正木清君登壇
  76. 正木清

    ○正木清君 私は、社会党を代表いたしまして、ただいま議長発議として議題となりました会期延長の件に対して反対態度を明らかにせんとするものでございます。(拍手)  まず第一に、私どもが真剣になつて考えなければなりませんことは、民主憲法のもとにおける議会の権威と、そしてこの議会の運営でございます。一体、なぜ会期を二回にわたつて延長しなければならないかということでございます。ここで考えられますることは、私ども国政を審議いたしまするところの議員が、その審議にあたつて不熱心であつたかどうか、その結果、かく提案されまするところの法律案件に対して、その審議が予定の通りに進捗しなかつたのかどうか、この点をわれわれは真剣になつて考えてみる必要がございます。たとえば、現に再度会期延長の最大の理由の一つとなつておりますところの給与法の一部を改正する法律案件は、御承知のように、自由党、改進党、分自三派によるところの議員立法でありますことは御承知通りであります。この給与三本建の法律案は、御承知のように、人事院の勧告をさらにこの三派による議員立法として大幅に改悪せんとする大きなる政治的陰謀を含んでおりますことは、あまりにも明瞭でございます。(拍手従つて、これに対して反対の立場に立つておりますところの左右両党が、あらゆる角度とあらゆる観点に立つて、この改悪法律案について、委員会等において真剣に質疑応答を重ねますことは、議員としてのこれは当然なる義務であり責任であります。(拍手)しかも、われわれが考えなければなりません事柄は何であるかといえば、この重要なる法律案委員会に付託されましたのは、私の記憶によりますと二十二、三日でございまして、全部の会期の三分の二もすでに経過して、審議の期間というものはわずか一週間しかなかつたという実情であります。従つて、現に参議院において真剣になつて審議を尽されておりますところのこの給与三本建が、会期をさらに延長をいたさなければならない理由の大きなる一つの法律案なつたことは、まさに自由、改進及び分自党の政治的な陰謀であり、責任ばまさにごの三党にあることを私は明瞭にしておきたいのでございます。(拍手)  次に、さらに会期を延長いたさなければなりませんところの大きなる理由としては、本日も議長発議によるところの各党国会対策委員長会議において明らかとなり、議院運営委員会においても明らかとなりましたる、過日改進党から議員提出として提案されましだところの国会法の一部改正案でございます。御承知のように、休憩前のこの本会議においても明らかになりました通り、この国会法を一部改正して防衛委員会という特別委員会をさらに設置する、この法律案件が、御承知のように、議運の委員会におきまして自由党から修正が出されたわけでございます。自由党の修正は何であるかといえば、改進党のこの提案になりました防衛委員会保安委員会に改める。ここに、自由党と改進党のこの保安委員会中心とする思想的なそして具体的な取扱い方において、非常に多くの議論があるところでございます。しかも、考えなければなりませんことは、国会法を改正するということは、半日や一日や三日でできることではない。これは、あくまでも、国会法を改正するためには、あらゆる角度から、現に国会運営方法をいかにするか、これは真剣になつて考えなければならないことである。しかるに、突如として、この議員立法による防衛委員会をすなわち保安委員会と改めて、議会に常設委員会として一つふやすというこの背後には一体何があるか。すなわち、MSAを通じて日本の一切のものを急角度をもつて軍備に移行しようとするところの大きなる陰謀があることを、われわれは見のがしてはいけません。(拍手従つて、ここにこそわれわれの反対理由の二つがあるわけでございます。  さらに、私は断じて見のがすことのできないことは、この会期延長の三つ目の理由として、予算委員会を再開いたさなければならないということでございます。御承知のように、われわれ野党各派が、予算委員会を開くべし、そしてMSAを幸心として政府各閣僚の意見の相違を明らかにするために、総理大臣の出席を求めて、これを予算委員会において明らかにすることを予算委員会の理事会において決定した。しかるに、今日まで、この予算委員会の理事会の決定をみずから無視し、みずから蹂躙して、あえて予算委員会を開かなかつた。一体政府並びに自由党の責任をいかにするのであるか。(拍手)  私は、この機会に、改進党の諸君や鳩自の諸君に明確に申し上げておきたい。今日まで予算委員会の理事会において、諸君中心となつて政府、自由党に向つて予算委員会を開くべしと主張して来たのに対して、政府はこれを開かず、与党である自由党はこれを妨害して来た。そうして、再び三日会期を延長する理由としてこれを取上げたのであるが、自由党から出ております議運の菅家委員長は、ただいま開かれた議運の委員会の席上において、委員会が散会されない前に、会期が延長すれば、衆議院は土曜日も日曜日も休もうではないかという提案をしたのでございます。(拍手諸君、われわれは与党野党の立場を問わず、平和憲法によつて民主主義を守らなければいけない。民主主義の原則は、あくまでも多数が少数の意見を尊重することでなければなりません。しかるに、しかるにだ、現にこの三日間の会期延長を最大の理由とする一つの中に、予算委員会を開かなければならぬということが明らかになつておるにかかわらず、与党から出ておる菅家委員長が、議運が散会にならない前に、土曜日も日曜日も本会議を開かないと言うことは、まさに予算委員会を開かないということを暗黙のうちにわれわれに明らかにしたことであります。(拍手従つて、私は、この本議場から改進党や鳩目の諸君に向つて明らかにしておきたいことは、諸君は、諸君の責任において、必ず明日も予算委員会を開いて、この点を明確にずべきであるということを強く要求いたしまして、党を代表して、この会期延長に対して反対の意思を明らかにするものでございます。(拍手
  77. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 山下榮二君。     〔山下榮二君登壇
  78. 山下榮二

    ○山下榮二君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となりました会期延長に関する反対討論を行わんと欲するものであります。  すなわち、第十六回特別国会は五月十八日に召集されて、会期を七月一ぱい、三十一日までと決定をいたしたのであります。その会期が終了して、すでに七日間、一週間会期を延長いたしたのであります。今ここに何を好んで三日間の延長をする理由があるかと申し上げたいのであります。(拍手)  すなわち、先ほど議運におけるところの説明を伺いますと、ただいま同僚正木君からも申し上げましたように、第一番は、参議院における給与三本建の審議の結果から見て延長が必要だ、こう言われるのであります。ところが、皆さん参議院における給与三本建の審議の状況は、今にでも議決して、会期延長の必要がないと言う参議院諸君も数多くあることを、皆さんは知つていただきたいのであります。(拍手)  第二番目の理由は、国会法の一部改正、すなわち保安委員会の設置の問題でございます。この問題は、先ほどの議運におきましても、提案看たる改進党の椎熊君は、この委員会設置が決して会期延長を意味するものではないと言明をいたしておるのであります。われわれは、かような意味合いからいたしまして、この会期延長理由を発見するに苦しむものであります。  また、予算委員会を再開するという話でありまするが、ただいま同僚正木君も申し上げましたように、予算委員会は、今まで再開いたそうとすれば、いくらでもその日にちがあつたのであります。なぜ予算委員会が開けないかと申し上げますならば、まず第一、吉田総理がこの会議に出席しないということである。その他の閣僚が出て来ないということである。政府みずからの国会無視とサボの結果が今日の会期延長を生まなければならぬ理由であると言わざるを得ぬのであります。(拍手)  かく申し上げますならば、およそこの責任は政府と与党にこの責任があると言わなければならぬのであります。(拍手)与党ないしは政府は、もし給与三本建が本日の十二時までに議了できないといたしますならば、それまでの間に、尽すべき措置をなぜ公然と参議院においてとらぬのでありますか。私は、かような点に対して、まことに政府と与党たる自由党の行動を疑わざるを得ないのであります。(拍手)  次に、私が申し上げたいと思うことは、すでに衆議院の各常任委員会は、昨日から本日にかげまして、本日会期終了の目的をもつて、それぞれの議案を、すでに議了すべきものは議了し、さらに議了の残つたものは次期国会審議を延期することをそれぞれ決定いたして参つて来ているのであります。衆議院においては、もはやこれ以上会期を延長する何ものも見つけることのできない、万般の準備ができ上つたと言わなければならないのであります。  さらに、もう一つ申し上げたいことは、先ほど伺いますと、参議院の方では、参議院運営委員会で、この会期延長の問題が否決されたとわれわれは聞いておるのであります。(拍手)自由党並びに政府は、参議院審議会期延長にきわめて重要であると言われるならば、なぜ参議院の議運がこの会期延長を否決しているかということを問いたいのであります。(拍手)われわれは、かような理由からいたしましても、本会期延長の問題に対しましては断固反対せざるを得ないのであります。  ここに日本社会党を代表して、会期延長に対する反対理由を表明いたしまして、本件に反対をいたします。(拍手
  79. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) これにて討論は終局いたしました。  会期延長の件につき採決いたします。この採決は記名投票をもつて行います。会期を明八日から八月十日まで三日間延長するに賛成諸君は白票、反対諸君は青票を持参せられんことを望みます。閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  80. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。開鎖。  投票を計算いたさせます。     〔参事投票を計算〕
  81. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。     〔事務総長朗読〕  投票総数 三百二十三   可とする者(白票) 二百十六     〔拍手〕   否とする者(青票) 百七     〔拍手
  82. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 右の結果、会期は三日間延長するに決しました。     —————————————     〔参照〕  会期を明八日から八月十日まで三日間延長するを可とする議員の氏名    相川 勝六君  津津  寛君    青木  正君  青柳 一郎君    赤城 宗徳君  秋山 利恭君    淺香 忠雄君  麻生太賀吉君    足立 篤郎君  天野 公義君    荒舩清十郎君  有田 二郎君    飯塚 定輔君  生田 宏一君    池田  清君  池田 勇人君    今村 忠助君  岩川 與助君    宇都宮徳馬君  上塚  司君    植木庚子郎君  江藤 夏雄君    小笠 公韶君  小川 甲二君    小澤佐重喜君  尾崎 末吉君    尾関 義一君  越智  茂君    緒方 竹虎君  大上  司君    大久保武雄君  大西 禎夫君    大野 伴睦君  大橋 武夫君    大平 正芳君  大村 清一君    岡崎 勝男君  岡田 五郎君    岡本 忠雄君 岡村利右衞門君    押谷 富三君  加藤 清二君    加藤 宗平君  加藤鐐五郎君    鍛冶 良作君  金光 庸夫君    川島正次郎君  川村善八郎君    河原田稼吉君  菅家 喜六君    菊池 義郎君  岸  信介君    岸田 正記君  久野 忠治君    熊谷 憲一君  倉石 忠雄君    小枝 一雄君  小金 義照君    小平 久雄君  小西 寅松君    小林  鋳君  小林 絹治君    小峯 柳多君  佐々木盛雄君    佐藤 榮作君  佐藤善一郎君    佐藤 親弘君  坂田 道太君    迫水 久常君  塩原時三郎君    篠田 弘作君  庄司 一郎君    助川 良平君  鈴木 正文君    瀬戸山三男君  關内 正一君    關谷 勝利君  田口長治郎君    田嶋 好文君  田中伊三次君    田中  好君  田中 龍夫君    田中  元君  田中 萬逸君    田渕 光一君  高橋圓三郎君    高橋  等君  竹尾  弌君    武田信之助君  武知 勇記君    玉置 信一君  津雲 國利君    塚田十一郎君  辻  寛一君    土倉 宗明君  綱島 正興君    坪川 信三君  寺島隆太郎君    徳安 實藏君  苫米地英俊君    中村  清君  中山 マサ君    仲川房次郎君  永田 良吉君    永田 亮一君  長野 長廣君    灘尾 弘吉君  夏堀源三郎君    南條 徳男君  西村 英一君    西村 直己君  西村 久之君    野田 卯一君  羽田武嗣郎君    葉梨新五郎君  馬場 元治君   橋本登美三郎君  橋本 龍伍君    長谷川 峻君  濱田 幸雄君    林  讓治君  林  信雄君    原 健三郎君  原田  憲君    平井 義一君  福井  勇君    福田 篤泰君  福田  一君    福田 喜東君  福永 健司君    藤枝 泉介君  船越  弘君    船田  中君  降旗 徳弥君    保利  茂君  坊  秀男君    星島 二郎君  堀川 恭平君    本多 市郎君  前田 正男君    牧野 寛索君  益谷 秀次君    増田甲子七君  松岡 俊三君    松崎 朝治君  松永 佛骨君    松野 頼三君  松山 義雄君    三池  信君  三浦寅之助君    三和 精一君  水田三喜男君    南  好雄君  宮原幸二郎君    村上  勇君  持永 義夫君   山口喜久一郎君  山口六郎次君    山崎 岩男君  山崎  巖君    山崎  猛君  山田 彌一君    山中 貞則君  山本 友一君    吉田 重延君  吉武 惠市君    渡邊 良夫君  荒六萬壽夫君    有田 喜一君  池田 清志君    小山倉之助君  大高  康君    岡田 勢一君  岡部 得三君    加藤 高藏君  金子與重郎君    喜多世一郎君  楠美 省吾君    小泉 純也君  小島 徹三君    齋藤 憲三君  櫻内 義雄君    笹本 一雄君  志賀健次郎君    白浜 仁吉君  須磨彌吉郎君    園田  直君  田中 久雄君    高橋 禎一君  竹山麟太郎君    舘林三喜男君  千葉 三郎君    床次 徳二君  内藤 友明君    中島 茂喜君  中嶋 太郎君    中村三之丞君  長谷川四郎君    廣瀬 正雄君  福田 繁芳君    古屋 菊男君  本名  武君    町村 金五君  松浦周太郎君    松村 謙三君  三浦 一雄君    村瀬 宣親君  粟山  博君    山下 春江君  山手 滿男君    吉田  安君  加藤常太郎君    佐藤虎次郎君  島村 一郎君    松田 鐵藏君  只野直三郎君  否とする議員の氏名    阿部 五郎君  青野 武一君    赤路 友藏君  赤松  勇君    足鹿  覺君  飛鳥田一雄君    井手 以誠君  井谷 正吉君    猪俣 浩三君  石村 英雄君    石山 權作君  稻村 順三君    小川 豊明君  加賀田 進君    加藤 精三君  勝間田清一君    上林與市郎君  北山 愛郎君    佐々木更三君  佐藤觀次郎君    齋木 重一君  柴田 義男君    島上善五郎君  下川儀太郎君    鈴木茂三郎君  田中織之進君    田中 稔男君  多賀谷真稔君    滝井 義高君  楯 兼次郎君    辻原 弘市君  永井勝次郎君    西村 力弥君  野原  覺君    芳賀  貢君  萩元たけ子君    長谷川四郎君  原   茂君    古屋 貞雄君  帆足  計君    穗積 七郎君  細迫 兼光君    正木  清君  松原喜之次君    三鍋 義三君  森 三樹二君    八百板 正君  八木 一男君    安平 鹿一君  柳田 秀一君    山口丈太郎君  山崎 始男君    山中日露史君  山本 幸一君    横路 節雄君  濃沼稻次郎君    井伊 誠一君  井上 良二君    井堀 繁雄君  伊瀬常太郎君    伊藤卯四郎君  池田 禎治君    稲富 稜人君  今澄  勇君    受田 新吉君  大矢 省三君    加藤 勘十君  加藤 鐐造君    甲斐 政治君  片山  哲君    川俣 清音君  木下  郁君    菊川 忠雄君  小平  忠君    小林  進君  河野  密君    佐竹 新市君  杉村沖治郎君    杉山元治郎君  田中幾三郎君    長  正路君  辻  文雄君    堤 ツルヨ君  戸叶 里子君    土井 直作君  冨吉 榮二君    中居英太郎君  中澤 茂一君    中村 時雄君  西村 榮一君    日野 吉夫君  細野三千雄君    前田榮之助君  松井 政吉君    松平 忠久君  松前 重義君    三宅 正一君  三輪 壽壯君    門司  亮君  矢尾喜三郎君    山口シヅエ君  山下 榮二君    黒田 寿男君  小林 信一君    中原 健次君  中村 英男君    原   彪君     —————————————
  83. 堤康次郎

    議長堤康次郎君) 本日はこれにて散会いたします。     午後十時三十九分散会