○小林(信)
委員 私は、
政令というのは非常にわれわれがくちばしを入れることのできないものについての意味でも
つてお伺いしたのですが、別にその
政令に入れろとか入れるなというような問題ではないのでありまして、個々の単価の問題が往々にして地方に参りますと引伸しをされる。二万何千円という単価でも
つて補助が参りますと、これをなるべく潤いを多くさせるために、その単価を少くして
配分するということが行われて、
町村の
負担が非常に過重になるということが、その地方の物価とか、
府県の財政事情から行われるのであります。やはりこれが実態に即して
配分できることを希望する意味で申し上げたのでございます。
それから先日来〇・七坪の問題がたいへんに取上げられ、
当局としての御意向等も漏らしていただいたわけでありますが、この〇・七坪は財政的な面からしてやむを得ないものと思いますが、これもできるならば文部
当局がお考えにな
つておられるようなものにしていただきたい。そうすると財政的な
制限がありますから、結局今度は恩恵を受けるところが縮小されるので、痛しかゆしでございますが、しかしできるならばやはりりつぱな完備したものをつく
つて行くことが必要でございまして、文部
当局がモデル校舎というものを指示し、これを督励して今りつぱな校舎ができつつありますが、一方にそういう要望をしながら、財政的には〇・七坪という、きわめて不自由なもので押しつけて行く。財政がゆたかなところでは〇・七坪の割当でもら
つても、自力でも
つてりつぱなモデル・スクールをつく
つて行くことができるわけでありますが、こういう点についても相当御考慮を願いたいと思うわけでございます。そこでもしこういう問題が出た場合にはどういうふうに取扱
つて行くかという問題を申し上げるのでございますが、ほんとうに
老朽という状態ではないけれ
ども、どうしてもこの際校舎の向きをかえたいとか、あるいは校舎の配列をかえたい。そうしてもう古い形式であるから、
もつと新しい近代的な
設備を持ちたいというわけで、校舎の
改築を
計画するところがございます。ある
程度もう
老朽の状態に入
つておるけれ
ども、さりとて危険な状態ではないというものがございます。しかし地方の財政ではできないから、こういうものも今回のこの
法律に該当させていただいて、
町村の
負担を軽減して、
改築あるいは新築を企画したいというものがあるのであります。これらは一切無視せられるのであるか、あるいはその状況によ
つては考慮されるのか、ここら辺は実際問題として相当出て来る問題だと思いますが、いかがですか。