○足立
委員 先日の小
委員会で
獣医師会からの陳情書が出ております。小
委員長からも指摘されておりましたが、
共済団体はこれから
診療所をつくるな、あるいはぐあいの悪い
診療所は整理統合してしまえという陳情は行き過ぎではないかということであります。私はこれも同感であるが、陳情についてもまことに筋が通
つておると思うのであります。こうい
つた点をいろいろ考えて、小
委員会であるからざつくばらんに申し上げますが、私も
共済人として今までや
つて来ておる。県における監督責任者の立場にあるわけですが、地元の農民の声によ
つて、金をかけて、せつかく
診療所をつく
つたが、
運営がうまく行かない。自由選択というけれども、
開業獣医師にむしろ圧迫されて、
診療所の
経営がうまく行かない場合もある。その場合は私は潔く整理統合した方がいいと思う。無理にそれを保護して行かなければならないりくつはどこにもない。しかし
診療所を
補助するについては国家的な助成の手を差し延べていただいて、どんどんつくり、整備していただき、
実情に即した
運営をはか
つていただくことが最も望ましいと思います。この観点に立
つて、できれば健康
保険と同じような行き方で、機会均等の原則に立
つていただき、農民の選択権として、Aにする、Bにするとい
つたものでなく、自分の牛や馬が
病気をした場合、その都度
診療所に電話をかける、あるいは
開業獣医師に電話をかける。自由に選択して
診療を受けられることが望ましい。
診療所の
獣医師が手術その他外科的な専門家である場合、外科的なものはそちらに行く。あるいは
開業獣医師が内科の専門であれば、
疾病の種類によ
つて開業獣医師に行く。そのときに応じて自分の
家畜の安全をはかることが最も望ましい姿であると考えるのであります。A
組合にな
つてしまえば、
開業獣医師にかかりたくても事実上かかれないということでは困ると思う。スタートから制約されてしまう。その選択は畠制にして、おのおの特長を生かして、その妙を発揮することができないことになる。
経済局長の、再
保険制度があるから、
国民健康保険の場合と同じように行かないというりくつはそうであるが、この表を見ると、
共済掛金として吸い上げた金が下
つて来る。金自体はいずれも同じものである。ところが
開業獣医師に対する場合は倍額にな
つておる。
診療所の薬価
消耗品費に類する
診療費が
開業獣医師は八十円で、
診療所の四十円と差がある。しかも
負担はA
組合員は六十円であり、B
組合員は二十円である。
共済掛金の四十円、八十円を加えればこの表では一応同じ率であるが、その点についての御
説明をもう一度伺いたいと思います。