○
足鹿委員 ふらふら腰でないそうでありますから、大体御
決意のほ
どもわか
つたのでありますが、問題は
大臣の
決意いかんにかかわらず、具体的な
数字の問題に入
つて、先刻
足立君が当局弁護のような御質問をなさいましたが、(「よけいなことを言うな」、「その
通り」と呼ぶ者あり)実際においてそうなんです。だから申し上げるのでありますが、別にこの
加算額を加えたことが二重
価格制の前提になるという
はつきりとした結論にはならないと思う。何となれば外麦については昨年においても大麦等を中心として八十億の補給金が出ている。これを
国民に対しては一定売渡し標準
価格でも
つて売
つている。これは補給金を
加算した輸入外麦の
価格を下まわるものでありますから、外麦においては二重
価格というものをやるかどうかは別として、そういう一つの
措置が講じられてお
つて、
米価審議会におきましては第三項か第四項において内麦の
確保の
ために積極的な強力な
措置を講ぜよということを
答申をしております。でありますから、外麦については二重
価格的な色彩があ
つても、ほおかむり、内麦
加算額の問題をやる場合には、これは二重
価格的な面が出て来るから慎重を要するなどということは遁辞であります。そんなことは成り立ちません。外麦だ
つて、内麦だ
つて消費者の食べる味には変りがあ
つても、みんなこれは外麦だ、内麦だとい
つて一々区別をつけて食
つているのではありません。みんな麦として食
つているのです。
農林省が
関係方面といわゆる弱腰の
折衝をされてお
つたのでは、
米価審議会の
答申の実現にはよほど困難な事態に逢着するのではないかと憂慮するわけであります。だから
はつきりとした断固たる
決意ということでありますが、
加算額の具体的な問題について
政府の作業の
内容はどうでありますか。私
どもの
計算によりますと、
米価審議会が
答申をした
特別加算額をそのまま
政府が実現をする
ために御
努力に
なつたといたしますと、小麦二千百二円見当、裸二千二百七十六円見当、大麦千七百七十九円見当、これは包装込みの
計算でありますが、そういう
計算に大体なりますので、
大臣がいろいろと意を尽した御
答弁になりますが、ここ
米価審議会が開かれて以来の日本の有力な新聞紙の伝えるところによると——
米価審議会は一応
数字的な面についても
答申される用意があ
つたのでありますけれ
ども、それでは
政府もなかなか仕事がしにくいだろう、そしてこれは多数決等はなるべく避けて、満場一致
答申をする
ために、非常に苦労しております。
従つてあの
加算額の問題についても、具体的な、そういう
政府が今
考えておるような、米の
加算額を麦に引き直して、そうして実質的には
米価審議会の意図とは違つた
数字を出そうというような
考え方で
米価審議会はや
つておるのではない。大体
米価審議会の小
委員会におけるところの空気というものは、あの
加算額を
現行米の
加算額から割り出したものにいたしますと、大体小麦において四・六%の引上げになるという一つの目途に立
つて少くとも
答申案というものはきま
つておるのです。それを、新聞紙の伝えるところによると、三・七%から三・九%程度に、
農林省の作業によると引下げを余儀なくされておるやに伝えられておる。でありますから、
大臣が今御
答弁に
なつた点は、その御
決意のほどはわかりますが、問題が具体的にな
つて来ると、こういうことに新聞紙が伝えておりますので、
生産者としても、この成行きを非常に注視しておるわけなのであります。でありますから、もう少しその作業の結果について、
農林省自体としては、ふらふら腰でないとするならば、四・六%の
米価審議会の
答申した
加算額をも
つてやるのか、やらぬのか、その点を明らかにしていただきたい。