○
永井委員 この
法案における問題点は、公定
価格をどういうふうにするかという公定
価格のきめ方によ
つては、もうかる
会社は常にもうか
つて、損する
会社は常に損する。どのような
条件の中においてももうかることが固定した
条件に置かれるということが
一つの問題点、もう
一つは、
企業の
合理化という一体
合理化の方向が、
政府が考えているように甘い
条件で達成できるかどうかという問題、これがこの
法案における二つの重要な点であると考えている。自由党の連中はろくに
法案も読まないで、それから問題に対する理解もしないで、こちらの方が何か頭が悪くて聞いているように言うが、とてもこつけいきわまることであるとわれわれは考えるのでありますが、問題点は、公定
価格のきめ方によるところの問題であると思うのであります。それで昨年来
議会において局長なり、
政府当局は
企業の
合理化の問題は広汎な関連産業との
関係にあ
つて、
肥料自体を取上げてこの中で
合理化ということは非常に困難だということをしばしば繰返している。たとえば
肥料の
企業合理化をはかるときには、
石炭の問題を解決しなければいかぬ、電力の問題を解決しなければいかぬ、広くケミカル工業としての
合理化をはか
つて行かなければならぬ、こういう広汎な分野において
合理化をはか
つて行くのでなければ、
肥料そのものを
一つ取上げて
合理化はできないということをしばしば繰返して来ているにかかわらず、最近の
答弁になりますと、百六十億くらいの金をつぎ込んで、それでたちまち手品みたいに、西独なりベルギーなり、世界市場における競争相手とも
うそれで十分に対抗して行くだけの
合理化ができるのだというような甘い
考え方をしているのでありまして、われわれはそのときどきの風に吹きまわされるのが官僚の姿ではないかと思いますが、それにしても、
議会におけるわずか半年かそこらの期間の違いの中で、先ごろまでは
合理化は非常に困難であると言い今度は百六十億の資金で
合理化はもう容易である、世界市場における
価格と競争できるのだ、こういう
一つの
考え方というものは、少し飛躍し過ぎているんじやないかと思うのでありますか、この
合理化の問題につきましてなお後ほど十分に検討したいと思いますが、今ここではそういう
一つの関連の中における公定
価格というものの加重平均というこの算定方式の問題、これでは損する
会社は永久に損し、もうかる工場は常にもうかるということが固定してしまう、そういうことであ
つては断じていけないのでありまして、この公定
価格の
内容というか、それから加重平均というものの
内容、それから
合理化された場合における、一体Aクラス、Bクラス、Cクラスというものがあるとして、その中のさや寄せばどれくらいの見当であ
つて、その中でCクラスはそのプール
価格の中で
赤字を出さないという
条件があるとすれば、われわれは
数字の算定方式の中ではそういうことは見出し得ないのでありますが、特別に
政府が
助成する、あるいは別途な計算において、その
赤字分を弱い方に対しては補填してやるという特別
措置を講じない限り、単なるプール計算の中では常に
赤字が出て来る、こういうことが固定するわけでありますが、そういう算定方式の中で出ないとするならば、そういう出ない
根拠を明らかにしていただきたい。