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加藤(清)
委員 これはもう人数も少くておしまいごろにこんなことを言うことはおかしいかもしれませんが、これは大事な問題だと思うのです。というのは、今度
繊維局が化繊にウエートを置かないというなら文句はない。ところが、綿や毛の方を軽く見て、化繊にウエートを置く、そしてそこへ相当の
政府の
援助をするという、ところでこの目的が
輸出入のバランスから自然にそうな
つて来たというだけであるならば別ですけれ
ども、これは名前をあげてもいいが、化繊の工場はいかれかか
つている、それでそれを助けるということが、これはりくつは何とでもりつぱにつくが、具体的事実としてそれが大きな
原因にな
つているとなると、そう
なつたあかつきには、
繊維局だけでなく、よほど大きな手を打
つておかれないと、ばたばた倒れる連中がたくさんできます。新しいものに手をつけたら結果がうまく行かないというが、それは何も
繊維業界だけじやない。すでに化繊でいかれたというのがたくさんある一編はいかれたくと言いつつも、いかれようが少い。何とい
つても綿は一番健全だ、その次は毛、その次が人絹であり、化繊だ。その一番あぶない化繊にウエートを置くということでございますので、それぞれこれに対する
手だてはできていることでございましようが、今の答弁だけでは安心してこれに機場がついて行くということは
ちようと困難だと存じます。そこで、いずれこの問題につきましては、時間をあら
ためてとくと
繊維局の研究されたところを発表していただいて、機場が
政府の方針に安心してついて行けるように、はつきりとここで御言明が願いたいものと思うわけであります。これが第一点、これは答弁はいりません。
それからもう
一つ、この次時間がありますれば、きようでもいいですけれ
ども、最初にお願いいたしました通り、
繊維のことについて体系づけて御質問したいと思
つておりますので、その際の準備に恐れ入りますが、
繊維局といたしましてもすでに御研究済みのことと存じますけれ
ども、英国の
輸出産業に占める
繊維のパーセンテージを歴史的に調べておいていただきたいと存じます。それからもう
一つは、あのイギリスの
繊維工場のあり方がどのような状態にな
つているかということと、
政府はこれに対してどういう
援助の施策を講じているかという点を、これはよく
御存じでございましようけれ
ども、願
わくは印刷物にして、簡単に骨子だけでもいいかち、皆さんに行き渡るようにしていただいたならば、これを審議するにあた
つて参考資料とも相なりまして、たいへん
けつこうなことではないかと存じます。この問題が解決できませんと、独禁法に関連を持
つておりますので、これの審議がなかなかむずかしくなるのではないか。私
どもは独禁法も全部が全部反対ではありません。ある
程度の必要性を認めているものでございますけれ
ども、この問題が解決できないと、
ちよつと難渋するじやないかと思
つておりますので、恐れ入りますが、ぜひ書類にしておいていただきたいと思います。
もう
一つお願いがありますが、今日原料高の製品安ということは、人絹のみに限らず糸へん全部に行き渡る言葉でございまして、そのおかげで
中小企業がばたばたといかれ、不渡り手形は糸へんの機場が一番多く出されているということにな
つておりますので、原料高の製品安の
原因が那辺にあるか、その
原因を
政府としてどの
程度まで解消するような
手だてが立てられるか、あるいは立てられないかもしれません。十大紡や六大毛紡に押されてしまえば、大臣の首でも吹つ飛ぶくらいの勢いのある相手でありますから、これは
ちよつと
手だてができないかもしれませんが、
繊維局、通産省としてできる限りの
手だてで
けつこうです。それをひとつよろしくお調べおき願いたいと思います。大体以上でございます。