○愛知
政府委員 ただいまのお尋ねでございますが、それに
お答えをいたします前にちよつと申し上げたいと思います。従来から、
災害に際しまして
大蔵省の財政的あるいは金融的な
措置が遅れるという御非難が非常にございました。これは私も前々から非常に懸念してお
つたところでございます。今回は
災害の規模も未曽有でございまするし、また、
政府全体といたしましても、特に現場に本部を設けて遺憾なき処置をいたすことになりましたので、
大蔵省といたしましても、今度は従来に比しましては相当の努力をいたしたつもりでございまして御
承知のように
現地に人を派遣するほか、でき得る限りの配意をいたしたつもりなのでございます。そこで、ただいま御指摘の
通り、まず当初の二十億円の問題でございまするが、これは御
承知のように
大蔵省の
資金運用部の
関係と簡易保険の
関係がございますから、
大蔵省の
資金運用部の
関係について申し上げたいと思います。
二十億のつなぎ
融資のうち、
資金運用部が担当いたすことになりましたものが十四億六千二百万円でございます。これを便宜北九州と南九州にわけまして——これは財務局が北九州、南九州にわかれておりまするので、できるだけ現場の
措置を簡単にするためにも二つにわけまして、北九州分として八億六千二百万円、南九州分として六億円という
内容にな
つておるのであります。ただいまどこまで配分されたか、また、現場の方では配当されないで困
つているという実情を知
つているかというお尋ねでございましたが、これは連日私
どもも注意して実績を集計いたしておりますが、ただいままでのところ、今申しました北九州の八億六千二百万円分につきましては、今日現在で七億円が貸出済みにな
つておりまして、一億六千二百万円は本二十八日中に全部
市町村まで現金が参ることにな
つております。すなわち北九州の八億六千二百万円につきましては、本日中には全部行きわたることにな
つております。なお、この一億六千二百万円が今日まで延びましたことにつきましては、いろいろ
現地側での手続上あるいは県庁
市町村等についての打合せがはかどらなか
つた点もあるようでございまするが、とにかく今日まで延びましたことについては遺憾に思
つております。それから南九州分の六億円でございますが、このうち
貸付が完了いたしましたものは四億八千二百万円でございまして、一億千七百万円については貸出しが末済でございます。
それから、その次の十億円の分につきましては、県と
市町村との間で配分を今や
つているようなわけでありますから、これはまだ現金としては出ておりません。かような状況でございます。
なお、ただいま申しました二十億円のさらにその細分につきましては、また詳細に御
説明することが適当かと思いますが、一応
お答え申し上げます。