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1953-07-27 第16回国会 衆議院 議院運営委員会 第27号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十八年七月二十七日(月曜日) 午後零時十二分
開議
出席委員
委員長
菅家
喜六君
理事
坪川
信三君
理事
土井
直作君
理事
加藤常太郎
君 生田 宏一君
今村
忠助君 尾関 義一君
田嶋
好文君 三和 精一君 山中
貞則
君
園田
直君
長谷川四郎
君 淡谷
悠藏
君
島上善五郎
君
山本
幸一君
池田
禎治
君
松井
政吉君
中村
英男君
委員外
の
出席者
副 議 長 原 彪君 事 務 総 長
大池
眞君 ――――――――――――― 七月二十五日
委員秋山利恭
君
辞任
につき、その
補欠
として渡 邊良夫君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同月二十七日
委員
中助松君
辞任
につき、その
補欠
として
中川
俊思君
が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 本日の
会議
に付した事件
離島振興対策審議会委員指名
の件
中央青少年問題協議会委員指名
の件 旧
軍港市国有財産処理審議会委員任命
につき同 意を求めるの件
運輸審議会委員任命
につき
同意
を求めるの件
決議案
の
取扱い
の件
緊急質問
の
取扱い
の件
常任委員
の
各派割当変更
に関する件
回付案
の
取扱い
の件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 ―――――――――――――
菅家喜六
1
○
菅家委員長
それでは、これより
議院運営委員会
を開会いたします。 前の
委員会
で留保にな
つて
おりました
離島振興対策審議会委員指名
の件、
中央青少年問題協議会委員指名
の件、この
人選
について
各党
でおきまりに
なつ
たでしようか。
園田直
2
○
園田委員
私のところはまだです。
山本幸一
3
○
山本
(幸)
委員
私の方では、
離島振興
は
野原學
君、
青少年
の方は
古屋貞雄
君です。
菅家喜六
4
○
菅家委員長
自由党
は。
坪川信三
5
○
坪川委員
本会開会
までに申し上げます。
菅家喜六
6
○
菅家委員長
それでは、
本会開会
までに
各党
で
人選
がきまりましたならばお願いいたしますが、きまらない場合には、明日にお願いいたします。
加藤常太郎
7
○
加藤
(常)
委員
私の方ではできております。お知らせしてあると思いますが……。
大池眞
8
○
大池事務総長
それでは、それは
あと
で伺いたいと思います。
菅家喜六
9
○
菅家委員長
それから、旧
軍港市国有財産処理審議会委員任命
につき
同意
を求めるの件については、
各党
御
同意
でしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本幸一
10
○
山本
(幸)
委員
異議
はないのです。了解することはしますが、私の方では、これは困難だ
つた
んです。どうも
各種審議委員会
とか、いろいろな
委員任命
が、失業救済的な
意味
が多分にあるので、相当
困難性
があ
つたの
です。
従つて
、今後は配慮していただきたいということを
前提
に、認めようということにな
つたの
であります。
菅家喜六
11
○
菅家委員長
ただいま
左派
からお申出があ
つたの
ですが、ごもつともですから、適当の
機会
にそういうことを申し入れます。 それではこれは
同意
することに
決定
いたします。
菅家喜六
12
○
菅家委員長
なお、ずつと繰越しておりました
運輸審議会委員任命
につき
同意
を求めるの件、これは
各党
種々なる御
意見
がありまして、
官房長官
の
出席
を要求し、その上、条件をつけてこれに
同意
をしたい、それには各
会派
を
代表
して、
右派
の
土井委員
より
発言
をしてもら
つて
きめようという
申合せ
にな
つて
おります。本日
官房長官
は何か都合があるということでありますから、明日これをやることでいかがでしようか。 (「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
13
○
菅家委員長
それでは、明日
官房長官
の
出席
を求めて
代表
の
意見
を述べていただいて、しかる後にこれをいずれとも
決定
することにいたします。
加藤常太郎
14
○
加藤
(常)
委員
わが党の方は、多少問題が残
つて
おりますが、
あと
でまた申し上げます。
菅家喜六
15
○
菅家委員長
それでは、これは明日に
決定
したいと思います。会期も切迫しておりますから、さようにとりはからうことにいたします。
菅家喜六
16
○
菅家委員長
なお、
決議案並び
に
緊急質問
の
取扱い
については、しばしば
各党
の
国会対策委員長会議
、
理事会並び
に本
委員会等
において打合せをいたして来たのですが、
各党
の
態度
もきまらないので、ずつと延び延びにな
つて
おりました。
西日本地方
の長雨及び台風による
麦作被害対策
に関する
緊急質問
、
木村保安庁長官
の防衛五箇年計画の言明に関する
緊急質問
、
風水害復旧対策
に関する
緊急質問
、日本の
公海漁業
の発展と主権の確保に関する
緊急質問
というような、今までありましたものは、一切そのまま処理したい、こういう
意見
がこの前の
国会対策委員長
の
会議
で
お話
合いがあ
つたの
であります。しかし、一応これは本
委員会
で
最終決定
をしなければならないと思いますので、そのままにしてお
つたの
であります。これは皆様御
異議
ないようでありますから、従来の全部の問題は、一応このままに打切
つて
しまう、あらためての問題は新規の問題として、従来出されておるものはそのまま処理してしまうことに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松井政吉
17
○
松井
(政)
委員
処理することはいいのですが、
緊急質問
は十三でしたかありましたが、
決議案
はなか
つたの
ですか。
菅家喜六
18
○
菅家委員長
決議案
はこれから御相談いたします。 それでは、
緊急質問
はこのままに処理してしまうことにいたします。
菅家喜六
19
○
菅家委員長
次に、
決議案
の
取扱い
ですが、凍
霜害全額国家補償
に関する
決議案
、石川県
内灘
村海岸を
試射場
として強制使用することに
反対
する
決議案
、
社会保障
の
最低基準
に関する
条約
の
批准促進
に関する
決議案
、
戦争犯罪
による
受刑者
の
釈放
に関する
決議案
、これだけでありますが、これも
各党
から
お話
がありまして、
当該委員会
にまわして、
当該委員会
で早くやるようにということでありますので、これも本日
決定
いたしたいと思います。凍
霜害全額国家補償
に関する
決議案
は
農林委員会
に
付託
、
内灘
の問題は
外務委員会
に
付託
、
社会保障
の
最低基準
に関する
条約
の
批准促進
に関する
決議案
、これも
外務委員会
、それから
戦争犯罪
による
受刑者
の
釈放
に関する
決議案
、これは海外同
胞引揚委員会
に
付託
そういうことに
取扱い
をしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
20
○
菅家委員長
御
異議
がなければ、さよう
決定
いたします。
菅家喜六
21
○
菅家委員長
なお、この際お諮りいたしますことは、
長野
県下における豪雨による
被害調査
の件は、これを
水害地緊急対策特別委員会
にあわせ
付託
したい、こういう問題であります。これに対して
各党
の御
意見
がもしありましたらば、お述べ願いたいと思います。
坪川信三
22
○
坪川委員
自由党
は
異議
ありません。
園田直
23
○
園田委員
改進党も
異議
ありません。
松井政吉
24
○
松井
(政)
委員
異議
ありません。
加藤常太郎
25
○
加藤
(常)
委員
異議
なし。
菅家喜六
26
○
菅家委員長
それでは
全会一致
で、
長野
県下における
調査
の件は
水害地緊急対策特別委員会
に
付託
することにし、その
取扱い
は
議長発議
でやりますか、
議員
の
動議
によ
つて
やりますか。
土井直作
27
○
土井委員
これは
動議
でなくてもいいじやないですか、
議長発議
で……。
大池眞
28
○
大池事務総長
議長発議
でもけつこうです。
菅家喜六
29
○
菅家委員長
それでは、ほかに御
異議
もないようですから、
議長発議
でこの問題を取扱うことに
決定
をいたします。
菅家喜六
30
○
菅家委員長
次に、本日の
議事
について御協議願う前に、
庶務小委員長
からお諮りすることがあるそうでありますから、お聞き願います。
今村忠助
31
○
今村委員
本日の小
委員会
で、
食堂
が昼食時に非常に混雑する
状況
であるから、特に正午から一時までは、
議員
と
議員
の秘書、それから
新聞記者
だけに限るようにしてもらいたいという改進党からの要求があり、
庶務小委員会
でさように
決定
したので、これをひとつお認めいただきたいと思います。これは、但し院内の
食堂
だけで、
議員会館
は別です。
土井直作
32
○
土井委員
ちよ
つと
懇談
にしていただきたい。
菅家喜六
33
○
菅家委員長
ちよ
つと
速記
をとめてください。
懇談
にします。 (
速記中止
〕
菅家喜六
34
○
菅家委員長
懇談
をとじます。
速記
を始めて。 先ほど
庶務小委員長
から
お話
の出ました
食堂
に関する件は、いずれ次の
国会
の開かれるまでになお研究して、
各党
の了解を得て
最終決定
をすることに
決定
をいたします。
菅家喜六
35
○
菅家委員長
次に、
参議院
よりの
回付案
の
取扱い
についてお諮りいたします。
行政庁設置法
の一部を改正する
法律案
か、
参議院
より
修正
して
回付
になりましたので、その
取扱い
についてお諮りいたします。 〔「案が来ておりません」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
36
○
菅家委員長
お
手元
に配付にな
つて
おりませんか。――それではお
手元
に配付させますから、明日までに
各党
の
態度
を御
決定願つて
明日の
委員会
で取扱うことにいたします。
事務局
から書類をどうぞまわしてください。
菅家喜六
37
○
菅家委員長
次に、本日の
議事日程
について御協議願います。まず
事務総長
より御説明申し上げます。
大池眞
38
○
大池事務総長
本日の
議事日程
に入る前に、
先ほどおきめ
を願いました
長野
県下の
水害調査
の件を
水害対策特別委員会
に併託する件について、
議長
の
発議
でおきめ願いまして、その次に、人事の件として、本
会議開会
までに
各党
の
候補者
が出そろいますならば、
離島振興対策審議会委員
、
中央青少年問題協議会委員
の
指名
をお願いしたい。
各党
の
候補者
が出そろわない分につきましては、明日に御延期を願う。次に、旧
軍港市国有財産処理審議会委員任命
につき
同意
を求めるの件は、
先ほどお話
のありましたようにおきめ願いまして、それから
日程
に入ることに御了承を願います。
日程
第一は、
法務委員長小林かなえ
君が
報告
をされまして、これは
修正
であります。
労農
だけが御
反対
のようでありますが、
討論
はございません。
従つて起立採決
をお願いいたします。
中村英男
39
○
中村
(英)
委員
その後一昨日、小
会派
で
代議士会
を開きまして、その理由を申し述べて相談をしたのですが、
岡田
君が小
会派
の
意見
を述べるはずですから、その
取扱い
をお願いいたしたい。
菅家喜六
40
○
菅家委員長
それはこの前
決定
しております。これはやらないことに前会
決定
しております。その案件は、この前諮
つて
おるわけです。一昨日の
議院運営委員会
において、
討論
は認めないということに一応
決定
しておるのです。
中村
君の御
発言
ですけれども、一応
決定
しておることを、また繰返してやることも
ちよ
つと妙なことになりますから、どうぞ御了承願います。
大池眞
41
○
大池事務総長
それから
日程
の第二は、
文部委員長辻寛一
君が御
報告
をされまして、これは左右両社会党並びに小
会派クラブ
が
反対
であります。
従つて反対討論
は、
左派
の
野原覺
君、
右派
の
前田榮
之助君、この両君の
反対討論
の
あと
、
起立採決
をお願いします。
日程
第三、第四の二案は一括いたしまして、
通産委員会
の
理事小平久雄
君が
報告
をされます。その
報告
の
あと
、第四の方は
全会一致
でございますが、第三の
武器等製造法案
については
反対
がございます。
反対討論
といたしましては、
左派
の
永井勝次郎
君、
右派
の
中崎敏
君、それに
共産党
の
川上貫一
君の申出がございます。
長谷川四郎
42
○
長谷川
(四)
委員
賛成討論
があります。今来たのですが、
長谷川四郎
君です。
大池眞
43
○
大池事務総長
そういたしますと、三と四につきましては、
小平久雄
君が
報告
をされまして、
反対討論
の
通告者
が
永井勝次郎
君、
中崎敏
君、
川上貫一
君、
賛成討論
が
長谷川四郎
君、この四
討論
の
通告
がございます。従いまして、それが終りました場合の
採決
は、三だけは
起立採決
、四は御
異議
を問うことになります。
日程
第五は、
外務委員長上塚司
君が
報告
をされまして、これに対して
左派
が
反対
であります。
田中稔男
君の
反対討論
後、
起立採決
をお願いします。
日程
第六、第七の二案は、一括いたしまして
大蔵委員長千葉三郎
君が
報告
をされまして、
全会一致
、従いまして御
異議
を問う。
日程
第八は、
厚生委員会
の
理事中川源一郎
君が
報告
をされまして、
全会一致
であります。
従つて
御
異議
を問うことになります。
日程
は第八までで終りますが、
緊急上程
を願いたい件が二件あります。それは
公職選挙法
の一部を改正する
法律案
、これは今回行われる臨時的な面についてのみの案でありまして、
委員会
から
全会一致
で提出をされております。
従つて委員会
の
審査
を省略いたしまして、
委員長
の
森三樹
二君が
報告
をされまして、御
採決
を願う。
土井直作
44
○
土井委員
どんなことですか。
大池眞
45
○
大池事務総長
これは、熊谷かどこかあたりで選挙無効に
なつ
たものです。あそこが無効であると全体で選挙しなければならぬので、その一部だけ
土井直作
46
○
土井委員
参議院
の方のですか。
大池眞
47
○
大池事務総長
今のことは
参議院
ではありません。
土井直作
48
○
土井委員
しかし
参議院
の関係も当てはまるわけですね。
大池眞
49
○
大池事務総長
一部無効の場合にも、全面的にあれを適用しなくちやいかぬから、政令で
適用範囲
をきめようという一時的な
臨時立法
です。これを
緊急上程
願いたい。 もう
一つ
はお
手元
に
審査
中の
議案
という印刷物を差上げてありますが、その中の
運輸委員会
の分でございますが、
外航船舶建造融資利子補給法
の一部を改正する
法律案
、これは
關内運輸委員長
が
報告
をされまして、これに
左派
が
反対
であります。これは
委員長報告
に
反対
で、原案に
賛成
、こういうことであります。
委員長報告
は
修正
でございます。その
修正
がいかぬというわけであります。
左派
の
山口丈太郎
君の
反対討論
の
通告
があります。
園田直
50
○
園田委員
今のことに関連して、両
自由党
、改進党三派を
代表
し、わが党の
臼井莊一君
が
賛成討論
をいたします。
松井政吉
51
○
松井
(政)
委員
これはわが党も
反対
です。
熊本虎三
君が
討論
をやることにな
つて
おりますが、一応それを認めておいてもら
つて
、場内で明確に表明いたします。
菅家喜六
52
○
菅家委員長
緊急上程
はこの二件だけですね。――なおこの際、この前
取扱い
とは御
決定
にな
つて
おりますが、第三の
武器等製造法案
の
反対討論
として、
川上
君の申出があります。これを許すか許さないかについて、一応御相談いたしたいと思います。
土井直作
53
○
土井委員
川上
君が小
会派
として来ているのか、
共産党
として来ているのかということですが……。
中村英男
54
○
中村
(英)
委員
川上
君は、
委員会
では小
会派
として
発言
しておるそうです。その点を相談したのですけれども、
川上
君が
反対討論
をするについては、全部
賛成
です。ぜひひとつやらしてもらいたい。
池田禎治
55
○
池田
(禎)
委員
採決
になると、別というのじやないですか。
中村英男
56
○
中村
(英)
委員
大体そういうことはないだろうと思うのです。
池田禎治
57
○
池田
(禎)
委員
採決
の場合にも
代表
しているわけですね。
田嶋好文
58
○
田嶋委員
この前
刑事訴訟法
の
上程
の際、
岡田
君が小
会派
を
代表
して来ておると称して
発言
してお
つたの
ですが、小
会派
に聞いてみると、
反対
しなければならぬと考えた人が
賛成
して、
労農党
だけが
反対
しておるということもあ
つたの
で、これは
先例
になると思いますから、あなたの言うことのみを真に受けてはやれないと思います。
中村英男
59
○
中村
(英)
委員
岡田
君の場合はいつですか。
田嶋好文
60
○
田嶋委員
刑事訴訟法
の際です。
長谷川四郎
61
○
長谷川
(四)
委員
きようの
議案
ではないわけですね。
田嶋好文
62
○
田嶋委員
そのときに、小
会派
を
代表
しておると称してお
つた
が、
労農党
の
代表
であ
つた
という例もありますから、この点は、ただ小
会派
の
運営委員
の
発言
に基いて取扱うことは、非常に疑惑を持つわけです。
先例
では小
会派
が全部まとま
つた
ときということにな
つて
いるわけです。
中村英男
63
○
中村
(英)
委員
この前の
委員会
で、小
会派
としてまとま
つた意見
でないとできない、こういう
原則
を言われたものですから、その点を相談したわけです。そこで
川上
君は、今まで
通産委員会
でもそうだ
つた
し、このたびも小
会派
を
代表
してやるということは
異議
なか
つた
わけです。
菅家喜六
64
○
菅家委員長
こういうことですね。
委員会
で取扱
つて
おるのは、やることに
一致
したということの可否でなくて、その
内容
が
一致
したという
代表
のものでなければ認めることができないというところに重点があるのです。
討論
をやることに
一致
しても、その
内容
がみんなを
代表
しなければ認めるわけに行かないというのが、こちらのきめ方なんです。問題はそこにあるのです。
中村英男
65
○
中村
(英)
委員
そこは、小
会派
十四人が、要するに
意見
が
一致
したというその
内容
には、二つあると思うのです。全部
意見
が
一致
した場合と、
賛成討論
をやるか
反対討論
をやるかについて
一致
する場合とある。
討論
をすることには
一致
して、
行動
が違う場合もある。これは前から申し上げておるように、小
会派
の
議員
の中の
申合せ
としては
意見
は
一致
しないけれども、やることにおいて
一致
する場合にはどうするかという問題があるわけです。その場合に、全然
反対討論
の
発言権
がないのでは、
発言
する
機会
もなくなる。それで、少しくらいものの
考え方
の
相違
があ
つて
も、調整して行こうというのでや
つて
おるわけです。
菅家喜六
66
○
菅家委員長
そこに問題があると思います。
討論
をやることに
一致
したが、
内容
的には
一致
の
行動
がとれない。ただ
発言
の
機会
がなくなるからというので、
発言
のことだけで
一致
して、
共産党
の
発言
を認めることになると、
取扱い
上疑義があるわけです。
中村英男
67
○
中村
(英)
委員
これは
発言
の問題だけでなしに、
一つ
の会を
運営
して行くために、いろいろな点から困ることがあるわけです。そこで
大会派
におきましても、ほかの
政党
でも、
個人
的にはいろいろ
意見
があ
つて
も、
一つ
の
政党
として
一つ
の
態度
をきめる場合は、
個人
の
意見
は殺す場合があり得る。そこで特に小
会派
としても、
個人
的にはいろいろな気持があ
つて
も、
反対討論
を述べることに
意見
が
一致
した場合は、
一致
した
行動
をとり得ることが
前提
になるわけです。
菅家喜六
68
○
菅家委員長
ただいまお聞きの通りですが、それに対する
各党
の
態度
をこの際御表明願いたいと思います。
園田直
69
○
園田委員
今の点は、今までの
申合せ
から言うと、おかしいと思います。
田嶋好文
70
○
田嶋委員
自由党
といたしましては、従来の線を確保するために、今の
中村
君の
お話
は明確にな
つて
おりませんから、
賛成
するわけに行きません。
園田直
71
○
園田委員
自由党
と同じ
意見
です。
島上善五郎
72
○
島上委員
この前
発言
をしたと思うのですが、
反対討論
なり
賛成討論
なりに小
会派
が
一致
したということは、その
意見
を小
会派
が認めたというふうに解釈して認めよう、そういう考えです。
土井直作
73
○
土井委員
今度の具体的な例として、
川上
君が、
武器等製造法案
に
反対
するという、これは小
会派
を
代表
して
反対
するわけですね。
従つて小会派
の
諸君
全体が、これの
採決
の場合にも
反対
だという
態度
をとるならば、その
発言
は当然
認むべ
きであると思うわけです。ただいま
中村
君が言われておるように、
川上
君の
発言
を小
会派
全体が認めたということは、
採決
の場合でも同一の
行動
をとるのだという
裏書き
があるならば、当然私は
認むべ
きであると思う。しかし先ほど
委員長
が言われておるように、
発言
の
機会
をとらえることができないというので、単に手段としてやる、しかし
採決
に対しては、支離滅裂な、不統一な形であるというならば、その
発言
は、当初の
申合せ事項
と相反するからできない。われわれとしては、あくまでも
中村
君の言われておることを信用することが必要なんです。その
意味
において、
行動
も
態度
も
一致
しておるというならば、この際
認むべ
きだと思います。
田嶋好文
74
○
田嶋委員
一致
していないのです。
土井直作
75
○
土井委員
一致
していないということはこちらの想像で、とにかく
代表
の
委員
が来て、
一致
しておりますと言
つて
おるのだから、それをわれわれが
一致
していないということは困ると思う。
菅家喜六
76
○
菅家委員長
今の
中村
君の御説明では、
一致
しておらぬというふうにも聞えますが。
中村英男
77
○
中村
(英)
委員
いやいや、そうじやないのです。私の申し上げたのは、そういう
発言
の
機会
を得る点もありますから、
一つ
の
会派
を運用するときには、どの党でも同じで、
個人
の
意見
や
考え方
に
相違
があ
つて
も、その問題に関する限りは
意見
は同じだという
一つ
の
前提
に立
つて
おるわけですね。だから
川上
君のこの問題に関する限り、小
会派
は
意見がま
とま
つた
わけです。
園田直
78
○
園田委員
武器等製造法案
に対して、小
会派
全部
一致
して
反対
するということですか。
中村英男
79
○
中村
(英)
委員
押し詰めて行けば、そういうことになるのです。小
会派
を
代表
して言う限りは、そういうことになります。
田嶋好文
80
○
田嶋委員
そこが大事なことです。そこで念を押しておきますが、
議場
へ出て、
共産党
の
川上
君の
反対
の趣旨に
賛成
、要するに、この
法案
に
反対
ですね。それに同調するわけですね。
中村英男
81
○
中村
(英)
委員
同調する
前提
に立
つて
おるのです。しかしその場にな
つて
、腹痛を起す者があ
つて
、そこにいないかもしれませんが……。
土井直作
82
○
土井委員
病気の場合はしようがない。
中村英男
83
○
中村
(英)
委員
意見
が
一致
したということは、その
前提
に立
つて
おりますから……。
坪川信三
84
○
坪川委員
ちよ
つと
中村
君に念を押しておきたいと思います。この前の
武器等製造法案
のときには、今の案と同じ性格を持
つて
おるものですが、
無所属倶楽部
の中には、あのときは
賛成
した方がおるのです。前
国会
でこれが本
会議
を通過するときには、
賛成
をしているのです。
中村英男
85
○
中村
(英)
委員
前
国会
は小
会派
は、なか
つたの
です。
坪川信三
86
○
坪川委員
小
会派
はなか
つた
けれども、同じ
メンバー
の
諸君
が多数おられ、
委員会
においても、本
会議
においても、それが
賛成
しておられるのです。そこで本
会議
で
反対討論
をされて、
採決
の際に
反対
と
賛成
にわかれるのでは、この点は
賛成
できないわけです。
中村英男
87
○
中村
(英)
委員
この前のは
無所属倶楽部
です。各自各様にばらばらであ
つたの
です。その後、今の小
会派
は数も多いし、
メンバー
もかわ
つて
いるのです。その
会派
を
運営
するためには、
個人
のいろいろな
意見
があ
つて
も、
運営
つのために、
最大公約数
で行こうというような方向にかわ
つて
来ておるのです。全然
状況
がかわ
つて
来ておるのです。その場合に、前の
メンバー
が二、三人いる、それがこの前
賛成
した、だから今度も前と同じように
賛成
する。前と同じ
行動
をすることは当然ですが、ところが小
会派
と
運営
して行くためには、いろいろな点で
最大公約数
で行かないと支障を来す、それを今まで経験して来たわけです。だから少々
意見
の
相違
があ
つて
も、なるべくその
意見
に近づいて行こうというような
運営
の仕方をしておるから、私が申し上げるように、
川上
君の
発言
をすることについて
賛成
という場合は、大体同じ
行動
をとるのが建前と思
つて
おります。その場合に、ある人が
議場
において
違つた態度
をとられる、それをわれわれの責任に帰せられる。私はそこまでだめを押しておりませんが、大体
原則
としてはそういうふうになるというのです。
菅家喜六
88
○
菅家委員長
いかがでしよう。この
取扱い
についてはすでに論議は尽きたようでありますが、ただいま小
会派クラブ
を
代表
して
中村
君から話があ
つた
ように、
武器等製造法案
については、小
会派クラブ
は
一致
した
意見
であるから、
代表
の
討論
を許せというのですが、それは本来の
申合せ
によ
つて
、その
会派
の
意見
が
一致
した場合にこれを許すという
原則
に立つ限りにおいては、
取扱い
上何ら問題はないと思いますので、そういうふうにいたしたいと思います。但し、過去においてもあ
つた
例でありますが、今回においても、この
申合せ
に反したことが
議場
内で行われたときには、次の
委員会
で、前の
申合せ
にかんがみて操作ができると思いますから、この
原則
に立
つて
、
中村
君か、小
会派クラブ
がこれに
反対
の
意見
に
一致
したということでありますれば、これを許すことに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
中村英男
89
○
中村
(英)
委員
そこで、今の
武器等製造法案
の場合と
刑事訴訟法
の場合とでは、私の方は大体同じ時間で同じようにやらしてもらいたい。これはわれわれ会合を開いてや
つたの
ですが、
ケース
は同じ
ケース
で、きま
つて
おることだから、強くは言わなか
つたの
ですが……。
菅家喜六
90
○
菅家委員長
これは一ぺん
決定
した
事項
でありますから、今回の問題はさよう
決定
しておきます。 なお、
討論
時間は
先例
によ
つて
十分、小
会派
の方は五分、こういうことにお願いいたします。この点
中村
さんにお願いいたします。時間については二分や二分のことはあまりやかましく言うわけではないが、
共産党
はそれをや
つて
しまうおそれがありますし、次の
機会
にそういうことをむし返すことはいけませんので、
大会派
は十分、小
会派
は五分程度ということにお願いしておきます。
中村英男
91
○
中村
(英)
委員
十分やらしてください。
菅家喜六
92
○
菅家委員長
そうしますと
ルール
を乱しますから、
大会派
は十分、小
会派
は五分でやるという
ルール
に
従つて
や
つて
いただきます。
中村英男
93
○
中村
(英)
委員
今まで五分という
討論
がありますか。
菅家喜六
94
○
菅家委員長
あります。しかし一分、二分のことは今までのところやかましく言いませんが、十分を越すようなことになると、この次の問題になるし、場内においてやかましくなりますから、
発言
は前例によ
つて
大会派
が十分、小
会派
は五分、それも
議長
の裁量によ
つて
十分とい
つて
も十一分、十二分程度に
なつ
たからとい
つて
問題になるわけではありませんが、あなたの方も一、二分のところは、とい
つて
一、二分ときめるわけにも行きませんが、あまり時間を超過しないように……。
山本幸一
95
○
山本
(幸)
委員
五分が目標だね。
菅家喜六
96
○
菅家委員長
そう解釈していただいて、五分程度でお願いいたします。それではさように
決定
いたします。その他の
反対討論
についても、時間は十分内外ということでお願いいたします。
土井直作
97
○
土井委員
反対
も
賛成
も、
討論
は十分ということにして、
あと
は
議長
の裁量でや
つて
いただけばいいでしよう。
菅家喜六
98
○
菅家委員長
なお、
緊急上程
の
法律案
ですが、
運輸委員会
から出ておる案件は、一本にできないでしようか。
土井直作
99
○
土井委員
賛成
と
反対
があるわけです。
菅家喜六
100
○
菅家委員長
その
反対
も
賛成
も一本にして……。
土井直作
101
○
土井委員
そういうわけには行かない。右、左で調整するということになるから……。
池田禎治
102
○
池田
(禎)
委員
むしろあなたの方で、
賛成
をもう一人出した方かいいと思う。
菅家喜六
103
○
菅家委員長
一応
自由党
としても、そういう申出があるわけです。ここに名前がないが、
賛成
をやると言
つて
来ております。これは四人やらなくても、
賛成
一人、
反対
一人でいいじやないかと思いますが、できなければけつこうです。一応場内で、そういうことについて御相談願
つて
、やれなければそれでもけつこうです。 そうすると、本日の本
会議
は一時半でいかがでしようか。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
104
○
菅家委員長
それでは、本
会議
は一時半ということにいたします。 次回の本
会議
は、明日の定例日に開会することにいたします ―――――――――――――
菅家喜六
105
○
菅家委員長
なお、最後に
一つ
御相談申し上げておくことは、先般来鳩山分党から申出がありました決算
委員会
の
委員
の割当の件について、本日その問題の結論を出したいということで留保いたしてお
つたの
であります。この際
懇談
に移して、この問題のとりきめをいたしたいと思います。
ちよ
つと
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
菅家喜六
106
○
菅家委員長
速記
を始めてください。
懇談
をとじます。 かねて鳩山分党からお申出のありました決算
委員会
の
委員
一名変更の件に関しましては、
委員長
一任に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
107
○
菅家委員長
御
異議
かなければ、さよう
決定
いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十六分散会