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1953-06-25 第16回国会 衆議院 議院運営委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年六月二十五日(木曜日)     午後零時十三分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君    理事 椎熊 三郎君 理事 正木  清君    理事 池田正之輔君       生田 宏一君    今村 忠助君       尾関 義一君    田嶋 好文君       田渕 光一君    三和 精一君       山中 貞則君    山田 彌一君       小泉 純也君    園田  直君       長谷川四郎君    井手 以誠君       島上善五郎君    山本 幸一君       池田 禎治君    松井 政吉君       山下 榮二君    加藤常太郎君       小林 信一君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 六月二十五日  委員岡田春夫君辞任につき、その補欠として小  林信一君が議長の指名で委員に選任された。     ―――――――――――――  本日の会議に付した事件  首都建設委員会委員任命につき同意を求めるの  件  日本国有鉄道監理委員会委員任命につき同意を  求めるの件  鉄道建設審議会委員任命につき同意を求めるの  件  漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件  国際連合食糧農業機関アジア極東地域会議日本  政府代表任命につき国会法第三十九条但書の議  決を求めるの件  緊急質問取扱いの件  決議案取扱いの件  本日の本会議の議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより開会いたします。  昨日緊急理事会を開きましたが、この前の委員会において理事会の経過を発表せよということでありますから、一応委員長から御報告申し上げます。  第一に協議いたしました件は、議員宿舎関係することであります。議員宿舎は、各党議員数に割当てたものでありますが、割当てられた政党においてその必要のないものがあつて議員以外の者が宿泊しておる形勢もあるので、現に宿舎がなくて困つておる議員諸君もあるから、そういうものがあるならば、ただちに返還をして、不自由を感じておる議員諸君宿舎を提供するということに満場一致きまりまして各党においてそれぞれ調査をいたしまして、本日中に宿舎の件はそれぞれ解決いたすということにきめた次第であります。  次に、新聞等でもごらんになつておる通り鳩山自由党より議長申入れがあつたのであります。議長から諮問の形において、理事会においてこれらの問題を検討した次第であります。鳩山分党からの議長に対する申入れは、宿舎会館の廃止、各党に割当てられた自動車の返上、今年度の予算に計上しておる地下道あるいは滞在費の千円を二千円に増すこと、これらを廃止したい、こういう申入れであります。  そこで、各党理事諸君一致したる意見は、この問題は、すでにそれぞれの党の機関を経て、本委員会において確定を見たものである。鳩山分党からは池田正之輔君代表で、鳩山分党としては異議ない、しかも鳩山分党池田委員は、事務当局に対して、大蔵省などが当委員会において要求したものを減らすなどというようなことでは権威がないということを、強く主張された次第であります。それにもかかわらず、一旦きめて四、五日前に確定したことを、まつたくそれと正反対なことが出て来ることはまことにふに落ちないことであるというので、各党理事諸君から分自党の代表に向つてそのことを追究をし、まことに申しにくい言葉であるが、鳩山分党当該理事である池田君は答弁に窮したような次第であります。まことにその点は申訳ないということでありました。しかし、この申入れ文書責任者松田竹千代君であるから、一応議長室松田竹千代君に来ていただいて、その真相をただそうということになつて、同君に対して各党からそれぞれ、質問をいたしました。それを総合的に申しますと、一体こういうことを申し入れて来たことは、具体的にどういうことを実施に移そうという考えかという質問があつた。松田さんは、これは各党諸君協力を願わなければできないので協力を求める、各党協力といつても、各党はすでに態度を決定してそれぞれ代議士会その他あらゆる機関にかけて当委員会で決定したことを、いまさら、一事不再議の原則にも反することであるから、再びこの委員会にもどしてやるということはできない、しかも、あなたは国会法ごらんになつておるかどうか、国会法によれば、議員には事務室と秘書を与えるこなつておるが、国会法をも改正してこういうことを断行しようというのかと聞きましたところ、松田さんは、不用意にして国会法を知らなかつたということであります。そこで、前日鳩山分党に対して各党国会対策委員長から申入れをした、この問題は決して不純な不当なことを要求した性質のものでない、しかも会館宿舎の問題は長い間の懸案である、もし鳩山分党でさようなことを主張されるならば、人気取りでないということならば、手本を示して、鳩山分党宿舎議員会館自動車も出してわれわれに手本を示してもらいたい、その決意があるというならば、なるほど人気取りでないということになるけれども、それらについてはみんなの意見従つておいて、ただ人気取りでないといつてもしようがないというような痛烈な意見も出ましたが、最後には、各党から申入れたことに対して、党としても何ら儀礼を尽さず、文書議長に申し入れるということは信義に欠けることである、今まで院内の各党信義の上にそういうことはなかつたのであるから、さような党から見てもまことに穏当を欠く今回の処置であつたということに意見一致を見ましたところ、池田委員も、松田氏も、それを認めて手続上非常な誤りがあつたので、その点は了承してもらいたいということでありました。そこで各党意見一致したことは、まず議長に対する申入書を撤回してもらいたい。撤回できないということになると、さらに議運にかけまして意見を尽すということになりますと、今後の運営上非常な支障を来します。これらのことを決定しておきませんと、一旦ここできまつたことがくずれて、またぶり返すということになると、運営上支障を来すので、強硬なる態度をとらざるを得ないという段階になりましたので一応申入れは撤回の形でお持ち帰り願つてあらためて本日の十時までに御返事があるわけでありますが、いろいろの都倉、本会議の間において協議をして、鳩山分党としてこの問題に対する正式な御返事があるわけであります。右のような次第でありますが、足らざるところは他の理事諸君から補充して御説明願いたいと思います。
  3. 池田正之輔

    池田(正)委員 ただいまの件でございますが、まず最初に宿舎の問題から申し上げます。宿舎の問題につきましては、この前の理事会でしたか、小委員会でしたかで、東京に家を持つて実際にいらない人が使つておるという話が出まして、それぞれ調べてみましたところ、なるほどわが党にも相当の該当者があつた。だんだん調べてみると、いろいろほかにも関係があることでありますから、一応ここで弁明さしていただきたいが、わが党は、きようのうちに氏名を書いて事務当局に差出してくれというお話がありましたので、そこで居合せた三木幹事長以下何人かの名前を書き入れまして、それを出します。そういうことになつておりまして、現実に使わないのがありましので、とりあえずいらないのを三つばかり部屋を出しました。きのう理事会に申し入れました通り三つだけ私の方で不要になりましたから、これはお返しする。その当時も私は調査の上でお返しするということを言明したはずであります。これもあしからず御了承願いたい。  もう一つは、鳩山分党から申し入れの件につきまして、ただいま委員長報告の中に、議運でとりきめましたいろいろの予算上の問題その他に関して、私は確かに党を代表してまかり出まして、当時賛成したことはその通りであります。従つて、分党派が今度ああいう問題を取上げて出しましたのは、議運でとりきめた予算なりその他のものが不当だという意味では決してありません。それは委員長からおそらくあとで御説明があると思いますが、決してそういう意味ではない。不当ではないが、率直に申しますと、これは内輪のことでありますけれども、党で言い出した者は、御参考までに申し上げますけれども、石橋さんです。日本の財政上の立場から、われわれ議会がみずから率先して自粛する、苦しい中にもなおさら忍んで行くということがよかろうというので、取上げた問題であります。決して不当という意味で取上げた問題ではありません。従つて議運で一応とりきめた問題でありますから、わが党はそれをきめまして、その取扱い方を正副議長に一任してお願いをして、各党との意見の交換を行い、できるならばそういう方向に進んでもらいたいということの申入れをした。しかし、申入れ以前に、当然私から皆さんに一応この事情を申し上げて御了解を願うべきであつたのですが、その点私に手落ちがあつたので、そのために皆さんに不当に御迷惑をおかけしたということにつきましては、私から皆さんにこの席上で陳謝の意を表しておきます。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 その次に理事会として申合せいたしましたことは、過般来新聞等で、議員歳費その他の給与関係について、非常に不当なお手盛り案を当委員会で決めたというような印象を与える記事が出ております。各方面からそれらに対して問合せもあり、また新聞等に伝えられました歳費通信費滞在雑費等誤つたものがあるのであります。たとえばある新聞では、十八万五千円の手取りになるかのごとく数字的にはつきり出ております。これは非常な間違いでありまして、この際この問題の数字的な基礎をはつきりしておき、かつこの問題は、このたびのこの委員会もしくは国会において、急にかくのごときお手盛り案をわれわれが要求をしたものでないということを明らかにし、誤解を解く必要があるだろうということに意見一致を見た次第であります。そこで歳費通信費滞在雑費等総額現行法においては十一万八千円、すなわち歳費七万八千円、通信費一万円、滞在雑費三万円、これが現行法給与を受ける総額になるのであります。そのうち源泉課税で差引かれるのがあります。これは、各代議士個人によつて家族の数その他で相違がありますが、大体平均三割と見るのが至当であります。そういたしますと、二万三千四百円というものが源泉課税で引かれます。七万八千円から源泉課税の二万三千四百円という平均したものを差引ますと、手取り額は五万四千六百円となります。そこへ地方税がかかつて来ます。これも各府県によつて違いますので、一律に出すことができませんから、平均したものを見るよりほかないと思います。これは、所得税の年額に対して百分の十八と、均等割を加えたものを、十二分の一にするわけですが、月額として大体四千五百五十円という平均が出て来ます。そこで五万四千六百円に、一万円の通信費と三万円の滞在費を加えて九万四千六百円ですから、そこから四千五百五十円を引きますと、九万五十円になります。それに議員としてどの議員も毎月定額に支出をいたしております額、これは各党によつて違いますが、第一は党費であります。党費は各議員とも天引きで引かれてしまうのであります。これは各党によつて違いますが、多いところは二万円。本部党費地方連合会費で、われわれの自由党といたしますと、本部党費のほかに各地方の支部の連合会党費を取られておる。多いところは二万円、少い党で八千円、平均一万五千円。そこで、平均して議員党費として天引きされる額が一万五千円。それから、各種議員連盟というものがある。これに少くとも最低三千円の費用をとられており、これも天引きであります。その他冠婚葬祭関係のお見舞金というようなものが、ごく最低に見まして二千円、こんなものではとても済まないと思いますが、過大なことを発表したように言われても困るので、最低のことを言つておるのであります。こんなことで済むものではありませんけれども、冠婚葬祭その他で二千円といたしまして、党費一万五千円、各議員連盟会費三千円、冠婚葬祭費二千円と見ますと、これらの経費が二万円いります。そこで九万五十円から二万円を引くと七万五十円。これは開会中に限ります。閉会中は滞在雑費三万円が減りますから、四万五十円、これがただいまの議員の実収入になるわけであります。
  5. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 総合課税が抜けておる。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 総合課税は、かかる人とかからない人があるから……。あなたのよう総合課税で大分とられておる人も多いと思いますが、それを入れないといたしましても、閉会中は四万五十円、開会中は七万五十円、そこで議員歳費その他給与関係における総計の額というものは、決して国会議員として最高機関待遇として過大なものであるということは出て来ない。新聞によると、諸外国の例にならつて議員歳費だけが世界並なつたということも出ておりますが、今諸外国の例も問合せ中であります。ただいまわかつておるのはアメリカとイギリスだけでありますが、これは例いになりません。アメリカは四百五十万もとおつて、そのほかに旅費、文房具手当として五百ドルももらつておる。これは比較の対象にすべきものではないし思います。英国も同じでありまして、本俸一千ポンド、そのほかに月額として手当その他たくさんある。諸外国の例は、参考のために、今資料を収集中でありますが、決して、日本国会議員が、諸外国の水準以上に待遇を受け、お手盛り案をつくつたのでないということだけは、これによつてはつきりしておるのであります。右のような次第で、これを適当の機会に、それぞれの党において、各代議士諸君に御報告願つて、決して現在の状況において不当なものを要求していないという点を明らかにしておきたいと思います。御参考までに、理事会調査した結果を御報告申し上げた次第であります。
  7. 田渕光一

    田渕委員 毎日新聞三面記事を見ると、いかにも議員を誹謗するように、収入ばかりを大きく書いて支出一つも書いていない。加うるに、料亭などに自動車があるとか―非常に議員全般が迷惑をこうむつたと思います。私は、第六国会で、自由党員でありながら申し上げたが、当時歳費が三万円であつた。選挙区から陳情に参ります者は、先生悪いことしておるんですか、三万円で食えないでしようと言うから、歳費を上げて十分議員をねぎろうて働かすべきだということを申した。われわれは良識でもつてやつおります。決して、議員だからといつて与えられた権限でむちやをやるんじやない。実際今日は四万や五万では食つて行けない。陳情団が来る。電報を打つ。お客はとまる。ほんとうにこんなことでは破産してしまう。われわれは、事業の方からの収入でどうやらこうやら食つておる。こういうような誹謗したことに対して、毎日新聞三面記事に対して腹が立つ。少くとも新聞は、天下公器である以上は、正しいことを伝えてもらいたい。議員を誹謗するような、あるいは国会を誹謗するよう記事ばかり書くということは、その担当者良心を疑う。新聞天下公器というならば天下公器らしく真実を国民に伝えるべきだ。誹謗ばかりして大衆を惑わすがごときことをやることは、毎日新聞ような大新聞のなすべきことではない。委員長から、毎日新聞に対して警告を発するなり、以後注意するように申し入れるなり願いたい。
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 その点は理事会においても話合いをいたしたのでありますが、ただ新聞に対して望むところは、数字の正確なるものが伝えられるということを願うことかできると思います。その可否はおのおのその観点によつて違うのでありますから、批判言論機関の自由である。ただ、われわれ議員収入支出というものが、だれが見てもこれが正しいものであるという基礎的な数字に、誤りがあつてはならないと思う。それは報道が誤つたもので、正確な報道ではありません。これは何かの行き違いで、そういう新聞報道基礎をなしたかと思いますので、いずれ近いうちに各社のそれぞれの方に御参集願つて、これらに対する基礎数字はかくのごときものである。―これに基いて、国会議員待遇としては、これは多いという御批判ならば別であります。これはとめることはできません。また警告という話もありましたが、新聞警告することはできない。ただその点の了解を得まして正しき批判を請うというよう処置をとりたい。これが全般意見ようであります。ごく近いうちに、各新聞社の人に、基礎的な数字によつて批判対象にしてもらうというようなことをとりたいと思つております。
  9. 松井政吉

    松井(政)委員 問題は、ただいまのは現行法の計算によるとその通りになる。ところが、新聞等で問題になつておることは、この現行規定に対して今度予算に出て来る議員立法事務費月額一万円と、開会中の滞在雑費一千円を二千円にするというのが新聞の種です。そこで――われわれがさらに明らかにしておかなければならぬのは、立法事務費月額一万円というのは、個人に対する立法事務費の形で出るが、実際は各党政務調査費になつて議員のふところに入らず、党に行くものであるということを明らかにしておく。さらに開会中の手当一日千円、月額三万円が、二千円になつて六万円になるというところに、非難の的があるのでありますが、これは、選挙区を地方に持つて開会中上京しておる者が、かりに普通官吏最高給者出張等をやつた場合の手当に比べてどうかというところから割出された数字でありまして、従つて千円で東京滞在費用がまかなえるわけがないという、各派一致した意見であれだけにしたものであります。ところが、これは開会中でありまして、閉会中は依然として現行法の四万五十円が手取りであるということだけは、明確にしておかなければならぬ。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま松井君御発言通りでありまして、私言い落しましたが、立法事務費は、議員一人々々に支給になるが、これは議員の手には入らないで、各党政調会に入つてしまう。各党政調会費用は莫大なもののあつて党によつ違いますが、あれだけの人間をそろえて、あれだけの調査資料その他の経費は莫大なものであります。なかなかこれらによつて維持できない状況であります。これは言うまでもありません。松井君から御注意がありました通り松井君の発言をそのまま委員長発言として御承知願つて、明確にしておきたいと思います。
  11. 田渕光一

    田渕委員 滞在費を二千円といつても、各省事務次官滞在費二千百円であります。国会議員が二千円というのは大したものでない。国会法の三十五条を見てもわかる通り議員一般官吏最高給料額より低くてはいけない。議員だけが滞在費をよけい取るのじやありません。各省事務次官は二千百円で、議員の二千円というのは良心に恥じない額です。
  12. 松井政吉

    松井(政)委員 希望しておきますが、当議運の中には、国会法改正に関する小委員会ができております。やはり国会法を改正するときには、当然三十五条が是であるか非であるかということも、小委員会議論になると思いますので、要するに国会議員歳費手当等規定並びに国会法に基く今の給与体系から、是であるか非であるか、誤解を生まないよう方法があるかということを、国会法改正小委員会で十分に検討していただきたいと思います。
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 了承いたしました。
  14. 田渕光一

    田渕委員 私は、どこまでも民主政治で行きたいから、そのイデオロギーで言うのでありますけれども、各省課長、部長、学長級が、みな自動車で送迎されておる。局長、課長級自動車を持つておるのに、議員自動車がない、こういう点もはつきりしておきませんと、立法と行政との関係国会法の三十五条との関係があるから、これも申し上げておきます。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 前回の委員会において保留になつておりました、政府より同意を求めて来ておる各種委員について、各党態度は決定したはすでありますから、本日の本会議において取扱いたいと思いますので、各党態度を御発表願いたい。
  16. 坪川信三

    坪川委員 各種委員の人選につきましては、わが党は政府提出の原案の通り賛成であります。
  17. 園田直

    園田委員 同意いたします。
  18. 山本幸一

    山本(幸)委員 私の方では、いろいろ異論が出ました。そこで結局、皆さんの御了解を得て、最後的にきめたのは、一つ鉄道建設杉道助さんですか、この方は十回の会議中に……。
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 それは今度の同意を求める中には出ておりません。
  20. 山本幸一

    山本(幸)委員 それでは取消します。首都建設小林さん、これも欠席か多い。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 それも今度のものには同意を求めて来ておりません。次田大三郎君であります。小林君は、鉄道建設審議会です。
  22. 山本幸一

    山本(幸)委員 反対です。もう一つは、石黒さんの派遣について、インドには大使がおられる。復つて政府代表としては、その方面から選ばれるのが妥当だと思う。そういう意味において、もし石黒さんを選ばれるならば、副という形において選ぶ、そういう希望です。
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 結局、反対ということですね。
  24. 山本幸一

    山本(幸)委員 正は反対、副なら賛成です。さらに希望意見があります。各種委員任命にあたつて、この前も申し上げましたが、たとえば石黒さんに例をとりますと、石黒さんは農政通であることは、だれしも認めておりますが、どうも政府代表任命ということは、今までの慣習があるかもしれませんが、いわゆる有力者から選ばれておる。そうでなしに、たとえば農政調査とかいう場合には、実際に農民運動を専門にやつておる連中からも選び得るような道を開いていただきたい。これは希望条件です。今後そういう道を開くよう委員長並びに委員に御努力願うことにして、その他は承認いたします。
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの御趣旨の点は、それぞれ適当な方法によつて伝えることにいたします。
  26. 松井政吉

    松井(政)委員 私の方は、せつかく出欠のリストをいただいて検討したのであります。そこで、およそ十回から十回以上会議が開かれておるようであります。何回目の会議がどういうことを議したかという内容、われわれにわかるすべが、ございません。従つて内容の点について検討するわけに参りませんから、勢いやはりまじめに出席しておるかどうかという点で調査するより方法がございません。そういうことで調査いたしましたところ、ただいまも議論になつております鉄道建設小林中さんは、十回の会議中六回欠席しております。これはまじめだとは申し上げられません。わが党の国会対策委員会でも、やはり国会承認を与えたり任命をしたよう委員会には、できるだけ出席願つて、与えられた職務をまじめに遂行するという意味承認をするのであるから、小林君の点については、まだ多少の議論が残つております。その他については承認を与えることにいたしたい。小林さんの問題は、議場に入るまでに態度を決定して臨みますから、暫時留保さしていただきたい。
  27. 加藤常太郎

    加藤(常)委員 今、社会党の言われた通り小林君に対して多少異論が出ておりますので、まだ決定しておりません。本日上程されるとすれば、さつそく態度をきめて場内で……。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 本件については、長い間留保になつておりましたから、本日の本会議にかけることとし、あえて採決する必要なく、多数の諸君同意であります。但し、希望意見等もあり、さらに鉄道建設審議会委員小林君に対しては、ごもつともな御発言であると思いますので、この案が通る通らぬにかかわらず、政府に強く申し入れることにいたします。さよう取扱いたいと思います。
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、決議案並び緊急質問取扱いをお諮りいたします。前会留保になつておりました、在日米軍演習場強制使用反対決議案淺沼稻次郎君外六十四名提出領土に関する決議案淺沼稻次郎君外六十四名提出領土に関する決議案床次徳二君外九名提出、凍霜害全額国家補償に関する決議案古屋貞雄君外七十多提出、石川県内灘村海岸、長野県浅間山ろく群馬妙義山ろく及び和歌山県大島を米軍に使用せしめることに反対する決議案について先ほど理事会においてこの取扱いを協議いたしたのであります。一応それをお諮りして御賛成を願いたいと思います。  領土に関する決議案は、出ております二つのものが大体同じであり、これは前会も前々会も全会一致で通しておるという性質の問題でありますから、今回も全会一致の運びに至るまで留保するということに、理事会において申合せをいたしました。凍霜害全額国家補償に関する決議案も、当該委員会において、各党において話合いが進みつつあるのであります。それらを検討する意味において、本日はこれを留保したいという理事会での各党一致意見。それから内灘その他浅間山、妙義山等の決議案、これも留保。
  30. 正木清

    ○正木委員 在日米軍演習場強制使用反対決議案は、わが党から提出しておるものと大体内容において同じ案件である。委員長は、やはり言葉が走りなかつたと思いますが、左右両派が一本にまとまるように努力する……。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま正木君御発言通り、左右両派の意見がまとまつたときに、その他の党派はその態度を決定する、そのためにこれを留保する、こういうことに理事会では満場一致で決定したのであります。決議案は右のよう取扱いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 異議なしと認め、さよう決定いたします。
  33. 松井政吉

    松井(政)委員 別に異議はありませんが、取扱いに対する希望を申し上げます。在日米軍演習場決議案と、石川県内灘、長野県浅間山、群馬県妙義山等に関する決議案は、内容においては大体同一趣旨のものであるから、左右社会党で一本にまとめて、早急に決議案を出しますから、各会派の方々の御賛同を得るように協議を進めていただきたいと思う。領土に関する問題については、わが党と改進党の方から出ておりますが、これも内容がほとんど一緒であります。提出者両派の考え方が一致することは当然であります。従つて領土に関する問題は、委員長のおつしやる通り、従来から全会一致で取扱つて来ておりますから、各会派におかれても至急に態度を御決定願つて領土に関する決議案等は、できるだけ早い機会に上程の運びにするようにお願いします。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 了承いたしました。     ―――――――――――――
  35. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急質問取扱いについてお諮りいたします。前回より留保になつておりました案件が七件あります。これも先刻理事会において大体申合せ決定をいたしたのであります。第一の、内灘演習地不当接収に関する緊急質問は、留保。第二の、西日本地方の長雨及び台風による麦作被害対策に関する緊急質問は、本日は留保する。第三の、木村保安庁長官の防衛五箇年計画の言明に関する緊急質問、これも予算委員会等でやつておりますので、とにかく留保して次の委員会において協議する。第四の、風水害復旧対策に関する緊急質問、これも、当該委員会等において、それぞれの申合せができておるらしいので、本日のところは留保。第五の、日本の公海漁業の発展と主権の確保に関する緊急質問、これも留保。第六の、社会党右派から出ております、日本製鋼における米兵の発砲事件に関する緊急質問、これだけは本日緊急質問を許すことに、理事会においては一致を見た次第であります。第七の、朝鮮休戦に伴う米軍基地並びに休養施設等の拡張に関する緊急質問、これは留保。結局、理事会においては、六番目の日本製鋼の米兵発砲事件の緊急質問を許すことに決定した次第であります。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ決定いたします。
  37. 田嶋好文

    ○田嶋委員 理事会の決定で強行すると言うのではございませんが、日本製鋼の発砲事件の緊急性については、すでに参議院、衆議院で相当論議されておる。一体これが緊急性があるかどうかということについて、われわれは考えざるを得ない。そうして新聞紙上にも発表されておる。政争の具にするために緊急質問をするということは…。
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 田嶋君のお話は一応ごもつともでありますが、理事会において相当話合いもいたしまして、そういう御意見もありましたが、いろいろな角度から見て、諸般の事情を勘案して、これ一つをやることが今日は適当であるということで、取上げることに決定したのであります。
  39. 田嶋好文

    ○田嶋委員 それならそれでよろしいが、今後の緊急質問取扱いについては、各党の勢力分野の均衡とかなんとかということでなしに、ほんとうに緊急を要するもので、ほんとうに国策的なものを取上げるという御方針でお願いしたい。あの党の顔を立てるとか、この党の顔を立てるとかいつて分配をするという取扱いは、私たちは運営委員会として絶対反対をして行かねばなりません。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 各党の顔を立てるとか、三つ出したから一つだけやるとかいうことは、ただいままでのところは緊急質問においてございません。この前各党国会対策委員長にお集まりを願い、各党理事諸君との合同会議において、緊急質問は、原則として重大な国策に関するもの、天災地変、騒擾等に関するものを取扱う。その他は、各党国会対策委員長できまつたものを理事会にかけ、さらにここで一致したる意見においてこれを許すので、なるべく緊急質問は今の御趣意に沿うよう取扱いをしたいということに一致しております。そういう観点から、この問題が一致したわけであります。各党の対策委員長理事会の方も一致したのであります。
  41. 田嶋好文

    ○田嶋委員 了承しました。
  42. 正木清

    ○正木委員 私の経験から申し上げますと、今田嶋さんの御発言よう取扱いは、かつていたしたことはございません。この点は、各党としても十分考えてやつております。もう一点は、かつて、なるほど国会対策委員長が会合を持つたことは承知しております。しかし、議運議運として自主性があるから、すべてのものが国会対策委員長会議によつて決せられるということのないように、この点だけは明確にしておきます。
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 今正木君の御発言通りでありまして国会対策委員長が決定したとて、当該委員会において決定いたさなければ通らないものであります。議運としての自主性を失うような運営はいたさないつもりであります。
  44. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 留保というのが六つもあるが、これらについての緊急性が今日あるかいなやということは、大いに疑いを持たなければならぬ。現に予算委員会においてあるいは外務委員会において論議を尽されておるので、新しくこれを本会議でやらなければならない緊急性があるかどうか。理事会あるいは国会対策委員長の会合において、緊急性があるかどうかという点については、どのような話があつたかということを承りたい。
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 大体今お話の通りであつて、これらの問題は、とりやめにしようという意見が多いのであります。ところが、あなたの方の出しておられます内灘の問題は、まだ本人に話しておらないから、きようのところは一応留保してもらいたいというので留保しておるのであります。
  46. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 われわれは緊急性がなくなつておると思う。留保でなく、一切白紙に返してもらいたい。理事会できめるなら、そういう方向に進んでもらいたい。
  47. 菅家喜六

    菅家委員長 またまだこれより長い、一箇月以上も留保になつたというのが、今日までの経過にあります。今回はよく整理ができておるのであります。次会には全部整理したいという各党意見でありますから、さよう御了承願いたい。
  48. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 この種のものは、ほとんど緊急性がなくなつておるから、全部撤回してもらいたい。これは私の意見です。
  49. 島上善五郎

    ○島上委員 ちよつと質問しますが、内灘演習地不当接収に関する緊急質問は、自然休会に入る前からの問題です。これに対しては、わが党も、右派社会党も、同様に出しておる。しかし最終日の本会議で、改進党がこれをやり、わが党は引揚げ問題、右派は凍霜害問題ということであつたのを、改進党が緊急質問をする権利をとつておいて、きようはやらないということで保留した。従つて、その後の事態の変化によつて、今日では、当時考えられたよう内容と少し違つて来ておると思うのですが、もしこの留保が、当時改進党の方々が考えられた緊急性がもう失われて来たという意味の留保であるならば、われわれは、今日の状態において、ぜひ緊急質問をしたい事項がある。どういう意味で留保されておるかということを聞きたい。
  50. 園田直

    園田委員 今の内灘演習地不当接収に関する緊急質問は、とつた権利を棄権するという意味では、ございません。現在、政府と党、特に当該委員との間に折衝中でございますので、それと関連してやるというので留保しておるわけでございます。
  51. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、緊急質問取扱いは、いろいろ御意見がありましたが、それらを勘案してきようのところは以上のいうに決定したいと思います。さよう御了承願います。     ―――――――――――――
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の日程について事務総長より説明申し上げます。
  53. 大池眞

    ○大池事務総長 本日の議事日程の順序でございますが、ただいま御決定を願いました緊急質問を一番最初におやり願うことは、従来の先例だと思います。従つて、日程に入る前に菊川さんに緊急質問をお願いします。緊急質問の時間等も御決定願えれば、あとで御決定願いたいと思います。それが済みましたら第一の首都建設委員会以下第五にわたる人事承認の件でございますが、日程第一は、次田大三郎君一人でございますから、これは議長発議で異議を問うていただきます。日程第二も、それでけつこうであります。日程第三の問題でありますが、現在までそういう取扱いをしたことは、ございませんが、政府の方からこの全部のものの同意を求めて参りましたが、ただいまの御意見によりますと、小林中さんに対して、御反対のところと、まだ未決定のところがおありのようであり、小林さん以外の方については、みな御同意ように承知しておりますので、小林さんだけをそれ以外の方とわけて採決しませんと、起立の場合に困ると思います。従いまして小林さんだけを除いた者に対し御異議を問うて、あとは起立採決をお願いする、こういうことでいかがで、ございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 大池眞

    ○大池事務総長 それでは日程第三については、異議のない方と多少ある方とにわけて採決をお願いします。日程第四は、御異議がないようでありますから、これも御異議を問うてお願いをする。日程第五につきましては、御異論のある方もあるようでありますから、起立採決で御決定を願う。次に、日程第六は、厚生委員長小島徹三君が御報告になる案で、全会一致でございます。日程第七も、農林委員長井出一太郎君が御報告の御予定で、全会一致でございます。日程第八は、経済安定委員長の佐伯宗義君が御報告になる予定で、これも全会一致でございます。これ以外に、本日すでに上つております分で、日限の都合がありまして、本月一ぱいで法律が切れる関係がございますので、厚生委員会の理容師美容師法の一部を改正する法律案を緊急上程を願いたい。これも全会一致でございます。それから、建設委員会の道路整備費の財源等に関する臨時措置法案、これは議員提出でございますが、これも全会一致でございます。建設委員長久野忠治君が御報告の予定であります。この二件の緊急上程をお願いいたしたい。
  55. 菅家喜六

    菅家委員長 松井君、緊急質問の時間は、いつもの例によつて十分程度で……。
  56. 松井政吉

    松井(政)委員 十分あるいは十五分……。
  57. 菅家喜六

    菅家委員長 多少のところは議長で考慮願うこととして、緊急質問は十分程度、次回の本会議は二十七日、従つて委員会は二十七日午前十一時開会いたします。本日の本会議は二時に開会いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時十分散会