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1953-06-16 第16回国会 衆議院 議院運営委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年六月十六日(火曜日)     午前十一時五十一分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 渡邊 良夫君 理事 椎熊 三郎君    理事 正木  清君 理事 土井 直作君    理事 池田正之輔君       生田 宏一君    今村 忠助君       小澤佐重喜君    尾関 義一君       田嶋 好文君    田渕 光一君       三和 精一君    山中 貞則君       山田 彌一君    小泉 純也君       園田  直君    長谷川四郎君       淡谷 悠藏君    井手 以誠君       島上善五郎君    山本 幸一君       池田 禎治君    松井 政吉君       山下 榮二君    加藤常太郎君       岡田 春夫君  委員外出席者         議     長 堤 康次郎君         副  議  長 原   彪君         内閣委員長   稻村 順三君         事 務 総 長 大池  真君     ――――――――――――― 六月十六日  委員中村英男君辞任につき、その補欠として岡  田春夫君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  委員派遣承認申請の件  電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法  の規制に関する法律案の本会議における趣旨説  明聴取に関する件     ―――――――――――――
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより会議を開きます。  御協議を願います前に、ちよつと御報告申し上げます。前回の委員会で、長谷川君からの御発言に基いて、本会議における国務大臣の出席が遅れないよう強く政府に申し入れるという申合せがありまして、委員長から官房長官まで厳重に申入れをいたしておきました。右御報告をいたします。     ―――――――――――――
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、開会中の委員派遣承認申請の件について議長から諮問があります。まず事務総長から説明を願います。事務総長
  4. 大池真

    大池事務総長 内閣委員長から、委員派遣承認の要求がございます。派遣する目的は、保安隊の第一管区夏期演習実施状況視察で、六月の十九日、三十日の二日間、富士山麓でやられます夏期演習実施状況視察いたしたい、こういう申入れであります。派遣委員は、内閣委員二十五人中二十一名でございます。四名だけ脱けますが、二十一名で行きたいという申出でございます。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 保安隊演習を見るというのですか。
  6. 大池真

    大池事務総長 内閣委員長出席されて説明されることになつておりましたのですが……。
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 内閣委員会委員長か、理事の方お見えになつておりませんか。
  8. 土井直作

    土井委員 大体これは、内閣委員長が来て説明しなければ内容的にはわかりませんが、保安隊夏期演習実施状況なんというものは直接議案には関係ないし、それから十九日という日は、施政方針に対する質疑最終日であつて、これも時間的には感心しない。だから、二十一名もこの種の状況視察のために出て行く必要は私はないと思う。委員長説明を聞くまでもなく、これは拒否することに決定いたしたらいかがですか。     〔「同感」と呼ぶ者あり〕
  9. 正木清

    正木委員 土井君の意見にことさらどうこう言うのではございませんが、内閣委員会委員会全体の意見として、委員長を通じて議長の方へ所定の手続がとられたとするなれば、またそれに基いて議長から本委員会諮問があつたとすれば、一応最後的の態度決定する前に、内閣委員会委員長なり、あるいは責任ある理事なりに、その手続をとられた説明だけは聞く必要があるのじやないかと思います。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 昨日、内閣委員会委員長が私のところへ見えられてその話があつたのでありますが、本日開会式終つた後に議院運営委員会開会されるから、その席上でひとつ説明してくれと申し上げておきました。今事務の方から連絡をいたしておりますので、説明を聞くこともどうか、大体は開会中でもあるから、今までの慣例を破つてまでどうかということですが、ただ一応説明を聞くだけは聞いたらいかがですか七
  11. 田嶋好文

    田嶋委員 実は内閣委員会で、前国会開会中、フリゲート艦の見学をやつたことがあるのですが、これは国会から派遣したのではなく、自分で行つたのです。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員 フリゲートの問題は違う。あれは日本の海軍かどうかという本質的な問題についての調査行つたのだから……。
  13. 田嶋好文

    田嶋委員 そうなんです。違うけれども、それですらこういう派遣によらずして、委員会の状態によつてつておる。ましてこのことで委員会から公式の手続をとつてやる必要はないと思う。
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 それではまだ内閣委員長も参りませんし、急ぐ問題でもありませんから、留保いたしておきましよう。     ―――――――――――――
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 この際議長から発言を求められておりますので、これを許します。堤議長
  16. 堤康次郎

    堤議長 この際御報告にあわせて、御意見を承りたいと存じます。前国会においては、スト規制義務教育費などの五法案については、本会議趣旨説明を聴取することに当委員会であらかじめお定めになつておりましたが、本国会においては、特にこのような特別の取扱いをするまでの御決定がないのであります。しかるに、昨日スト規制法案政府から提出されましたので、議長としては委員会に付託をいたしておきましたが、本法案については前国会決定もあることだから、当然に本国会においても本会議趣旨説明を聴取すべきものであるとお考えになつておられる党の方もあるようであります。つきましては、かかる取扱いをするかどうかは、この委員会の御決定がなければできないことでありますから、今回のスト規制法案をどうされますか、おきめを願いたいと存じます。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通りであります。
  18. 土井直作

    土井委員 この問題は相当時間もとりますので、本日は、議長のそういう諮問があつたことにしておきまして、明日さらに、どう取扱うかということの決定をすることにお願いを申し上げます。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員 前の国会では、吉田内閣性格を貫く五大法案というものを天下に問うておる。そういう重大な内容の、性格を貫くような五大法案とは何か、それなら委員会だけにまかせておけないから本会議でやれ、こういうので、われわれは本会議趣旨説明を聞くことを主張した。今回は、あえて重大な法案だと政府が呼号しておるようなものは、今のところ出して来ていないようです。スト禁止の問題は、わが党は賛成して、本院は一たび通過した問題であります。従つて論議の結果はわが党としてはわかつておることなんで、あえてこの前吉田内閣が主張した五大法案に対決したような形をとる必要はないと思うのであります。ただ一応本会議で聞くかどうかということは、今土井君が明日の本委員会でやりたいということですが、それもいいことだと思うので、本日は私は、論議いたしません。
  20. 正木清

    正木委員 今議長からの御発言案件については、土井君とまつたく意見が一致します。従つて椎熊君の意見にも一致しますが、やはり特別国会が開かれたわけですし、われわれとしては政府から提出される最も重要な案件がなきにしもあらずと思うのです。そういう事柄について、政府はどういう案件を準備しておるかということについても、委員長のおとりはからいによつて、明日でも明後日でもけつこうですが、やはり官房長官に御出席願つて、一応私ども委員会としては聞いておきたい、こういう希望を持つておることを申し上げておきます。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員 この法案はすでに提出済みですか。
  22. 大池真

    大池事務総長 スト規制法案はすでに提出済みで、労働委員会にかかつております。
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員 今の国会法委員会中心主義でできておるので、こういう専門的な知識を必要とする案件については、ここに議長諮問があつたこととは別個に、常任委員会としては一日もすみやかに審議に入るべきものである。これの決定を待つ必要はごうまつもない。常任委員会は別個の関係で、停滞することを許さず、着々進行してもらいたい。
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 それではただいま議長から諮問になりましたスト規制法案取扱いについては、明日の委員会においてさらに御協議いたすことにいたします。     ―――――――――――――
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 今内閣委員長が参られましたから、先ほどの内閣委員会からの委員派遣の件について、一応説明を聴取することにいたします。稻村内閣委員長
  26. 稻村順三

    稻村内閣委員長 遅れて済みませんでした。十八日、十九日、二十日の三日間、富士の裾野で保安隊の第一管区の初めての演習があるのだそうでございます。それについて、内閣委員会関係であるところの保安隊演習でありますので、それに対して調査というか、内閣委員会の責任においていたしておくべきではないだろうか、今保安隊が重要な論議の的になつておるから、その意味から申しましても、ぜひ調査をしておく必要があるのではないか、こういうお話が昨日の内閣委員会で出まして、理事会を開き、また委員会を開き、各党の方々から、最初は希望者を募つてということでございましたが、希望者というよりも、この際全部が行つて見たいということになり、しかも、日数も三日間全部行くとなれば、前後通じて五日くらいになりますから、そうでなく、最後攻防演習のところだけはぜひ見ておきたい。それには十九日に出かけて――夜中の三時ごろから出動するそうでありますので、三時ごろから二十日の日にかけて調査をするということで出かけることにしたらということになり、実は満場一致で二日間の出張を申請する、こういうことになつたわけでございます。これは各党とも一人の反対者もなく、当然だということになりましたので、ひとつ御了承願いたいと思います。
  27. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は内閣委員長に承りたいのですが、最後のクテイマックスに達する攻防演習調査するというのですか。演習の仕方がいいとか、武器の使い方がいいとか悪いとかいうことを判断するために行くのですか。
  28. 稻村順三

    稻村内閣委員長 今どういうようなものが武器として使われておるのか、またどういうような訓練をされておるかということについて、国会の中でもいろいろ論議がございます。しかし確定的な判断を下す材料をはつきりつかんでおりませんので、その一助にもなろうかと存じております。
  29. 椎熊三郎

    椎熊委員 重ねて伺います。当該委員会では、今保安隊が持つておる武器がいかなるものが使用されておるかということは、今まで明確になつておらなかつたのでございましようか。
  30. 稻村順三

    稻村内閣委員長 ある程度説明伺つてつても、事実上どういう武器が使われておるかということについては、はつきりわからなかつただろうと思います。ことに私自身がはつきりわかつておりませんので、それが事実上使用されておるところを見るのが一番手取り早いというわけであります。
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう一つ聞きたいのは、保安隊演習について、当該委員会に見てもらいたいという御招待でもあつたのでございますか。
  32. 稻村順三

    稻村内閣委員長 そういう招待は別段ございません。だけれども、どうか大挙して来ていただきたいということで、政務次官から私のところにお話がありました。
  33. 土井直作

    土井委員 ちよつと稻村委員長にお聞きしたいのですが、ただいまの御説明によりますと、大体十九日の日に出発するということでございますが、十九日は何時ごろ御出発になるのでしようか。その日は施政方針演説に対する質疑が行われる最終の日で、それが終了してから御出発になるのかどうか、その時間関係ちよつとお聞きしたい。
  34. 稻村順三

    稻村内閣委員長 その点に関しましては、いろいろ事務の方で研究してみましたが、十九日の朝出発いたしますと、十九日の本会議には出席できませんけれども、十二時からの演習調査できるそうであります。そうでなくて、最後攻防演習が朝の三時からあるので、それを調査することになりますと、午後三時か五時の汽車で立てばいいということになつておるようであります。
  35. 田嶋好文

    田嶋委員 内閣委員長ちよつとお尋ねいたします。今まで内閣委員会として、保安隊警察予備隊の所持している武器その他の調査には、国会から派遣するということによらずして、委員会自体国会を離れて、見学という形で行かれる慣例と申しますか、前例となつております。それを委員長御存じですか、御存じないのですか。
  36. 稻村順三

    稻村内閣委員長 それは一日行程で行けるところには、たとえば保安隊見学、あるいは追浜の海上警備隊視察等に出ておつた慣例もございますし、私になつてからも出て行きました。しかしながら、その武器を操作することについては、やはり演習を見た方がいい。ことに軍備だとか、そうでないとかいうことが論議中心になつておる際であるし、これが非戦力であるかないかということについては、見ておかなければ戦力とか戦力でないとかはわからないという議論も出て参ります。
  37. 田嶋好文

    田嶋委員 重ねてお尋ねいたします。今までのやり方によつては、今回は目的を達することができないのですか。
  38. 稻村順三

    稻村内閣委員長 今までですと、個個ばらばらに、あるいはただ武器を見るとか、訓練しておるのを見るとかいうだけであつて、ほんとうに武器として使用するというのは、やはり演習の場合でないと十分に判断がつかないのじやないかと考えられます。
  39. 田渕光一

    田渕委員 今委員長が、十九日の払暁三時からということでございましたが、夜見に行つて電気があるわけじやないし、見られるわけがない。私は、大体国会開会中に委員派遣するということについては原則的に反対して来たのです。どんな武器をどんなふうに使つて、どう訓練するかというようなことは、国会が休会中に親しくごらんになれることでございますから、この委員派遣には反対であります。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 態度は、内閣委員長に対する質問が済んでからにしてください。――内閣委員長に対する質問はもうございませんか。――ございませんようですから、それでは内閣委員長に対する質問は済んだものと認めます。  ただいまの件に対して、各党の御意見を伺いたいと思います。
  41. 松井政吉

    松井(政)委員 内閣委員長説明で、内閣委員会決定等は大体わかりました。考え方もわかりました。しかしこれが決定するとなれば、一般質問最終日であり、この前の建設委員会からの委員派遣の問題も、われわれはその基準を守つて来ておるので、それとのまた問題も出て参ります。それで、十九日ということになりますとまだ日にちがありますし、御承知の通りに、内閣委員会で各派が満場一致で賛成したことになつておりますので、そういう点もあわせて次回の委員会において決定してもいいと思いますから、次会決定していただきたい。
  42. 菅家喜六

    菅家委員長 それではただいま内閣委員会からの委員派遣の件は、議長において留保するということに委員会として決定するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  44. 菅家喜六

    菅家委員長 事務総長からお願いの件があるそうですから……。
  45. 大池真

    大池事務総長 先日の委員会において、本日全学連が午後千名ないし三千名程度で集団的な陳情に来るという情報がありまして、それに基いて御決定を願いましたのは、本日は開会式当日であるから、集団的な陳情は全部受けまい、これは前例にしないで今回限りということで、そういうことに御決定を願い、その方針で進んでおつたのであります。ただ問題は、そういう決定向うへわかつたので、向うは自粛をいたしまして、そういうものを受けないということはごもつともなことであるから、特に新制東大の方で、非常に多かつたものを五十名だけに限りまして、各党の方に各個別に五名ないし七名の者が希望を申し上げたいという強い希望があるということでございます。全部で五十名くらいですと、集団といえば集団に違いありませんが、取締り上特別に考慮しなければならぬこともございませんし、向う面談所でできると思います。今度はこの前の御決定ちよつと違いますので、これをもお断りするかどうかという点と、全学連の方で二百名くらいが、一時ごろぜひ各党に事情だけを聞いてもらいたいということを言つておるようであります。そういうことで、警視庁の方へもそれを引受けてくれないかというお話があるそうでありますが、この点はこの前の御決定もございますし、私どもとして一切を受付けないということになれば、全部入れないことにいたしたいと思つておるわけですが、どうしたものでございましようか。
  46. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 この前の決定通りに願いましよう。
  47. 渡邊良夫

    渡邊委員 この前の決定通りの方がいいと思います。
  48. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは人数の問題じやないと思う。だれとだれを入れるというような注文をつけると、なかなか時間的にめんどうになるので……。
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと懇談に移します。速記をやめてください。     〔速記中止
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 懇談をとじます。速記を始めてください。  ただいまの事務総長報告に基く集団陳情の件は、前会の申合せがありますので、各個に入つて来られるのはしかたがないとして、前の申合せ申合せとしてやつておくという御意見が多数のようでありますから、あえて採決する必要もないと思いますので、その点御了承願います。
  51. 島上善五郎

    島上委員 個々に入つて来るのはしかたがないですね。
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 本会議は午後一時から開会することにいたします。  明日は午前十一時から本委員会開会することにいたします。本日はこれにて散会いたします。     午後零時二十五分散会