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1953-02-10 第15回国会 参議院 郵政委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十八年二月十日(火曜日) 午前十時五十四分開会
—————————————
委員
の異動 十二月十九日
委員
三橋八次郎君
辞任
に つき、その
補欠
として
千葉信
君を
議長
において指名した。 十二月二十日
委員千葉信
君
辞任
につ き、その
補欠
として
森崎隆
君を
議長
に おいて指名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
大島
定吉
君
理事
城
義臣
君
柏木
庫治
君
委員
三木
治朗
君
駒井
藤平君
政府委員
郵政政務次官
平井
義一
君
郵政省監察局長
成松 馨君
郵政省簡易
保 険 局 長 白根 玉喜君
郵政省経理局長
中村 俊一君
郵政省経理局主
計課長 佐方 信博君
事務局側
常任委員会専門
員
勝矢
和三君
説明員
郵政事務次官
大野
勝三
君
—————————————
本日の
会議
に付した事件○
郵政事業
の
運営実情
に関する
調査
の 件 (
昭和
二十八
年度
郵政省予算
に関す る件) (
郵政事業
の
現況
に関する件) (
提出予定法案
に関する件)○
派遣議員
の
報告
—————————————
大島定吉
1
○
委員長
(
大島定吉
君)
只今
から
委員会
を開会いたします。 本日は公報を以て皆さんに御通知申上げましたように、
昭和
二十八
年度
郵政省関係予算
、
郵政事業
の
現況説明
並びに
提出予定法案
の
説明
を当局から求めます。
平井義一
2
○
政府委員
(
平井義一
君) 大臣が病気のため私から
所管事項
につき
概略
御
説明
申上げます。 先般、本
国会
の初めに当り、本
委員会
におきまして
業務
の概況を一
通り
御
説明
申上げましたので、本日は、その後において生じました当面の問題につきまして御
説明
申上げたいと存じます。
最初
に
昭和
二十八
年度
の
郵政省所管予算
について
概略
御
説明
申上げます。 先ず
郵政事業特別会計予算
について申上げますと、この
予算
の
歳入総額
は九百六十億一千九百余万円でありまして、
内訳
といたしましては、第一に、
郵便切手
及び
郵便葉書等
の
売捌収入
並びに
郵便為替
、
振替貯金
の
手数料等郵政固有業務
の
収入
といたしまして、三百四十億三千九百余万円、第二に、
郵便貯金
及び
簡易生命保険
並びに
電気通信業務等
他
会計
よりの
委託業務運営
の諸
経費
の
財源
に充てるために、それぞれの
会計
から繰入れられる
繰入金
といたしまして四百六億二千七百余万円、第三に、
広告収入
及び
病院収入等
の
雑収入
といたしまして、十七億二千三百余万円、第四に、
収入印紙
、
失業保険印紙
及び
日雇労働者健康保険印紙
の
売捌き
による
業務外
の
収入
といたしまして百八十五億五千三百余万円、第五に、
郵便局舎等
の
建設費
の
財源
に充てるための
資金運用部
よりの
借入金
としまして五億円、同じく他
会計
から繰入れられる
設備負担金
といたしまして五億七千六百万円を計上いたしておりますが、これらの
経費
を前
年度
と比較いたしてみますと、百十九億六千余万円の
増加
と
なつ
ております。 以上は
歳入予算
の
概略
を申上げたのでありますが、次に
歳出予算
について申上げますと、
歳出予算総額
九百六十億一千九百余万円の
内訳
は、
郵便業務
の
運営
に必要な
経費
といたしまして、二百六十二億四百余万円、
為替貯金業務
の
運営経費
といたしまして百二十六億九千七百余万円、
保険年金業務運営経費
といたしまして百二十二億九千八百余万円、
電気通信業務運営経費
といたしまして、七十六億四千五百余万円、更にこれらの
業務運営
のための総
係経費
といたしまして、百三十四億三千四百余万円、
恩給負担金
、
失業退職手当
他
会計
に繰入れを必要とする
経費
といたしまして十五億二千三百余万円、
収入印紙
及び
失業保険印紙等
の
売捌き
による
収入
をそれぞれの
会計
に繰入れる
業務外
の
支出経費
といたしまして百八十五億五千三百余万円、
郵便局舎等
の
建設費
といたしまして、三十億四千二百余万円、公債及び
借入金
の償還に必要な
経費
といたしまして、一億五百余万円、
予備費
といたしまして、五億一千八百余万円を計上いたしております。 なお、御参考までに
歳出経費
を
人件費
と
物件費
に分類した比率を申し上げてみますと、
人件費
が約七一%、
物件費
その他が二九%となるのでありまして、前
年度
予算
における
人件費率
六八%に比べ約三%の
増加
を示している
実情
でございます。勿論、この
予算
におきます
人件費
は
一般公務員並み
の
ベース
によ
つて
算定いたしているのであります。以上が
郵政事業特別会計
の
昭和
二十八
年度
予算
の
概略
であります。 次に
郵便貯金特別会計
について申上げます。 この
会計
の
歳出予算
といたしましては、
郵便貯金預入者
に対して支払う
支払利子
といたしまして、百七億五千余万円、
郵便貯金業務
の
取扱費
として、
郵政事業特別会計
に繰入れを必要とする
経費
といたしまして、百十八億四千三百余万円でありまして、
合計
二百二十五億九千三百余万円と
なつ
ているのでありますが、これに対します
歳入予算
は、
資金運用部
に預け入れる
郵便貯金資金
の
利子収入
といたしまして百九十四億四百余万円、
雑収入
といたしまして、三千六百余万円でありまして、
合計
百九十四億四千余万円と
なつ
ているのでありまして、
歳出
に対し
歳入不足額
は、三十一億五千百余万円と
なつ
ております。この
歳入不足額
は、
一般会計
からの
繰入金
によ
つて
補うことといたしている次第でございます。 次に
簡易生命保険及郵便年金特別会計
の
予算
について申上げます。 この
会計
の
歳入予算
は、
保険料
、
掛金及利子収入等
といたしまして六百七十七億二千余万円を予定いたしておりまして、これに対します
歳出予算
は、
保険金
、
還付金
、
分配金
及び
郵政事業特別会計
への
繰入金
等合せまして二百七十五億三千五百余万円と
なつ
ておりますので、
歳入超過額
が四百一億八千四百余万円と
なつ
ております。この
超過額
は
余裕金
として
資金運用部
に預託することと
なつ
ている次第であります。
最後
に
郵政省所管
の
一般会計予算
について申上げます。 先ず、
郵政省基幹職員
に必要な
経費
といたしまして、三百八十余万円、
電信電話公社
及び
国際電信電話株式会社
並びに
有線電気通信
の
監督業務
に必要とする
経費
といたしまして、二千九百余万円、
郵便貯金業務
の
歳入不足補填
に必要な
経費
といたしまして、三十一億五千五百余万円、
電波行政関係
に必要な
経費
といたしまして十三億一千三百余万円でありまして、
合計
四十四億九千七百余万円を計上しているのであります。 以上を以ちまして
郵政省所管
各
会計
の
昭和
二十八
年度
予算
の
概略説明
を終りますが、なお、御
質疑
によりましてお答え申上げたいと存じます。 次に再開せられました本
国会
に
提出
を予定しております
法律案
について申上げます。 再開せられました本
国会
に
郵政省
として
提出
を予定しております
法律案
のうち、本
委員会
で御
審議
をお願いいたしますものは、
郵便法
の一部を
改正
する
法律案
であります。この
法律案
の内容は、本年初頭から
国鉄運賃
が約一割値上げせられましたために、
国鉄
の
小荷物運賃
と
小包郵便料金
との間に均衡を失するようになりましたので、この
小包郵便料金
を改訂いたしますと共に、現状に即さない
航空割増料金制度
を廃止する等のものであります。 次に
簡易生命保険
及び
郵便年金積立金
の
運用復元
につきましては、特に本
委員会
におかれまして、並々ならぬ御
協力
御
支援
を賜り、幸に永年に亘る
懸案
の解決を見ましたことを、ここに
更め
て衷心感謝申上げる次第であります。
運用関係法律
の
通過成立
によりまして、
郵政省
といたしましては、これが
事務取扱
の円滑なる運行を期するために、諸般の
準備
を完了いたしまして、四月一日からの
実施
を待機いたしているのでありますが、今後とも格段の御指導と御
支援
をお願いいたしたいと存ずる次第であります。 次に
お年玉つき年賀はがき
の
売れ行き等
について申上げます。
お年玉つき年賀葉書
は、昨年十一月十五日から三億五千万枚発売いたしたのでありますか、非常な好評を得まして、殆んど昨年内に売り切れに
なつ
たのであります。なお、このほかに四円の
葉書
を一億枚発売いたしましたが、この方の
売れ行き
もおおむね良好でありました。又、
年賀郵便
の
引受
総
物数
は、推定ではありますが、約五億五千万通でありまして、これを昨
年度
に比較いたしますと約一〇%がた上廻
つて
おります。 次に
ソ連
内に抑留されております
日本人
に宛てた
小包郵便物
の
引受
について申上げます。
日ソ
間におきまする
小包郵便物交換
の
基本
と
なつ
ておりました日
ソ小包郵便約定
は、終戦以来その効力を停止しておりましたので、今日まで
ソ連宛
に
小包郵便物
を送る道は鎖されておりました。それで、昨秋以来在
ソ抑留日本人宛
に、何らかの
方法
によりまして
小包郵便物
を送ることができますように、
関係郵政庁
の
協力
を求めておりましたところ、いち早くアメリカ合衆国及び
フランス郵政庁
は、これに同意して参りましたが、
ソヴイエト政府側
の
意向
が判然としなかつたのであります。ところが本年に入りましてから、
スイス郵政庁
の特別の好意ある
努力
によりまして、
ソヴイエト郵政庁側
においても、在
ソ抑留日本人宛
に送られる
小包郵便物
を受領することに
異議
ない旨の
意向
が明らかにせられましたので、早速
関係
各庁と協議いたしました結果、近く在
ソ抑留日本人宛
の
小包郵便物
を無料で
引受
けることにいたしました。その
基本条件
は、同一人に対して月一回、重量は五キログラムまで、品目は、衣類、腐敗の虞れのない
食料品
その他
日用必需品
に限定せられております。 次に
南西諸島
との
為替業務
の
取扱
について申し上げます。かねてから北緯二十九度以南の
南西諸島
、つまり
一般
には
琉球
と呼ばれている地域との
郵便為替業務取扱開始
につきまして、
琉球政府郵政局
と種々
折衝
を重ねて参りました結果、このほど漸く
実施
上の取極がまとまりまして、二月二日から
業務
を開始することとなりました。 次に第十三回
万国郵便連合
大
会議
において締結されました、
万国郵便条約
その他
小包郵便物
に関する
約定等
について申し上げます。昨年七月一日に、ベルギーの
ブラツセル
で締結されました
条約
は、
万国郵便条約
、
小包郵便物
に関する
約定
、
代金引換郵便物
に関する
約定
、
価格表記書状
及び
箱物
に関する
約定等
でありますが、これらの
条約
及び
約定
の承認を、本
国会
で受けるため、外務省におきまして目下
準備
中であります。
郵便
に関するこの種の
条約
は、五年以内に一回開催される
万国郵便
大
会議
におきまして、
前回
の
会議
において締結された
条約
を
改正
又は補足されるのでありまして、今回の
ブラツセル条約
は、昨年五月十二日から二ケ月
間郵便連合加入各国
の
審議
を経て締結されたものであります。今回の
改正
の主な点といたしましては、形式的な点では、
前回
までは
航空路
による
小包郵便物
の逓送に関する規定と
小包郵便物
に関する
約定
との二本建に
なつ
ておりましたものを。今回は後者の
約定
に吸収して一本建としたことであります。又、内容的には
航空運送料率
の
改正
及び
通常郵便物
の
継越料率
の
改正等
が挙げられております。 次に
電気通信
の
委託業務
に関する
電信電話公社
との
基本協定等
の改訂について申上げます。御
承知
の
通り
昨年八月一日に
日本電信電話公社
が発足いたしましたが、これに伴いまして、従来
郵政省
が、
電気通信省
から
委託
を受けて
運営
して来ました
特定郵便局
におきます
電気通信業務
は、
郵政省設置法
第三条第二項によりまして、改めて
電電公社
から
郵政省
に
委託
されましたので、これを機会に、これまでの
委託方式
を根本的に
改正
した
基本協定
及び
細目協定
を締結いたしました。その
改正
の要点は、1
所要経費
については、従来
予算
繰入れであつたものが、今回の
改正
によりまして
手数料方式
となり、2 又、
施設関係
を除いた
電気通信業務
の全面的な
委託
と
なつ
たのであります。 以上を以ちまして、当面の問題につきましての一応の御
説明
を終ります、
—————————————
大島定吉
3
○
委員長
(
大島定吉
君)
只今
の御
説明
に対しまして御
質疑
がありましたら順次御
質疑
を願います。 〔
委員長退席
、
理事柏木庫治
君
委員長席
に着く〕
三木治朗
4
○
三木治朗
君 私中途から参りまして全部を聞いておりませんので、
最後
のほうの御
説明
で
ちよ
つと伺いたいと思うのですが、
電気通信
の
委託業務
に関する問題でありますが、先だ
つて
各地を視察して歩いた際にいろいろの問題を聞いて参つたのですが、特に
各局
で因
つて
おられることは、同じ
局舎
の中に電通の
仕事
をや
つて
いる者と
郵政
の
仕事
をや
つて
いる者で
相当賃金
の開きがあるということに基くまあ
従業員
の不平、不満というものが非常に大きいということなんですが、この
委託業務
の
手数料
と言いますか、そういうものの、今度
折衝
をなされて改訂なさるのでしようが、結局
電電公社
で払うところの
賃金
諸
手当
、そういうものはこちらへ
委託
される場合には、それを向うの算定に基く費用でこちらが
引受
けるということになると思うのですが、そうなると今度こちらで以て払う
従業員
の
賃金
は
電電公社
とは
相違
があるということになると、これは随分おかしなことになるのではないかと思いますが、その辺はどういう工合になるのですか、
ちよ
つと伺いたい。
大野勝三
5
○
説明員
(
大野勝三
君)
只今お尋ね
でございました
委託業務
の点につきましては、
業務自体
を
郵政省
で
委託
を受けるわけでありますが、その
業務
を執行いたします
職員
は、
郵政省
本来の
職員
が当るわけでございます。従いまして、
委託業務
の対価と申しますか、そういう問題と、それから
給与
の問題とは必ずしも直接に結付いてないはずでございます。言い換えますと、
委託業務
を扱
つて
おる
職員
も、その他の
郵便貯金
、
保険等
の
仕事
を扱
つて
おります。
職員
もひとしく
郵政省
の
職員
として、更にもう
一つ枠
を拡げますと、
国家公務員
といたしまして、御
承知
の
給与
につきましては、全部一律に
給与法
の
適用
を受けることになります。そのために
電信電話公社
の
職員
とはどうしてもここに、
給与
の建前から違
つて
おりますから、差が出て来るということは避けがたいような
状況
でございます。尤も本年の一月からは
郵政省
の
現業職員
につきましても、
公共企業体等労働関係法
、
公企労法
と俗に
言つて
おります、この
労働関係法
が
適用
になりまして、而も
給与
その他につきましては、
団体交渉
によ
つて
きめられるということになりますから、その面では
一般公務員
の
給与法
にそのまま縛られるというのとは若干
ゆとり
は出て参りますけれ
ども
、併しそれにいたしましても、一方
予算
では、それじや
団体交渉
があるからということを見越して、幾らか
予算
に
ゆとり
が認められるかというと、そういうことはございませんので、多くをこれに期待するにいうわけにも参りませんというようなわけで、根本的にこの
公社
の
職員
と
郵政省
の
職員
との
給与差
をなくするということはなかなかむずかしい問題だと考えております。併しながら職場が同じであり、又
仕事
も同じような
仕事
をや
つて
おる、その両者の間の単に一方は
国家公務員
であり、一方は
公社
の
職員
である、それだけの形式的な理由によ
つて給与差
ができていいものと私は考えられないのでございます。その辺に非常に問題のむずかしさがございますが、これからできるだけ
一つ
私のほうもその
給与差
をなくするほうに
努力
をして行きたいと考えておる次第でございます。
三木治朗
6
○
三木治朗
君
只今
の御
説明
で大体の推移はわかりましたけれ
ども
要するに
同質
同
量労働
に対して、甲と乙とで非常に違うということは、これは常識的に
言つて
も、感情的に
言つて
も許されることではないので、それは
郵政事業
の
運営
の上に大きな支障になることと思うのです。
従つてベース
、その他の
関係
では
公務員
の
給与法
で縛られるかも知らんけれ
ども
、何らかの他にその補いをするというか、感情をやわらげるに足るような措置を講ずることがあるのではないかと思いますが、その辺如何ですか。
大野勝三
7
○
説明員
(
大野勝三
君) 全くお説の
通り
でございまして、でき得る限りの
方法
で
給与差
を縮めて行くという手はこれまでも尽くしておるつもりでございまして将来もこれはやらなければならんと思いますけれ
ども
、併し
基本
的に例えば
給与ベース
の差というような問題は、これはそういつた本来の
給与
以外の
手当等
で措置することはどうしてもできないように思います。で、御
承知
でもございましようが、昨年の暮に
電信電話公社
のほうでは
給与ベース
につきまして、
調停委員会
の
調停
がなされまして、その
調停
を呑むか呑まないかというようなことでかなり
国会
内でもいろいろと論議もございましたように
承知
いたしておりますが、その結果はまだ最終的には固ま
つて
いないようでありますが、恐らく近いうちには何らかの形で
調停案そのもの
ではないにしても、それに近い線で
ベース
がきめられるのではないかというふうに予想されます。仮にこれがきめられますというと、
公社職員
の
ベース
は、
一般公務員
の今度新らしく
引上げ
られました
ベース
よりも更に若干上廻るのではないかというふうに考えられますけれ
ども
、そういつた場合に、この
ベース
の差をどういう形でなくするかということになりますと、これは非常にむずかしい問題に
なつ
て来るのです。それが恐らく
公企労法適用
後
最初
の大きな
団体交渉
の題目になるだろうと私
ども
考えておるのでございますが、
団体交渉
と言いましても、結局は
予算
の枠の
範囲
内でのことでございますから、而も
予算
の枠の中に
給与
に使い得る
予算
とうものは又もう
一つ
小さく締めてございます。そこでその
給与予算
の枠をはずれない
範囲
での
団体交渉
というものはおのずから限界がある。そこでどこまで追い付き得るかというようなことがすぐにこれは問題にな
つて表
に出て来るわけでございますが、尤もそうなれば、我々のほうは今度は
公企労法
の
適用
を受けますから、
団体交渉
で調わなければ、更に
調停委員会
の
調停
を仰ぐとか、その
調停委員会
の
調停
でまとまらなければ、最終的に
仲裁裁定
を仰ぐとかという途は残されておりますけれ
ども
、まあそういう
途筋
を辿
つて
、できる限り、
お話
にございますような
同質
同量の
労働
に従事する
職員
の
人たち
の
給与
、
待遇
においても、又同等でなければならんというところへその
結論
を出すように
努力
をして行かなければならんと考えておる次第でございます。
柏木庫治
8
○
理事
(
柏木庫治
君)
質疑
はございませんか。 それでは次に、先般行いました
議員派遣
について御
報告
をお願いいたします。 先ずお諮りいたします。今回は第一班を
金沢郵政局
、
名古屋郵政局管内
に、第二班を
大阪郵政局管内
に、第三班を
熊本郵政局管内
に派遣いたしました。
従つて
、各班よりそれぞれ
報告
を求めるのですが、重複を避けるため三班で協議の上
一つ
の
報告書
にし、
城委員
が代表して
報告
することにいたしたいとの申出がございました。さよういたすことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
柏木庫治
9
○
理事
(
柏木庫治
君) 御
異議
ないと認めます。
城義臣
10
○
城義臣
君 それでは私から
派遣議員
の
報告
を一括して申上げたいと思います。
郵政委員
の
現地調査
第一班は
大阪
府、京都府でありまして、
大島委員長
、それに
駒井委員
でございました。一月の六日から十二日まで。それから第二班は大分県、佐賀県で、これは
柏木委員
と私とが一月十三日から十九日まで。第三班は愛知県、石川県で、
三木委員
並びに
野田委員
、お二かたが一月の七日から十三日まで。おのおの七日間出張いたしました。
調査
の結果は次の
通り
でございます。
調査
の
目標
は、御
報告
申上げるのは
項目
にいたしまして五つに
なつ
ておりますが、先ず順次第二から申上げます。
年賀はがき
の
売捌き
及び
年賀郵便
の
取扱
について、この
項目
について申上げまするが、今
年度
の
年賀はがき
は十一月十五日発売以来順調な
売れ行き
を示しまして、十二月下旬には
各局
ともほぼ完売を示しましたことは、
事業
のため誠に同慶に堪えないのでありますが、併しながらこれが本然の姿であ
つて
、
従事員
が年末において
年賀郵便
の
取扱
をよそに
年賀はがき
の
売捌き
に没頭せられるということは、行過ぎがあ
つて
はなりませんので、厳に戒めなければならんことだと存ずるのであります。
年賀郵便
はここ数年
増加
の一途を辿
つて
おるのでありまするが、本
年度
は昨
年度
に比し、
大阪
、
名古屋
の各
郵政局管内
においては約一割二分の
増加
を示しており、他の各
郵政局
も大体同様の
状況
でございます。この
増加
に加えまして、昨年末は
石炭事情
に基く輸送の不円滑があつたにもかかわらず、これが
取扱
は
各局
とも概して良好の
成績
を以て終了いたしましたことを私
ども
は確認いたしたのであります。 次に、第二の
項目
でございまするが、
簡易保険
及び
郵便年金積立金
の
自主運用
について、この
調査事項
につきましては、次の
通り
の
結論
を得ております。
郵政従業員
多年の重大な
懸案
であつたこの
簡保積立金
の
運用
も、本
国会
における
簡保積立金運用
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案
の
成立
を見ましたので、新
年度
よりいよいよ
実施
の
運びとなつたことは
、
全郵政従業員
にとりまして多大の喜びを与えたと共に、大いに志気を奮起せしめたこと少なからざるものがあつたと確信をいたすものであります。臨局いたしました
各局
の幹部から、本件に関する
委員
の尽力に対しまして心からなる感謝の辞を受けましたことを、この際御披露申上げたいと思います。 次に第三でございますが、
簡易生命保険金最高制限額
の
引上げ
後における
募集成績
について、第十三回
国会
において
通過成立
を見ました
簡易生命保険法
の一部
改正
によりまして、
保険金額
の
最高
が五万円から八万円に
改正
せられましたので、これが
保険
の
募集面
に及ぼした
影響
を
調査
いたしましたところ、これを
熊本郵政局
について見まするに、
昭和
二十七年六月から同年十月までの五カ月間の
成績
を前年同期と比較いたしますると、
募集件数
において実に六五%の増を見ております。即ち、十九万五千二百八十一件、
保険金額
におきまして一〇二%増の九十二億一千二百二十八万円の
増加
を示しており、他の
郵政局
におきましてもほぼ同様の
成績
でありまして、
奨励面
に著しく好
影響
を与えていることを認めたのであります。併しながら現在の八万円は、現下の
社会経済情勢
から見るときは、私
ども
は決して十分とは言えないと思いますし、
従業員
の諸君も実際の
募集
に携わ
つて
の実感として、十五万乃至二十万円くらいまでは
是非引上げ
てもらいたいという声が熾烈でありまして、こういう
実情
を見ますとき、近い将来妥当な方策を講じたいというふうに感じたのであります。 それから第四の
項目
ですが、
郵便貯金
の
預入最高制限額
並びに
利率引上げ
後における
郵便貯金
の
預入状況
について、これは第十三回
国会
におきまして、
郵便貯金法
の一部
改正法律案
が
通過成立
を見、
預入最高制限額
が三万円から十万円となり、これと共に
利率
も
引上げ
られましたので、本
改正
が
貯蓄奨励面
に如何なる
影響
を及ぼしたかについて
調査
をいたしたのでありますが、昨年十二月末現在において、
大阪郵政局
は、
増加目標
八十九億に対して約六十四億、
熊本郵政局
は、
目標
七十八億に対しまして約五十四億、
金沢郵政局
は、
目標
十七億に対し約十二億を遂行し、それぞれ七二%、六九%、七〇%の好
成績
であつたと、概して順調なる
成績
を示しておることは、
最高制限額
及び
利率
の
引上げ
が
貯蓄
の増強に大いにあずか
つて力
のあつたものと認めた次第であります。
最後
に第五番目の問題ですが、
只今三木先生
からも
お話
のあつた点で、
電信電話事務
に従事する
郵政従業員
の
給与
が、
電信電話公社従業員
の
給与
に比して
低額
と
なつ
て来ている、この問題はかねてよく聞いている問題でありまするが、
電電公社発足
以来、
公社職員
に対する
待遇
は目立
つて
良好になり、同じ
職務
に従事する
特定局
における
委託業務従業員
に対する
給与
との間に
相当
の懸隔が生じ、これを
昭和
二十八
年度
予算
について見ますと、
郵政従業員
は、
平均給与額
は一万二千四百九十三円でありまして、
電電公社
のそれが一万三千四百三十円であるのに比較して、九百三十七円の
低額
と
なつ
ておるのであります。
郵政従業員
であるがためにかような不利な
待遇
に甘んぜねばならんという結果と
なつ
ているのであります。何ら異なることなき
職務
に従事しながら、かくのごとき
劣つた待遇
を受けるというのは、機構の
相違
ということは、これは万々
承知
いたしておりますけれ
ども
、何らか適当なる調整が加えらるべきではないか、こういうふうに我々は見て参つたのであります。 大体
只今
申上げました点で
報告
を終りたいと思います。
柏木庫治
11
○
理事
(
柏木庫治
君) これに対して何かお問いになることありますか。
三木治朗
12
○
三木治朗
君
報告
に対する質問はありませんが、なお少し私の聞いて参つたことについて、政府側に質問してみたいと思いますが、
只今
の御
報告
で大体尽きておるのでありますが、そのほかに私
ども
の特に強く各
従業員
諸君から要望されましたことは、 〔
理事柏木庫治
君退席、
理事
城義臣
君、
委員長席
に著く〕 いわゆる
業務
の機械化の問題、それに伴
つて
いわゆる日逓に対する請負をやらしているという問題について、いろいろの強い要望があつたのではあります。この点については先だ
つて
松井郵務局長に私からも
ちよ
つとお尋ねをしたのでありまするが、
従業員
諸君の話を聞きますと、いろいろ何と言いますか不合理と言いますか、必ずしもサービスに
なつ
ておらんというようなことが数々言われておるのでありまするが、この点に関して当局は、先だ
つて
の返事では、非常に
成績
が上
つて
いるという
お話
でありましたけれ
ども
、果してどのくらいのサービスが向上し、或は
経費
の面で節約ができているかということについて、少しお尋ねしてみたいと思うのですが、如何ですかしら。
大野勝三
13
○
説明員
(
大野勝三
君)
お話
の機械化の問題は、これは東京都内の一部で現在試験的にや
つて
いる問題についてと存じますが、御
承知
の取り集め、つまり
郵便
ポストに入れられました、
郵便
物を現在では各
郵便
局の受持区域ごとに、その
郵便
局の局員が、自転車なり、徒歩なりで廻りまして、集めて局へ持ち帰り、そこで取り揃え区分をいたしまして、それぞれ宛先へ向
つて
発送をするという手順でや
つて
おるのでございますが、それを或る大都市のような密集した地域では、もつとオート三輪とか、或いはトラツク、そういうものを利用して取り集めに廻りますというと、人間一人が自転車によ
つて
取り集めをする場合よりも、広い地域をもつとスピーデイーに集めて行くことができるということによ
つて
、人員の節約、そうして
経費
の節約、又
郵便
の速度の向上、そういうことにそれぞれ役立つのではないか、理窟の上では一応そういうことが肯けますので、いわば試験的に東京の下谷を中心といたしました一区画に、それを昨年の秋頃からだと思いましたが、施行をいたしておるのでございますが、
只今
のところまだ的確に経済的にどれだけの
経費
がそれによ
つて
浮かされたか、或いはその他の利害の点を
結論
的に出すところまで至
つて
いないように
承知
をいたしております。或いは郵務局ではわか
つて
おるのかも知れませんが、
ちよ
つと私その辺をまだ
報告
を受けておりませんので、今日のところではその的確な
結論
を申上げるところはお許しを願いたいのでございますが、ただ中間的に聞いておりますことをこの際申上げますと、定員の面では確かに或る程度これで節約は可能だということが出ておりますが、
経費
の面ではまだ的確に甲乙をつけがたい
状況
というふうに中間的には聞いておりました。そこでこれは
お話
にもありましたように、
従業員
組合のほうからはいろいろと意見が出ておる問題でもございますので、これを直ちに全国的に推し拡めようという考えは持
つて
おりませんのみならず、この試験的にや
つて
いるものも更に検討を加えようという心がまえで現在おる次第でございます。これだけお答え申上げます。
三木治朗
14
○
三木治朗
君 聞くところによると、新潟とか、佐賀のほうでは自営的にや
つて
いるところがあるそうで、それは非常に経済的で、日逓のや
つて
いるよりも遥かに安く上
つて
いるというようなことも聞いているのですが、まあ機械化するためには
相当
な
予算
を必要として、急にはできないために、そういう措置をとられたと思うのですが、何とか自営にこれを移して行くという方針はお持ちに
なつ
ているのかどうか、お伺いしたい。
大野勝三
15
○
説明員
(
大野勝三
君) その点も
只今
研究題目の
一つ
でございます。で、まあ大きな郵送になりますと、なかなかこれは問題が複雑に
なつ
て参りますが、
只今
のこの
郵便
物の取り集めという面だけを考えてみますと、これは自営による機械化という線で実行を研究してみる可能性のほうが強いのじやないかと私自身は考えております。こういう局部的なものを請負に出すということには、一応試験でや
つて
はおりますけれ
ども
、なお
相当
考えてみる余地があるというふうに存じております。
三木治朗
16
○
三木治朗
君
最後
に、これは少し余計なことかも知れませんけれ
ども
、
従業員
諸君の言を以てすると、要するに日逓というものは、いわゆる
郵政
関係
の古手の人が、そのまつり込む場所にするために作
つて
いるのじやないかというような極言もする人があるので、恐らくそういうことはないと思いますが、こういうことをやるために、徒らにどうも猜疑を起さしたり、或いは何かの何と言いますか、口実みたいなものに
なつ
て、いわゆる当局と全逓との間に面白からん空気の生まれることは非常に好ましくないことだと思いますので、そんなことはないと思いますけれ
ども
、そういう疑いさえも持たれ得る状態にありますことを含んでおいて、よろしく善処を願いたい、かように考えます。
城義臣
17
○
理事
(
城義臣
君) ほかに御
質疑
はありませんか。
柏木庫治
18
○
柏木庫治
君
簡易生命保険
及び
郵便年金積立金
の
運用
に関する
法律
ですが、第二条に「積立金は、
郵政
大臣が管理し、及び
運用
する。」、その
運用
の
方法
についてはまだ先にあるのでありますが、先日懇談会でいろいろ
お話
を承るし、いたしもしたのですが、この
郵政
大臣が管理し、
運用
するということが飽くまでも主体であ
つて
、この
運用
は
郵政省
が中心に
なつ
てやるのだ。大蔵省からいろいろ注文がましいような意見が出ているそうでありますが、これは意見として聞くだけであ
つて
、意見は誰が言うても言うことは勝手ですが、聞く聞かんということは
郵政省
、
郵政
大臣及び当局の自由であ
つて
、そういうことのために左右されるようなことは絶対ない、飽くまでも
郵政
大臣が管理し、
運用
するということについては微動もせず、他から侵害されるようなことは決してない。そういうことは懇談会で
郵政
大臣からはつきり言われたのでありますが、その信念は
郵政省
は今もなお微動もしてないということと存じますが、又微動もしてはならんと思いますが、
委員会
の席上でその信念についてもう一度伺えれば結構と思うのであります。
平井義一
19
○
政府委員
(
平井義一
君)
只今
の御忠告全く有難うございますが、先般大臣が懇談会で申上げました信念に変りはございません。ただ先ほど承わりましたように、大蔵省からいろいろ注文がましいことは閣議でも出たそうでありますが、これは注文ではなくて、全く侵害であると私は考えておるので、大蔵当局が今更閣議に持出そうと、或いは又事務
折衝
しようと、一切
郵政省
といたしましては独自の立場で、
郵政
大臣の管理の下に進みたいという決意をいたしております。なお、私も大臣を激励して一歩も退かせないという、私としての信念の下に進みたいと考えております。
柏木庫治
20
○
柏木庫治
君 侵害されないように進みたいというのじやなくて、聞く聞かんはこちらの
郵政省
、
郵政
大臣の勝手ですから、意見は聞いても、進む道は寸分、
郵政
大臣独自で行くと、こういうことですね、今のは。
平井義一
21
○
政府委員
(
平井義一
君) そうでございます。
柏木庫治
22
○
柏木庫治
君
大野
次官にお尋ねいたしますが、その成り行きに対して、次官はいろいろ
折衝
なす
つて
おることと思いますが、
郵政
大臣の進む道にどうだろうかと思うようなことは無論ないと思うのでありますが、次官としてもやつぱり大臣と同じ態度にお進みになり、事務を処理なさ
つて
おるかどうか簡単に
一つ
お話
を願いたいと思います。
大野勝三
23
○
説明員
(
大野勝三
君)
お話
の
通り
対処いたしており、将来も対処いたすつもりでございます。
柏木庫治
24
○
柏木庫治
君 どうぞよろしく。
城義臣
25
○
理事
(
城義臣
君) ほかに御
質疑
等ございませんでしようか。 では
委員会
は本日はこれを以て散会いたします。 午前十一時四十七分散会 —————・—————