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1952-11-29 第15回国会 参議院 法務委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年十一月二十九日(土曜日)    午前十一時十九分開会   —————————————   委員の異動 十一月二十八日委員松定吉君辞任に つき、その補欠として林屋亀次郎君を 議長において指名した。   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     岡部  常君    理事            長谷山行毅君            伊藤  修君    委員            加藤 武徳君            郡  祐一君            宮城タマヨ君            大野 幸一君   政府委員    法務大臣官房経    理部長     天野 武一君   事務局側    常任委員会専門    員       西村 高兄君    常任委員会専門    員       堀  真道君   説明員    最高裁判所長官    代理者    (事務総局経理    局長)     岸上 康夫君   —————————————   本日の会議に付した事件検察裁判及び行刑の運営等に関する  調査の件  (法務省関係予算に関する件)  (裁判所関係予算に関する件)   —————————————
  2. 岡部常

    委員長岡部常君) これより委員会を開きます。  本日は昭和二十七年度予算補正案中の法務省及び最高裁判所所管部分につきまして、当局説明を聴取いたしたいと思います。  先ず法務省所管部分について説明を願います。
  3. 天野武一

    政府委員天野武一君) 御説明申上げます。只今国会に提出してございまする昭和二十七年度一般会計予算補正のうち、法務省所管のものは総額で十億五千八百九十三万五千円であります。これはお手許にございます一覧表の最後の所管合計のうち、追加額十億九千二百九十七万から修正減の三千四百三万五千円を差引きいたしますとそういう数が出て参ります。この表を御覧になると直ぐおわかりになる通りに、この金額のうち公務員給与のベース・アップに伴う人件費の増がこのうち約七割近くを占めておりまして、七億七千八百六十九万三千円というのはその部分でございます。従いましてこういうような各省共通のものは除くことといたしまして、御説明申上げる部分は結局この表の数字の6以下、つまり6には検察官署及び刑務所施設整備等に必要な経費とありますが、それ以下ということになります。6以下を合計いたしますと二億八千二十四万二千円となります。その内訳只今検察官署及び刑務所施設整備等に必要な経費、7の入国者収容所設置に必要な経費、8の公安検察強化等に必要な経費、9の検察事務に必要な経費増加、10立太子礼恩赦事務処理に必要な経費、こういうふうに分れるのであります。  先ず6でございますが、これは全部施設費であります。ここに二千万とございますが、その内訳を申上げますと、検察庁関係が八百八十二万八千円、刑務所関係が一千百十七万二千円であります。この検察庁関係から申上げますると、この検察関係施設費は、これは最近のいろいろな事件の性質、それからそれに伴いまする外からの或いは石を投げられる、或いは襲撃されるというような暴力に備えまして外塀等を設ける、そういう防衛施設費用でありまするし、それから刑務所関係についても同様で、外塀を設け或いは鉄柵を設け一層堅固な保安施設にするための費用でございます。これは政治的な、或いは暴力的な犯罪者刑務所施設に対する暴行、或いはこれらの関係者がたくさん刑務所なり拘置所に入りまして、或いは悪化することのあるところの刑務所の治安を確保するために警備力の充実を早急に図る必要があるということに基いております。  次の7、入国者収容所設置に必要な経費、これが二つに分かれておりまして、大臣官房に一億七千百九十五万九千円、入国管理局に八百二十四万七千円とございますが、この一億七千のほうはここに書いておりまする通り施設費でありまして、これは大村の収容所が手狭のために、これを増築するための費用でございます。それから八百二十四万七千円のほうは、この増築するに伴う職員増加がございますので、これは定員の数でございませんで、百五十人の常勤労務者といたしましてそれに払う賃金でございます。  それから次の8、公安検察強化等に必要な経費、これは二千百十七万五千円であります。それから次の警察事務に必要な経費増加、これが五千二百四十八万六千円でございまして、公安検察強化のほうの内容は、これは超過勤務手当、それから或いは補償費或いは償却費キャビネット等職員手当、或いは記録調書等の保管のための経費ということになります。それから検察事務増加のほうはその一つ衆議院議員選挙関係でございまして、これは年度当初約二万件の違反事件の捜査ということを予定して予算を組んでおりましたところ、現実には遥かにこれを上廻りまして、四万八千件という多数に上りましたので、検察旅費或いは調査費に著しい不足を来しまして、その不足を補うために補正要求したものでありまするし、それから又曾つてメーデー騒擾事件、それから先般の講和恩赦処理に要した経費不足をここで補おうとしたものでありまして、同じく検察旅費及び旅費を計上してございます。  それから18の立太子礼恩赦事務処理に必要な経費、これは立太子礼を機に恩赦が行われたので、これに必要な経費六百三十七万五千円を計上したわけでありまして、これは突然行われることになりました関係もありますので、予算的な資料を集めて時間をかけて検討する余裕なく、一応対象件数を三万三千五百人と見まして、その特赦、特別減刑等を決定し実行するために必要なる恩赦に要する旅費或いは郵便料超過勤務手当などというものがその内容となつております。  それから修正減が三千四百万円余ございますのは、これは庁費或いは旅費の面において五分から一割の減を、これは法務省だけでなく各省それぞれございますが、見ましたので、それが落ちたわけでございます。結局それで十億五千八百九十三万五千円ということになります。  大体以上の通りでございまして、法務省だけの立場を考えますると、この程度金額では到底十分とは申しかねるばかりでなく、ほかにも要求したい事項があるのでありまするが、結局大蔵省とまあ何回か事務折衝を行い、結局閣議を経ましてこれだけのところに落付いたわけでございます。以上でございます。
  4. 岡部常

    委員長岡部常君) 何か御質疑がございましたらば……、この際若しありませんければ裁判所のほうに移りたいと思います。
  5. 加藤武徳

    加藤武徳君 二十八年度の当初予算予算要求内容等につきまして資料がございますればお互いつて置きたいとこういう気持を持つております。と申しますのは今概略説明を承りましたように本年度の当初予算が約七十億、こういうことのようでありまして、各省予算要求額と、それから実際に予算に組まれました金額との比較、特に法務省はどのような御要求をなされて、どの程度実現できたかということを我々は随分関心を持つて眺めておるわけなんであつて、例えば二十八年度におきましてどの程度少年院なり或いは少女院なりの設置等に御関心を持つておられるか。それから昨日、一昨日の保護司大会等におきまして随分と声が揚りました費用弁償の問題、こういうことについてどういうお考えを持つておられるかという問題、こういう点等について一応の検討を加えて、お互いが推進すべき点があれば今後推進する。こういう方向考えたいと思いますので、これは勿論別の機会でもよろしうございますが予算要求をなすつた内容等がお漏らし願えれば資料等をお出し願いたい。その上で今私申上げました少年院等の設置問題、或いは保護司費用弁償の問題、或いは中央更生保護委員会の運用の問題、こういうところなんかにつきまして御質問申したい、こういう工合考えておるわけです。
  6. 天野武一

    政府委員天野武一君) 只今の、加藤さんは、年度当初七十億とおつしやいましたのは、これは約百六十五億でございます。二十七年度予算は。
  7. 加藤武徳

    加藤武徳君 ああそうですか。
  8. 天野武一

    政府委員天野武一君) それから明年度予算は、これは御存じの通り、まだ大蔵省の査定も受けておりませんので、一方的に私のほうから要求説明した程度に承わつておりますが、そのトータルは三百六十一億六千百七十八万三千円ということになつております。全然まだこれは事務的な、こちらの説明だけが済んだのでございましたので、立入つて説明できないのであります。
  9. 岡部常

    委員長岡部常君) 加藤さんに申上げますが、細かいことは所管局長などに又質疑する機会を持ちたいと思います。本日は大体の御説明願つて、その程度において大体の御質問願つて、細目は又別にお譲り願いたいと思います。如何でございますか。
  10. 加藤武徳

    加藤武徳君 それで結構でございます。
  11. 岡部常

    委員長岡部常君) ほかにございませんければ、それでは最高裁判所所管の分について当局から御説明を願いたい。
  12. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) それでは私から本年度補正予算概略を申上げます。  本年度補正予算要求いたしております総額は、全部で五億二千五十万三千円ということでありまして、本年度年度当初の予算七十億六千二百六十八万一千円というものに合せまして、合計いたしますと結局全部で七十五億八千三百十八万四千円、こういう工合になります。補正予算のほうの内訳を申上げますと、先ずいわゆるべース・アップとございまする裁判所職員給与改善に必要な経費といたしまして、五億二千五百十六万九千円計上いたしております。それからその次に、いわゆる法廷警備態勢確立に必要な経費といたしまして、合計三千四百六十万二千円、こういう経費を計上いたしております。この法廷警備態勢確立に必要な経費は、御承知のように本年度の当初から特にひどくなつて参りましたいわゆる法廷闘争に対処いたしますために、法廷秩序維持と、それから審判の適正迅速な処理のための態勢を整えるために法廷警備強化し、そのための費用として計上したのでありますが、先ず大きく分けまして、営繕関係費用、その他の費用と分けますと、営繕関係費用はいわゆる仮監置室の装置、この仮監置室と申しますのは、御承知のように、法廷秩序等制裁に関する法律によりまして、裁判所のほうで一定の制裁を科する前提として拘束をする、その拘束する場所営繕費でございます。それから法廷の木柵の取付け、或いは傍聴席連結椅子、或いは法廷の改造、こういうものはいずれも今の警備態勢を整えるために、その施設として法廷内容を改善する、警備に沿うように改善する、こういうための費用でございます。それからなおそれに関連いたしまして、庁舎の塀、扉というようなものを設けて、それに沿わないような所を強化する費用でございます。その営繕費が今の三千四百六十万二千円の中で、二千八百二十九万八千円というのが営繕費でございます。それからもう一つの大分けといたしまして、その他といたしまして、仮監置室の備品、これは寝具等であります。それから警備員被服費、それから法廷警備のための会議費、これは警備のために派遣を求めました警察官のための茶菓代でございます。以上が大体法廷警備態勢に必要な経費としての内訳でございます。  それから、その次は裁判関係でございますが、裁判費不足額といたしまして二千万円を計上いたしております。これは主としまして裁判所裁判出張する職員旅費でございます。これが本年の四月一日を期して日当、或いは宿泊金単価が値上りになりまして、それが当初予算のときには予想されないので含まれていない。それが上りましたために不足を来しました。その経費といたしまして二千万円を計上いたしておるわけであります。  以上が補正予算の中で追加要求しておりまする分でございますが、なお節約のほうといたしまして、既定予算の中の旅費、これは主として検察委員会関係旅費でございます。それからその他の一般庁費の一部の節約といたしまして五千九百万円ばかり、五千九百二十六万八千円、これを計上した次第であります。結局五億二千五十万三千円という補正予算を計上要求いたしておるわけでございます。以上簡単でございますが……。
  13. 岡部常

    委員長岡部常君) 只今の御説明につきまして御質問のあるかたは申出を願います。先ほど加藤さんのお話もございました通りに、この際内容の点につきましては、更にそれぞれの事務当局に来て頂いて御質疑をなさる機会を得たいと思います。なお全体の、予算委員会の審議に差支えない限度におきましては、大蔵当局等の御説明もかねて伺う機会を持ちたいと思います。若し別段御質問がございませんければ、本日の会議は……。
  14. 伊藤修

    伊藤修君 この第三ですね、裁判官出張旅費が二千万円の増加というのですか。
  15. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) はい。
  16. 伊藤修

    伊藤修君 これは今単価上つたからこれだけの不足を生じたので追加するというような御説明でございますが、一体近来の裁判官出張度数が多いのじやないですか。
  17. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) と申しますと…‥。
  18. 伊藤修

    伊藤修君 要するに調査事件関係証人法廷に喚び出すことが、その居住地出張されることは、これは結構なことだと思うのです。併しそれによつて法廷が空くということを考えなくちやいかんと思うのです。往復の期間は法廷が空いてしまつて、他の事件が未処理になつて下級裁判所において事件が非常に停滞しておるのです。非常に長く日にちがかかつておることは御承知通りです。というのは出張を非常にたび重ねて、例えば十人の証人を調べる場合において、それを数回に分かつて東京出張して来るというようなことが今日の現実じやないかと思うのですが、まあ悪く言えば出張費稼ぎですよ、簡単に言えば。一体どれほど使つているのですか。それを先ず伺つて、それで最高どのくらい使うのですか。裁判所において一番余計使裁判所を聞かしてもらいましよう。
  19. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) 個々裁判所でございますか。今の御質問の……。
  20. 伊藤修

    伊藤修君 どこの裁判所でもいいが、一体どこが一番余計使つているか。
  21. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) 今お尋ね頂きました個々の庁について細かい数字は今ちよつと記憶もございませんのですが、一般的に申上げますと、やはり事件の多い東京大阪等が額の面では勿論多くなつております。それでまあその不必要な出張、これは勿論厳格に自粛するようにいたしまして、私ども裁判官のほうといたしましてもその点は十分自粛しておることと思いますのですが、ただ具体的な例でこういう場合はどうかということにつきましては、ちよつと私資料を持合せておりませんので正確な答弁はいたしかねますが……。
  22. 伊藤修

    伊藤修君 いや、あなたは経理局長をやつていらつしやるのですから、そんなことがわからんじや困ると思うのですね。一体全国の最近の裁判所は判事が法廷を空けることは甚だしいのですよ。すべて証人尋問のため出張に名を借りて裁判所を空けておる。そうした面において出張旅費というのが非常にかさんでおるということを聞き及んでおるのですが、一体どのくらい使つておるかということを聞いているのです。
  23. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) 地方裁判所の、最も多く使われます地方裁判所全体の職員出張旅費としての金は、年額で六千五百万円ばかり予算上組まれております。そして本年の八月までの支出実績が大体それの約半分の三千万円程度だというふうに今のところ記憶しております。
  24. 伊藤修

    伊藤修君 それは裁判官のあれも入つているのですか。
  25. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) 裁判官及び書記官等裁判上の出張……。
  26. 伊藤修

    伊藤修君 出張度数の報告はありますか。
  27. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) ございます。それは今持合せございませんが、帰りますれば正確な数字はあります。
  28. 伊藤修

    伊藤修君 私の憂えることはお金を使うことじやないのです。それによつて裁判が遅滞して困るということです。今激しいところになると一ヵ月殆んどいない法廷があるのです。地方では……東京あたりではそういう繰合せができますけれども、地方ではそういうことをされると他の事件は全部壊滅ですよ。それがために二年も三年も徒らに事件が停滞して行くという虞れが今日十分見られるのです。それから一つどのくらい出張するか、度数と、それからそれによつて費やされる費用です。日数を出して見て頂きたいと思います。それだけが大切な裁判官法廷を空けた日にちになるのですから、それを一遍参考に聞かして頂きたいと思うのです。
  29. 大野幸一

    大野幸一君 私ちよつと気がついたことで一つ希望を申上げて置きたいと思うのですが、家庭裁判所は日比谷公園と、それから海軍省側との両方に家庭裁判所がある。あそこの相向つている道は非常に自動車交通が瀕繁です。庁員及び訴訟関係者があつちへ行つたりこつちへ行つたりする往復は非常に多いと思う。而も書類なんかを抱えて知的労働者なんかは歩く場合に物を考えている。そういう経験を私持つております。実は私は間違いまして飛込みまして、一瞬で自動車で怪我をするところだつたのです。非常に危いところだつたのです。聞いて見ましたところが、すでに二回ほど犠牲者が出ている。あそこは僅かの距離であるから、地下道ということをすぐ気が付かなければならない。戦争中何かあそこは地下道があつたということを聞いたと思うのですが、一般民衆、殊に庁員の将来のために地下道を建設する用意があるのかどうか。こういうことをお尋ねしたい。
  30. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) そういう点は私も前から、あそこが可成り交通上危険だということで、まあお説のような設備をしたらどうか、すべきではないかというような意見は、内部にもあるようでございます。ただまあいろいろな予算その他の関係で、具体的なところまではまだ行つておりません。
  31. 大野幸一

    大野幸一君 過ちが起きてからは防げられないので、至急にそういう予算面政府に計上せられることを希望しておきます。
  32. 伊藤修

    伊藤修君 それから、常に聞きたいと思つていたのですが、私らはあまり関係ないが、国選弁護人弁護料全国書くらしいですね、あれはどういう関係ですか。
  33. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) あれは大体全国的に基準を設けて、そうして各庁におきまして、その事件難易等においてやつておりますので、実際面としては多少のでこぼこといいますか、見方相違もあるかも知れません、あるやに聞いておりますが、大体の基準はきめてやつているつもりでございます。きめて、それは又各庁に通知してございます。
  34. 伊藤修

    伊藤修君 それは事件軽重難易によつてされるなら、これは公正だと思うのです。それでなくして、各裁判所によつて違うのです。例えば愛知県と岐阜県とは違います。三重県とも違います。又岐阜県内でも本庁とその支部と、簡易裁判所とは違います。場所によつて違うのですね、私はそれはちよつと理解できかねるのですがね。
  35. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) そういうことはないように……。
  36. 伊藤修

    伊藤修君 ないとあなたはおつしやつているけれども、現実はそれは全国的にやつているのですから、一体どういう基準によつてつているのか、弁護士の良い悪いによつてやるのか、或いは事件軽重難易によつてされるならば、私はいいと思います。そうでなくして、官庁ごとによつて相当の開きがあるらしいですね。これは常々小言をよく聞くのですが、本庁のほうではそういうことはないとするならば改めて訓令すべき必要があると思う。
  37. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) 具体的には調べてみますが、基準をきめて流しているわけです。
  38. 伊藤修

    伊藤修君 流しているけれども実際やつていないですよ。あなたのおつしやるようなことは。
  39. 岸上康夫

    説明員岸上康夫君) ですから多少各庁によりまして認定といいますか、見方相違があることは止むを得ないと思います。
  40. 伊藤修

    伊藤修君 いや、事件によつてそれが違うのは止むを得ません。事件によつてでなくて、その官庁で扱う場合においてはなにがしかというふうにきまつているのです。事件によつているという意味じやないのです。例えば具体的に申しましようか。岐阜県の御嵩だつたら七百円です。それから名古屋あたりだと千円か千三百円取つているのです。これは簡易裁判所事件で、そうして恰も御嵩の弁護士は悪いということになるんじやないですか、扱い方が。だからそれはどういうふうにして区別されるのかということを聞くのです。これは一例ですけれども、全国的に皆まちまちですよ。
  41. 岡部常

    委員長岡部常君) この際伊藤さんに申上げますが、今のことは調査してから又……。それから先ほどの旅費の件ですね、これもよく調査してから聞くことにしたいと思いますが、経理局長の再説明もお願いするし、事務総長意見も聞くことにいたしましよう。
  42. 加藤武徳

    加藤武徳君 これは私は希望でありますが、二十八年度予算要求内容をお漏らしして頂ける機会をできるだけ早くお作り願いたい、こういう私の希望であります。と申しますのは、党内事情を申上げまして大変恐縮ですが、二十八年度予算編成の我々の党内事情、これは政府予算の枠を組んでしまう前に党自体として骨格予算を組むということで、ここ数回の会合を重ねております。あと一週間もいたしまするとコンクリートになつてしまうのではないか、こういう実は心配を持つております。で、今まで法務省のお立てになりました予算全体を眺めて見て、これでは不十分だと、こういう結論を只今つております。で、裁判所或いは検察庁は、これらはすでに殆んど完成しておるようでありますが、財源が許されるに伴つて今後の方向受刑者の処遇の問題、或いは環境の問題或いは収容施設の問題、こういう面に相当重点が置かれなくちやいかん、こういうふうに考えておりますが、成るべく早い機会に御要求なさつておる予算内容を我々が聞いて、それを基礎にしてお互いに今後研究を重ねて行きたいと思う。先ほどちよつと申上げましたように、昨日、一昨日の全国更生保護司大会等において随分意見が出ております。私も具体的に保護司の県の連盟等援護団体更生保護会等寄附金の集め方、こういうものについても実例を知つております。で、末端の町村におきましては、国家予算が少いために随分寄附金を押しつけられて、それが市町村の財政に響いておるという、こういう実情等もございまするので、できるだけこういう面についても今後意を使つて行かなければならない、こういう考えを持つておりますので、先ほど申上げましたように成るべく早く聞かせて頂きたい、こういう機会をお作り頂きたいと思います。
  43. 岡部常

    委員長岡部常君) 天野部長にお願いいたしますが、本日は補正予算についての御説明を承わつたのでありますが、只今加藤委員からの希望もありますし、近い機会において二十八年度予算の御計画等を或る程度においてお示しを願いたいと思います。
  44. 天野武一

    政府委員天野武一君) 承知しました。
  45. 岡部常

    委員長岡部常君) 次の機会にお願いしておきます。  それからそのほかございませんければ本日はこの程度にして散会いたします。次回は追つて公報を以てお知らせいたします。    午前十一時五十六分散会