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岡村文四郎君 これは非常に悪いことを言わなければならんと思いますが、私は二枚看板を持
つてお
つて、参議院議員でもあり、信連の会長でもありますが、役所に行
つた時分には参議院議員でなくて、信連の会長として話をしておるのであります。これはバッジを附けておりますから、隠しても駄目なんで、それはそうに違いないのでありますが、再三選挙が行われる。そうするとやはり宣伝をすることになる。宣伝をするとなると無理にもやらなければならない。こういう結果になる心配がありまして、実は私のほうで三千万円借りたが、それに四百万円の運動費を使
つた。これはすつかわ数字が出ておる。何でもない。そういう形になると、借りたものは三千万円で四百万円使
つたのでは全く事業が成り立たたないということになる。こういうことはこればかりではないと思う。ですから非常に警戒しなければならんと思います。いわゆる政治というのは各自の台所まで当然行くべきものなんでありまして、それを知らないものがおるから、それを心配するのが政治なんであります。どうもそういうふうに使われる心配が非常にあるので、しつかりや
つてもらわなければならん。これは今
局長にお尋ねしても、
局長はそこまでの
お答えはできないと思うのですが、前の御答えは、どうも私に言わせると、一戸当りの
負担がなんぼ、こういうことをお
考えに
なつてお
つても、貸さざるを得ないような羽目に陥
つて来る。そこでこれを扱
つております、現在で申しますと、例えば中央金庫はなかなかかたい。ところ
政府のほうではいつまでもその係をしておるということもないでしようから、それがだんだん止むを得ないということが起るように
なつて、非常に遺憾な点がたくさんできて来るような心配がございます。これは今そういう話をしておきませんと、いよいよや
つてしま
つてから、あとから私共が、それは駄目じやないかと、こう言
つたのではもうすでに遅いですから、今度の電気の導入については非常によい
法律ができましたし、大事なことでありますが、今
局長の
お話にありました小水力もできなければ、そこに持
つて行くのには農村電化では
経費の
負担ができないので、会社のほうでやれないというので、残
つておる分が非常に多いわけであります。ですからその配電工事が長いということと、今勘定してみますと、電気を買うだけで、百ワット大体一万二千円くらい、そうすると変圧器を附けて、そこから電気を持
つて行く。そうすると相当な
農家になると百ワットぐらいを使う。そうすると電気料ばかりで一ヶ月千円もかかる。こういうわけで
負担が非常に重いと思うが、そこまで
考えておりません。扇動に迷わされて、てんやわんやの騒ぎになるのです。私が行くと、どんどん抹殺されるものですから、恐らく今度の選挙も駄目でしよう。そういうわけで、私はそういうようなことを
考えておるものですから、どんどん抹殺しておる。それが国を思うことであり、そうしてそうすることがためになると思うからや
つておりますが、どうもそうではなくて、そう長くないうちに私が今申上げたようなことが出て来る一思いますへら、どうぞ
一つ、公庫が発足するに当
つて、大いに気を付けて頂き」たい。金というものに借りて助かるばかりでなくて、借りたために死ぬことが非常に多いのでありますから、その点は公庫の責任者である方に十分そのことを御注意願いたい。そうすれば、この折角できた農村電化の
法律も満足に、有効に活きる。今度できました公庫も本当に
農民のためになるような金融ができるように心から冀いたいと思います。で、全面的に
日本全国を眺めてみますと、今度の
農林漁業金融公庫法のような
日本全国にわた
つて、誠によく甲乙なしに行きわた
つておる金の貸方は今までございません。ですから、これは大いに
普及をさせ、この融資の
方法が間違いのないようにや
つて行くことが、これからの責任者のやるべきことでありますから、その責任が
局長にあるか、課長にあるかわかりませんが、私の今申上げたようなことを、後日繰返して言わなくてもよいように、
一つ今からその点について大いに御注意を願
つておきたいと思います。私はこの
法律に対しては
理由も何もないが、そういう心配がございますから、このことだけ申上げておかないと話にならんので、そういうことをお願い申上げ、公庫の責任者にこういうことがあ
つたということを、十分申送
つて頂きたいと思います。これは御返事は要りません。