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栗山良夫君 実は
大臣がお見えになる前に、
中小企業の年末
金融の問題について
振興部長に
ちよつと
お尋ねをしておるのでありますが、それは本当は
大臣に
お尋ねをしたが
つたのですが、おいでにならないので
お尋ねしたので続きを
ちよつと……。
実は私先ほど本
会議で賛同を申上げましたときに、本
年度の年末
金融については
補正予算の
措置並びにその他の
預託等によ
つて一応
心配なく過せる、こういう
お話であつたわけであります。併しその話の限りにおきましては、例年いつも年末
金融が問題に
なつたときに、いつも大体それと同じような
状況で
答弁があり、そして正月が来て過ぎて来たというのが実情であるわけであります。併し今
年度はなかなかそういうように簡単に参らん。実際に
池田大臣が倒産しても止むを得ないと言われたが、止むを得ないのじやなくて、
現実に倒産しているのがあるわけであります。
従つてどうしてもそれを救済しなければならんのですが、その場合に、
小笠原大臣のおつしやることを一〇〇%信頼するとしまして、そこにやはりまだ
一つの欠けている条件があると思います。それはそういうような
構想の
金融対策、金額においては我々の
考えとはほど遠いのでありますが、仮にそれがいいとしても、年末
金融に果して間に合うかどうか、スピードの問題になるわけです。それについて
通産大臣として責任を以て廻して頂けるかどうか。どういう点が問題になるかと申しますと、先ず第一に、
補正予算の
措置でありますが、これは
国会の
審議状況は今御覧の
通りであります。このままで行けば年末
金融には間に合わないと思います。これは恐らく十二月大晦日までかかるかも知れない。これは間に合わない。それから更にその他の
措置につきましては、今も名古屋の
中小企業の代表のかたからも御発言がございましたが、今一番金に困
つているのは
中小企業の中でも小
企業の部類に属するものが多かろうと思います。
金融機関の
性格から言えば
国民金融公庫から借りている。
国民金融公庫を対象にしているものが多いと思う。そういうような
国民金融公庫の今までの貸出しの
事務的処理から言いましても、二カ月、三カ月と
長期の
調査を行な
つて初めて貸しておるとこういう
状況です。十万円、二十万円という金をそうして貸しておるという
状況でありますから、今ここで急に
国民金融公庫に流しましてもなかなか年末
金融には間に合わないのじやないかということを
心配をするわけであります。
従つて今申上げましたように、
予算措置等を通じて間に合せるとおつしやいますが、
予算措置が間に合わなかつたときはどうするか、でありますから私は
国庫の
財政余裕金をこの際大幅に
一つ中小企業金融に廻すべきである。
法的措置を要しなくてもできるやつを
中心にしてやりなければいかん、こういうことを申上げておるのでありますが、先ほどの
答弁ではそこまで
お触れにならなかつたわけです。これが
一つ、これは
資金源のほうであります。
それから実際に流し方として今までやつたようなあり来りの
方法では年末に間に合わない。それをどうして間に合せるようになさるのか、これを
一つはつきり伺いませんと、今
年度は大丈夫であると
大臣がおつしや
つても、私のほうはどうも大丈夫であると
信用はできないというわけであります。