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政府委員(平川守君) これは根本的に元来を申上げますと、事業がかなり手を拡げておりましたのが、終戦後のインフレで非常に実質的な
予算が減
つて参
つたわけであります。名目的には殖えておりますけれ
ども、実質的には非常に減
つて来ている。そういう
ような
関係で、各事業所におきまして非常に仕事の一年間に行います分量が少ししかできない。
予算の割当では少ししかできない。それに加えまして、一方地元といたしましては一刻も早く増産の効果を挙げたいという希望が非常に熾烈にあるわけであります。そこで或る程度進行いたしまして、まだ今年これだけの仕事ができるんだ、併しまあ
予算がない、みすみす、ここで仕事をすれば来年は米がとれる、或いは再来年は米がとれるという
ような状況にありますので、非常に地元からも責められまして事業所長としては何とかして早く仕事を進ませたい、実際上進行さしたいということから、まあ苦し紛れれに国家から金を借りましたり、或いは請負者に仮契約の
ような形で仕事をさせる。事実上、大体の見通しとしては明年度においてこの程度の
予算が出るだろうということは見通しがついておる。そういうことからこういうことになるわけでありまして、これは併し明らかに会計法上はいけないことでありましてこういうことは厳重に
注意はいたしておりますけれ
ども、どうもとかくそういうことにはなりがちな情勢にまああるわけであります。