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1953-02-16 第15回国会 参議院 議院運営委員会 第28号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年二月十六日(月曜日)    午後二時十五分開会   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            杉山 昌作君           小笠原二三男君    委員            石村 幸作君            上原 正吉君            木村 守江君            草葉 隆圓君            安井  謙君            小林 政夫君            高橋 道男君            矢嶋 三義君            東   隆君            石川 清一君            大隈 信幸君   委員外議員            千田  正君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   ―――――――――――――    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ―――――――――――――   国務大臣    国 務 大 臣 緒方 竹虎君   政府委員    内閣官房長官 江口見登留君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (庶務部長)  佐藤 忠雄君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○今国会提出予定法律案に関する件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○昭和二十八年度予算の審査に資する  ため防衛関係施設国土総合開発事  業並びに道路建設事業等実地調査  に関する議員派遣要求の件 ○駐留軍軍人の子女及び警察官に対す  る暴行事件売春行為対策に関する  緊急質問の件 ○議院運営に関する件 ○本委員会運営に関する件   ―――――――――――――
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) これより会議を開きます。  内閣議案提出予定について官房長官から説明がございます。
  3. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 再開後の政府国会提案につきまして、今後の予定を立てましたものを只今お手許に差上げましたが、提案が遅れて三月に入るものは一応皆提案を中止したいということで減らしましたがそれでもなお御覧のように百三十九件ございます。そこで総理が施政演説の中に申されましたいわゆる重要法案、これはスト制限法と申しておりまするものは、すでに閣議要綱決定を済ませまして、今東京、大阪、福岡等公聴会を開いておりますが、これは二十日までには提案できるつもりでおります。  それから警察法改正法案は、明日の定例閣議要綱決定いたしたいと思います。それも、今予期しないことが起りません限り、二十日までには提案できるつもりでおります。  それから義務教育費国庫負担法案、これも明日の閣議にかけまして、閣議要綱決定し得る。そういたしますれば、二十日までには提案できるかと思つております。それから独占禁止法のほうは少し遅れておりますが、今、こちらに参る前には、十分確めることはできませんでした。それから軍人恩給のやつも、大体その頃までには、これは少し法制局のほうで手間どつておりまして、そのうちに提案できるつもりでおります。  極めて大綱でございますが、そういう見通しを持つております。
  4. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 二、三お尋ねしたいのでありますが、今日まで重要法案、或いはその他予算等と関連する法案等々は、やはり搾つて百三十九件というものが、出て来なかつた理由はどこにあつたのか。これを明らかにして頂きたいと思います。
  5. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) お手許に差上げました資料のほかに、すでに二十何件か提案をしておると思いますが、ここに百三十九件という法案提出が遅れておりますのは、特別の理由は実はないので、本国会の初めに補正予算審議して頂き、引続き本予算にかかりましたが、予算決定が少し予定よりも遅れまして、そういうことに関連いたしまして、多少すべてのものが遅れておりますので、引続きこういうふうに遅れるようになつたと思います。
  6. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 政府としてはこういう状態を、法案提出は遅れつつあるというふうにやつぱり御自覚になつておられるのですか。これが普通のこととお考えになつておられますか。
  7. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今月の初めころから法案が遅れやしないかという多少の懸念を持ちましたから、終始督促して参つたのでございまするが、にもかかわらずこのような有様になつた次第であります。
  8. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 法案提出政府部内の事情から遅れて相済まんというお気持のように、私は汲み取つたわけですが、さてこの法案自体の成立を、この会期即ち三月三十一日までに期待するということは当然のことでございましようが、みなみなこの時期までに、この法案が何らかの形になろうとも成立するものと、率直に官房長官はお考になつておられますか。そのときはそのときで又考慮をするという含みを持つて説明になつておられますのでか。この点を参議院としては重要なことでございますから、この際明らかにして頂きたいと思います。
  9. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 政府立場といたしまして、なかなかお答えのしにくい御質問でありますが、先ほど申上げましたような重要法案は、逐次通過させて頂きたいし、その他のものも、今としましてはできるだけ御協力願つて通過するように、お計らいを願いたいということ以外にお答えの仕方がないと思います。
  10. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 その点はあとで又重ねてお尋ねしたいのですが、本日こう出して来ました法案提出時期が、遅くとも二月下旬となつておりますが、この二月下旬までの間に、今お示し頂いた以外の法案を出すという場合がございますか。
  11. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これに載つておる以外は、今のところないつもりでございます。
  12. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それから提出時期を二月下旬としておりますが、三月にはもう新たに、如何ような事情があろうとも法案提出はしないというお考えでございますか。
  13. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) この資料を作成いたしますにつきまして、二月末日までに提出できないものはやめようという趣旨で、これを作つたのでございます。今のところでは、そういう予想を持つておりません。
  14. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、この百三十九件のうち、二月中に提案はできないが、三月初旬には出て来るというようなものは、やはり今の言明通り、切つてもう出さない。こういうふうに了解してよろしゆうございますか。
  15. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 若し提案ができなければ、案にもよりますけれども、大体そういう方針でおります。
  16. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは、この内容ちよつと触れてお尋ねしたいのでございますが、これは内閣及び総理府関係ですが、警察法案或いは警察法制定に伴う関係法令整理に関する法律案とありますが、これは現在の警察法廃止法案を出して、新たに警察法を作るという意味でございますか。今の警察法改正する案ということでございますか。
  17. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これは、私ちよつとここで御説明するまでの準備ができておりません。
  18. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 関連して。法律案内容の質疑に入る前に、関連してちよつと確めておきたい点は、先ほど小笠原君の質問に対して、官房長官は、法律案提出期日について、法案にもよるが云々というような、ぼかしたような答弁をされておりますが、先般衆議院において野党三派の国会対策委員長官房長官と面談いたしまして、法律案提出見通し等について協議をした場合に、官房長官は三月二日までに出せない法律案は、一切この国会では放棄するということをはつきりと明言されておられるわけですが、従つて先ほど小笠原君に対する答弁は、それと同一内容のことを申されたのだ。即ちこのプリントの中に盛られてある法律案は、これは国会は三月三十一日まで会期があることであるが、三月二日までに意見の調整ができず提出できなかつたならば、その法律案はこの国会には提出しない。  こういう意味答弁だというふうに了承して差支えないわけですね。
  19. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 私、三月二日と申した記憶がございませんが。
  20. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 それは私、野党三派の対策委員長からも聞きましたし、新聞にも出ておるわけです。
  21. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 言つた覚えがありません。やはり二月末まで。こういうふうに申しました。
  22. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 二月末までにとにかく出した法律案について国会審議を仰ぎ、三月になつてからの法律案は三月三十一日に会期が切れるから提出しない。こういう方針で進んでおるというふうに了承してよろしいのですか。
  23. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう方針で進んでおるということを申上げたような気がいたします。
  24. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 今お尋ねしました警察法案でございますが、他のものは現行法のある場合は、何々の一部を改正する法律案と出るわけですが、この場合だけは、警察法案と出、而もその次には、警察法制定に伴う関係法令整理に関する法律案とあるのから、字面から解釈しますと、新らしい警察法というものを御提案になるというふうに考えられるわけですが、その輪廓がはつきりしないと困るので、重ねてお尋ねします。
  25. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 構想といたしましては、現在の警察法改正する意味でありますが、私どもも、警察法改正案ということを頻りに言うておるのでありますが、この閣議要綱を、先のものを見ておりませんので、ここではつきり責任を持つてお答えできませんのですから、そう申上げたのであります。  今小笠原さんの言われる意味は、成るほどそういうふうに思われますから、私ここではつきりお答えできません。
  26. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それじや、あとでまあお伺いすることとしまして、その次に文部省関係義務教育学校職員法案というのは、巷間伝えられる文部大臣の力説せられた全額義務教育費国庫負担という筋合の関係法律だろうと思うのですが、どういうわけで、これは義務教育学校職員法案というものが、例えば教員給なら教員給においても、全額が保障されるという既定方針が貫けなかつたのですか。この点は参議院の本会議における一般質問において、文部大臣は、自分は自治庁長官時代には、半額国庫負担だから反対したのだが今回は全額国庫負担になるということで強硬に推進したものであると言い、国民には、全額国庫負担であるぞというふうに伝えておる。実際の法律は、全額国庫負担ではないというふうになつて来ておるのは、どういう事情なのか。一応、内容としては私お尋ねしませんが、参議院における本会議答弁と、出て来る法律案と、食い違つている点を御説明願いたい。
  27. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 閣議で了承いたしておりまする限りにおきましては、初めからちつとも変つていないのでありますが、法案名前をこういうふうにしたにつきましては、私は法案内容を見ておりませんので、はつきり申上げかねますが、私どもは、主管大臣から聞いておるのは、前の通りであります。
  28. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 前の通りとおつしやることは、少くも教員給だけに限つても、全額を国が負担するということには変りがないということでございますか。
  29. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう意味でありますが、定員定額と、実際の給与との開き等があつて、何かここに意味があるのではないかと思いますが、この法案名前を変えたことについては、確かめておりません。
  30. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この点については、いろいろまあお尋ねしたい点があるわけですが、議運の問題としては、或いは適切でないという部面もあるでしようから、私は強いてここでこれ以上お尋ねはしませんけれども、少くとも全額国庫負担するということは、定員定額であろうが何であろうが、これは如何なる公共団体についても、それを支給する当面の責任者は都道府県であろうとも、如何なるものにも、このものが保障せらるることが全額国庫負担であろう思うのですが、それが一部でも変つて、或いは地方費を以て負担するという事態が起ることを全額国庫負担ということは、これは行過ぎであろうと思われるですが、法案が出て来れば事実が明らかになるわけですが、そういう場合には、政府としては全額国庫負担という意味合ではないというふうに御訂正になられるわけですか。
  31. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 法案の書き表し方は、私は見ておりませんので、ここでお答えいたし兼ねます。
  32. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私のお尋ねしておるのは、法案の名称を言うのではなくして、国会を通して主管大臣言明しておることと、事実が遥かに違う法案新聞発表等で示され、それが出て来るだろうということも大体予想せらるる今日、あの当時、大臣がおつしやつたこととは食違いのある法案が出て来る状態になつている今日、それが明らかになつて来れば、もう全額国庫負担というようなことは、政府としても言わない。訂正する。こういうことになるかどうかということをお尋ねしておるわけです。  官房長官閣議等要綱等をお認めになつておられて、内容を知つておられるでしようが、この内容において全額国庫負担と、国会言明したことと、これは合致しておるというふうにお考えになつておるのか。少々ズレがあるとお考えになつておるのかということだけお尋ねしておるわけです。
  33. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 実質において変つていないかと思いまするが初年度において、何らかの臨時措置が伴うのではないかということを感じております。
  34. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 その点は、又別の機会にお尋ねすることとしますが、独禁法の問題は、二月下旬のほうに廻つておるだろう、少し遅れるだろうということでございますが、遅れても、これはさつき私お尋ねしましたような月を越すというようなことはあり得ないというふうに了解してよろしゆうございますか。
  35. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それはないつもりでございます。
  36. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは又角度を変えて、全体的にお尋ねしますが、内閣及び総理府のほうの関係で例を挙げてお話ししたいのですが、地方財政法の一部を改正する法律案地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案地方税法の一部を改正する法律案。これらはどれをとつてみても、二十八年度の国の予算に直接関係のある法案でございます。それで、これが当該委員会のほうにかかりますと、例えば地方税のほうで申しますと、そういう改正になるというと、徴税見込額が国が示しておるだけのものには達しないであろうというような結論委員会として出ますと、それは地方財政歳入欠陥になる。その分は国において見てもらわなければならん。従つて平衡交付金法によつて平衡交付金が増額せられなければならないというふうな論議になる場合もあるわけであります。従来そういう場合が多々あつたわけであります。或いは平衡交付金法の一部を改正するという法律で、何らか交付金の支給の基準或いは手続等変つて来ますと、やはり総体として地方財政全体に響くという問題が起つて来るわけであります。これは明らかに予算に関連しておるのですが間々予算案のほうは通過した、その後で配分なり、或いは税法の一部改正なりの法律が出て、そのことによつて自由な国会における審議ができない。もう馬車馬のように一定のコースのほうにだけしか論議が進まない。全体として自由に審議を進め結論を出すということはできない。この委員会は、これでは困ると思つても、予算が通過しておつて、どうにも抜き差しならんという問題等が多々あつて国会における法案審議というものが制約されて来た事実はたくさんある。  そこでお尋ねするのですが、衆議院側のほうにおいては、予算案に関連する法律案が全部出揃つて、それらも見合わなければ、予算についての決定をすることができないという政府に対する申入れなり、或いは議運での論議があるということですが、これは早晩、参議院にも直接ふりかかつて来る問題でございますが、官房長官は、こういう国会運営についてどういうお考えをお持ちになられて、これらの法案提出ということをお考えになつておられるのか。予算案と関連する法律案について、予算審議関係法案審議とを、併行的に進めて行つて万全を期するというような意向に御同調願えるかどうか。  この点についてお考えを承わつておきたい。
  37. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 衆議院のいわゆる野党三派のほうから、今小笠原委員のおつしやつたような申入れがありました。でありまするがそれは予算委員会自体がきめる問題でありますけれども、私ども考えといたしましては、予算を二月月うちに決定いたしまして参議院のほうに廻さなければ、会期も三月末日でありまするし、非常な重大なことになると考えますので、殊にいわゆる重要法案については、法案はまだ提出されておりませんが、質問は相当活発に行われましたあとでもありまするし、野党三派の議員諸君とも十分に折衝して御了解を得て、成るべく粗漏のないようにして行きたいと思つております。  参議院におきましても今お話のありましたような可能性がないと申しませんが、政府といたしましては、極力法案の通過に努力する以外に道はないと、さように考えております。
  38. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 くどいようですが参議院としては、この法案提出時期というものと、衆議院予算参議院のほうに回付せられて来る時期とが、一応合つておるわけで、この通りであればそう参議院のほうの全体の審議には支障がないであろうと考えられますが、これが遅れますというと問題が起つて来るわけなんで、少くとも参議院に対してこれだけのお考え官房長官法案についてお持ちになつておるならば、参議院予算審議においては、関係法案との審議においても、いささかも不都合が生じないというふうに、確かに言明通りこの法案を出して頂かなければならんわけですが、支障を生じさせることは絶対にしないというふうに、この際重ねて官房長官から了解を頂いておきたいと思いますが、如何ですか。
  39. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 予定表通りですか。
  40. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ええ。
  41. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そのつもりでおります。
  42. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それで、これは技術的な問題ですが政府側としましては、参議院においてこの法案を本会議において提案をし、又各会派の質問をするというふうになりました場合には、それに答えられるというふうな御用意を持つて頂けるかどうか。
  43. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 議運でそういう御決定になれば…。  ちよつとお伺いしますが、それは普通の提案の仕方とは違うのでございますか。
  44. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 いいえ。
  45. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 今おつしやつたのは、第一読会式なやつですね。
  46. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ええ。
  47. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それは、できると思います。  現在はどういうふうになつておりますか。すぐ常任委員会のほうに法案提出されるそうですが…。
  48. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 一般の場合は…。
  49. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) そういう特別な計らいをする場合については、議運で御決定になるわけですね。
  50. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 さようでございます。
  51. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 議運できまれば、その通りならざるを得ないと思います。
  52. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 ちよつと追加してお尋ねしたいのですが、今プリントを頂きましたが、これ以外に、官房長官与党連絡をとられておると思うのですが、与党議員、或いは与党議員を主として議員立法の形で出される法律案は、どのくらいあられるように把握されておりますか。
  53. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これは全然、今準備を持つておりません。そういう意味連絡もありませんが、与党がどういう議員立法準備しつつあるかを、今ここでお答えする準備を持つておりません。
  54. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお官房長官は、丁度衆議院予算委員会もすでに始まりましたので、その説明出席予定にしておりますから、質問のあるかたは続いて一つ
  55. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 さつき警察法関係は、あとで副長官でもどなたでもよろしゆうございますから、御連絡を頂いて、御答弁があればそれでいいです。
  56. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 予定法律案について、私与党側一つお伺いしたいと思うのですが、今官房長官は、与党側連絡をとつていないと伺つたのですが、一切連絡がないというお話ですが、従つて与党にお尋ねするのですが、従来各省で法律案準備させて、それを与党議員が頂いて来て議員立法で出される法律案は、毎回相当数あつたわけですが、恐らく与党でも、そういう準備があるのじやないか。それで今後参議院運営のスケジユールを組むに当つて、どの程度与党側から議員立法が出るかということは、一応目安として承わつておきたい。
  57. 加藤武徳

    加藤武徳君 議員発議権与党だけがあるのじやなくてお互いが皆持つておられるのですから、従つていつどういう形で出て来るか予測が非常にできにくい点もありましようし、今ここで私たちほうもこうこうこういう法案準備しておるという資料を持ち合しておらないわけですからその点は一つ、そういう工合に御了承願いたいと思います。
  58. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 了承することは結構ですが、この議運として参議院立場に立つて、今後の三月末までの議院運営考え、而も法案の十分なる審議も尽したい。こういうことについては、自由党といえども、議論のないところであります。そうすれば、政府側国会の要望に応えて二月下旬までに法案を出す。三月において新規法案を出さないようにしたい。これだけの言明をしておる限りは、議員立法なるものは無論野党を含むけれども、主としてその大勢を支配する自由党においても、この政府考えている点にだけは乗つて、三月には、もう新規法案は出さないようにしたい。出すとするならば、議員立法といえども二月中に何とか出すように、これは党本部においても十分結論が得られるように努力したいというくらいのことは言つてもらつておかないと、又文句の種になるわけなんだから、それで私から改めて要請したいのですが、やはり政府側の言うのと同様に、若しもお出しになるならば、今月中に出す。来月に廻つて参議院に回付されて来るような法案があつても、それが握られても、これについては止むを得ないものというふうに、大体この議院運営委員会において了解しておいてほしい。その点について自由党、如何ですか。
  59. 加藤武徳

    加藤武徳君 これは小笠原君の御意見、その通りであつて、私たち内々政府提出する法案の時期を見合いながら、極力国会での十分な審議ができる日数を持ちたい。こういう方向で努力しております。ただ、今までの例に鑑みまして、議員発議法案は、比較的軽易なものが多かつたわけです。こういうもの等についても二月一ぱいということになりますと、余りにもかたくなになりまするので、この点は幅を持たなくつちやいかん。こういうふうになりますが、基本的には、今小笠原君の御発言のような線で、我々も考えております。
  60. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、常任委員辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
  61. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 社会党第四控室から、農林委員羽生三七君、経済安定委員清澤俊英君がそれぞれ辞任せられて、農林委員清澤俊英君、経済安定委員羽生三七君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  民主クラブから、決算委員の菊田七平君が辞任せられて、谷口弥三郎君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  社会党第二控室から、厚生委員赤松常子君、人事委員堂森芳夫君、法務委員棚橋小虎君、文部委員齋武雄君が、それぞれ辞任せられて、厚生委員堂森芳夫君、人事委員赤松常子君、法務委員齋武雄君、文部委員棚橋小虎君を後任として指名せられたいという申出が出ております。  それから改進党から、厚生委員深川タマヱヱ君、労働委員一松定吉君、予算委員一松定吉君がそれぞれ辞任せられて一厚生委員一松定吉君、労働委員に深川タマヱ君、予算委員に同じく深川タマヱ君を後任として指名せられたいというお申出がありました。
  62. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決することに御異議ございませんか。
  63. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。
  64. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 異議ないが、ちよつと速記をとめて下さい。
  65. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をとめて。    午後二時五十三分速記中止    ―――――・―――――    午後三時十七分速記開始
  66. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それじや速記をつけて下さい。  議員派遣要求に関する件をお諮りいたします。
  67. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 予算委員長岩沢忠恭君から、議員派遣要求書が提出されております。  派遣の目的は昭和二十八年度予算の審査に資するため防衛関係施設国土総合開発事業並びに道路建設事業等について現地の実情を調査するのであります。  第一班は青森、岩手、宮城、六日間で、議員は溝口三郎君、岩間正男君、高田なほ子君、石川榮一君、計四名であります。  第二班は福岡県でありまして、五日間、派遣議員は左藤義詮君、岩木哲夫君、三輪貞治君、棚橋小虎君、堂森芳夫君の五名であります。  期間は予算が本付託になる前、今月中であります。
  68. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ちよつと速記をとめて下さい。
  69. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて。  只今の議員派遣要求を認めるに御異議ございませんか。
  70. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さように決定をいたしました。
  71. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今の一件は予算委員会における審議の状況は、予備審査でもあり、余裕がある事態でもあるし、直接関連する重要な問題の調査であるから、一応こういう事態においても認めたということであろうと思うのです。その点だけ念のため申上げておきます。   ━━━━━━━━━━━━━
  72. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 先ほど小笠原君からの御質問に対しまする答弁に、江口副長官出席をされました。
  73. 江口見登留

    政府委員(江口見登留君) 先ほどの緒方官房長官の御説明を補足させて頂きます。  警察法案とありまするのは、今度の警察法改正が、殆んど全文改正にまで及ぶほど各条文に関係しているように見受けられるのであります。従いまして警察法中の一部を改正する法律案ということでなくて、新らしい警察法を全面的に作り直すという建前で、只今作業が研究されております。従いましてその隣りに書いてあります警察法制定に伴い関係法令整理に関する法律、これによりまして従前の警察法を廃止するとか或いは国家公務員法の一部を改正する、恩給法、地方自治法というような警察法改正に伴つて関連する法律がございますので、それらを一括して整理する法律案が、その次に書いてある法律案でございます。
  74. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうだとしますと、もう一度お尋ねしますが、昨年四月二十八日独立後の年末の臨時国会において、警察法の一部改正に関する法律案というものが出たわけであります。その場合に、今後抜本的な改正があるのかどうかという点は、再三当該委員会で質疑のあつたところで、そういうことはないと言つておる。そうすると、それは臨時国会でない、この国会の前のところなんですが、同じ国会に、今度はもとの警察法は形式でも廃止をして、そうして新たに警察法を作る。こういうことをおやりになるのですか。我々国会に対して……。
  75. 江口見登留

    政府委員(江口見登留君) その後の政府方針の変更と申しますか、それによりまして、多少事務的ではありますが、確かに一部改正で恰好をとることができないわけではないのでありますが併し技術的に考えまして、事務的に考えまして、整理上はいわゆる全文改正、全部を作り直すという恰好にするほうがより易いというふうに、法制局のほうでも考えておりますので、その線に沿つて只今作業中でございます。
  76. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それで、同じ国会でこれは議員立法として出て来たものではありましたが、政府側答弁を聞いた場合、その後の抜本的に法を廃止し、新たに法を起すというところまでは、夢想だにできなかつたような答弁が明らかに行われている。それを同じ国会において、手の裏を返し、今度は抜本的な警察法だからこうするのだということは、それは技術的には如何ようになされようと我々は知つたことではありませんが、国会に対しての言明から言えばこれは食言しているというか、非常に食い違つているというか、或いは警察法制度に対して根本的に考え方が政府としては変つてしまつたのだというのか。そのどれかに私は該当すると思う。この新しく法を起すということは、抜本的に従来の警察制度とは関連のない形で、独立国家にふさわしい警察制度を確立し、これを維持するのだ。そういう意味なのかということを伺つているのです。
  77. 江口見登留

    政府委員(江口見登留君) 総理の先般の施政演説でもお話がありました通り、相当独立国家にふさわしい、内容の画期的な切換えを行いたいというふうに説明されておりますから、その線に沿いまして、法律案改正案を只今研究中でございます。
  78. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 江口副長官答弁としては、これ以上の答弁はないだろうと思いますので、これだけにしておきます。  あとでこれはその態度については、官房長官にお尋ねしたいと思います。   ━━━━━━━━━━━━━
  79. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、緊急質問に関する件をお諮りいたします。
  80. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 社会党第四控室の藤原道子君から、駐留軍軍人の子女及び警察官に対する暴行事件売春行為対策に関する緊急質問、所要時間十分、要求大臣は外務大臣、法務大臣、厚生大臣、国警本部長官、  最近の本会議を希望するということで、お申出ております。
  81. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この要求大臣に、農林大臣官房長官、お二人を追加して頂きたいと思います。  内容としましては、去る十日かに、静岡県下に起つた駐留軍軍人が日本人に対して暴行を働き、それを阻止せんとした警察官を毆打暴行を働いたという事件の真相について究明すると共に、最近アメリカの国会において、日本は売春行為を是認せられている形の論議があつて、世界に放送せられておるような向きがあるので、これらと絡んで根本的に提議になつているようなテーマの緊急質問をしたい。こういうことであります。  それで、これは本会議がいつ開かれるかわかりませんけれども質問する時期というものについては、私のほうで或る程度の余裕を見て、全体の議院運営に差支えなくやるようにということについては異議はございません。
  82. 木村守江

    ○木村守江君 只今の小笠原君のお言葉の中で、この緊急質問だけで本会議を開くというのではなくて、適当なときに本会議を開いて行うということで…。
  83. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 本緊急質問を認めるに御異議ございませんか。
  84. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  85. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお本会議の日取について、御審議を願います。  ちよつと速記をとめて。
  86. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を始めて下さい。
  87. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど官房長官法案提出のお見込についての御説明を伺いましたが、或る案件については、二十日までには出したいというようなことが一つだと思いましたが、或いは二つだつたかも知れません。警察法、義務教育関係法案、これらについて言われただけで、他は二月の中旬乃至下旬、今月中には出す。こういう見込のようでございました。そこで最近の参議院においてこれを審議するというのに具体的に確定した日というものは、本日も我々聞きとることができなかつたわけです。ましてや本日十六日でありまするが、定例本会議の水曜日の十八日というものは、重要法案だから本会議説明を聞こうと仮りに考えたにしても、これはできないことになるわけです。それですから、他に案件のない限りは、水曜日は本会議を開く必要はないというふうに、素直に私受けとるわけなんです。  それから次の定例本会議の金曜日、これは二十日でございます。それで二十日までには出したいというが印刷上の手続で、二十日に出て来たからと言つても、準備の都合もあれば、これ又或いはあとでおきめを願いたいと思うのですが、或る法案等を本会議で聞きたいと思つても、それは早急には間に合わないということだろうと思う。それで他の法案考えてみても、十分な法案がない。上つて来るものもない。こういうことになれば、私は結論を今出そうとは思わないが、今週中は、政府によつて我々は、何と申しますか、待機させられておる期間ではないだろうかというふうに考えられ、集約して来週の月曜あたりから本格的な論議が開始せらるるという見通しのほうが、これは間違いのないところじやないかというふうに私は見当をつけたわけであります。その又見当をつけた内容としては、その警察法、それから義務教育費、これだけは二十日までに、或いは二十日前後というふうに、大体官房長官も自信を持つておられるようですから、月曜日には、これは重要法案として本会議提案理由を聞き一般質問を展開するような順序に行きたいものであるというふうに思うのですが、自由党さんのほうの御意見もあるでしようから、大いに、同調するところはしてもいいのですが。
  88. 木村守江

    ○木村守江君 只今小笠原君の発言ですが、やはり実際問題は、小笠原君の言う通りだろうと思うのです。ですからやはり月曜日に本会議を開くと……。
  89. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 月曜日の本会議にしたらどうですか。
  90. 木村守江

    ○木村守江君 そういうふうに賛成します。
  91. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私、試案めいたお話をしましたが、次回の本会議を来週の月曜日二十三日とせられたらいいのではないかと考えます。その理由等については、再三先ほど申上げた通りであります。
  92. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 小笠原君、提案通り次回の本会議を二十三日、月曜日とすることに、御異議ございませんか。
  93. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  94. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ちよつと速記をとめて下さい。
  95. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
  96. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そこで、次回の本会議の問題がきまりましたが、先ほどの官房長官説明を聞くと、次回の本会議には警察法案並びに警察法改正に伴う関係法令整理に関する法律案及び文部省関係義務教育学校職員法案並びに義務教育学校職員法の施行に伴う関係法律整理等に関する法律案、これだけの法案は出て来ると考えます。  従つてこれは、我々のほうから懸案としていろいろこの委員会で申し上げておいたのですが、どうしても総理大臣の施政方針演説の中核となる重要な施策実現のための法案であると考えます。従つてこれは本会議においていずれも提案理由説明を聞き、一般質問が本会議において行われるように取扱つて頂きたいと考えますので、これをお諮り願いたいと思います。
  97. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をとめて下さい。
  98. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
  99. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私、先ほど提案いたしました警察法並びに義務教育学校職員法、この二つの法案について本会議提案理由説明を求めたいということについては、十分自由党内部においても相談できておらないやの趣でありますので、協力して頂くということを要望しておいて、まあ本日は、この程度で結構でございます。併し次回の議運においてはおきめ願えるように、自由党にも御協力願いたいと思います。
  100. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ついては、次回の議運の日時を御決定願います。
  101. 安井謙

    ○安井謙君 一応水曜日に。
  102. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、水曜日午前十時でよろしゆうございますか。  では、次回の本委員会は来る水曜日の午前十時に開会することにいたします。  なお理事会はどういうようにいたしますか。
  103. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 その日やつたらどうですか。
  104. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) そうすると、次回の議運の開会前に理事会を開くことに御異議ございませんか。
  105. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。  本日は散会いたします。    午後三時四十三分散会