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1953-01-30 第15回国会 参議院 議院運営委員会 第21号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年一月三十日(金曜日)    午前十時十九分開会   ━━━━━━━━━━━━━   委員の異動 本日委員田中一辞任につき、その補 欠として東隆君を議長において指名し た。   ━━━━━━━━━━━━━  出席者は左の通り    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            杉山 昌作君           小笠原二三男君            相馬 助治君    委員            石村 幸作君            上原 正吉君            木村 守江君            草葉 隆圓君            小滝  彬君            安井  謙君            赤木 正雄君            小林 政夫君            高橋 道男君            三浦 辰雄君            菊川 孝夫君            矢嶋 三義君            東   隆君            松浦 清一君            大隈 信幸君            石川 清一君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員            千田  正君   ━━━━━━━━━━━━━    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ━━━━━━━━━━━━━   国務大臣    国 務 大 臣 緒方 竹虎君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (庶務部長)  佐藤 忠雄君   法制局側    参     事    (第一部長)  今枝 常男君   ━━━━━━━━━━━━━   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○議院運営小委員補欠選任の件 ○議員派遣変更要求取扱に関する件 ○議員派遣要求取扱に関する件 ○国務大臣演説に対する質疑に関す  る件 ○参議院及び裁判官弾劾裁判所昭和  二十八年度予定経費要求に関する件 ○土地調整委員会委員任命につき本院  の同意を求めるの件 ○列国議会同盟に関する件 ○故元衆議院議長樋貝詮三君に対する  弔詞贈呈の件   ━━━━━━━━━━━━━
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 河野義克

    参事河野義克君) 民主クラブから、予算委員竹中七郎君が辞任せられ、西田隆男君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  社会党第二控室から、議院運営委員田中一君、予算委員東隆君がそれぞれ辞任せられ、議院運営委員東隆君、予算委員田中一君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  緑風会から、通商産業委員川上嘉市君、労働委員山内卓郎君がそれぞれ辞任せられて、通商産業委員山内卓郎君、労働委員川上嘉市君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  日本共産党から、外務委員の兼岩傳一君、経済安定委員須藤五郎君がそれぞれ辞任せられて、外務委員須藤五郎君、経済安定委員に兼岩傳一君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに、御異議ございませんか。
  5. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、議院運営小委員補欠選任の件。
  7. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 日本社会党第二控室から、議院運営小委員松浦清一君を再び推薦されております。
  8. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに、御異議ございませんか。
  9. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  10. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、議員派遣変更要求に関する件。
  11. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 厚生委員長藤森眞治君から、議員派遣要求書が出ております。  本件につきましては、かねて御承認になられました第一班、第二班、第三班の議員派遣につきまして、第一班、第二班は実施ずみに相成つておりまするが、第三班が、病気その他の理由によりまして、御承認を得ました期間中には実施できないことになりましたので、もう一度、一月十日より末日までの期間を、一月十日から二月末日まで、一月間延長を願いたいと。こういう要求書であります。
  12. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい。
  13. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を始めて下さい。
  14. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今議員派遣の件に関しましては、国会も再開された当初でもございますので、出発の日時等、はつきりして頂いて、もう一度お諮り願うようにして頂き、本日は保留して頂きたいと思います。
  15. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 小笠原君の御意見通り決するに、御異議ございませんか。
  16. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さように決定いたします。
  17. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 議員派遣の問題に関しまして今一つ相談申したいことがございます。  それは外務委員長から昨日お話がございまして、尤も昨年末からたびたびお話が出ておりましたが、昨日外務委員長から外務委員会において、沖繩実情調査のために委員長ほか各派から一名ずつ計九名、来月の十日頃から五日間ぐらい、大体往復飛行機沖縄に行きたい。かような御希望で、この点につきましては外務委員長外務委員かたがたから、大蔵省外務省等と、いろいろお話合いが進んではおる模様でございます。外務委員長は、昨日外務政務次官とお会いになりまして、予算の問題、これに要する経費については、大蔵省に事務的にも話してもらつていいから、進めてくれ。かようなお話がございました。その事務的なお話は、一応議院運営委員会の御承認を得まして進めたい。そういう意味におきまして外務委員会沖縄派遣に関しまして、事務的な交渉を開始することについて御相談申上げます。
  18. 相馬助治

    相馬助治君 外務委員会沖繩実情を見るというそのこと自体については、私は別に疑問も何も感じておりませんが、同じような意味合い通商産業委員等も向うに行きたい。或いは農林関係の者も、将来の日本食糧増産計画その他と睨み合せて見たいという、いずれもしかつめらしい理由を附して続々行くことが予想されるということになるとすれば、これは一常任委員会が行くべきではなくて、別な角度から参議院として行くというようなことも、考えられないでもないと思う。従つてそれは、まあ我々は議運で今お話を聞いただけですから、事務的な折衝その他をお進めなさることに反対するものでもないのでありますが、それは非常に結構だということの意味で、積極的な意思を表明することには参らないということだけを私は附加えて置きます。
  19. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 只今相馬君の意見に私は同感です。外交問題だから、外務委員のかたがおいでになることは一応わかりますが、只今申されたように、あらゆる問題があるのです。ここで私が持つている具体的なものを申上げませんが、確かに沖繩かたがたが、いろいろな要望を持つておられるし、国会からおいでになるのは非常に結構だと思いますが、やはり参議院として、あらゆる角度から調査して来るという立場において行かれるのならば行かれるようにしたほうがよろしい。こういうように私も考えますので、それを申上げて置きます。
  20. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 記録をとつてこれを議論するということですが、外務委員会のそれらに真意を歪曲して感じとられることは議事運営上まずい。本日これを直ちに決するというわけには参りかねる問題かと思います。一応各派へ帰つて相談してみる必要があると思いますし、理事会等関係常任委員長等おいでになつて、よく全体の運営上先例となつても差支えないような方法を考えて行くべきだと思います。  本日は留保して頂きたいと思います。
  21. 相馬助治

    相馬助治君 小笠原君の意見賛成であります。
  22. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは只今事務総長から御相談申上げました外務委員会沖繩派遣の問題は、一応留保をいたしまして、なお適当に本委員会或いは理事会等で御相談を願うことにいたしたいと思います。御異議ございませんか。
  23. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたしました。   ━━━━━━━━━━━━━
  24. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、国務大臣演説に対する質疑に関する件。
  25. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 国務大臣演説に関する件につきまして、昨一月の二十九日、内閣総理大臣から本院議長宛に、明日三十日、つまり本日の会議の初めにおいて国務大臣から演説をいたしたいという、国会法第七十条による通告書が来ております。  その内容を申しますと総理大臣施政方針に関する演説外務大臣の外交に関する演説、それから大蔵大臣の財政に関する演説、それから小笠原国務大臣経済に関する演説、以上の四大臣発言通告を正式に手続きいたしておりますことを先ず御報告申上げます。  なおこの演説に対する質疑に入る問題につきまして、昨日衆議院事務当局から、衆議院議院運営委員会の御決定として、正式に本院側申入れて参つて来ております。実質的には事務局から事務局への通知でございますが、これは衆議院として参議院へのお願いであるという申入れでございますが、それはこの演説に対する第一日つまり明日でございますが、明日は先に、つまり午前に衆議院をやらしてもらえないかと。かような申入れがありましたので、その件につきまして事務局としては、一応そのことを議院運営委員会に御報告申上げて御相談願うことにいたしますと。こういう御返事を申上げた次第であります。その点についても御相談お願いしたいと思います。  質疑の日取り、時間、割当て、質疑者人数順序等をお決めになる際に、そういう衆議院のお申入れのありましたことも御参考にして頂きたいことを申添えておきます。
  26. 相馬助治

    相馬助治君 衆議院を午前中にやりたいからという話は、衆議院から参議院に申込むというよりは、頼みに来ているのだと。こういうふうに思うのですが如何ですか。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) さようでございます。
  28. 相馬助治

    相馬助治君 頼まれたならば、言うことをきかなくちやならん問題と、頼まれても言うことのきけない問題とあることは申上げるまでもないと思うのですが、私の知つている範囲内においては、参議院は午前中に本会議を持ち、衆議院は午後に持つというのが、これはもう慣例上決まつておるので、本来ならば、内閣総理大臣演説も、我が院において最初に取行うべき筋のものであると思うのですが、併し当時私は本院に席を持つておりませんでしたが、記憶いたしますに、やはり第二院であるというような建前であるかどうか知りませんが、これはお譲りして、国務大臣演説衆議院側に先にやらしたというふうに私は了解しておるのであつて、その精神を推し進めて、質問演説も又譲れと。こういうふうになりますると、その精神を推し進めて譲るのは当然だという見解も成立つでありましようが、実際の問題としては、そこまで譲つたから、それ以上譲れんというのもあると思うのです。議運において取計らい得る問題と、取計らわれない問題とあつて、この問題は、技術的には議運において取計らわれると私は考えております。それでも、これほどのことは私の党派内のことを考えて見ると、一応これは同僚各位に了解を得て、そうしてでないと、何ともどうも意思を表明するわけに参らない。従いまして具体的に本日これに対して態度を決めてくれと言われるなら、甚だ不本意ではありますけれども賛成はいたしかねる。  こう私は考えております。
  29. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 衆議院のほうで、どういうお気持でそういうことを要請されて参つたかわかりませんが、申すまでもなく参議院規則の八十一条には「会議は、午前十時に始める。但し、議長が必要と認めたときは、この限りでない。」とあつて、原則として十時に始めることになつている。それから衆議院規則の第百三条に、「会議は、午後一時に始める。但し、議院において特に議決したとき又は議長が必要と認めたときは、この限りでない。」こういう規定に基いて、今相馬君が言われたように一つ慣例ともなつて施政演説衆議院のほうを先にして、質問演説参議院が先にやつて来て、そういう慣例並びに衆参の規則から照し合せて、ちよつとこれは衆議院からの申入れを受入れるわけに行かないと思うのです。従つて私は議論の余地のない問題で、然るべく衆議院事務当局のほうに、参議院事務当局のほうから回答して頂きたい。  こういうふうに私は考えております。
  30. 水橋藤作

    水橋藤作君 只今矢嶋君の意見賛成なんです。  それでもう一つそのほかにお伺いしたいのは、先ほど事務総長報告では、明日ということだけに限定されたのですが、参議院としては二日乃至三日にかかる質問ですが、明後日は日曜でどうなりますか。これからきまると思いますが、月曜或いは火曜の場合を考慮に入れておられるのかどうか。明日だけのことのお話かどうかということをはつきり一つ
  31. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) その点につきまして、私のほうから念を押しましたところによりますると、質問の第一日だけという意味だそうでございます。なおそれは今回だけという意味でなしに、今後という希望である、ということを伺つております。
  32. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは他院の問題で、私としては記録をつけて他院決定をかれこれと批判がましいことを申上げることは、いささか遠慮したい気持でいるわけですが、一体に一院であろうが二院であろうが、院の独立性自主性というものはこれは完璧に保持されなければならない。他院であろうが院外であろうが、これらの申入れ等を正式に議題として、院の運営に関することをかれこれやることは、私は先例とすべき筋合いのことではないと思う。  例えば衆議院のほうでそういうお考えがあるならば、私は望ましい形は、衆議院会派と同志の立場にある参議院会派のほうとも十分な連絡をとつて会派から、みずからの意見としてここの議運にこれを持出して、そうして事をきめ衆議院のほうの便宜を図る。こういうことであるなら、私は差支えないと思う。その議論内容の如何にかかわらず、私はそういうやり方でやつて、お互いの院の立場というものは尊重されるべきだと思うのでありますが、それで私は、事少くとも院の運営に関する限りは、うちの党ならうちの党で、衆議院側においてそういう決定をしたというようなことがありましても、院の建前から行つてそういうことを軽々に、よろしゆうございますということには参らんと考えますが、それ以上申上げると、やはり他院のことについて、かれこれ批判がましい意見を言わなければならんことになりますから、私は差控えますが、個人的な私の意見としましては、形式的にこの院の運営に関することについては、どういう申入れが如何ようなところからあろうとも、それを受けて議題としてここで論じて行くというようなことは、私は触れたくない。  それだけ申上げる。
  33. 赤木正雄

    赤木正雄君 私どもは、別に衆議院緑風会を持つておりませんが、今までの運営で何ら差支えがございません。従つてこの午前、午後、変更するとなると同意いたしかねます。
  34. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 これは従来からも十五国会続けて来て、そうしてここで急にそういう形をとるということは、よほど慎重を期すべきものだ。従つて先ほど来各党派間の連絡というのも、承わると、私どものほうにもありませんが、ほかにもあつておらないようです。大体の御意見はこれで尽きたようですから、にわかに賛成するということはおとりやめ頂くほかはありません。
  35. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では本問題は皆さんの只今までの御意見にとどめて、これの結論を出さないというような取扱にいたしたいと思います。御了承を願います。速記をとめて下さい。
  36. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは速記をつけて下さい。衆議院が明日質問第一日ということに関しては、先に質問をやりたいとの参議院事務当局への申入れ等もあつたかに聞きますが、長く慣例として行いました参議院やり方をこの際変更する等のことは絶対にこれをとらないところであるという参議院議運全員各位の御意見でありますので、参議院議運といたしましては、こうした衆議院の御要望を容れるということができないということをここに確認をいたしたいと思います。
  37. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお質疑の日取、時間等について、或いは質疑者等について御協議を願います。  その前に、官房長官から発言を求められておりますので、官房長官発言お願いをいたします。  ちよつと私の申上げ方が悪かつたのでありますが、参議院に関する問題が二三ありますので、これを先にやりたいと思いますが御異議ございませんか。
  38. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では参議院及び裁判官弾劾裁判所昭和二十八年度予定経費要求に関する件をお諮りいたします。庶務小委員長
  39. 高橋道男

    高橋道男君 只今議題となりました参議院及び裁判官弾劾裁判所昭和一十八年度予定経費要求に関する件につきまして、庶務関係小委員会における審議の経過並びに結果について御報告いたします。  最初に、本件につきましては庶務関係小委員会において、すでに慎重に検討いたし、理事会においても検討を願いましたが、諸種の事情から、本委員会に対する正式の御報告が遅れていることをお断わり申上げたいと思います。  先ず要求額を御説明いたしますと、お手許資料にありますように、参議院予定経費要求額は、計十一億五十一万八千円でありまして、これを前年度に比較いたしますと、一億二千六百八万三千円の増加と相成ります。  その内訳は、先ず国会運営に必要な経費でありますが、これは議員歳費通信手当秘書手当応召旅費滞在雑費議会雑費立法事務費等議員に関する経費四億二千三百五十一万一千円、委員及び専門員等調査旅費証人公述人及び参考人旅費、閉会中の継続審査に要する審査雑費等常任委員会に関する経費二千二百五十八万四千円、検察及び裁判運営等に関する調査に要する委員職員証人旅費事務費等三百万円、社会保障制度に関する調査に要する委員職員証人等旅費事務費等百万円、事務局法制局及び常任委員会に要する職員人件費事務費議案類印刷費、光熱及び水料通信費自動車維持費庁舎速記者養成所公邸議員会館議員宿舎維持管理費等事務局に関する経費五億五千七百五十八万円、立法調査研究に要する旅費事務費国会制定法印刷費等法制局に関する経費五百四十二万七千円、合計十億一千三百十万二千円であります。  このうち前年度に比べて異るところを申上げますと、議員に関する経費については、議員一人当り月額一万円の立法事務費を新たに計上したこと及び議員用自動車十人に付一台を七人半に付一台に増加計上したことであり、常任委員会に関する経費については、国政調査に関する経費一千七百十万六千円並びに専門員調査研究費五百四十七万八千円とし、事務局に関する経費については、前年度までは常任委員会及び法制局に関する経費として計上していた常任委員会専門員調査員調査、主事並びに法制局長及び法制局職員人件費を含めてここに統合計上し、人に件う経費共通経費特別経費特別庁費公邸経費議員会館経費議員宿舎経費及び自動車維持費を含めて前年度に比べて五千八百四十万三千六百円を増加したことであり、又法制局に関する経費については、立法調査研究のために要する直接の経費のみを計上し、前年度に比べて十四万三千五百円を増加したことであります。  以上が、国会運営に必要な経費でありますが、次に、国際会議等に必要な経費として本年度において新たに列国議会同盟会議等への議員団派遣に要する経費として、昨年の先例等を勘案して延べ人員、議員二十二人分、その内訳は十名が欧米、十二名が東南アジア等、それから随行四人分、このうち二人は欧米、二人は東南アジア等、計二千四百六十万円を計上いたしております。  次に、参議院営繕工事に必要な経費五千七百八十一万六千円でありますが、これは庁舎増築自動車置場の新営、用地の買収並びに各所の新営及び庁舎その他の修繕等に必要な経費として、前年度に比べて八十六万七千円を増加計上いたしております。  次に、予備金に必要な経費でありますが、これは前年度と同様五百万円を計上いたしております。  又裁判官弾劾裁判所予定経費要求額は、これ又お手許資料にありますように、先ず裁判官弾劾裁判所運営に必要な経費六百五十六万三千円、即ち裁判官弾劾裁判所運営に必要な裁判員職務雑費調査旅費並びに事務局人件費事務費調査旅費等でありますが、これは給与のベース・アツプ等に伴い、前年度より二百万八千円の増加となつております。  それから裁判に直接必要な旅費庁費職務雑費等計百十四万三千円。これは前年度と同額であります。以上合計七百七十万六千円が裁判官弾劾裁判所予定経費要求額であります。  先の概算要求中、認められなかつた主なものは滞在雑費増額議員宿舎の新営、議院本館議員会館の間の地下道設置、現在の議長公邸買収に要する経費等でありますが、これが善後処置については、先の理事会の御決定に基き委員長から内閣に対し御折衝願つた結果、滞在雑費増額については、速かに善処する。又議員宿舎の二十五室分の新営及び地下道設置に要する経費については、補正予算編成の場合に計上する旨の回答がございましたが、この点につきましては、改めて本委員会において政府当局に対し確認をして頂くことにしております。又現在の議長公邸については賃貸借契約期間が本年三月末日を以て満了と相成りますので、他に適当な建物を求めるほかない状況となつたわけでございますので、庶務関係小委員会においては、これらの経緯を含めて、以上の予定経費要求を審議いたしました結果、一応原案通り異議がないと決定いたしました次第でございます。  以上御報告いたします。
  40. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 只今、小委員長の御報告の中にありました国会営繕費中の議員宿舎増築並びに地下道に関する経費、それは予算編成の際に、各般に亙りまして財源を求める際、約六千万円ばかりのものを削る話合いなつたのでありますが、これは国会の性質に鑑みまして、少し慎重を欠いた嫌いがいたします。従いまして、今小委員長の御報告にもありましたように、早い機会に善処いたしたいと考えます。  なお滞在雑費の問題につきましても、同様の考えでおります。  これは改めて確認いたします。
  41. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは庶務小委員長報告並びに只今緒方官房長官からの、これら予算に対する政府考え方に関しまして、これを認むるに異議ございませんか。
  42. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 前回の理事会で、庶務小委員会における官房長官発言を含めて、私はそういう意味合い確認することに異議ございません。
  43. 須藤五郎

    須藤五郎君 今の報告を全面的に賛成かということでありますと、私はこれは異議があるわけです。今その反対の意見等ちよつと細かく申上げられませんけれども賛成かというふうに問われますと異議がありますということだけ申上げて置きます。
  44. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、只今小笠原君の御意見もありましたように、前の理事会における庶務小委員長、又各理事結論政府のこれに対する決意、これらを加えて、須藤君の御意見もありましたように、これを全面的に賛成するということではないけれども、一応こういうことに対して、これを認める。こう言つたような意味合いにおいてこれを承認……。  一応小委員長報告承認するということを中心にいたしまして、官房長官の誠意ある発言を認めるということに、御異議ございませんか。
  45. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では、さように取計らいます。   ━━━━━━━━━━━━━
  46. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に土地調整委員会委員任命について本院の同意を求めるの件をお諮りいたします。
  47. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 客年九月一日辞任いたしました土地調整委員会委員井手成三君の後任といたしまして青沼亜喜三君を新たに任命し、又本年一月三十日任期満了の同委員会委員佐野憲次君を再任せしめたく、土地調整委員会設置法第七条の規定により両議院の同意を求めるため本件を提出いたしました次第であります。  お手許の履歴書で御承知の通り、青沼君は、大学卒業後昭和二年十二月弁護士となり、爾来法曹界に二十有余年ありましたが、昭和二十四年一月より持株会社整理委員会の常務委員となり、昭和二十六年七月、同委員会の廃止に至るまで、その職にあつて経済の民主化に尽力したものでありまして、退職後は再び弁護士として現在に至つておるものであります。  又佐野君は、大正十五年三月大学を卒業いたしました後、直ちに農林省に入り、爾来約二十五年に亙り農林行政の事務に従事し、蚕糸局長を経て、昭和二十五年六月、農地局長となり、翌一月、退官と共に土地調整委員会委員に任命され、同委員会のため尽力して参つたものであります。  以上述べましたように、青沼君は弁護士として永年法曹界にあつて活躍して、法律についての学識経験が深く、且つ人格識見共に高く、又佐野君は、すでに土地調整委員会委員として、各般の審議に尽力して参つたものでありますので、いずれも土地調整委員会委員として最も適任であると存じます。どうぞ慎重御審議の上速かに同意をあられますようにお願いいたします。  以上でございます。
  48. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい
  49. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
  50. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 差迫つて任命しなければならない事情も、懇談会中に明らかになりましたので、異例ではありまするが、会派に持帰つて至急相談の上、本日の本会議に上程できるように議運において最終決定をする。こういう手続にして頂きたいと思います。
  51. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 小笠原君、提案のように取計らつて異議ございませんか。
  52. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では、さようお願いをいたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  53. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では先ほどの国務大臣演説に対しまする質疑の日取、時間、そして人数、順序等の御審議を願います。
  54. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これもごたごたした話になりますから、一応速記を止めておいて……。
  55. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい。    午前十一時八分速記中止    ―――――・―――――    午前十一時三十七分速記開始
  56. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて。シエ氏が、多年、三十余年列国議会同盟事務総長をやつておられたので、先例もあるそうでございまして、ノーベル平和賞の候補者として推薦したいということで、日本議員団の団長の御賛成を求めて参りましたので、日本議員団団長はこれに賛成をする旨の回答をいたしたのでございます。  以上でございます。
  57. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて。    〔速記中止〕
  58. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を始めて。  では、午後は二時ごろに開会をいたしたいと思いますが、如何でございますか。
  59. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 暫時、休憩いたします。    午後零時十三分休憩    ―――――・―――――    午後三時三分開会
  60. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 再開いたします。
  61. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 休憩前の議運で取きめたことについて、追加してお取きめ願いたい点から申上げますが、一般質問演説は、先例によれば何日間でこれをやるというようなこともきめておるわけでして、今回はあの持時間等で、三日間で質問演説を仕上げると。こういうことにして頂きたいと思いますので、提案いたします。
  62. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 只今小笠原君の御提案の、今回の質問演説を三日間で終了するということの方針で進めて行くことに御異議ございませんか。
  63. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。
  64. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それから保留しておきました左右両派の質問順位のことに関しては、午前中一応ということで申した通り決定にして頂きたいと思います。  それから、午前中の議運のあとで懇談されました元衆議院議長樋貝詮三氏に対して弔詞を贈る件につきましては、各派いろいろお取まとめがあつたことだろうと考えますが、こういうことは慶祝のほうの問題ではないので、前例にするとかしないとかというようなことを論議することはどうも望ましい事柄でないので、最近退任の議長でもあつたかたでございますから、理由は申述べませんが、この際、議運として、参議院議長が院を代表して弔詞を贈られるということに御決定になることには、我が会派として異存がございませんので、一応委員長において、そういう計らいで弔詞を贈るということについてお諮りを願いたいと思います。  それから念のために申上げますが、こういうことは論議を以て事をきめ、或いは採決等を正式にやつて事をきめることは、筋合い上望ましくないと思いますので、その点も併せて御考慮を願つてお諮り願いたいと思います。  あと速記をとめて下さい。
  65. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  66. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、速記をつけて下さい。
  67. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 今の樋貝前衆議院議長に対しまする弔詞の問題につきましては、只今小笠原委員からの御発言もありましたが、その趣旨に従いまして議長から参議院を代表して弔詞を呈するということにいたしたいと思います。  そして又、この議運においてそれに御異議がない場合には、案文等につきましては、議長のほうに御一任下さるようにお願いいたしたいと思いますので、どうぞお諮りを願います。
  68. 相馬助治

    相馬助治君 今の議長発言に私は同意いたします。
  69. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、只今議長からお話になりましたように決定をいたしまして、御異議ございませんか。
  70. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  71. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお自由党のほうから発言を……。
  72. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 午前中、たしか自由党の質問の件が保留であつたかと存じますが、自由党の質問は、今回は取止めることにいたします。  御了承を願います。   ━━━━━━━━━━━━━
  73. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、土地調整委員会委員任命につき本院の同意を求める件。午前、留保になつた件であります。  政府官房長官より要望しております青沼、佐野両君の委員任命に同意をするに、御異議ございませんか。
  74. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。  一応これでお諮りすることは終りましたが、何かほかに……。  それでは暫時休憩いたします。    午後三時十一分休憩    〔休憩後開会に至らなかつた。〕