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1952-11-06 第15回国会 参議院 議院運営委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年十一月六日(木曜日)    午後二時三分開会   ━━━━━━━━━━━━━   委員の異動 本日委員永井純一郎辞任につき、そ の補欠として田中一君を議長において 指名した。   ━━━━━━━━━━━━━  出席者は左の通り。    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            赤木 正雄君            相馬 助治君    委員            木村 守江君            草葉 隆圓君            溝淵 春次君            安井  謙君            小林 政夫君            杉山 昌作君            菊川 孝夫君            矢嶋 三義君            田中  一君            境野 清雄君            水橋 藤作君   委員外議員            千田  正君            松浦 定義君   ━━━━━━━━━━━━━    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (議事課長)  海保 勇三君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第一部長)  今枝 常男君   ━━━━━━━━━━━━━   本日の会議に付した事件委員辞任及び補欠選任の件 ○小委員会設置の件 ○小委員選任の件 ○開会式に関する件 ○国家公務員給與問題に関する調査  承認要求の件 ○公務員制度に関する一般調査承認要  求の件 ○教育及び文化に関する一般調査承認  要求の件 ○建設行政に関する調査承認要求の件 ○第六海上保安本部職員汚職事件の  摘発に関する実情調査のため議員派  遣要求の件 ○改正労働法施行状況、賃金問題、  けい肺対策及び技能者養成に関する  実情調査のため議員派遣要求の件 ○岩木川及び阿仁田沢特定地域におけ  る総合開発計画並びに建設事業に  関する実地調査のため議員派遣要求  の件 ○木曾川及び天龍川実態各種建設  諸事業に関する実地調査のため議員  派遣要求の件 ○緊急質問の取扱に関する件 ○電源スト対策に関する緊急質問の件 ○国鉄裁定問題に関する緊急質問の件 ○人事院勧告公務員給與べースア  ツプに関する緊急質問の件   ━━━━━━━━━━━━━
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  常任委員辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
  3. 海保勇三

    参事海保勇三君) 社会党第二控室から決算委員田中一君、議院運営委員永井純一郎君がそれぞれ辞任せられまして、決算委員永井純一郎君、議院運営委員田中一君を指名せられたい旨のお申出がありました。
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に国会法等改正に関する小委員設置に関する件。
  7. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本件は昨日衆議院との連合理事会の際にお話の出たことに基きまして、当院の理事会におきまして、本院といたしましても国会法関係衆議院協議打合せを進めるために六名の小委員設置しようということが昨日の小委員会できまりまして、その六名は自由党緑風会社会党両派民主クラブ、改進党の六会派から一名ずつお出し願うということの決定をみた次第でございます。  そうしてその氏名事務局にまで届出るということになつておりましたが、この氏名事務局手元に出ておりますので、この際お発表をさして頂きます。  自由党草葉隆圓君、緑風会赤木正雄君、社会党第二控室相馬助治君、社会党第四控室小笠原二三男君、民主クラブ大隈信幸君、改進党石川清一君、以上でございます。
  8. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 事務総長報告通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。
  10. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) なおこの小委員委員長を互選して頂かなければなりませんと思いますので、本日この議院運営委員会終了後小委員のかたがたに御集合して頂き、小委員長の互選をお願いいたしたいと思います。   ━━━━━━━━━━━━━
  11. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に今期国会開会式に関する件をお諮りいたします。
  12. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今期国会開会式の件につきまして、昨日午後衆議院連合理事会を開かれまして、連合理事会におきましては、本院議院運営委員会において決定をみました通り、八日午前十一時に開会式を行うこと。なお式次第につきましては従前の例による。但し勅語という言葉につきましてはお言葉ということに改めるということの決定をした次第でございます。なお式辞案につきましてはお手元にお配りしてあります通りの案で決定をみた次第でございます。  如何いたしましようか、朗読いたしましようか。(「いいよ」と呼ぶ者あり)それでは朗読を省略させて頂きます。
  13. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 事務総長報告通り決定をいたしますことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。
  15. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に調査承認要求に関する件をお諮りいたします。
  16. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 人事委員長門田定藏君からん国家公務員給與問題に関する調査承認要求書が提出されております。  調査目的国家公務員給與問題に関し、適正妥当なる解決を図り、以て公務の民主的能率的運営を促進するものであります。  同じく人事委員長門田定藏君から、公務員制度に関する一般調査承認要求書が提出されております。  目的公務員制度についての各般の根本基準を確立するため、人事行政に関する諸問題を調査するためであります。  文部委員長若木勝藏君から教育及び文化に関する一般調査承認要求書が出ております。  本件調査目的教育制度教育行政文化財保護等実情をつぶさに調査し、これに対する適切な施策を確立することを目的とするものであります。  建設委員長下條恭兵君から建設行政に関する調査承認要求書が出ております。  調査目的は河川、砂防、道路、都市、住宅、営繕、及び災害復旧等、主として建設省所管行政及び各種建設事業並びに国土総合開発及び都市等の諸計画その他調達庁所管の事項について調査検討するのであります。  以上四件であります。
  17. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の要求通り承認をするに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定して承認をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  19. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に議員派遣要求に関する件をお諮りいたします。
  20. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 法務委員長岡部常君から議員派遣要求書が提出されております。  昨日御注意のありました点を委員長にお取次をいたしましたところが、訂正して再び提出されております。  派遣人員につきましては大野幸一君、長谷山行毅君二名でございます。一名削られております。  それにつきまして費用概算は二万円です。  それから労働委員長吉田法晴君から訂正して再び要求書が提出されております。本件派遣議員は第一班吉田法晴君、第二班上原正吉君、片岡文重君、第三班安井謙君、村尾重雄君でありまして、五日間、費用概算が五万円でございます。  これは昨日の理事委員長のお打合せ決定額でございます。以上でございます。
  21. 加藤武徳

    加藤武徳君 今の第一班は一名ですか。
  22. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 一名です。  それから建設委員長下條恭兵君から派遣要求書が提出されております。  派遣目的岩木川及び阿仁田沢特定地域における総合開発計画並びに建設事業実地調査を行うのでありまして、派遣議員田中一君、松浦定義君、派遣期間は十一月十四日から十一月二十四日までのうち六日間、派遣地は青森、秋田、費用概算が二万四千円、もう一件は同じく建設委員長下條恭兵君からでありまして、派遣目的木曾川及び天龍川実態各種建設事業実地調査を行うのであります。派遣議員石川榮一君、小川久義君、派遣期間は十一月十四日から二十四日の間の六日間であります。派遣地は静岡、長野岐阜愛知でありまして、費用概算は二万四千円。それで本件の二件の費用は四万八千円でございまして、今建設委員会で残額は三万九千二百五十円でございます。不足分が一千七百五十円であります。以上でございます。
  23. 赤木正雄

    赤木正雄君 ちよつと御懇談願いたいと思います。
  24. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  25. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
  26. 相馬助治

    相馬助治君 今の報告にあつた議員派遣の問題は、法務委員会の問題は議運要求したように直つて来ているから、これは通すべきであろうと存じます。それから労働委員会委員長からの要求は、一班が委員長が一人で行くようになつておりますから、従前例等に鑑みてどういう事情かを一つ委員長に聞かれて、それで特別な事情がある場合には許可するということにして、これは八日の議運にもう一度出して頂くという意味合で、この会においては保留されることを希望いたします。それから建設委員会委員長からの要求二点は、費用の点がいささか超過しているようですけれども、これは予備費等から手当ができると存じますので、その点総長から伺つて、それで差支えなさそうであるというならば、これは許可すべきであろうと思います。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 超過額が僅少でございますので、これをここで御承認になれば、その手当を出すことは可能でございます。
  28. 安井謙

    安井謙君 労働委員会派遣のことですが、相馬さんのおつしやるように八日に再検討して頂くことは結構であります。ただ事情は、今の予算の関係上どうしてもあれだけの日数と人員以上のものが組めない、併し参加者はどうしても必要上行きたいということで機械的に組まれたものでありますから、若し、労働委員会とよく相談いたしますが、その結果どうしても事情止むを得ない場合には一つ了承願いたいと思います。(「了解」と呼ぶ者あり)
  29. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では本議員派遣の問題は、相馬君、安井君等の御説明のありましたように、法務委員会並び建設委員会要求はこれを認め、労働委員会の件については、止むを得なければこれを認めるも一応留保して八日にこれを決定をするということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さように決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━
  31. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に緊急質問に関する件をお諮りをいたします。
  32. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 昨日お配りいたしました表と今日のは同じものでございますが、あとに二十二、二十三という二つが追加になつておりますことだけを御報告申上げます。
  33. 相馬助治

    相馬助治君 緊急質問取扱いについては、昨日の議運において問題になつて、その結論としては、時間や緊急質問件数等についてはそれぞれ再考する面もあるけれども、ともかく今の段階では是非緊急質問をしなければならない、又するのが当然であろうと、そのためには政府としての準備もあろうと、こういう小笠原君の発言で、政府方面との連絡その他を自由党側としてとつてみたい、そうして明日の一時、即ち只今から開かれるこの議運、この議運においてこの取扱いをきめたいと、こういうことで話が一応落着いていたと、こう思うのです。そういう形からいたしますと、この際自由党から小笠原君要望の通りその問題について如何な返答であるかということを承わつた上でないと次の意見を申されませんので、自由党から一つそれらについて御開陳願いたいと思う。
  34. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 お話緊急質問につきましては、只今相馬君からもお話がありましたように、昨日だんだんといろいろ御意見がありまして、自由党といたしましても、よく政府話合つて、明日、いわゆる今日何分の政府心持もお伝え申上げましようということであつたのであります。これは官房長官も先回の議運に出られまして、目下政策を盛んに練つておる、次の週にはこれをまとめて成るべく早い機会政府施策国会発表をいたしたいというので、目下盛んに各省それぞれ練つておるようであります。従いまして内閣といろいろ折衝をし、参議院の立場もよく伝えましたが、政府といたしましては、今申上げましたような政策を目下十分検討をし、施策を練つておるから、これがまとまるまでは何とかこの緊急質問をお延ばし願いたい、まとまらないと折角の御質問願つてもこれに対していわゆる政府としての政策の上からの御答弁が困難であるから、この点は十分御了承を頂いて、成るべく速やかに政策決定いたしたいから、それまで一つ暫くの間御了承を給われないかというのが強い希望であり、政府心持であつたのでありますから、この点は一つどうぞ御質問申出ていらつしやいます各党におきましても御了承を頂きまして、いずれこれは、まあ自由党只今は総選挙あと内閣作つて、そうしてその検討をいたしておるのでありまするが、如何なる内閣になりましても、やはり政策のまとまりまするまでは只今のような段階になるのではないかと存じますので、どうぞこの点は一ついわゆる政治の道の最も堪能なる皆さんでございますから御了承を頂いて、そうして政府といたしましても成るべく早い機会にこれをまとめるように私どもも督促をいたしたいと存じますから、御了承を頂きたいと存じます。
  35. 相馬助治

    相馬助治君 御説明の向きはわかりましたが、確に新内閣政策決定しなければ議員質問に対して答弁できないという種類の面もあると思います。併し具体的な問題としては、改進党の石川君、私どものほうの中村君、第四控室の内村君、この三君から質問が出ておりまするような国鉄裁定の問題だけを取上げて見ますと、この国鉄裁定の問題については、内閣総理大臣は、昨日の公報で明らかなように、参議院に対して速かに審議してくれという要求をしておるわけです。又官房長官答弁でも明らかなように、新内閣は改めて態度決定しないけれども、前の内閣において態度決定しておるという事情も明白であります。そういたしますと、この間政変はあつたけれども、少くとも今申した問題に関しては、いつ如何なる場合に質問を受けても、これは現在の政府においては答えられるし、又答えねばならん筋であろうかと思うのですが、これら具体的な問題について政府側意向確めた事実がありますかどうか、あるとするならばそれに対する返事は如何なものであつたか、これを重ねて質問いたします。
  36. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 実は国鉄の問題につきましても、先回もこの席でいろいろ官房長官に対しての御質問、御意見等に対するそれぞれ答弁をいたしておりましたが、現在参議院審議を廻されております。従つて、その審議範囲におきましてそれぞれの省がこれに質疑応答をすることは、これは当然でありましようが、併し緊急質問なつておる形におきましては、もつといわゆる全般的な国鉄裁定の問題を中心にした問題が、いわゆる新らしい内閣政策とも関連しての問題が必ずやある。又、あるからこの本会議における緊急質問という形になる。ただ現在付託されておりまする法案の問題だけであるならば、委員会で十分できる。特にこの本会議における緊急質問という形においては、これを通じての政府政策というものが恐らくお聞きになる中心であろうと存じます。従つてその点につきましても十分政府とも打合せて、早く一つ決定しよう、早くこういう問題については国民が聞きたいのであるから、新らしい政府のこれに合わした政策一つ決定するようにということを念を押して申したのでございます。その点も御了承願いたいと思います。
  37. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 改進党並びに社会党第二、第四各控空は、いろいろ緊急な問題について質問を通告いたしたわけであります。それに対しまして、與党側を代表しての草葉君の発言も、與党側としては御尤もな発言だと思います。併し一応考えてみますというと、八月二十八日に衆議院が解散される当時、緊急質問国民に代つてしたい問題が山積しておりました。ところがああいう抜打解散で、質すこともできずに総選挙なつたわけでございますが、自由党さんの内部事情も関連して、組閣完了も相当時間的に手間どつたようでございます。で、官房長官の御意見から推察するところによりますというと、大体十一月二十四、五日頃でなければ施政演説も承われないような状況であるし、質問はその後になりますというと、約三ヵ月間というものは国民は聞きたいことも聞けずに、聾棧敷に置かれている実情でございます。我々といたしましても、解散して内閣を新たに組閣される。で、施政演説のある前に緊急質問の形で国会が幕を開けるということは常道でない、望ましい形でないということは十分わかつております。併しながらこういう実情から、国民に代つて是非とも質さなければならないという切なる気持からここに改進党、第二、第四控室からこういう緊急質問が出ているわけでございます。ところがまあ自由党さんのほうでは先ほど申されたような御意向でございます。我々の見解とは相当違うわけでございますが、更に八日午後二時から本会議が開かれるということになつております。その時間的な関係もございましよう。まあいろいろなことを総合的に勘案した場合に、政府として答弁できん問題もあるでしようが、できる問題もあるはずでありますし、又たとえ十分できないにしても、国民としてはこの際にできる範囲内の答弁是非とも求めたいという問題もあるわけでございますから、ここでそういう可能な問題に関して両者の最大公約数を打出して、そうして緊急質問をやると、こういう基本態度を先ずきめて、そうしてどの程度やるかというように、私は話を進めて頂きたいと思うのです。全部が全部自由党さんの主張のように一切できない、これでは私さつきから申上げましたように、三ヵ月間国民は聞きたくて聞きたくてしようがない問題がある、それを一切聾棧敷にして十一月下旬まで見送るということは、我々国民の選良としても、又党としても許されないことなので、そういうふうに今日進めてもらいたい、こう思います。
  38. 杉山昌作

    杉山昌作君 この緊急質問については今のお話通り政府施政方針説明がある前にするというのは確かに異例ではあると思います。併しながら、八月からずつと国民政府の話を何ら表向き聞く機会がなかつた。又新内閣ができて云々という自由党さんのお話、誠に御尨もでありますけれども、この新内閣自由党内閣がほかの内閣なつたわけではない、同じ自由党内閣で、而も首班は吉田さんそのままずつと引続きということになれば、余りに政策がまるで白が黒になるというほどのことでもありますまいし、やはり多少そこに関連がありましようから、新内閣としていろいろ御検討の必要な部面も多々あることでありましようけれども、そう違う、白が黒になるというようなことでもないだろうしというふうなことも考え合せれば、長い間全然政府説明を聞かんのもどうかという気がいたします。殊にここにありまする、先ほど国鉄裁定の問題を御引例になりましたが、電源スト対策というふうなこともありますが、これは現にストが行われ、又は行われようとしておる。そうしますと、これを今月の下旬まで手を束ねているということでもありますまいと思います。そういうようなことから言いますと、全部が全部とはできないでしようが、緊急の要あるもの、又政府答弁の可能な範囲でというふうなことでお話をまとめる、全然しないのだということでなしに、そういうふうなことに圧縮するという只今の御意見に私賛成いたしたいと思います。
  39. 水橋藤作

    水橋藤作君 我が党といたしましては、基本的に開会、即ち極く近いうちに総理大臣及び大蔵大臣施政方針演説があつて、それに対して質問することが筋であり、そうあるべきである。まだ政府方針もきまらないのに質問して、ただまだ研究中だ、まだきまつていないという見つともない答弁はさせたくないということで、我々は先ず劈頭施政方針演説に対しての質問をしたい、こういうふうな気持緊急質問申出していないのであります。従つて我が党といたしましては、劈頭総理大臣なり或いは大蔵大臣は、緊急にやはりこの政府を代表し、又或いは今草葉さんの言われる政策ができていないということならばそれもいいでしよう。そういう事情で少し遅れるから待つてくれろということを、やはり国会ではつきりすることが僕は正しいのじやないか。自分ばかりで言うのじやなく、ともかく本会議へ出て、総理大臣なら総理大臣国民に対してはつきりすべきだ。ただ默つていて、議運だけでこういうことをやつていたのでは、国民にはわからないのです。で、我が党としては、総理大臣なり或いは大蔵大臣施政演説に対しての質問をするという意味質問申出をしていない。但しそうして先ほどからの話のように政府の方策がきまらない。で、今月の月末までになるというようなことでは、先ほど社会党から提案された通りもう我が党といたしましても方針発表されなくとも質問したい点が多々ありますので、そうした場合には緊急にも質問の題目及び人名を通告いたしますから、その点御了承願いたいと思います。
  40. 松浦定義

    委員外議員松浦定義君) いろいろこれ今日もこういうことを言つて揉んでおりますと、相当長くなると思いますので、とにかくやるかやらんかということを私先におきめ願つたらどうかと思います。その時間の問題とか内容とかいうことは、相当御異論もあるようでありますし、私どものほうとしましても、今までの過去におきましても余り質問はしなかつたわけでありますが、今回の場合はなぜこうやつたかということにいても、いろいろ又意見を持つておるわけであります。従つてまあ自由党さんの言われるような形で、この際やめれということは、私ども会派としては相当又問題が残ることだろうと思います。特に衆議院との連絡も相当緊密にとつて参りましての結論でありますので、今ここで自由党さんの御意見通りにはちよつと参りかねるので、いずれにいたしましても、これはやるかやらんかということを先ずおきめ願つてから、次にお移り願うように一つお取計らい願いたいと思います。
  41. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 改進党さんのほうから御発言があつたようですが、如何なる量と内容とを盛つて行うかということはともかくとして、先ずやるということを確認して、これを懇談会に移して、そうして時間その他と勘案して、如何なる量と内容においてやるかということで話を進めて行つたら如何でございますか。そういうふうに私は提案いたします。
  42. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 やはり一つ矢鳴さんのお話になりましたように懇談に入つて一つ審議をお進め願いたいと思います。
  43. 相馬助治

    相馬助治君 矢鳴君の提案は菊川さんの了解と違つておる……。
  44. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 いや確認しているわけですやるということにして……。
  45. 相馬助治

    相馬助治君 直ぐに懇談会に入るのじやなくてやるかやらんかということをここできめてから懇談会に入る……。
  46. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 その前に懇談してそうしておやりになつたらどうですか、ざつくばらんに……。
  47. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは速記をとめて下さい。    午後二時四十二分速記中止    ―――――・―――――    午後三時二十三分速記開始
  48. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは速記を始めて下さい。
  49. 相馬助治

    相馬助治君 昨日来問題になつておりまする緊急質問に関しましては、自由党側の諸君の意見等も、懇談会において開陳されました事情等をも勘案しまして、特にこの際緊急に政府に質さなければならない問題として、私ども会派においては通告いたしました八番の中村正雄君、国鉄裁定問題に関する緊急質問要求時間二十分を十五分に訂正し、要求大臣に運輸、蔵相、労働に加えて首相を要求いたしまして、この一点だけの緊急質問を行い、他は他日に譲りたいと存じます。是非ともこの緊急質問ができるように一つお決めを願いたいと存じます。
  50. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 先ほど来懇談会でいろいろ論ぜられたわけでございますが、只今社会党第二控室からもそういう発言がございましたので、私ども国民に代つて是非ともここに通告してあるだけのことをこの際政府からお伺いいたしたい、こういう決意でおつたわけでございますが、先ほど自由党さんからも政府との交渉の結果も承わりましたし、又他の会派のかたがたの御意向もございますので、できるだけ早い機会政府施政演説を本会議において行う、そしてその施政演題に対して十分の質問をその際にやるということを條件にいたしまして、この際の緊急質問は通告順の第十三番にありまする千葉信君の人事院勧告公務員給與ベースアツプに関する緊急質問要求大臣は首相、大蔵、人事院総裁、この一点に限つて緊急質問をいたしたいと思いますので、そういうように、本委員会において取り計らい願いたい、こう思います。
  51. 松浦定義

    委員外議員松浦定義君) 改進党の場合は只今社会党からお話がありましたような、そういう内容を十分考慮いたしまして、通告順になつております三番の岩木哲夫君の電源スト対策に関する緊急質問要求大臣は首相並びに通産、労働両大臣と経済審議庁長官、これらによりまして、今回の場合は最初通告いたしましたのが六名になつておりますけれども、来るべき二十四日午後行われます施政演説質問の場合に讓歩いたしまして、今回は只今決定になりましたように一名、時間は十五分といたしまして、これで了承し、かように取計らいを願いたいと思います。
  52. 水橋藤作

    水橋藤作君 我が党といたしましては、緊急質問いたしたい点は第二、第四の質問と同じ質問をいたす予定をしておりましたが、先ほども申合せの通り、同じ質問を二会派でやるということは無意味であるということと、他に質問の点もありまするが、政府といたしましては、遺憾ながら施策がはつきりしていないというのに質問いたしましたならば、研究中であるとか、或いは後日回答するとかというような回答ならば、国民の前にむしろ恥をかくような結果になりますので我慢いたしまして、今回の緊急質問は取止めいたしまして、その代りに施政方針及び大蔵大臣の財政方針のときには、我が党の質問を、時間等を十分考慮して頂いて、そのときに我が党の質問を一括していたしたいと、かように存じます。
  53. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) そういたしますると改進党の岩木哲夫君、社会党第二控室の中村正雄君、第四の千葉信君、以上三件の緊急質問承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。    ―――――・―――――
  55. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお昨日各会派にお持帰りを願いました各種審議委員会委員等の任命についての件は如何取計らいをいたしましようか。
  56. 相馬助治

    相馬助治君 要求の審査官等の俸給等の調べというのが出ておりまして、只今頂填戴いたしました。これも昨日の資料に附加えまして、各党に持帰つて態度をきめたいと存じますので、暫時留保を願いたいと思います。
  57. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 相馬君御発言通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  58. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたします。  ちよつと速記を止めて。    〔速記中止
  59. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を始めて。  本日はこれにて散会いたします。    午後三時三十五分散会