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1953-03-20 第15回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年三月二十日(金曜日)    午前十時三十二分開会   ―――――――――――――   委員の異動 本日委員赤木正雄辞任につき、その 補欠として飯島連次郎君を議長におい て指名した。   ―――――――――――――  出席者は左の通り    委員長     寺尾  豊君    理事            加藤 武徳君            草葉 隆圓君            杉山 昌作君           小笠原二三男君            相馬 助治君    委員            石村 幸作君            上原 正吉君            木村 守江君            小滝  彬君            安井  謙君            飯島連次郎君            小林 政夫君            高橋 道男君            三浦 辰雄君            菊川 孝夫君            矢嶋 三義君            東   隆君            松浦 定義君            大隈 信幸君            境野 清雄君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員            石川 清一君            千田  正君   ―――――――――――――    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ―――――――――――――   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (庶務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (議事課長)  海保 勇三君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第一部長)  今枝 常男君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○議院運営に関する件 ○院内交渉団体結成届出に関する件 ○委員の変更に関する件 ○議院運営委員割当に関する件 ○本委員会運営に関する件 ○任期満了に伴う議長、副議長議院  運営委員長及び委員代表挨拶   ―――――――――――――
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 海保勇三

    ○参事(海保勇三君) 自由党から、予算委員石川榮一君、決算委員中川幸平君、予算委員鈴木恭一君、決算委員西山龜七君がそれぞれ辞任せられて、予算委員中川幸平君、決算委員石川榮一君、予算委員西山龜七君、決算委員鈴木恭一君をそれぞれ指名されたいとの申出が出ております。  それから緑風会から、予算委員岡本愛祐君、同じく堀越儀郎君、同じく新谷寅三郎君が辞任されまして、その補欠として予算委員村上義一君、小宮山常吉君、波多野林一君をそれぞれ指名せられたいという申出が出ております。  それから、もう一件でございます。緑風会から、議院運営委員赤木正雄君、決算委員飯島連次郎君が辞任されて、その補欠として議院運営委員飯島連次郎君、決算委員赤木正雄君を指名されたいとの申出でございます。
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決しました。
  6. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ついでだからお伺いいたしますが、今日何時かで、政府から出た法案が可決になつた途端から、緊急集会はないということになりますか。今晩の十二時までは、緊急集会があるという解釈でございますか。
  7. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 緊急集会は緊急な案件、つまりこの案件終了いたしましたときに、議長緊急集会終了を宣することに相成つておりますが、この議了いたしました途端に緊急集会終了することと相成ります。
  8. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは、これは各会派都合があることでしようが、うちの会派でも常任委員の入れ替をしているわけでございますから、予算委員会が上つたら、議運において正常な状態常任委員の変更ができる機会を与えて頂きたいと思います。
  9. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう取計らいます。   ━━━━━━━━━━━━━
  10. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 本日の本会議議事について、事務総長から御報告申上げます。
  11. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本日は公報を御覧の通り日程日程事項を掲げませんで、午前十時開議というだけで御通知申上げております。それは御承知通り日程案件が本日は皆いずれも委員会にございますので、委員会終了いたしませんと、日程の編成ができませんので、法に従いまして、午前十時開議というだけの通知を以て本日の本会議を開くことにいたしたわけであります。従つて現在持つております予算委員会並び特別委員会、このいずれかのものが上つて参りましたならば、その際に、その上つて参りましたものを日程といたしまして、日程院内において配付の手続を直ちにとります。それで日程がきまるわけでございます。日程がきまりますれば、つまり現在委員会にかかつておりますものが、委員会において審査を結了いたしましたならば本会議を開くということで先ず御了承願いたいと思います。  それからさようにいたしまして本会議を開きますと、その後に又他の委員会が上つて参りますれば、これは日程追加という、手続を以ちまして、この本会議に上程いたします。かようなことになると存じます。  それから現在の予算委員会並び特別委員会付託に相成つております案件が、本会議において議了いたしますと、議長緊急集会がこれを以て終了した旨を宣することに相成るわけでございます。  それからなお先般来庶務関係小委員会並びに理事会におきまして御相談に相成つておりました件でございますが、本日で、一応この五月二日までの間には会議のない状態に置かれるわけでございますので、本日のこの緊急集会終了議長が宣せられたあと、一応、この半数議員改選に臨むということについての挨拶をして頂く。これは先例において、前回半数改選の際に、代表して答辞を述べられた。先の場合には、やはり任期の切れられる議員年長者答辞を述べられることになつておりましたが、今回もやはり年長者と言いますか、登院せられた状況を見まして、年齢の順番に、適当に年長者の方で御相談を願いませんと、御健康によつて発言等の御都合の悪い場合もございますので、年長者で御相談せられて、その答辞をお述べを願うということにいたしたらどうかと思います。
  12. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私、ちよつとわからんのですが、前回の例と言いますと、前回任期切れで、そのときの例で、今回の一ヵ月猶予、任期のある場合とは、大分事情が違うのではございませんか。
  13. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) その点は、庶務関係小委員会並びに理事会にお諮りいたしましたが、前回は、お説の通りたまたま会期中でございます。それで五月二日の深夜まで会議をいたしました。従つてこの会議では、仮に十二時に達すれば、十二時になりましたから散会いたしますと言うと同時に、半数の方が任期が切れるということで、この会議を閉じるような状況でございましたが、今回は、皆さん任期の切れられる方も五月二日まで任期があるわけでございます。現在まだ任期途中でございます。併し任期中のまさに最後の会議で一応あるべきこの会議において、ただ挨拶する。そういう点だけにおいては、前回と違いまするが、一応方法としては、前回の例に準じて行おう。こういうようなお話合いと思います。
  14. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、ちよつと異例なわけですが、あとこの任期中に緊急集会があるかないかもわからんことですし、やることには賛成ですが、その場合答辞というようなことならば、それならもう次に立候補もしない。御引退になるというかたの年長の方が一番無難なお話ができるのじやないかと思うのですがどうですか。
  15. 相馬助治

    相馬助治君 それは具体的に代表している方でもありますし、これは非常に名案だと私は思います。やはりこれでこの議員生活を一応終られる方からして頂けば、私は又よろしいと思いますので、小笠原君の御発言賛成いたします。
  16. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは、さように取計らいます。
  17. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) それから本会議がそれで終了いたしますと、議員食堂において乾杯の用意がございますことだけをこの機会に申上げておきます。その点、各派においてよく御連絡おきを願いたいと存じます。
  18. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をやめて。    〔速記中止
  19. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を始めて。  休憩いたします。    午前十時四十三分休憩    ―――――・―――――    午後三時五十四分開会
  20. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  事務総長より報告があります。
  21. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 昨十九日付を以ちまして自由党から團伊能君、平林太一君の両議員が脱党いたされましたので届出をいたしますと通知が参りました。続いて今二十日付を以ちまして、團伊能君が代表者といたされまして、團伊能君、平林太一君、池田七郎兵衞君の三人で、    今回左記の者を以つて院内交渉団体自由党)を結成致しましたから御届け致しますとのお届けに接しましてございます。  それで(自由党)という名称二つに相成りますので、この際、この区別を如何にして区別するかの措置について、御相談の上御決定願いたいと存じます。
  22. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 今事務総長からのお話の中に、いろいろ交渉団体等お話もありましたが、これはあとに廻しまして、名称が混同するという意味におきましては、第三控室のように承知しましたので、括孤して下に第三控室としてお取扱い頂くと混同を避けることができると思います。
  23. 千田正

    委員外議員千田正君) 第三控室には、我々第一クラブがおりますから、(笑声)濫用されることは甚だ遺憾に思います。(「それはそうだ」と呼ぶ者あり、笑声)お断り申上げて置きます。
  24. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  25. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて。
  26. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) そういたしますと、只今お話はここで、自由党第三控室というお話が出ましたようでございますが、それらの措置については、現在の第三控室におります第一クラブとの関連並びに御本人のいろいろの関係もあるから、これは議長並びに委員長に御一任というふうに伺つておきます。   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  27. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定をいたしました。
  28. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次に、予算委員会におきまして付託予算三件とも議了いたしました。それで、これからの本会議におきましては、この予算委員長報告をお願いいたしまして、この予算案三件を議題といたすわけでございます。なお先刻、共産党岩間正男君から、本暫定予算案に対しまして反対討論通告、十五分間の御通告に接しました。本件は、今朝運営委員会で、討論は本会議では行わないで委員会で行うというお話もあつたと記憶いたしておりますが、これらの措置につきましてもお諮り願います。
  29. 相馬助治

    相馬助治君 ちよつと速記をやめて下さい。
  30. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ちよつと速記をとめて。    〔速記中止
  31. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
  32. 須藤五郎

    須藤五郎君 長いことお待ち願いまして甚だすみませんでしたが、今も予算委員岩間君と相談いたしたのでありますが、この委員会の様子も伝えて、いろいろ相談いたしましたが、当面の責任者岩間君の意見では、何と言つても一千五百億という厖大な予算の審議に当つて委員会において四つ会派反対しておる。その四つ会派反対しておる予算に対して、本会議において反対意見が述べられないということは、これはおかしい。だからやはり反対意見を表明すべきだと。だから飽くまでも反対討論をやらしてもらいたい。そういうふうに議運で主張してほしいという強い要望がありましたから、そういうふうに皆さんにお伝えいたします。
  33. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 只今の問題につきましては、本日午前中、本会議での提案を皆了承いたしました関係があります。従つて只今懇談会にもこの話が繰返されるようになつたのでありますが、この議運といたしましては、一つ只今お話をはつきりと決定して頂きたいと思います。
  34. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 只今草葉君から御意見がありましたが、この草葉君の御意見は、岩間君のこの討論要求撤回をしてもらいたい。撤回すべしとのことをこの議運において決定をしてくれと。こういう御意見のように拝聴いたしました。よつてこれを採決いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では、議運岩間君の討論要求撤回すべしという決定に、賛成の方の挙手を願います。    〔賛成者挙手
  36. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 多数であります。よつて岩間君の討論要求撤回すべきものと決定をいたしました。
  37. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今議運決定と申しまするのは、共産党のほうの会派に対する態度をきめたのであつて共産党におかれて、議場において如何なる所要の手続を以て要求せられようとも、そのことに干渉しているものでないことだけは、明確にしておいて頂きたいと思います。(「了解」と呼ぶ者あり)
  38. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、しばしば理事会懇談会等で各位から御意見の出ました通常選挙前に決定をいたすべきであるといつたような問題について、お諮りいたします。
  39. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 この問題につきましては、実は、或いは国会法改正小委員会等を設けて、数回に亙つて検討いたして参つておりましたが、なかなかその結論まで運び得ない状態に、現状の状態に相成りましたような次第であります。従いましてこれらの問題については、いろいろと検討すべき問題があろうと存じまするが、取りあえず国会法その他の現在の法律、規定等の範囲内において、本院の運営の最もスムースに行くような方法限つて、ここでお取りきめを願つておくと、新しい国会の場合に好都合かと存じます。で、その中において、第一に御相談を頂きたいと存じまするのは、従来から委員等の入替えは、最初は議長においてこの議運に諮らずにお取運び願い、その後議運に一々諮りまして取運ぶということに相成りましたが、これはその後の状態をずつと見て参りましても、ただ形式的な状態が多いのでありますからそれは元のように戻して、特別の場合を除いては、議長において取運んで頂くような方法がいいのじやないかというのが一つ。  もう一つは、現在の議院運営委員会構成は、二十五名と承知いたしておりまするが、従いまして参議院の定員二百五十名に対しましては十名に一人という割合であります。従いまして今後の議院運営委員会に出す議員は、一会派十名以上ということに取運んで行くことが最も妥当な行き方ではないか、かように考えます。従いましてこれに関連するその他の問題もあろうと思いまするが、一応以上の二点について御相談願いたいと思います。
  40. 相馬助治

    相馬助治君 今の草葉さんの提案二つに分れているようですが、私はその第一点のほうについて一点、提案者の具体的な意図をお尋ねしておきたいと思うのであります。成るほど常任委員会差替えは、ここで今までやられて参りましたのは非常に形式的であつて議長に任せてもいいのではないか。こういうふうな考え方が当然出るようなことの運びになつていたと思うので、これは草葉さんが説明されたように私もわかります。ところが実際問題としてそういう重要な問題を一任された議長が、而もこの際は事務局を含めて重要法案委員会に出された場合に、時間的にどのへんで差替えが行われるのだとか、それから議長がみずからサインして了解したときにあいてのみ、その差替えが完了したのであるかというような或る程度の具体的なものが示されないと、非常に不祥なる紛争を起す心配がむしろあるのではないか。私はこう思うのですが、それは提案者において如何お考えでしようか。
  41. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 これは従来の経験もありましようから、私から申上げるよりも議事部あたりで、従来のことについて伺う、このほうが適当ではないかと思います。
  42. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今二つ提案になりましたのは、そういうような問題は、去年以来いろいろ論議があつたところでありますが、その第一点につきましては、煩瑣であろうが、一応こういう形式を踏んでおくことのほうが委員会との関係において明確を期することができると思う。これは議長において云々ということになりますと、差迫つて来た場合に、議長が承認の手続をとらない前に委員会に参加して討論なり採決に加わつたというような事態等が起つてあと手続上の時間的な先後を調整するなどというインチキが行われたり、いろいろ紛糾の種を残すのでございまして、前段については、私は断固として反対いたします。第二段の問題につきましては……。
  43. 相馬助治

    相馬助治君 ちよつと待つて下さい。第一段について私が質問して、あなたが意見言つたのだから、一つだけきめようじやないか。だから私は意見小笠原君から出てしまつたが、同断の意見を持つておりますが、事務局でどう考えるか。草葉さんがそうおつしやつておりますが、やはり私は参考に簡単でいいから聞きたい。
  44. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 議長においてこれをやつて議運に諮らないということに相成りますといたしますならば、議長の決裁を求めたその瞬間において効力を発生すると。かように存じております。
  45. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 従来の経験から、それに対する大変問題が起つたというようなことがあるかどうかということが、只今相馬さんのお話の焦点だと思います。この点を一つ……。
  46. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 事務当局考えはどうかと聞いたところで、事務当局中立性を保持すべしということで汲々としておりますから(笑声)めつたなことは言えないわけなんです。而もこのように質疑を繰返して、ここで改選前に取きめをしておかなければならない事態でもなし、改選後においてこれは考えても、何ら差支えない問題ですから、この際委員長におかれては、採決等手続を以て断固として粉砕してもらいたい。(笑声
  47. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 自由党に申上げますが、一応お取下げになつたら如何ですか。
  48. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 それは、私はいろいろな意味を以て申したのでありますが、今小笠原君のお話のように、どうしてもこの際きめておかなければならぬ問題でもない。従いましてこれはこのままに保留をいたしまして、いずれ他日適当な機会に御研究を願いたいと思う。
  49. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは自由党のほうで、一応お取下げのようでありますから、留保ということにいたします。次の問題を……。
  50. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この点は私も議運に出て以来、二年間ばかり常に小会派委員割当或いは緊急質問とか討論とか、そういう場合に問題をかもし出して、両面において、どつちの立場を認める認めないということで以て、そういう両面立場においてにがにがしい経験を持つておる、又論理の立場からしましては、政党政治会派の勢力を以て、限られた時間で院を運営するということにおいては、或る種の構成単位というものをきめなければならんということも意味のあるところで、併し又一方、直接国民より選挙してもらつて出てきた議員としての権利はどこまでもこれは主張さるべきものがあつて議運であるとか何とかということで無下に少数意見者議院における言論なり行動なりを制約するということはこれはいけないことであると思う。その間の調整考えた場合に、この交渉単位というようなものを考えてきたのが歴史的な院の運営方法で、衆議院等でやつているのがその結論だつたろうと思う。この点は確に我々としても問題にするならば、選挙機会を捉えて、選挙の結果にまつて現実の会派構成を見て、或る特定の小会派において不利になるということが、むざむざわかる立場でこういうことを多数を以て押切つてきめることには反対である。従つて改選機会を捉まえて、選挙によつて票をとつてきて争う。こういう立場で公明にそのとき論議するということなら、それもよかろうと言つておつたもので、それがたまたま自由党のほうから、得たりかしこしとして出してきたようでありますが、我々野党側立場においては、両論成り立つてそれぞれ議院運営の上に調整点を見出さなければならん点も認めますけれども、小会派の諸君と共に野党攻勢の同志として手を取つてきた今日、こんなものに私としては賛成するわけには参らないのであります。できるならば撤回方を要求したいと思います。
  51. 相馬助治

    相馬助治君 小笠原君から意見が出ましたが、私は自分の意見を言う前に、一点草葉さんに質したいことがあります。その交渉団体、そういう名前が許され、そういう名前意図しているかどうか知れませんが、いわゆる交渉団体、そしてその人数というものの限度を決定するというそのことが、同時に緊急質問その他の議員個人がもつている発言権、これを侵害するというような意図をお持ちであるかどうか。それとこれとは別であるというような立場に立つているかどうか。
  52. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 それは御承知のように、現在の国会法におきましても或いは質問形式、或いは議員発議の立法の形式等に自由にもち得る権限があります。従つてその権限を侵すことはできません。
  53. 相馬助治

    相馬助治君 そういう点が明瞭になつているところは一応了解いたしましたが、私どもの会派もこの段階では、これに賛成するわけには参りません。
  54. 水橋藤作

    水橋藤作君 この問題は、先刻もいろいろ論議されて、我々に直接関係がある問題なんで、我々にとつては真剣に取扱わなければならない問題なのであります。先刻の反対した理由は、今申上げるまでもなく、議院運営上皆さんだけでおきめになつて、我々の党派、小会派に何の連絡もない。今日のごとき実例からいたしましても、それには反対はしないのだが、皆さんが申合せされても、我々は知らない。いわゆる成規手続を取る。そして又議院でああでもない、こうでもないと揉まなければならんことは非常に不便だ。又事務当局連絡される場合に、議運で一々問題になつた問題を党へありのまま間違いなく速記録でももつてきて、こういうふうにきまつたと連絡して頂けなければ、やはり皆さんがおきめになつたのを、我々小会派としまして、二人か三人いるものはどうでもいいのだ。お前たちたちについて来いという結果になるのを恐れて、我々は今日まで主張いたして来たわけなのであります。又、それを今ここで盛り返して、小会派締め出しと申しますか、言葉で言えば、そういうような結果が、この次の選挙の結果が現われてから、おきめになる場合は、又議論が別にあるか知れませんけれども、現段階においては、我が党といたしましては、これに対して断固反対したい。かように考えます。
  55. 須藤五郎

    須藤五郎君 議会というのは、確かに頭の数が物を言うところだということも、それもわかります。併し国会構成しているのは頭の数であると同時に政党だというふうに私は理解するものです。ですから、頭の数だけでものが済むというわけではなし、国会にはいろいろな政党がありますから、その政党議論というものは、たとえ、それが今日少数党であるとも、やはり政党としての意見皆さんの前で開陳される機会というものは絶対に私は必要なものだと思います。  そういう立場から私は今の草葉氏の発言に対しまして反対をするものであります。
  56. 松浦定義

    松浦定義君 私ちよつと遅くなつたので、その間余りわからんと思いますが、この議運が今お取上げになつている問題は、緊急集会関連性があるのかないのかということをちよつとお伺いいたします。
  57. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 これは実は、従来からしばしば……、さつき小笠原君の発言もありましたが、何回か懇談或いは御協議を願つて、かような問題の相談改選前の最終の国会において御相談するほうが一番いいのじやないかという段階でやつておりましたから、普通でありますと、第十五国会の最終に近い機会に御相談するという順序でやつておりました。ところが御承知のような次第で第十五国会は解散になりましたので、従つてその間進みながら、その機会がなかつた。時期がなかつた。そこで五月二日の任期、その前の四月下旬には改選が行われるという状態になつて、たまたまここで緊急集会がありましたので、最もいい機会というので御相談申上げているような次第であります。
  58. 松浦定義

    松浦定義君 今聞きましたことは、これは全然緊急集会とは関係なしに、前回のそういうようないきさつ上から適当なる措置として御提案なつたというようにとれるのですが、そうだとすれば、今前段にあつた、議長職権で、必要欠くべからざる委員差替えがあつた場合にはこれを認めろということができないような結果から、考えて、私はどうかと、こう思うのですがね。前段を任して置いてそうしてこの問題をお取上げになるならば、私は賛成ができると思うのですが、そうでない限り、ちよつとどうもそれは私は合点が行かんと、こう思うのです。
  59. 千田正

    委員外議員千田正君) この問題はやはり議員として、議員としての立場議員としてのいわゆる与えられた、国民から負託されたところの義務という問題、これは憲法上にあろところの国会の問題、相当、すべて慎重に考えなければならない問題だと思います。少数と誰も、少数意見も又尊重しなければならない。多数の横暴というような問題があつたとするならば、その行過ぎを是正して調整して行くのがこの運営委員会の使命であると思います。  そういう点から今日この段階に来て突如として、こういう問題をここで論議する時間があるならば、むしろもつと重要な緊急問題を本会議で議さなければいけない。私はむしろこういう問題はこの際、草葉氏の良識でお取下げになられて、適当の機会において、そういう問題を討議されることを望みます。
  60. 杉山昌作

    ○杉山昌作君 この問題は、先ほど小笠原君からもお話があつたし、草葉さんのお話もあつて、長い問題で、結局通常選挙の前に、選挙をしたらどちらが与党になるのか野党になるのか、多数になるのか、少数になるのか、一切そういうことが今後の問題だというときにやるのが一番適当であろうということで、今日まで延びて来た問題でありまして、従つて今日緊急集会の問題として適当であるかどうかということもお話に出ましたけれども、やはり今日をおいてこの問題を決定する機会はなくなるのじやないかと思います。最後にきめようという問題でありますし、併し議論をいたしましても、なかなかこれは、今までの経過から言つても、到底議論の尽きるようなものでもないと思いますので、大体話の筋道或いはその利害得失というのは、従来長い間にそれぞれ党派によつて、或いは個人的にお考えのきまつていることかと思いますので、この際採決で、早くこれをいずれかに決定するようにお取計らい願いたいと思います。(「反対」と呼ぶ者あり)
  61. 水橋藤作

    水橋藤作君 無論、採決反対いたしますが、そうした場合に、共産党にしろ我が党にしろ天下の公党であります。クラブとか或いは会というもの司どういうふうにお認めになるのですか。これは一党としてお認めになるのかどうですか。それを先ずきめて頂きたい。
  62. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 これは議院運営の円滑を期するというだけの問題で、さつきから議員権限を侵害するというような意味でないことは、これは国会法の他の憲法で、現行法通りであります。従いまして党派を認めるの、認めんのという問題じやないことは当然であります。ただ今後の議院運営するのに、現行法における範囲内において、どうしたら円滑に行くかという問題だけでありますから、この点を誤解のないように御了解願いたいと思います。
  63. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私は、確かにこれは長い間の問題になつて来たのだから、しびれが切れて、採決を以てこれを決したいということなら、それは受けて立つてもいいが、それは改選前の会派の勢力を持以て、一応そうしようじやないかという将来の規制を、仮に可決したとして成り立ち、将来の問題を規制したとしてもこれは改選後の会派、どういう勢力で出て来るか知りませんが、その会派間において、異議があつて、その構成上の単位から言つて、その異議の多いほうが多いということになつたら、そのことは実施に移されないのですから、そのことだけは確認しておいて頂かないと、今あのとききめておつたのだから、何でもかんでもそうなんだという、法律みたいな気持でやられることは、それは真つ平御免です。
  64. 須藤五郎

    須藤五郎君 今、小笠原君が言うことをみんな是認するなら、何も今きめる必要はない。次の国会で権威を持つなら、きめなくちやならない。併し権威を持たないなら、次の国会できめたらいい。理屈が成り立たないと思う。
  65. 安井謙

    ○安井謙君 今の小笠原君の質問は、国会において、いろいろ運営上それに基いてやつたことが、支障ができるという意見が出て来れば、又それによつて考えることがあり得るというゆとりを残されたことである。  今、草葉さんからの提案された意味は、丁度この改選期を控えて一番公平な立場で、こういうとりきめができるという時期である。これは年来の懸案でもあつたし、この際一つはつきりと多数の意思できめて頂きたいという意味で、杉山君の意見賛成いたします。(「賛成」「多数にならない」と呼ぶ者あり)
  66. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 各会派ではすでに意見も出たようでありますが、只今草葉君からの提案に対しまして採決をいたします。(「賛成」「退場だ」「勝手にしろ」等と呼ぶ者あり)
  67. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 只今草葉君からの提案のようにすることに賛成の諸君の挙手を願います。    〔賛成者挙手
  68. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 多数であります。さよう決定をいたしました。
  69. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 次に、一応この会期の予定といつたようなことについて、御意見があれば……ございませんか。  なお閉会中における本委員会所管の事項の取扱いにつきましては、前例によりまして、その処理を委員長又は庶務関係委員長に御一任を願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  70. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決しました。
  71. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ほかに何か…。
  72. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今現在において、小会派改選後は大会派になるかも知れませんが、そういうかたがたの御退場がある中に採決が強行せられましたのは、我々退場しない点においてはこの採決には、退場した者のある中に採決がなされたことには疑義がありますけれども、我々退場しない限り、これはそういう一応の決定を見たということについては、会派に帰つてよく相談してみたいと思います。  そして又改選後において会派の勢力に必ずや異同が来たしますから、そのときの勢力数によつて、この問題はもう一度採決に付せられるような方法を、これはとつてもらわなければなりません。そしてそのとき、改めて確認ができたら確認できたでいいです。そうでない限りは、さつき何辺も言つたように、有効ではございませんから、それだけ申上げたい。我が会派は大いに殖える所存です。(笑声
  73. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 私は、今の採決には疑義がないと思うのです。ただ小笠原君のお話のように、新しい会派なつた場合の勢力の分野によつて相談をいろいろと持ちなおし得るということは、これは当然である。
  74. 松浦定義

    松浦定義君 私はですね。先ほどこの問題について賛否を明らかにしない儘にこの採決がされたわけです。従つて私は反対意見を表明したのは、先ほどお話がありましたように私の会派では五月の二日まで、どこでも五月二日まで権利がありその間において当然必要と見なし得る場合には、委員差替えをしたいという非常な熱望があつて実は申入をしておつたわけなんです。それが叶わなくなつた限りにおきまして、而もこういう問題になつて会派に帰つて、而も今度の新しい国会に臨んだ場合の処置としてこうだというようなことを、優先的に取上げておきながら、五月二日までの各議員が持つておるその権利に対して疑義があるという形の処置をとられたということに対しては、私は非常に疑義がある。(「閉会中は自由だぞ」「議長のほうでやるんだぞ」と呼ぶ者あり)  それじや、今のは取消します。先ほど私は分らなかつたものだからそういうことならば、この問題については申上げませんが(「賛成なんですね」と呼ぶ者あり)
  75. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 五月二日までの任期は、お互い改選の私共も持つておりますが、この際御挨拶を申上げたいと思います。  長い期間、各位におかれましては非常な御努力をもちまして、参議院の崇高なる使命、特に運営のことに当つて全く私心を離れ、国家のためと申しますか、この議会運営に非常なる御熱意を持つて御貢献をなされたことに敬意と感謝を申上げます。又議長事務総長、その他の事務当局の各位におかれましては、不肖のごとき何の経験も才能もない者を、かくまでに御支援御指導を賜わりまして、最後まで馘首せられるようなこともなく、ここに一応終了をさして頂きました。これも謹んで御礼を申上げます。  各位におかれましては、どうか御健康にも十分御注意遊ばし、又今次の選挙には、衆参両選挙共、すばらしい御成績を挙げられんことをお祈りをいたしまして、私の僭越ながら挨拶といたします。(拍手)
  76. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今委員長の御挨拶を受けたのですが、我々も感謝の辞を述べたいと思うのであります。  この三年間というものは、左藤、山田、川村、本委員長と四代、委員長を迎えそれぞれ各党の立場に立つて果敢なる論争等も行われ、或いは議長、副議長さんも、今度改選がございますがこうしたお方々に対しても、礼を失したような場合が多々あつたことを私深く反省して忸怩たるものがあるのでございますが、それにもかかわらず、議長、副議長又歴代の運営委員長におかれましては、我々の立場もそれぞれ認めて公正にして適切な御措置運営を頂いたという点については、誠に感謝に堪えませんし、又本院の運営についても、一応支障なく今日まで来たつたことについては、深くお礼を申上げるものでございます。何とぞ改選にあたつて出馬なされる議長、副議長、或いは委員長を初めとし、歴代の委員長の方々の御武運を祈りまして、又一ヵ月後には同じ席に相見えて御指導を頂くことを希望いたすものでございます。  御挨拶に代える次第であります。(拍手)
  77. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 只今委員長並びに小笠原委員から、大変御鄭重なお言葉を頂きまして、誠に恐縮いたしておりますと同時に、深く感謝を申上げる次第でございます。  副議長皆さん方、かねてから御存じの通りな人格の持主であられまするので、この方は問題は全くなかつたのでございまするが、私に関しましては、誠に至らなかつたがために、皆様方に非常な御迷惑をかけたときもございましたし、又みずから公平を期しつつ、その点において徹底し得なかつたという憾みが多々あつたかと存じます。この点は私自身といたしましても多く反省をいたされますし、皆様方にこの機会に、最後の機会にお詑びを申上げなければならないのでございますが、それにかかわらず委員長初め委員諸君が、常にこの参議院のために御協力を頂きましたということに対しましては、深く感謝をいたしますと同時に、又この機会に、私は議長といたしまして三年有半勤めて参りました間に、殊に事務当局側、事務総長初め事務次長並びに各係りの部長、課長あたりの非常な御協力を得まして、これなくしては参議院運営というものは到底できなかつたので、この点も併せて皆様方の前で、私は厚く御礼を申上げます。  一言御挨拶を申上げます(拍手)
  78. 三木治朗

    ○副議長(三木治朗君) 大変至らない者でありましたが、皆様方の御支援で副議長に当選させて頂きまして、実は議長さんから、大変結構なお褒め言葉を頂いたのでありますが、実を言うと、副議長は仕事がないから、何も過ちがなかつたというわけでありまして、これもひとえに皆さん方の御支援の賜ものと心から感謝をいたしております。  厚くお礼を申上げます。(拍手)
  79. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 散会いたします。    午後四時五十四分散会