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椎熊委員 川島先生のお話は、ごもつともな節もあるのでございますが、すでにこの案をめぐ
つて院内には、こういう席上で申し上げかねるのですが、院の
決定を蹂躪し、あるいは
国会の品位を傷つけるがごとき
行動をも行つておるやに承る節もありまして、これが時日を遷延するにおいては、そういう
行動がますます蔓延するの憂いも私どもにはあるのであります。
従つて柏木先生には、これまでのいきさつについて御了解にならぬ点もあるかもしれませんけれども、いやしくも天下の公党が数年にわたつて研究を重ね、二回まで両院とも満場一致の
決定を見、この
運用の問題も
本法はすでに前
国会で通過しておるのであります。
従つてこれが一、二の
人々の反対によつてゆがめられるがごときことがありますると、それはひいては
国会の威信に関する問題であります。あなたの属せられる自由党におきましても、十三回
国会において本案を通過するにおいては一人の
異論者もない。
大蔵委員会における一部の
人たちの反対はありましたが、
本法通過の際はそれらの
人々も
賛成しておる問題でございます。
従つてこれは、これを実施する上における手続上の
整理にすぎない問題でありますので、私は院の
権威の尊重の上からも、今日中に
採決をして明確なる院の態度を
決定しておくことが
国会の
権威であろうとも考えられるので、せつかく
川島さんの御発言にさからうようではなはだ失礼ではありまするけれども、どうかこの
問題解決のために、数年間にわたるわれわれの苦心というものも御了察くださいまして、どうか本日中に
採決するということに、まげて御同意をお願いしたいのであります。