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1952-11-29 第15回国会 衆議院 文部委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年十一月二十九日(土曜日)     午前十時五十四分開議  出席委員    委員長 伊藤 郷一君    理事 坂田 道太君 理事 田中 久雄君    理事 松本 七郎君 理事 坂本 泰良君       安藤 正純君    竹尾  弌君       東郷  實君    永田 亮一君       長野 長廣君    水谷  昇君       井出一太郎君    菅野和太郎君       菊地養之輔君    辻原 弘市君  出席政府委員         文部事務官         (大臣官房会計         課長)     小林 行雄君  委員外出席者         文部事務官         (初等中等教育         局長)     田中 義男君         専  門  員 石井つとむ君        専  門  員 横田重左衞門君     ――――――――――――― 十一月二十四日  委員吉武惠市君辞任につき、その補欠として石  井光次郎君が議長指名委員に選出された。     ――――――――――――― 同月二十七日  委員竹尾弌君辞任につき、その補欠として白石  正明君が議長指名委員に選任された。 同月二十九日  委員白石正明辞任につき、その補欠として竹  尾弌君議長指名委員に選任された。     ――――――――――――― 十一月二十二日  学校保健に関する単独法制定等に関する請願(  川野芳滿紹介)(第三一号)  教育委員会設置費全額国庫負担に関する請願(  川野芳滿君外五名紹介)(第四六号)  図書館及び公民館建築費国庫補助等に関する請  願(持永義夫君外五名紹介)(第四七号)  学校給食法制定に関する請願青柳一郎君紹  介)(第七八号)  盲、ろう児就学奨励法制定に関する請願坂本  泰良君外一名紹介)(第一二三号) 同月二十八日  大阪外国語大学インド語学科ヒンデイー講座  増設の請願淺香忠雄紹介)(第一六七号) の審査を本委員会に付託された。 同月十四日  教育委員会法の一部改正に関する陳情書  (第一三九号)  同(第一四〇  号)  へき地教育振興に関する陳情書  (第一四一号) 同月十九日  国立大学夜間部設置陳情書  (第二一九号)  学校給食に関する陳情書  (第二二〇号)  六・三制一般校舎整備費補助等に関する陳情書  (  第二二一号) 同月二十一日  屋内体操場建設促進に関する陳情書  (第三三一号)  新教育制度の再検討に関する陳情書  (第三三二号) 同月二十七日  教育委員会制度の改革に関する陳情書  (第四二九号)  義務教育費全額国庫負担並びに教育施設費国庫  補助増額陳情書)  (第四三〇号)  公立学校施設整備、防災及び災害復旧に関す  る立法促進陳情書  (第第三号) を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  昭和二十七年度文部省関係予算補正に関する説  明聴取     ―――――――――――――
  2. 伊藤郷一

    伊藤委員長 それでは開会いたします。  昭和二十七年度文部省関係予算補正に関する説明聴取の件を議題といたします。文部省関係予算補正説明は、一応休会中に承りましたが、その後の経過並びにさらに詳細を要する点について承ります。小林会計課長
  3. 小林行雄

    小林政府委員 本年度文部省関係補正予算につきましては、すでに一応の御説明を申し上げたのでございますが、その後の折衝によりまして決定いたしましたものもございますので、それらの点について補足的な説明を申し上げます。  まず第一に、産業教育振興に必要な経費でございます。これは前回説明申し上げましたときには、査定額がまだゼロであつたのでございますが、その後折衝の結果、一億二千六百万円が認められることになりまして、補正として要求されております。この内容は高等学校産業教育設備費補助金といたしまして一億百九十万円、それから高等学校産業教育実習船建造費補助金といたしまして二千二百万円、それから産業教育共同実習場をつくりますための設備費補助金といたしまして百十万円、合計一億二千六百万円ということに相なつております。  それから公立中学校屋内運動場整備費補助金でございますが、これを前回説明申し上げましたときには、査定額がゼロでございましたのですが、その後の折衝によりまして、三億六百六十万円が認められることになりました。これは積雪寒冷地帯並びに湿潤地帯中学校屋内体操場年度内に急速に整備するための補助金でございまして、今年度の三億六百万の補助金によりまして、大体二万四千九百坪を整備する予定にいたしております。これは地方公共団体に対して二分の一の補助ということに相なつております。  それから次に、領土復帰に伴う義務教育施設整備費補助でございますが、これは金額は二千百七十四万二千円でございます。これは前にも御説明申し上げました通りに、占領行政下わが国行政権下を離れておりました鹿児島県の十島村が、このたびわが国行政下復帰して参りました。ところが戦争中並びに戦後の事情から、この十島村にあります小学校、中学校建物が非常に荒廃いたしております。これをこのたびの復帰を機会にぜひとも修理をしたい、これに対する修理援助費でございまして、〇・七坪までの分を急速に整備するということでございます。大体の建物の坪数は四千七百坪で、これは鹿児島県の十島村の財政状況がきわめて貧弱でございますので、これに対しては従来とかわりまして、全額国庫で負担するということに相なつております。  それから次に文化財保護委員会関係でございますが、中尊寺の国宝及び文化財収蔵庫を建設する経費でございます。これは御承知の通り、平泉の中尊寺にはたくさんの宝物がございます。すでに重要文化財に指定されておりますものを含めまして、藤原時代宝物が約三千点あるのでございますが、これが現在では中尊寺山内の十数箇所の木造のお堂に分散されて保管されておるような状況でございます。これでは将来盗難にあつたり、あるいは火災等の危険も予想されますので、何とかこれを安全な収蔵庫に保管いたしまして、災害の危険を防ぎたいというので、収蔵庫建設補助費を要求いたしまして、本年度はその経費の「部を補助することが認められました。百四十二万七千円が補正予算として要求されておるわけでございます。  なお、以上申し上げましたもののほかに、このたびの公務員給与改善に必要な経費といたしまして、十七億一千二百二万一千円、これは本俸のべース・アップ、それから超過勤務手当増加、それから勤務地手当増加等と、勤務手当予算要求でございます。  なおこれに伴いまして、日本育英会職員給与改善費といたしまして、五百六十五万四千円、これは学生生徒育英資金を貸付けております財団法人日本育英会職員給与改善費補助するためのものでございます。  それから日本芸術院会員年金改善のための経費といたしまして、二百四十二万円が計上されております。従来この年金は、公務員給与改善に伴いまして、同様に逐次増加されておつたのでございまして、今までの年金額十六万四千八百円が、このたびのべース改訂によりまして、一人年額二十二万六千八百円ということになるわけでございます。  すでに前回委員会で御説明申し上げましたものを含めまして、総計いたしますと、今年度補正要求といたしましては、二十一億六千百三十七万五千円、こういうことに相なつておるわけでございます。
  4. 伊藤郷一

    伊藤委員長 本件に関して質疑はございませんか。——質疑がなければ本日はこれにて散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午前十一時五分散会