○内藤(友)
委員 どうも感じの部分が非常に入るような基準のように見受けるのであります。私は何もこういうことであなたと御
議論したくもないのですけれ
ども、実は一から九までいろいろ書いてありますが、これはどれを読んでみましてもぴちつとものさしが来ないのであります。およそ官庁の推定事項は、よほどぴちつとしてないといろいろな弊害が起きて来る。現に私
どももこういう問題をめぐりましていろいろな話を承るのであります。必ずしもそれは選に漏れたからどうのこうのというふうなことでもないことが実はあるのであります。
従つて私は率直に申しますと、こういう一から九までの感想文みたいな項目を並べ立てておきますれば、第一線の皆さんは、これは何と申しますか、お前たち適当にやれなんというようなことになるんじやないかと思つて、むしろこんなものを書かぬ方がいいんじやないかと思うのであります。なぜ私がこういうことを申し上げるかと申しますと、私
ども酒の問題につきましてずいぶんここで
議論いたしたのでありますが、タバコは酒と同様の国家財政に対して重みがある。ところがこれはあなたのところの専売だ、だれもくちばしを入れることはできない。しかしながら千四百三十九億という予定しておる収益があるかどうかということは、やはり売り方というものをいろいろと
考えて行かなければ、これだけの収入が上るかどうかということも懸念される。そういうところから、今日ことに三万五千の小売人をよけいおこしらえなさるというのでありますから、こういう問題を少しはつきりしておかなければならぬのではないかと
考えまして、あえてお尋ね申し上げたのでありますが、どうもあなた方の内部規定でありますから、私
どもがこれを取上げてどうのこうのと申し上げることはできないことかも存じませんけれ
ども、こういうふうなやり方では、第一線の職員に対していろいろな悪い評判が出て来るのは必然であろうと私は思うのでありまして、もう少し具体的な一つの仮定を置いてもいいと思うのでありますが、すつきりした指示をなさつてはいかがかと思うのであります。と申しますのは、私
ども実は地方におりまして、今日は交通の
関係でありますとか、経済界のいろいろな変動によりまして、きのうの
状態がもう今日の
状態でない。経済界の変化によりまして、いろいろなことが非常にかわつて来ておるのであります。ところが、あなたの方では既存の小売人を擁護せられるのに
——これはある意味から申しますとせなければならぬのでありますが、それにあまり汲々とせられておりますために、その新しい
事態に即応したようなあり方ができないというようなうらみが実はあるのであります。でありますから、私は売れないところは売れないところで、これはあなたの方に許可権があるからやめさせてしまつて、そうして売れるところでまた新しい店を出させて、千四百三十九億というものをできるだけ無理のないようにして収益を上げるということをしなければならぬのでありますが、そういうようなお
考えでなさつておられない。こういうふうなことが実は心配になるのであります。そこで今泉さんの前の監理官の方でありましたが、村の農業協同組合で売らしていただいた方がいいということで、いろいろと皆さんの方にも抵抗があ
つたのでありますが、結局お認めいただきまして、あなたの方の通牒が出たのであります。ところが現実にこれをながめてみますと、ほとんどみな既存の小売
業者の反対にあいまして、御許可に
なつておりません。現に金沢局管内を見ますと、福井県に二箇所、石川県に一箇所、富山県では、組合病院という大きな病院がある、そこともう一つということで、今ここにある一から九までのものさしでいろいろと販売所の皆さんと相談してよかろうといわれて、申請いたしますと、それが全部却下に
なつておる。こういうように現実に却下に
なつておるということは、陰で既存の販売
業者がいわゆる昔の反産運動のように、あれらが進出して来ると非常に困るというようなことかららしいのでありますが、それに専売公社の職員の皆様方も片棒をかついでいらつしやるような傾きが実はあるのであります。そういうことになりますと、千四百三十九億の益金を上げなければならぬというのにどうもふさわしくないような気がいたすのでありますが、公社としてはどういうお
考えでおられるのか、あるいはあのときやかましか
つたものだから、口ふさぎにああいう通牒を出しただけであつて、実はやらぬのだということであるのかどうか、もしそういうのならば、あの通牒をお取消し願いたいと思います。