○
川村(善)
委員 水産庁では目下
ストを起しまして
水産行政を遅滞せしめております。おそらく彼らの行動から見ますると、
水産行政を撹乱せしめ、そして彼らの
要求を貫徹しようという行為であると
考えるのであります。
日本の
水産は、あの戦争によつて徹頭徹尾たたかれ、
疲弊困憊その極に達したのでありますけれども、
内外ともに相協力いたしましてどうやら今日まで
日本の
水産は立ち上りをして参
つたのであります。しかし、いまだに他のものとは違いまして
漁業者は相当に困つておる。この困つておる者を一日も早く救い上げなければならないという決意のもとに、
国会は
内外を通じ、あるいは
水産行政の完璧を期して、漁民のためにわれわれ
水産委員会は
闘つて参つたのであります。しかるにその
行政の根本をつかさどるところの
水産庁におきまして、
ストを決行いたしまして
水産行政をまつたく遅滞せしめておるということに対しては、われわれは承服することができませんし、この
責任はいずこにあるかをどこまでも糾明いたしまして、われわれの力によ
つて解決ができるならば、われわれも協力してその
要求にもある
程度応じて行かなければならぬのではないかとも
考えるのであります。
従つて本
委員会といたしましては、
ストの内容、
解決等について、
水産庁長官並びに
農林大臣の所信を伺いたい。しこうして本
委員会においてもその
解決に乗り出さなければならぬ、かように思うのでありますが、きようは
農林大臣も見えておりませんし、当面の
責任者でありまするところの
水産庁長官もお見えに
なつておらないのでありますから、この次の
委員会、最も早い機会において、
農林大臣並びに
水産庁長官、その他
関係部課長の
出席を求めて、この
ストの問題について糾明をいたしたいと思いますから、
委員長におかれましては格別にはかられまして、その手続を進められんことをこの際御要望申し上げます。