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1953-02-21 第15回国会 衆議院 議院運営委員会 第31号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年二月二十一日(土曜日)     午後二時九分開議  出席委員    委員長 福永 健司君    理事 有田 二郎君 理事 菅家 喜六君    理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君    理事 田中織之進君       荒舩清十郎君    飯塚 定輔君       今村 忠助君    久野 忠治君       佐藤洋之助君    中田 政美君       羽田武嗣郎君    濱地 文平君       森   清君    石田 一松君       園田  直君    山本 粂吉君       池田 禎治君    春日 一幸君       正木  清君    森 三樹二君       渡辺 惣蔵君    武知 勇記君  委員外出席者         議     長 大野 伴睦君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 山崎 岩男君         議     員 中村 英男君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 二月十九日  委員園田直君及び坊秀男辞任につき、その補  欠として井出一太郎君及び荻野豊平君が議長の  指名委員に選任された。 同月二十日  委員井出一太郎辞任につき、その補欠として  園田直君が議長指名委員に選任された。 同月二十一日  委員松井政吉君及び荻野豊平辞任につき、そ  の補欠として春日一幸君及び武知勇記君が議長  の指名委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  国会法第五十六条の二による本会議における議  案の趣旨説明聴取に関する件  委員派遣承認申請の件  緊急質問取扱いの件  警察法改正法案の付託に関する衆議院規則改正  についての法務委員長よりの申入れの件  本日の本会議議事に関する件  院内団体結成届出について事務総長より報告聴  取     ―――――――――――――
  2. 福永健司

    福永委員長 ただいまから議院運営委員会を開きます。  まず最初に、院内団体といたしまして無所属会結成届出がございましたので、右について事務総長から御報告申し上げます。
  3. 大池眞

    大池事務総長 二月十六日に議長まで届出がありまして、無所属会を四人で結成したということでございます。その四人は風見章君、川村継義君、辻政信君、中村英男君、以上四人で、院内団体といたしまして無所属会結成したという届出がございました。
  4. 福永健司

    福永委員長 次に、義務教育学校職員法案及び義務教育学校職員法施行に伴う関係法律整理に関する法律案、右両案が提出されたのであります’が、さきに野党各派から、本案につきましては、本会議において趣旨説明を聴取すべきものであるというようなお申出があつたのであります。この際この両案につきまして、いか取扱いますか御協議をいただきます。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 先般の運営委員会で大体の御了解を得たと思いますが、最近常任委員会制度が非常に発達して――これは非常にいい傾向だと思いますが、同時に、大きな法案に対して全員が深く掘り下げて知つておく必要等もあるので、特に問題になるような大きな法案は、まず本会議において当該大臣説明を聴取し、一通り代表質問終つて後、委員会審議に入つてもらいたいという趣旨を述べて御了解を得ておつたのです。そこで、まず最初義務教育学校職員法案施行法説明を本日承りたい、こう存じております。なお、このほかに労働法、世にいわゆるスト禁止法、あるいは警察法、それから軍人恩給法、もう一つは独禁法の緩和、この五つくらいが、本国会の重要なる法案中の最も重要なものと私ども考えているので、これくらいはぜひ本会議でやりたい、こういう希望でございますから、御賛成を願いたいと思います。
  6. 福永健司

    福永委員長 ただいま椎熊君御発言の他の法案に関しては御意見を伺つておきまして、いずれそれが提案になりましたときに正式におきめをいただくといたしまして、すでに提案になりました、先ほど申し上げました二案につきましては、権能君御発言のごとく、本日本会議において関係大臣から提案理由説明等を聴取することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
  7. 福永健司

    福永委員長 それでは右二案は、本日の本会議において議案の趣旨説明等を聴取することにいたします。
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員 本日は説明を聴取するだけにとどめて、月曜日特に本会議を開いて、月曜日にこの質疑をしたい、こう考えております。
  9. 福永健司

    福永委員長 次回の本会議につきましては、いずれ後刻さらにお諮りすることにいたしまして、本日説明を聴取いたしまして、右につきましての質疑等は、次回の本会議においてこれを行うことに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 福永健司

    福永委員長 御異議がないようでございますから、さように決定いたします。     ―――――――――――――
  11. 福永健司

    福永委員長 次に、緊急質問取扱いについてお諮りいたします。緊急質問がただいまのところ七件出ております。中には同一趣旨とおぼしき質問も出ておりますが、これをいか取扱いますか。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員 この府中町における火薬工場爆発事件は、各党からそれぞれ出ておつて三件あります。しかし、内容はまつたく同一事件ですから、これは一本にまとめた方がいいと思います。幸いきようは、そうたくさん出ておりませんが、いずれも重要なる問題ですから、各党一件ずつお許しを願いたい。そこで社会党右派の方は、府中火薬工場爆発に関する緊急質問、この問題だけしか出ておりませんが、社会党左派は三つも出しておりますから、社会党右派は、一つとすれば府中火薬工場の問題をやつてもらう以外にないので、改進党、社会党左派府中の問題はこれを撤回して、社会党右派一本にする。その他はそれぞれの会派一つずつですから、それでよいと思います。それから大橋忠一君の問題は、水産委員会全会一致の問題でありまして、大橋君は水産委員会の小委員長でありますから、その資格をもつて水産委員会を代表して質問したいというのです。これは水産委員会においても関係当局出席を求めましたが、農林大臣は一向に出て参りませんし、事態は非常に重大な問題ですが、内容が鮮明しておりません。そこで本会議において特に質問したいというのでありますから、これは同友会の大橋君とせずに、水産委員会代表としての大橋君をお認め願つて、ぜひこれもやらしていただきたい。そうすると、各党みな一つずつになると思います。そこでわが党は竹山君の肥料価格値下げに関する緊急質問社会党左派長谷川君の、ひん発する米軍暴行事件に関する緊急質問、これをやつていただく。そうすると各党一つずつ当ることになりますので、そういうふうに希望いたします。
  13. 田中織之進

    田中(織)委員 今の問題ですが、結局各党一つということになれば、私の方は肥料問題の方は引込めて、長谷川君の緊急質問ということにいたしたいと思います。しかし肥料価格の問題は、実は先般院議をもつて値下げの問題についての決議が行われておるのでありますが、その具体的な方向というものは、まつたく院議を無視しておるので、おそらくこれは、野党はもちろんですが、やはり衆議院全体としても考えなければならぬ大きな問題であると思いますから、特に質問者竹山君が、その点について衆議院の権威のために大いにがんばつていただくように、足鹿君を引込めるについて希望を申し述べておきます。
  14. 福永健司

    福永委員長 ちよつと懇談いたします。     〔速記中止
  15. 福永健司

    福永委員長 懇談をとじます。  ただいま懇談中に御協議いただきましたところに基きまして、緊急質問肥料価格値下げに関する緊急質問竹山祐太郎君、それと府中火薬工場爆発に関する緊急質問中村高一君、それから、ひん発する米軍暴行事件に関する緊急質問長谷川保君、それから済州島沖における韓国官憲による日本漁民射殺事件に関する緊急質問大橋忠一君、右四件を本日緊急上程いたしまして、それぞれ十分内外程度において質問をやつていただく、そういうことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 福永健司

    福永委員長 さように決定いたします。     ―――――――――――――
  17. 福永健司

    福永委員長 次に、海外胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会から、委員派遣申請がございます。便宜、本委員会委員でありますと同時に、引揚げ委員会委員長であります佐藤君がおられますので御説明を伺いたいと思いますが、その前に事務総長から報告をいただいて、それから佐藤君の御説明を伺うことにいたします。
  18. 大池眞

    大池事務総長 御報告申し上げます。ただいま委員長から御報告のように、海外胞引揚特別委員長佐藤さんの方から、委員派遣申請が参つております。それは、中共地区からの引揚者受入れ援護状況調査のために、三月一日から三日間京都市、舞鶴市、この両方面に行きたい、そこで行かれる人は、委員長佐藤洋之助君、飯塚定輔君、中山マサ君、森下國雄君、平川篤雄君、受田新吉君、堤ツルヨ君、帆足計君、以上八君でございます。
  19. 佐藤洋之助

    佐藤(洋)委員 これは本年度内、三月末になるまでに約四千人引揚げて来るということでございます。船は、第一回が十五日に高砂丸、十九日に興安丸と、きわめて接近して参りますので、その受入態勢の現状をぜひ見たいということでございまして、ごく最少の範囲行つて来たいと思います。ただ問題は、一日、二日、三日は予算関係もありますので、期日は十日前後までならいいと思います。その範囲内でいいと思いますので、一応御了承願いたいと思います。
  20. 有田二郎

    有田(二)委員 人数が少し多過ぎはしませんか。
  21. 佐藤洋之助

    佐藤(洋)委員 それは理事諸君が六名、それに堤ツルヨ君と中山マサ君に、婦人の引揚げのいろいろこまかいことについて見てもらおうということで、お二人を入れたわけです。
  22. 福永健司

    福永委員長 ちよつと懇談にいたします。     〔速記中止
  23. 福永健司

    福永委員長 懇談をとじます。  海外胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会からの申請にかかります委員派遣承認の件につきましては、懇談中にお話をいただきましたことに基きまして、議長及び委員長に御一任をいただくことにいたしまして、それぞれの御発言趣旨を尊重いたしまして善処いたしたいと思います。右御了承をお願いいたします。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 福永健司

    福永委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  25. 福永健司

    福永委員長 次に、法務委員長から、衆議院規則改正についての申入れがございます。右に関して事務総長からまず御説明を願います。
  26. 大池眞

    大池事務総長 田嶋法務委員長から議長あて申入れがありました。その申入れ内容は、近く警察法改正法案提案される予定になつておりますが、今の規則のままでは、警察法のこの改正案は、地方行政委員会に付託されることに衆議院規則の九十二条ができ上つております。そこで、これが法務委員会の方に付託されるように、衆議院規則の九十三条に所要の改正をしてもらいたいという申入れでございます。こういう申入れのありましたことを御報告申し上げるとともに、ちようど国会法改正等の小委員会で毎火曜日研究されておりますから、この決定がありますれば、いずれは当然これに影響するところの規則の方の改正も行われることと思いますので、そういうものと一緒にこの問題を研究されるか、あるいは法務委員長要求通り、この点だけを至急そういうふうにするかということを御研究願つた上で取扱いをいたしたい、こう考えております。
  27. 椎熊三郎

    椎熊委員 法務委員長でも、現在の法規ではやれないということを、その文章から見て明白に知つておる。規則までかえて、他の委員会に当然かくべきものを自分委員会でやろうなどということは、どういう感覚から出ておるか了解に苦しむ。本質的にこの規則がかわつてから、それに従うというのならいいが、現行法を認めつつ、それまでかえて、無理に法案審議をしたいなどというのは少し行き過ぎだと思いますから、私は反対いたします。
  28. 土井直作

    土井委員 大体今椎熊君が言われておるように、現在国会法改正に対しての特別小委員があげられて、それぞれ審議の過程にあるわけでありますが、規則の上で決定されておるように、警察法改正の問題は当然地方行政委員会にかかるべきものである。それを特に規則改正して、法務委員会に持つて来ようというような事柄は、これはわれわれ非常に間違つた主張であると考えますので、こういう意味合いから、法務委員長申入れに対しては反対であるという意見を明確にしておきます。
  29. 森三樹二

    ○森(三)委員 そういうことを許して、各種の委員会から、当該法案については自分の方にまわせというような要求があつたら、てんやわんやになつてしまう。とてもやれるものじやない。ですから、私もその要求に対しては反対いたします。
  30. 菅家喜六

    菅家委員 椎熊君、土井君の意見賛成です。この申入れについては反対です。
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 この種の問題をどういう感覚で出して来たかわからぬが、委員長から法務委員長に、何という人か知らぬが、警告を与えておいてもらいたい。
  32. 大池眞

    大池事務総長 これは法務委員会決定したらしいのです。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員 そういうことがそもそも間違つておる。
  34. 田中織之進

    田中(織)委員 法務委員会決定したというのは間違いないのですか。
  35. 大池眞

    大池事務総長 これは間違いございません。委員会決定に基いてということでございます。
  36. 土井直作

    土井委員 この種の問題は、やはり将来いろいろ論議の的になると思う。だから国会法改正と関連いたしまして、将来疑義の生じないような改正の方法を考えることにして、今のところ現行法通りで問題を処理する、こういうように御決定願つておきたいと思います。
  37. 福永健司

    福永委員長 いろいろ御意がありましたが、本件につきましては、現在といたしましては現行法によつて処理をする、それから毎週火曜日開かれております国会法等改正に関する小委員会におきまして、この問題はほかの問題とともに検討いたしますが、現在の処理といたしましては、先ほど各位御発言のごとく、現行法によることにいたします。     ―――――――――――――
  38. 福永健司

    福永委員長 次に、本日の本会議議事の件について事務総長から一応御説明を願います。
  39. 大池眞

    大池事務総長 本日の本会議議事でございますが、日程に上つております海岸砂地の問題、輸出品取締りの問題は、両方とも全会一致の案でありまして、農林委員会理事青木正君が日程第一の報告をいたします。日程第二は、通産委員会理事高木吉之助君が報告されることになつております。そこで、ただいま御決定願いました緊急質問を一番最初にいつもお願いしておりますが、それでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 大池眞

    大池事務総長 それでは緊急質問の四件を最初にお願いいたしまして、それから日程一、二を済ましたところで、先ほど御決定になりました義務教育学校職員法並びに同法施行に伴う法律整理の二件は、質疑に入らないことでございますから、趣旨弁明だけを聞いて散会する、こういうことでどうでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 福永健司

    福永委員長 それでは本日の議事は、ただいま事務総長から報告をいたしました通りに取運ぶことにいたします。  次回の本会議は、先ほど椎熊君から、月曜日に本会議を開いて、先刻決定いたしました義務教育学校職員法案外一件の趣旨説明に伴い、これに関する質疑をするというお話であつたのでございますが、いかがいたしましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 福永健司

    福永委員長 それでは次回の本会議は、月曜日定刻から開会することにいたします。従つて運営委員会は月曜日の午前十一時に開く、そういうことに決定して御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 福永健司

    福永委員長 御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
  44. 田中織之進

    田中(織)委員 私、議長一つ要望事項があります。それは予算審議に関連して、われわれ昨日の事態から、議院運営委員会緊急開会委員長に正式に申し出た関係もありますので、一言議長要望しておきたいと思います。予算審議の問題は、先ほど来の与野党の間の話合いで、本日午後から軌道に乗るように話合いがついたということでございますので、私はその内容その他についてはこの際何も申し上げたくないのでありますが、この予算審議の問題については、われわれは一月二十三日の当委員会において内閣官房長官に対しても質疑行つて、すでにある意味からいえば注意を促しておいたような問題が、やはり原困となつておるようにわれわれは見ておるのであります。従いまして、たとえば予算案に対する関連の法案であるとか、あるいは関係法律案提出等の問題については、十分国会審議がスムースに行くような形において、政府においても、特に運営委員会等で指摘された問題については十分の準備を整えて提出するように、議長の方から政府に対して注意を喚起していただきたい。それから、そういうことに端を発したのでありますけれども、昨日の予算委員会等運営については、これは国会法の規定その他の問題について、相当私は問題のある点があると思う。従いまして、各委員長を統轄せられます議長においては、こういう問題についてもよく関係委員長を督励せられまして、いやしくも法規に背反するような疑いを持つような運営のないように、特に議長において善処していただきたい。以上の二点を要望しておきたいと思います。
  45. 大野伴睦

    大野議長 ただいまの御要望、まことにごもつともと存じます。実はここ三、四日来の予算委員会の問題は、私ども心ひそかに心配をいたしておりましたが、しかし、事は予算委員会で発生した問題であるから、何とか予算委員会において善処されることの一日も早からんことを実は念願いたしておりましたが、議長がただちに委員会あるいは委員長に対して警告を発するとかいうことは、もう少し成り行きを見た上でと、かように考えまして、今日までその成り行きを注視いたしておつたのであります。しかし、承るところによると、どうにか与野党各派におきましても話がスムースに進んで、いよいよ本格的の審議に入つていただくことができるようになつたということを聞いて、私も一安心いたしておりますが、今後も十分臨機応変の処置をとりたいと考えております。
  46. 福永健司

    福永委員長 本日の開会は何時にいたしますか。   (「三時」と呼ぶ者あり〕
  47. 福永健司

    福永委員長 それでは本日は三時から本会議を開きます。
  48. 中村英男

    中村英男君 従来私どもの方は、武知さんが委員でございましたが、現在私の方は委員がございませんから、今後議運に出席して、オブザーヴアーとして発言さしていただくようにお取扱い願いたいと思います。
  49. 福永健司

    福永委員長 善処いたしたいと思います。  本日はこれで散会いたします。     午後二時四十二分散会