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田中(織)
委員 懲罰動議の問題については、昨日、私の方の党内にそういう
意見が出たことは事実でありますけれども、別段
動議は提出いたしておりません。なお、
椎熊さんの御
見解は御
見解として承
つたので、その点は了解できないことはございませんが、私が
釈明という意味を申し上げたのは、取消すことをわれわれ昨日要求したのでありますから、
取消しにあた
つて、少くともこうした
国会の
権威に触れたような
発言を、
総理もまた
国会議員である立場においてやつたことについて陳謝の意を含めた
取消しをすべきである。ことに、今私が読み上げた文面の中には、いまだにやはり
帝国議会の
考え方がある。それは「
法律が伴い、
諸君の協賛によ
つてできる」と言
つておるが、われわれは、決して
政府が出す
法律なり、
予算というものを協賛しておるのではない。そういうところにも、やはり新しい憲法のもとにおける
国会の地位、
権威というものについての
総理の
認識が十分でないということが、たまたまここに露呈せられておるのであります。私は、こうした
機会に、そういう
態度を根本的に改めるという誠意ある
態度を表明することを要求したい。これがわが党の意向でございます。
椎熊さんの、
発言そのものを抹殺するという、
議会内における一種の強い制裁になるのだという御
意見は理解できます。また、きのう二度までも
取消しを言明しておるので、この問題についての
総理の一応の誠意は、われわれ認めるに
やぶさかではないのでありますけれども、この
内容を見ますと、今後の問題もありまするから、
総理の根本的な
認識を改めるということを、
総理みずから表明することが当然の義務である。これは、単にわが党の
質問者とかいうことではなくて、
国会議員全体に対する重大な侮辱である。
発言そのものから、そういうことになると思いますので、この際ぜひ他の
諸君の賛同を得て、日本の
議会政治のために、
総理の根本的な
考え方を直してもらう
機会にしていただきたい。