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1952-12-22 第15回国会 衆議院 議院運営委員会 第18号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年十二月二十二日(月曜日)     午後四時二十三分開議  出席委員    委員長 福永 健司君    理事 菅家 喜六君 理事 村上  勇君    理事 椎熊 三郎君 理事 田中織之進君       荒舩清十郎君    伊能繁次郎君       飯塚 定輔君    今村 忠助君       大野 市郎君    久野 忠治君       佐藤洋之助君    中田 政美君       羽田武嗣郎君    福井  勇君       松本 一郎君    森   清君       石田 一松君    小泉 純也君       佐藤 芳男君    山本 粂吉君       池田 禎治君    木下  郁君       松井 政吉君    吉川 兼光君       井手 以誠君    安平 鹿一君       渡辺 惣蔵君  委員外出席者         議     長 大野 伴睦君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 岡田 春夫君         事 務 総 長 大池  眞君         衆議院参事         (事務次長)  西沢哲四郎君     ――――――――――――― 十二月二十二日  委員高木松吉君、坪川信三君、内藤隆君及び土  井直作君辞任につき、その補欠として伊能繁次  郎君、福井勇君、松本一郎君及び木下郁君が議  長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  会期に関する件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 福永健司

    福永委員長 ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  まず、会期に関しまして議長から諮問がありますから、これについて御協議を願います。会期につきましての各派の御意思表明願つてから、御協議をお願いいたしますが、先刻本院の参員長会議を開きまして、議長諮問会期の件を協議いたしました結果、委員長会議といたしましては、会期につきましては、議院運営委員会に一任するとの答申がなされました。これをもお含みの上、御協議願いたいと存じます。  それでは、順次各派の御意見を御表明いただきたいと思います。自由党はいかがですか。
  3. 菅家喜六

    菅家委員 会期の点ですが、自由党は、三月三十一日までこれを延期いたしたい。今回の特別国会は、御承知のごとく、平年であれば通常国会があるべきで、これにかわるべき性質を多分に持つておると思う。参議院審議状況をも勘案して、三月三十一日まで会期延長したい、こういうことであります。
  4. 福永健司

    福永委員長 改進党はいかがですか。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 驚くべき自由党発言であります。今回の会期は、十月二十四日召集されて、当委員会会期を決定したのであるが、その際は、自由党会期を十五日にしたい。ぼくらは、当時の政治情勢を勘案して、議決を経なければならない重大なる案件が山積しておるのであるから、それではいかぬというので、六十日ないし七十日の会期を要求いたしました。結局において六十日に決定いたしましたが、組閣以後における補正予算等準備都合で休ましてもらいたいということであつた。その他立太子の儀式等もありましたので、われわれは、最終日から逆算し三二十日を実質審議に充つべしとの主張をいたしました。よつて自由党としては非常に遺憾であつたでしようが、多数の意見がそうであつたものですから、最後は円満に六十日の会期というものを決定した。そうして再開が十一月の二十四日であります。十二月の二十三日までで実質審議期間が三十日になる。ところが、会期召集日から勘定して六十日ですから、二十二日をもつて終る。それではわれわれの主張した実質審議三十日に満たないのはたいへん遺憾でありますが、その間勉強して、重大なる法案審議しております。私ども実質審議主張した手前、一両日の会期延長については、むろん参議院審議状況等にも思いをいたしまして反対する理由はないのであります。予算その他重大な案件があるのですから、その程度はしかたがないと、今朝来理事会等でも意思表示をしておきました。少くとも参議院審議に圧力を加えないためには、今週一ぱい、二十七日まで五日間の会期延長くらいが適当ではないか、野党三派はことごとくこれに同調したのであります。しかるに、突如として来年三月三十一日までの会期延長ということは何事でありましようか。憲法上の規定通り特別国会選挙後に行うところの特殊の国会であります。それは選挙後の態勢を整え、内閣をつくらしめ、議長選挙し、その他議会の構成内閣構成を完備せしめ、同時に政治上やむを得ざるもののみを審議して特別国会は終るべきものであると考える。今回は非常に重大な問題、しかも緊急を要する問題が山積しておつたので、私ども特別国会であるとは言いながら、六十日の会期を要求した。しかも予算案はすでに本院を通過し、参議院においては、もはや最後の段階に参つております。明日といえども、真に協力してこれをやるならば、参議院でも予算案は通過するであろう、こういう情勢にある。その他関連した法案もありますけれども、どうしてもやろうと思えば、これはできないことはない。この際通常国会にかわるべき特別国会のあろうはずはないのですから、特別国会はこれで終つておいて、通常国会にかわるべき臨時国会を早期に召集すべし。そういうことが私ども主張ですから、断固これに反対でございます。  なお今朝来新聞等に伝えられる記事等は、私をして言わしめれば、非常に誤解があります。そういうことが内在しておるなら、なおさら私は反対する。選挙違反等の問題があつて国会召集中、議員取調べを受けることができないというような状況によつてこれを延ばそうというならば、断固反対です。しかも年末年始は当然休むのですから、検事局その他において取調べを必要とするなら、任意出頭の形式ででもできることであつて、これらは新聞記者の感覚の違いであり、こんなことで国会会期延長しては相ならぬことば当然のことであります。あるいはまた、議員滞在費一日千円その他によつて、三月三十一日まで会期延長をしておけば、自然休会になるといえども滞在費は受けられるというような卑しい根性で会期延長するという新聞記事は、これも低劣きわまるものであつて、われわれがもし今期国会打切つてさらに国会召集するならば、帰りの旅費と、新たに召集に応ずるための旅費を合算いたしましても、ほぼ休会中の滞在費に匹敵するものであります。議員が一日千円の金がほしさに会期延長するということは、国会の名誉を傷つけるもはなはだしい。しかしながら、とにかく世間にそういう誤解があるのは、説明すればわかることであつても、わからぬ人もある。そういう誤解の中にあつて会期の驚くべ豊最大延長をし、かつて憲法下先例のない三月三十一日まで会期の無謀な延長をするがごときことは、私のとらざるところであり、断固としてこれに反対いたします。
  6. 福永健司

    福永委員長 社会党右派はいかがですか。
  7. 松井政吉

    松井委員 大体わが党も、ただいま椎熊さんの言われた理由とほぼ同じ理由で、自由党の三月三十一日までの会期延長には反対であります。大体今開かれておるのは、御承知通り選挙後の特別国会でありまして、特別国会の意義からいいますと、特別国会で行わなければならないことが済めば、国会を終了するのが当然です。今特別国会での大体の目的は、補正予算審議である。今度は、われわれの考えておる新しい臨時国会では、昭和二十八年度の予算が中心となつて施政方針とか、それに対する各派の質疑、これに伴うもろもろの法律案審議される、こういうのが憲法上の国会運営の建前でなければならない。そういうりくつから考えますと、特別国会を三月三十一日まで延長しようという考え方は、憲法上の立場からも、国会運営立場からも、いずれから考えても暴挙と言わなければなりません。さらにわれわれがもう一つ考えなければならないのは、ただいま椎熊君も言われましたけれども、とにかく三月三十一日までの会期延長については、くだらない誤解であつても、世間にはいろいろ誤解が生じておる。誤解が生じておるときに、その誤解を裏づけるような行為を国会がとるべきでない。従つて、われわれが三月三十一日まで会期延長するということになると、その誤解がほんとうのような形で国民の中に散らばる。こういうこともわれわれは真剣に考えなければなりません。従つてわが党は、三月三十一日まで会期延長することに反対であります。  本国会で残つておるものは、参議院都合で延ばす必要があるかないかという一点だけが残つておる。従つて参議院審議とにらみ合せて、特別国会で必要欠くべからざるものを上げなければならないとするならば、一日の延長、二日の延長等は従来やつて来たことなんです。あるいは各派話合いの上で、やるべき法律案審議、やるべき事柄だけはやろうじやないかということで妥協して来た線なんです。その点においては考える必要があつても、三月三十一日というようなことについては、断じて承服ができない。反対でございます。
  8. 福永健司

    福永委員長 社会党左派はいかがですか。
  9. 安平鹿一

    安平委員 大体改進党並びに社会党右派から反対理由説明がありましたが、わが党といたしましても、同様の理由で三月三十一日まで延長する案には反対であります。予算委員会等において附帯条件が通過いたしましたが、もしこの附帯条件を具現化するために、第二補正予算をこの期間に編成がえして出すということならば、われわれも三月三十一日までの延長を承服することができるかもしれませんけれども、それ以外の理由で三月三十一日まで延長するという自由党主張内容については、はなはだ疑問を持つのであります。前の両党の反対理由にあつたように、特別国会は、すなわち特別国会であります。緊急やむを得ざるものを特別に審議し、通過させるのが目的であります。私どもは、緊急と思われる補正予算その他については、もうすでに参議院を通過し得る一歩手前にあると思いますので、一日か二日の延長ならばこれを承認するにやぶさかではございません。従つて、三月三十一日まで延長するという不当な延長に対しましては、反対です。特に国民からいろいろな面において疑惑の目を向けられておる今日、二日ないし三日の延長打切つて、先ほど松井君が言われたように、あらためて臨時国会召集すべきだ、こういうように考えておりますがゆえに、自由党の提案する三月三十一日案には、わが党は反対いたします。
  10. 福永健司

    福永委員長 ただいまの案では、結局意見がまとまつておりませんので採決しなければならないと思いますが、岡田君の方は採決権がないのでございますけれども、特にお許しいたしますから、ごく簡単に御意見をお願いいたします。
  11. 岡田春夫

    岡田春夫君 自由党の、三月三十一日まで延長するという、こういう暴挙には絶対反対です。野党三派の案に全面的に賛成いたします。
  12. 福永健司

    福永委員長 ただいま各派の御意思表明があつたのでございますが、とうてい一致するような模様はございません。よつて採決をいたします。いろいろの説がございましたが、最も長く延ばすという説から採決をいたします。  会期は、十二月二十三日から明年三月三十一日まで、九十九日間これを延長すべきものとして議長に答申するに賛成諸君挙手を求めます。     〔賛成者挙手
  13. 福永健司

    福永委員長 挙手十四名。念のために、反対諸君挙手を求めます。     〔反対者挙手
  14. 福永健司

    福永委員長 挙手十二名であります。よつて会期は、十二月二十三日から明年三月三十一日まで九十九日間、これを延長すべきものと答申することに決定いたしました。(拍手)     ―――――――――――――
  15. 福永健司

    福永委員長 次は、本日の本会議議事に関する件ですが、ちよつと懇談に移します。速記をやめてください。     〔速記中止
  16. 福永健司

    福永委員長 それでは懇談をとじます。  本日の議事につきまして、ただいま懇談をいただいたのでございますが、必ずしも各位の御意見が一致してないようでございます。そこで、やむを得ず採決いたします。  人事委員会から上りました一般職職員給与に関する法律の一部を改正する法律案及び特別職職員給与に関する法律の一部を改正する法律案、この両案は非常に急いでおりますし、問題でありますので、本日上程するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 福永健司

    福永委員長 全員御異議がないようでございますから、これは本日上程することに決しました。  もう一つは、外務委員会から上りました日本国アメリカ合衆国との間の船舶貸借協定締結について承認を求めるの件、これも急を要するものですから上程をいたしたいという意見と、それに及ばずという意見とあるのでございますが、採決をいたします。  これを本日上程するに賛成諸君挙手を求めます。     〔賛成者挙手
  18. 福永健司

    福永委員長 念のために、反対諸君挙手を願います。     〔反対者挙手
  19. 福永健司

    福永委員長 賛成諸君挙手多数であります。よつて本日上程するに決しました。  そこで、残余の案件につきましては、明日以後の本会議にこれを上程することにいたしまして、本日は、今きまりました三件を上程することに決定いたします。  なお、会期の件につきましての討論は、先刻野党を代表して一名討論をするという旨のお話合いがあつたのでございますが、どなたがおやりになりますか。
  20. 椎熊三郎

    椎熊委員 私がやります。
  21. 福永健司

    福永委員長 椎熊君が反対討論をやられるそうですが、賛成討論はやりますか。――今のところ賛成討論の申入れがないようでございます。  なお、給与関係の問題についての討論者はいかがでありますか。
  22. 大池眞

    大池事務総長 ちよつと申し上げます。ぺース・アップの方は修正案が出ますか。
  23. 池田禎治

    池田(禎)委員 出します。
  24. 大池眞

    大池事務総長 そうすると、委員長報告のあと、修正案趣旨弁明はどなたがなさいますか。
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはちよつとおかしい。修正案趣旨弁明をするならば、修正案が配付されてなければならないのに、いまだに配付されておりません。その上事務当局に聞いたら、本日間に合わないという。それでは修正案審議することができない。これは淺沼君の説で、ちよつと波瀾を起した問題です。
  26. 池田禎治

    池田(禎)委員 本日議事課に参りまして、この点について問い合せましたところ、十一時に私が申出いたしましたときには、これは間に合うということでありますから、ただちに所要の手続をおとり願います。
  27. 西沢哲四郎

    西沢参事 まだその案をお持ちいただいておりませんから、印刷は間に合いません。修正案ちようだいしておりません。
  28. 田中織之進

    田中(織)委員 椎熊君が言われる通り、従来もあつたことでありますが、ここで了承すれば、修正案説明でかえることもできるわけですし、本日この点についての印刷の時間等の関係は、あらかじめ事務当局とも打合せたわけでございますので、ここで了承すれば、修正案説明をもつて修正案の配付にかえることに願いたいと思いますが……。
  29. 福永健司

    福永委員長 ちよつと懇談に移します。速記をやめてください。     〔速記中止
  30. 福永健司

    福永委員長 それでは懇談をとじます。  一般職職員給与に関する法律の一部を改正する法律案外一件の討論につきましては、それぞれ各党態度決定になお若干の時間を要する見込みであります。従つてこれをあとまわしにいたしましてもう一つ、本日上程をいたしまする日本国アメリカ合衆国との間の船舶貸借協定締結について承認を求めるの件の討論について、各派よりお申出を願います。
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は賛成討論で、安東義良君。
  32. 田中織之進

    田中(織)委員 私の方は田中稔男君。
  33. 大池眞

    大池事務総長 社会党右派の方は中村高一君、左派の方は田中稔男君。賛成討論自由党大橋武夫君、それと、ただいまの改進党の安東義良君。賛否二名ずつになります。なお労農党から黒田寿男君の討論申出があります。
  34. 福永健司

    福永委員長 そこで自由党、改進党、社会党右派及び左派、この四人は議論がないことでありますが、黒田君の討論を許しますかどうかこれをお諮りいたします。
  35. 岡田春夫

    岡田春夫君 私のところの問題になるのですが、ごく簡単にやりますから、ひとつぜひ許してもらいたいと思います。
  36. 田中織之進

    田中(織)委員 労農党発言がいつも問題になるわけですけれども委員会等に全然委員の出ていないものもあるが、たまたま外務委員会には黒田君が委員に出ておるのです。そこで黒田君に、時間は短かくてもけつこうだという岡田君の発言もありますから、これを許してやつていただきたいと思います。
  37. 渡辺惣蔵

    渡辺(惣)委員 この前の館君の意見は、議運の根本的な問題に触れておりますが、今の岡田君の意見及び田中君の意見では、黒田君が外務委員会に出ておるからということですから、この点をこの際考慮して、労農党討論発言を許されてしかるべきだと思います。
  38. 椎熊三郎

    椎熊委員 労農党は、発言を通告して、それが拒否されると態度を豹変する政党だ。われわれは本案には賛成なので、あなた方の発言をあえて拒否上ます。そうして賛成していただきます。(笑声)
  39. 福永健司

    福永委員長 各党態度を伺います。自由党はいかがですか。
  40. 菅家喜六

    菅家委員 自由党も、これは反対であります。時間もありませんから……。
  41. 松井政吉

    松井委員 私は、今日はやらすべきだということを承認します。
  42. 岡田春夫

    岡田春夫君 今の椎熊君の御発言は、きわめて不謹慎な発言だと思います。取消していただきたい。
  43. 田中織之進

    田中(織)委員 この前の予算案のときの労農党態度については、われわれも前今申し上げた通り、遺憾だと思います。これは別として、最初の議院運営委員会では、館君が、椎熊君が言つたような意味のことを言つて、その後の委員会においては、従来の予算等の例の場合にもどつてもらいたいということで、私も希望を申し上げたが、その意味で、たまたま黒田君が外務委員会に出ておる関係もありますので、これは認めてやつていただきたい。
  44. 福永健司

    福永委員長 田中君、岡田君のせつかくの御発言でありますから、これをお聞きになりますか、どうですか。
  45. 菅家喜六

    菅家委員 聞きません。ルールはこわしません。
  46. 福永健司

    福永委員長 それでは遺憾ながら、採決をするまでもなく、先ほどからの経過ですと賛成なさる方が少いので……。(「はつきり採決してください」と呼ぶ者あり)――それでは黒田君に討論を許すことに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  47. 福永健司

    福永委員長 念のために、許さないという説に賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  48. 福永健司

    福永委員長 許さないことに賛成諸君挙手が多数であります。よつて黒田君の発言は、本日は認めないことに決定いたします。
  49. 池田禎治

    池田(禎)委員 ただいまわれわれの方で話をいたしました結果、先ほど審議していただきました一般職職員給与に関する法律の一部を改正する法律案外一件については、われわれの方にも手違いがありましたので、議案が間に合わないということを勘案いたしまして、これから相談しますと、また時間もかかることでありますので、本日の場合は修正案を出しません。ただ、修正案の提出の理由を述べつつ討論をいたしたいと思います。それをお許しを願いたい。本日の場合は修正案は出さない、こういうことでいたしたいと思います。
  50. 田中織之進

    田中(織)委員 今池田君が述べられた点に、私の党も今日のところ異議はございませんが、私ども国会事務当局にお願いいたしたいことは、この前の修正の問題もありますが、委員会修正案が提出されまして採決等が行われた場合には、やはり事務当局の方でも、本会議修正案を出すかどうかということを事務的に取扱つていただきたい。少くともこの修正案には、野党三派はまとまらないといたしましても、私の方では出したいという意味で、事務的に一応連絡した関係もあります。本日のように、印刷が間に合わないという事情も起るので、できるならば、事務当局においても委員部議事部の方と連絡をとつて行けば準備もでき得ると思いますので、そういう点のお取扱いを、冷後事務当局にお願いしておきたいと思います。
  51. 福永健司

    福永委員長 田中君の御発言の点は事務当局に私の方からもよく伝えておきます。  そこで、先刻あとまわしにいたしました両案件についての討論でございますが、すでに社会党右派及び左派からも申出があります。改進党、自由党はいかがでありますか。
  52. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党は竹山君です。
  53. 菅家喜六

  54. 福永健司

    福永委員長 自由党保留であります。社会党左派森三樹二君、右は受田新吉君。――討論時間はいかがですか。田中(織)委員 討論については、そう長くならないと思いますし、今言うように、修正意見を織りまぜる関係から、これまでのように十分といわずに、本日は十五分程度にしていただきたい。修正案を出すよりも短縮されるわけですから、大体その程度に……。
  55. 池田禎治

    池田(禎)委員 今田中君からも言われたのですが、われわれの方でも修正案を出す用意をしておつた。それを出さないのですから、十五分程度で……。
  56. 福永健司

    福永委員長 それではいかがでございますか。十分くらいが原則でございますが、右申し上げた趣旨もございますので、なるべく十五分を越えないというところでお願いしたいと思います。  なお、船舶協定の方は十分以内ですね。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  57. 井手以誠

    井手委員 それから船舶協定採決はどうですか。
  58. 福永健司

    福永委員長 起立でいかがでしようか。
  59. 井手以誠

    井手委員 これはぜひ記名投票にお願いしたい。
  60. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党は起立採決を要求いたします。党内事情等もありますから……。
  61. 福永健司

    福永委員長 それでは、なおその点は、そちらでお話合いをいただきたいと思います。     ―――――――――――――
  62. 福永健司

    福永委員長 なおお諮りいたすことがあります。辻政信君から、過般の本会議発言に関しまして、武知委員が当委員会において発言いたしました内容について、本人意思でないものがあるということで、これに関して発言を求められておりますが、委員外発言としてこれを許可すべきかどうかをお諮りいたします。本日の諸般の情勢等にもかんがみて、各位の御意見を伺います。
  63. 村上勇

    村上委員 自由党としましては、辻君からのせつかく申出ですが、正式に行われた委員会に対して、本人から事実の相違があるからという理由で取消しを求められる場合は、これを許すことはやぶさかでないと思いますが、他の議員から一々これに釈明等をすることは、議事の進行上おもしろくないので、すでに決定したことですから、許すべきでないという議論であります。
  64. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党は、すでに解決した問題ですし、これをまたむし返すことはおもしろくないと思いますから、反対です。
  65. 松井政吉

    松井委員 委員外発言といえども、何もかも許さぬということではなくて、われわれは民主的な扱いの立場から、委員外発言等を許すことはさしつかえないと思います。しかしこの問題については、とにかく倶楽部代表者から発言があつて、正式に議運で一ぺんきまつたことですし、本人意思と食い違つたことを、議運としてどうするかということもあると思いますから、今日のところは、われわれは発言していただかない方がいいのではないかと考えます。
  66. 田中織之進

    田中(織)委員 原則として、委員外発言といえども当該委員会において当然やらなければならない問題については認めるということにいたしたいと思いますが、この点につきましては、ただいま松井君が述べられた通り、少なくともわれわれといたしましては、本委員会において武知君の発言を了として、これは解決した問題であります。しかし、そのときの辻君は当人でありますから、その意味で一身上の弁明ということであれば、私は当日出て、本人意思表明せらるべきであつたと思います。それが延びておる今日、発言を認めてもらいたいという申出をされましても、すでに前会、本委員会としては、武知君の発言倶楽部代表の言として了として解決した問題であります。なお、本日は当の武知君も出ておりません。この点について、本日辻君が、武知委員の出席しておらない本委員会において発言することは、一応委員会において解決した問題をむし返すことになるので、その意味において、本日発言をすることは控えていただきたいと思います。
  67. 福永健司

    福永委員長 以上の通りそれぞれ御発言がございましたので、ちようど辻君は傍聴しておられるのでありますが、なお私から各位の御意見をお伝えいたしまして御了解を得ると申しますか、どうしても発言をなさりたい場合は、その会派で意見を調整されまして、本委員会委員たる武知君より御発言を願うことにいたし、辻政信君に発言を許さないことにいたします。     ―――――――――――――
  68. 大池眞

    大池事務総長 先ほどの採決の方法でお願いいたしたいのですが、一般職給与その他の問題は、地域給の部分と、それ以外のベース・アップの部分と二つございます。地域給の分は各派一致のことと聞いておりますので、採決は地域給の部分と、その他の部分と二つにわけて起立採決をお願いする、こういうことでよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 福永健司

    福永委員長 なお、先刻船舶貸借協定についての採決について御意見が出ておりましたが、野党各派で御相談の結果、起立採決ということになつたようでございます。従つて本日の採決は、全部起立採決でお願いいたします。  本日の本会議は五時四十分でよろしゆうございますね。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  70. 福永健司

    福永委員長 それでは、これをもつて本日の議院運営委員会は散会いたします。     午後五時十三分散会