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土井委員 大体ほかに
議事がなければ、私の方から念のために申し上げておきたいと思いますことは、実は二十六日ですか、二十四日ですかの本
委員会において、
総理大臣または
国務大臣等が
国会を欠席されるような場合においては、前もつてその
用件等をここで話をしていただいて、
議運で大体
了解がつきます場合においてのみこれを認めようという
申合せ事項があ
つたわけでございます。ところが、その
申合せ事項があ
つたにかかわらず、二十六日に―御存じの通り、すでに二十六、二十七日に
施政方針演説に対する
質疑が行われることは、
政府としても
万々承知であ
つたはずである。しかるにわが党の
加藤君が
質疑をしておりまする途中におきまして、
総理大臣が午後四時
ちよつと過ぎから退席しなければならないから
了解をしてくれという
お話があ
つたわけであります。これは
渉外関係で、
外国使臣との会見であるという御説でありまするが、すでに二十六、二十七日というものは、
既定の事実として
政府当局も
十分知つており、また
議運で申し合せた
事項は、
官房長官も
十分承知であるはずである。しかるにかかわらず
総理が退場するというようなことは、私はやはり
議会軽視の尤たるものじやないかと思う。
国会を軽視するという事柄が、ひいては
池田氏個人の徳の足らざるところからも来るでありましようけれども、この間のような問題が起きて来る。やはり
議会を尊重するという態度が欠けてはいけないのではないかと私は思うわけであります。
従つてこの際、これを再確認していただきまして、今後不意に、大使と会うんだから、
渉外関係だからといつて、
総理が欠席するようなことのないようにしてもらいたい。あのときにも全部やる
予定であ
つたにかかわらず、
加藤君の
質疑だけで終らざるを得ないことに
なつたわけでありますが、これは運営上から行きましても、私ははなはだ遺憾だと思うので、この点については、
委員長から特に
政府に対しまして厳重に申入れをしていただきたい。不意に本
会議が開かれるように
なつて、前々
約束があ
つたのだからというのならば、これは別でありますが、すでに本
会議が開かれることになり、しかも大事な
施政方針演説に対する
質疑が行われることは
既定の事実である。突発的な本
会議でも何でもないのですから、こういう点を十分お含みおき願いまして、
委員長から、
政府に対して格段の警告を発しておいていただく必要があると思う。この点を申し上げておきます。