○
相馬助治君 私は
衆議院でもう通
つて来たものにそういうような問題は解消していると思うのですが、今はしなくも岩間
委員の
質問に応じた
発議者の代表者の
答弁は、これは恐らく私は間違いであろうど思う。そこで私は念のために、今の
答弁は随筆風な感想として述べたのでしたら問題は又別ですが、いわゆる
船会社等から寄附してもらうのだという問題ですね。一体今の四億円を見込んだ、而も四カ年に亘る
財政措置というものは、この性質からいたしまして、これは
一般当初
予算を以て盛り得ないことはよくおわかりだと思うのです。で甚だ僣越なことを言うのですけれ
ども、今の地方
財政の
規模から眺めて見て、一体
神戸市というものはどういう
状態にあるか、これはあなたは選挙区が違うので私はそこまで突込んで聞くことはどうかと思うのですが、今聞く人がありませんから、私はあえて次のことをお尋ねします。
従つてここで確言できない場合には次の機会に御
答弁願
つてもよろしいですが、
神戸市は今日特市運動をや
つております。何のために特市運動が他の六大都市に比較して
神戸市が最も盛んであるかというと、これは税金その他の
規模において
神戸市というものは特別な性格を持
つておる。即ちああいう大きな港を持
つておる町というものは、港そのものは
国家的
規模においてなされる仕事なのであります。それを市が背負
つておる。支出の面においては非常にあれは
財政負担と相成
つておる。収入の面においては御
承知のように船は荷を積んでほかへ行
つてしまうからして、固定資産の
材料にもならないし、実に困
つている。そういう
状態を我々は知
つておるわけであります。従いまして四億の金を出すということになりますれば、市会が決議をしたと言いまするけれ
ども、当然これは大蔵省に向
つて資金運用部を転用するところの起債の下相談がなくちやならないはずです。今の地方
財政法からいたしますると、起債をする場合には三つの難関を持
つていることはあなたも御
承知の
通りであります。第一は、知事が査定を与えるということなのであります。知事が査定を与える場合にも、一府県に割当てられたるところの起債の総枠というものはさま
つているわけであります。知事が陳情書にも判をついておるようでありまするから、大体この話はついているかも知れない。次は大蔵省が起債に対して
承知するかしないかの問題なのであります。
従つて市会が決議をした場合に大蔵
当局、特に資金運用部と如何なる話ができているかということを聞かない限りにおいては我々は絶対に本
法案に対して最終的な
財政の
見通しを立てることが不可能であるということは、
発議者は御
承知の
通りであると思うのです。
従つて一時に金を出す場合には今の
財政法によ
つて富くじ制度があります。ところが四ヵ
年間に亘るものは毎年富くじを四カ年連続して出せないことは、これは
財政法上禁止されておることはあなたの御
承知の
通りと思うのであります。とても
船会社から寄附をもらうというような、そんな呑気なことでは、これはもうあとに行
つては岩間君の
杞憂が
杞憂でなくなることは、これは余りにもはつきりした問題であります。そこで私は
文部省としては、稻田
局長が重大な失言をするなと思
つて聞いておりましたが、賢明な稲田
局長は失言をされなか
つた。即ち関知せざるところである、その
通りなんであります。今の
財政法から言うとその
通りなんであります。これは逃げたというけれ
ども、少くとも文部官僚の
答弁としてはあれで満点なんです。そういたしますると私
どもとしては地財委を喚んで来なくちやならない。一体地財委はこういう契約を
神戸市がや
つておる。兵庫県知事がこういう公約をや
つておる、その公約に基いて立法府にある我々はこういう
法案を今作ろうとしておる。果してこういう
法律案を作
つたときにそういう起債をなす場合に、地財委はこれに対して承認するのかしないのか、この問題が実は大蔵省を叩くよりももつと緊要なのであります。而も本法成立に当
つては肝腎な問題として現われて来る。私はかかる問題はすでにもう
衆議院において相談が済んでいると思
つた。ところがあなたは随筆風に
船会社の寄附だなんというような、そんな
答弁をするところを見ると、残念ながら
衆議院ではこれは議論されていないということがはつきり私に了解されたのであります。
従つてされているならば、如何なるふうにこの問題が議論されたかを承わりたいのが第一点、これはされておりませんよ。併しまあされていたとしたら悪いからどういうふうにされたかを第一点。
それから第二点は、
神戸市会が議決をした場合に、県庁その他との
話合いにおいては県議会がこれに対して了解しておる事項があると思うのです。それらの問題で起債の問題がどういうふうに片付いておるか、私は当初、最初の一年の
予算は何かの特別の
費用を転用することによ
つて可能であると思うのです、
財政法的に……、併し四ヵ
年間に亘る四億の金をどうこうするということは、今の
神戸の
財政規模を以てしては実に重大な問題で、この面において国の力を借りなければこの問題は解決しないことは、これは明らかでございます。
従つて御
答弁次第によ
つては私は早急に地財委の
委員長を呼ばなくちやならないのでございますが、
一つ先ず
船会社云々ということをもう一回おつしや
つて確言するか、或いは取消されるか、それから私が
質問したことに対して逐次
一つ大阪府選出のあなたに対しては恐縮ですが、聞く相手がないのですから私は聞かざるを得ないのです。
一つお願いいたします。