○
相馬助治君 別表第一に示された
大学に置かれる
職員定員の問題に関して二点
局長に伺います。ここに数字が上
つておりまするが、この学校別の定員というものは、生徒及び
講座数等からいたしまして当然
大学としてあるべき姿、即ち
理想の姿というものを
考えて、勿論財政的には制限がありまするが、そういうものを
考えて定員を配置したのですか、それとも現在の設備その他の現実にある姿を基準といたしまして、この定員を配置したのでございますか、この点を伺いたいのが一点です。それから次の問題は、この総数におきまして、
昭和二十六年度定員より減と相成
つておりますが、このトータルは
最初きめられて、そうして各学校に人数を振分ける、振分けるという
言葉はおかしいが、実際上の問題として振分けたような形でこの定員がきま
つたものですか。それとも先ほど第一点として
質問したような
意味から、各学校が要求する定員或いは当然あるべき定員、又財政的な方面の顧慮をしておかれる定員というような、現実に
大学の事情によ
つて定員を積み上げてこの数字が生まれたのですか、これを
一つ第二点としてお聞きします。それから第三点としては、この定員を決定するに当りましては、
大学自身の
意見というものも当然参照されたと存じますが。その辺については
大学の意思というものを
文部省はどういうふうな方法で、如何なる程度に反映して民主的な定員の配置というものを考究されたか、その辺のところを自慢話で結構ですから、苦心談なり、お聞かせ願いたいと存じます。それが
一つの
質問です。第二の
質問は、これに絡んでおりますが、この
大学が今日財政的に援助しなく
ちやならない場合においても、それぞれの事情があるのですから、即ち戰災にも遭わない、或いは又進駐軍等の
関係その他においても何ら損傷も受けていないとい
つたような昔のままの設備、それを今日まで持ち来た
つておりまする学校もございます。又そのありまする地方自治体が非常に裕福であり、且つ知事等が
教育に熱意があ
つて、逸早く宝くじ等を以て設備の充実をしたというような学校、こういう恵まれた学校もあるかと思えば、一方では戰災によ
つて大部分或いは一部分でも燒失した学校がある、こういう事情があると思うのです。それからもう
一つはみずからの過失によりまして、それは漏電であるとか、不可抗力の原因もありますけれども、結局いたしまして、みずからの過失によりましてその後燒失を見た学校、こういうふうに三つに大体区別されると思うのです。従いまして、これらの問題に関しまして文部当局といたしましては、何かこれに対する財政援助の基本的な方式のようなものがあるならば、この際承わ
つておきたいと思うのでございます。なおかかる
質問を発しておりまする私が、必要性を一言
答弁して頂くのに便宜のように申上げますと、私は自分が
関係いたしておりまする宇都宮
大学が先般不幸にいたしまして燒失いたしました。あの学校は一昨年
農学部のその心臓部が燃えたのです。今般は学藝
大学の心臓部が燃えたのでございます。昨年度栃木県のあらゆる機関を動員いたしまして、宝くじによりまして、やつと設備を
終つたところをこのたび燃やしてしま
つたというようなわけでございまして、事実といたしまして、これは戰災復旧学校等に比べて見まする場合に、当然栃木県自身が国のお力等を待たずにやるべき筋のものであるとは存じますけれども、御案内のように栃木県は極めて財政的に窮乏を告げておるのでありまして、今日いろいろな点で
文部省に御迷惑を願
つておるようなわけなんでありまして、これらの問題に関しまして、基本的な
一つ対策の
考え方等をお聞かせ願
つておくのがよろしいかと存じまして、この
法案の一部改正に直接
関係はないようでありますけれども、やはり間接的には定員、設備その他の
関係がございますので、
関連いたしまして
質問して御
答弁を期待するものでございます。