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三浦辰雄君 この数字は極めて固まらない数字で、
土地を無駄なく使うという観点から、行き過ぎたものは改めて行くのだという、非常な今までの役所の
関係から言えば、思い切
つた制度に出て、同
法律の中で、裏のほうでは誠に行き過ぎたから、その誤
つて措置した分については、元の所有者に
原則として元の
値段で返すというのをきめた、そういうような良心的な線で行けば、十分この法などを活かして行くことだとは思うのですけれども、併し上の人はそういうような気持にな
つても、役人の下のほうはなかなかそうは行かないのです。曽
つて開墾の割当面積の取得については、今まで問題の絶えたことはございません。それは事務費等を各府県に分けて行く場合に、ただ一応の目標であるとい
つて、その面積当りの事務費を分けますというと、その部長なり課長やだんだん下のほうにな
つた人はこれは割当てなんだと、これは何が何でもこの割当てをやらないとどうも我々の面目にも
関係するのだからとい
つて非常に強行される。我々は地方から割当てという言葉を今度は逆に
輸入して本省の有力な幹部に聞くというと、いや、とんでもない、あれは割当てじやないのだと、あれは単なる目標ですよと、こう
言つておる。そうして御
承知でございましようが、昭和二十三年の暮にな
つて、当時GHQがございましたが、そこで余り見るに見かねた行き過ぎを何としても直さなければいけないということでNRSの
農業部と林業部がまあ盛んにや
つておる、その際にこの割当問題が出て、そして今までの目標にかかわらず適切な適地だけを選ぶと言おうとしたその
文句についても、随分今までの
関係があるからとい
つてまあ問題が出たようなもので、なかなかお役人さんは
自分の責任を重んずると言うと大変よろしいのでありますが、或る
意味におきましては
自分並びに先輩のその職にあ
つた者の非を隠す、非を蔽うというようなこと乃至は仕事というものを極めて熱心に、その取扱いする仕事の分量が少くなるということは誠に残念とい
つたような感覚で、なかなか行かない。この八十条をお出しにな
つて非常な何と申しますか、賢明な措置に対しては非常に敬意を払うのでありますが、
一般としてそういうような過去の実績等から見て、
政府はこれを出すけれども、而も見たところ四万や五万の
程度ではない。ところが
政府は二年間のうちにこの五万円
程度のものを完了して、元の人に戻すことを完了してしまうと
言つているのだが、極めてお座なりな言訳にしか過ぎないのじやないかという問題を非常に心配しております。今日は私前に
質問をされた小林
委員がおられないで少し残念なんですけれども、私は改めてよく賢明な
事情を知
つている皆さんに、林業者というものと
農業者というものとが離れておる問題じやない、離れておるのは、離れているかも知れないのはいわゆる大所有者、大森林所有者でしよう。言うまでもなく五町歩未満の森林所有者というものは所有者の九割三分です。面積は四割足らず。まあ粗末な例を挙げると、二十町歩までと
考えれば森林所有者の九九%です。面積は六割五分なんです。而し一方統計を見れば、御
承知の
通り農業専業者が極めて多い。六割幾らなんです。だから私は山林を持
つておる人が無性に
自分の縄張りを心配しているとい
つたふうにとるということは必ずしも当らない。
土地というものを最も有効に、最も無駄なく適地、いわゆる適切に使おうということから出ているこれは問題なんでありますから、是非この八十条というものを活かして使う方法を
考えなければならない。だからこれにはあるけれども、こういう
法律にあるけれども、今まで御
承知の
通りに衆参の林業
関係の議員が集まれば何を
言つているか、この実現と同時にこれの
請求権というか、この審査
請求というようなものまでここにどうしても調
つてもらいたい、こういうようなことが出てお困りであることを私は知
つております。これは
国民の権利として請願だとか陳情なんというものの途があるのだからこれはいいじやないか、その途を出しておけばいいじやないかと、そうも言えましよう。併し請願とか陳情というものは、あらかじめ数千というものが出ることが予想されるような問題については、もうあらかじめその手続というものを明らかにしておくほうが親切な
法律でもあり、政治であろうとも思うのであります。そこでこの第八十条に飛びましたが、八十条の一項の「政令で定めるところにより、」というのはどういうふうな扱いをするのか。今朝触れた中にありましたかどうですか。まだ見ませんが、どういうふうにこれを書いて何か手続を
一定して請願、陳情を出すのに
一つ一つつまらない、そう
言つては悪いけれども、政治家などの手を煩わさないで、明らかな手続に
従つてたやすく
自分の審査というものができるようにするということをやる意思はないか、是非そういうふうにしてもらいたいという問題があるわけです。これについてのお
考え。