○
岡本愛祐君 龍野政務次官にお尋ねいたしたい。先頃木村
法務総裁が見えられましたときに、
警察法を改正する必要がありはしないか、あるとすればどういと点を改正しようと思
つておられるかということをこの
委員会でお尋ねしたところが、そのときに、
法務総裁は、速記録に残
つておりますが、今は
警察法は改正したくない、それはいろいろの混乱をこの大事なときに起してはいけないと思
つておる、それで小さな点の改正というようなことは考えるかも知れないが、大きな点については改正をしないというような御答弁があ
つたのです。そういたしましてその直後に二月二十一日の反植民地闘争デーにおきましてはあのような全国的な暴動騒ぎが起
つたのでありますが、その直後新聞で見たところによると、もうすぐ
警察法の改正の必要がある、而も
首都警察はこれは国の国家
警察にしなければならんというようなことが、本当かどうか知りませんが、木村
法務総裁の談として載
つておる。こういうふうな
情勢であります。私はそこで非常に不思議に考えることは、
法務総裁に現在の
治安状況の確たる見通しということが欠けておるのではないか、そういうふうに感じ、非常に不安を感ずるのであります。そういうことは当然起るべき
情勢であ
つたように私どもは承わ
つてお
つたのであります。起らないときには改正する必要はない、あのくらいの騒ぎは大した騒ぎでないと私は思
つておる、起るとすぐ
首都警察を国家
警察にしなければならないというように新聞に発表されるというふうなことは定見がないので非常に不安に思います。政務次官にそうい
つたことを言
つても仕方ないと思いますが、要するに
警察法を大きく改正せられる準備をしておいでになるのであるか。或いは政務次官御存じなければ御存じないとおつしや
つて頂けば結構です。それについてお伺いします。