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委員長(
梅津錦一君)
一つ私から……。ここで
一つ問題になると思うのは、需要と供給の関係だと思うのです。十分その
薬品ができておれば安定
値段ということになると思うのですが、とにかくこういう場合で、薬屋さんに言わせれば、薬は早いときにうんと利潤を上げなければ薬というものはもう儲かるものじやない。だからこういう点から
考えれば準備の整
つた製薬会社が非常にせき込んで来る。準備の整わないほうの薬屋さんは成るべく準備の整うまで期間を待
つてもらいたい、こういうことでお互いにそこには
許可に対して
競争があると思うのです。新聞にはそういうような問題が出ておりませんから、私は寡聞にしてわかりませんけれ
ども、恐らく製薬会社同士の内部抗争があ
つたのじやないかと思うのですが、そういうことになりますと、
従つて製造の遅れている会社は粗製なものを出すという形に、結果はそうなると思うのです。だから早く準備の整
つたものはよい薬が出る、よい薬のほうは評判がいいから将来まで続く、遅れたものは粗製のものを出すから評判が悪くな
つて、結局その会社はその薬の信用を失う、こういうようなことで、ここに薬屋さんのトラブルも起るし、いろいろなことが発生して来ると思うのですが、そういうようなことを
考えると、早く儲けるということになれば早く発売したほうが高い
値段で売れる。
従つてだんだん
競争してその売価が下るということになれば、製薬会社に対して同じ
薬品製造をや
つて一方は非常に有利な地位にあり、一方は非常に不利な位置にある、こういうような結果になると思うのですが、そういう関係は
薬務局として調整ができるのかどうか。それが調整ができさえすれば、
従つて売価も安定するので、これは自由
競争ですから、いいのはどんどん先へ駈けて行
つて、遅れたのは結局潰れてしまう、こういうことになると思うのですが、そういうことに対して
薬品の素材の斡旋か何かしておる状況ですか、素材入手の現状はどんなふうにな
つておるか、一応お聞かせ願いたい。