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政府委員(
菊池明君) 前段の「
高速度交通機関との
調整をも考慮し、
綜合交通政策の一環としての
道路政策に基いて施行することを要望する。」この問題は先般もお答えいたしましたが、勿論
道路につきましては、他の
交通機関とも連絡を
考えてできるだけ
考えてやるつもりであります。
調整という
お話でございまするが、これは恐らく先般も問題になりましたように、他の
高速度交通機関との
競争とかいうような問題、二重投資とかいう問題かとも存じまするが、その際申上げましたように、現在ありまする大体の路線に副いましての改良でありまして、これは鉄道なり、他の
交通機関ができる以前からありました
道路がなお不完全であるというものを急速に改良して行こうという
趣旨でございますので、この
調整は十分取れておるもの、決して
競争というようなふうにならんと私は思うのであります。それくらい現在の
道路は握れておるのだ、一日も早く隘路を打開して行こうという
趣旨であります。
それから「賃取
道路の
対象となるものについては、
隧道及び長大な
橋梁のごとく明確なものに嚴格に制限するよう」というのでありますが、この
隧道、
橋梁については勿論結構でありまするが、他の
道路につきましても
只今非常に遅れておる
関係上、あらゆる
道路についてとは申しませんが、特にこれに取上げて早く改良したほうが非常に
効果が挙がるというものも相当あるのじやなかろうかと思いまするので、
隧道、
橋梁について全然限定しないほうが、我々としては
道路改修の上から申しまして、限定なさらんほうがよいように私は思うのであります。