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政府委員(
高田正巳君) お答えいたします。前にほかの
委員会に出ておりまして、大変
出席が遅れましたことを申訳ございません。極く率直にお答えをいたします。今の
お話で、二十五年の二月に会計検査院の検査
報告が出ておるのに、その後本年の二月まで何をしてお
つたのか、その間に特別なお前のほうは知
つてお
つたのかどうか、こういう
お話でございますが、率直に申上げますると、二十五年の二月にこの検査院の検査
報告が出ておりまするのでございまするが、甚だ迂闊なことでありまするが、これが
国有財産の
売渡に関するというところで出ておりましてその問題として、この
契約條項に違反するから返還をさすべきであるというふうな意味合いにおいてまあ出ておるのでございます。私
ども実は気付くべきであ
つたのでありまするが、気付かなか
つたというのが率直なところでございます。それでなお
国有財産の、この法人を認可いたしました当時の事情は、或いは課長から御説明を申上げたかと思いまするが、
聖十字学園は千葉県のほうで前からこの養護施設を
経営をいたしておりましてそれで法人を認可いたしました当時は、その養護施設が法人の主たる
事業という恰好で認可をいたしたのでございます。まあさような訳合もございましてその後
国有財産の
拂下げを受けたとか何とかいうことになるのでございまするが、さてその
批難の事項にありまする
国有財産拂下げの
契約に違反をしておるじやないかというようなことも、実はその
財産の
拂下げのほうに関しましては所管庁からのこういうふうな條件で、こういうふうなことで
拂下げたからというような
連絡は実は受けておりません。さようなわけで、別個な問題としてまあ事が運ばれたこともございまして、実は私
ども気が付かなか
つたと、実に正直に
お話を申上げるのであります。その後この問題が持ち上りまして、いろいろと当時のことをひつくり返しましていろいろと取調べたのでございます。なおこの
東京都のほうに平素からこういう仕事の、まあ法人の監査と
事業の監査は別でございまするが、法人の監査は
東京都のほうにお願いを申上げておるわけでございますが、その御
報告が
厚生省のほうにも
書面で来ておるわけでございます。これによりますると、これはこの
事件の起る前でございまするが、借金があ
つてどうも法人としては適当でない、可とかその
関係のことを整理をするように目下指導中であるというふうな趣旨の御
報告であ
つたように、これは正確に今私
書類を持
つておりませんので、私の記憶によりますれば、さような御
報告があ
つたように思うのでございます。まあさようなことがちよつと、的確にこういう不適当な事態が起
つておるという監査結果の
報告ではございませんけれ
ども、借金があるというふうな問題があるというふうな御
報告がとにかくあ
つた。又検査院のこういう検査
報告もあ
つたということで、本来ならば何らか
厚生省としまして特別な
措置をとるべきであ
つたと私は今日思います。併しながら正直なところは、問題が大きく
なつてから初めていろいろと対策を講じて来たと、こういうことでございます。