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事務総長(
近藤英明君)
ちよつと御
報告申上げておきます。事務局の分課規程のことにつきまして
庶務小委員会に御
報告申上げましたので、この機会に
議運委員会に御
報告することを
一つお許し願いたいと思います。
分課規程は
事務総長が定めることにな
つております。
従つて当
委員会に御
報告を申上げる次第でございますが、御承知の
通り占領が本日を以て終了いたします
関係から渉外課並びに翻訳課を廃止いたすことに相成るわけでございます。それで分課規程には渉外課、翻訳課ということが明記いたされておりますので、これを削りまして、渉外、翻訳という課の
名称が廃止になります。ただ同時に、渉外、翻訳課は現在
司令部に対してレポートを出す、或いは速記の翻訳を送る、かような仕事は全然消滅することは明らかでございます。併し外国から来た文書を
日本語にしたり、
日本語の手紙を外国に出すときに英文に作
つたり、外国のお客さんの通訳をしたりするような仕事が残ることは明らかでございますので、かような仕事は庶務課の仕事といたしまして、庶務課においてさような外事的な事務を取扱うという
措置をいたしたいと存じます。
それからなおこの機会に、平素ずつと研究いたしておりまして、
結論を得ましたために同時に行いたいと存じておりますのは、速記に
関係してでございますが、速記は第一回
国会以来の方針に従いまして、漸次速記者の充実拡充を図
つて、速記者の人員が殖えて来ております。それから新らしい
国会になりましてから速記の事務を横割りにいたしまして、編集課という仕事と、それから速記課という仕事に二つに分けて、仕事の内容的な面から二つに横割りの制度をと
つて今日まで経験をして来ましたのですが、実際に
運営して参りまして、更に今日速記が充実され、速記の人員が増加して参りますと、この横割りの制度が必ずしも適切でないということが明らかにな
つて参りました。それは速記の一貫作業、つまり速記者の人が速記をします。できて来たものを、それを淨書しますが、上
つて来てそれが校閲される。校閲の場合にそれが正当に訳文され、聞き間違いはないか、或いは訳間違いがないかというような検討をいたしますのが、別の課である編集課でいたすほうが合理的であるという考え方でいろいろ進めて参りましたが、これが必ずしも適切でない。むしろ速記の経験を積んだ校閲者の手許において一貫作業で校閲することが適当である、かような考え方からこれを縦割りにするということにいたしまして、今度は速記一課、速記二課、速記三課というふうな一貫作業で行くというふうな制度に取替えたい、こういうふうに考えているわけでございます。このほうは多年過去におきまして五十年間に亘る経験を持
つております。このほうが遥かに確実であるというので、こういう方法に変えたいと存じます。
それからなお、これは秘書室のことでございますが、秘書室の長というものが現在ございますが、分課規程に載せておりませんでしたので、この機会に正式に分課規程に載せて置く。この三点だけ分課規程の改正をいたしたい。なおこの分課規程の改正の実施は、翻訳、渉外の事務はなくなりますが、残務整理等がございますので、実際上は来月の上旬に実行いたしたい。かような
気持でおりますことだけ御
報告いたしておきます。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕