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1952-02-04 第13回国会 参議院 議院運営委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年二月四日(月曜日) 午前十時五分開会
—————————————
委員
の異動 本日
委員溝淵春次
君、
白波瀬米吉
君、
椿繁夫
君及び
小笠原二三男
君
辞任
につ き、その
補欠
として
石川榮一
君、
松平
勇雄
君、
中田吉雄
君及び
吉田法晴
君を
議長
において
指名
した。 本日
委員杉山昌作
君及び
岡本愛祐
君辞 任した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
川村
松助
君 理事
加藤
武徳君
木村
守江君
赤木
正雄
君
委員
石川
榮一
君 寺尾 豊君
松平
勇雄
君 宮田 重文君
安井
謙君
高橋
道男
君
菊川
孝夫
君
中田
吉雄
君
吉田
法晴
君 原 虎一君 山下 義信君 大隈 信幸君
油井賢太郎
君
矢嶋
三義
君
水橋
藤作
君 兼岩 傳一君
—————————————
議長
佐藤 尚武君 副
議長
三木 治朗君
—————————————
事務局側
事 務 総 長
近藤
英明
君 参 事 (
事務次長
) 芥川 治君 参 事 (
議事部長
)
河野
義克
君 参 事 (
警務部長
) 丹羽 寒月君 参 事 (
委員部長
)
宮坂
完孝
君
法制局側
法 制 局 長 奧野 健一君
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○
委員
の
辞任
及び
補欠選任
の件 ○
労働運動不当彈圧
に関する
緊急質問
の件 ○
開拓行政
の
積極化
に関する
緊急質問
の件 ○
中小企業金融
、
重要産業
及び
公共事
業の
現況実地調査
のため
議員派遣要
求の件 ○
人事官任命
につき本院の
同意
を求め るの件 ○
委員長
の
辞任
及び
補欠選任
に関する 件 ○今
国会提出予定法律案
に関する件
—————————————
川村松助
1
○
委員長
(
川村松助
君)
只今
から
会議
を開きます。
常任委員
の
辞任
及び
補欠
に関する件をお諮りいたします。
河野義克
2
○
参事
(
河野義克
君)
自由党
から
内閣委員
の
松平勇雄
君、同じく
溝淵春次
君、同じく
楠瀬常猪
君、同じく
郡祐一
君、
人事委員
の
愛知揆一君
、
地方行政委員
の
島津忠彦
君、
法務委員
の
小串清一
君、
大蔵委員
の
山本米治
君、
文部委員
の
草葉隆圓
君、同じく
平岡市三
君、同じく
平井太郎
君、
厚生委員
の
石原幹市郎
君、
農林委員
の
北村一男
君、
水産委員
の
小滝彬
君、
通産委員
の
入交太藏
君、同じく
大野木秀次郎
君、同じく
田方進
君、
運輸委員
の
森田豊壽
君、
郵政委員
の
大島定吉
君、
電通委員
の
黒川武雄
君、
労働委員
の
一松政二
君、
建設委員
の
小林英三
君、
経済安定委員
の
九鬼紋十郎
君、同じく
鈴木直人
君、
予算委員
の
岩沢忠恭
君、同じく
小野義夫
君、同じく
加納金助
君、同じく
北村一男
君、同じく古
池信三
君、同じく
城義臣
君、同じく
一松政二
君、同じく
深水六郎
君、同じく
石川榮一
君、
決算委員
の
石村幸作
君、同じく
堀末治
君がそれぞれ
辞任
ぜられて、
後任
として
内閣委員
に
石原幹市郎
君、
小串清一
君、
鈴木直人
君、
山本米治
君、
人事委員
として
平井太郎
君、
地方行政委員
に
平岡市三
君、
法務委員
に
小滝彬
君、
大蔵委員
に
溝淵春次
君、
文部委員
に
黒川武雄
君、同じく
島津忠彦
君、同じく
北村一男
君、
厚生委員
に
草葉隆圓
君、
農林委員
に
田方進
君、
水産委員
に
入交太藏
君、
通産委員
に
愛知揆一君
、同じく
小林英三
君、同じく
松平勇雄
君、
運輸委員
に
一松政二
君、
郵政委員
に
森田豊壽
君、
電通委員
に
大島定吉
君、
労働委員
に
九鬼紋十郎
君、
建設委員
に
楠獺
常猪君、
経済安定委員
に
大野木秀次郎
君、同じく
郡祐一
君、
予算委員
の
仁田竹一
君、同じく
山田佐一
君、同じく
左藤義詮
君、同じく
白波瀬米吉
君、同じく
杉原荒太
君、同じく
鈴木直人
君、同じく
小串清一
君、同じく
平林太一
君、同じく
宮本邦彦
君、
決算委員
に
溝淵春次
君、
山本米治
君を
指名
せられたいという
申出
が出ております。それからなお同じく
参議院自由党
から、
議院運営委員会
の
白波瀬米吉
君、同じく
溝淵春次
君がそれぞれ
辞任
せられて、
後任
として
石川榮一
君、同じく
松平勇雄
君を
指名
ぜられたいというお
申出
があります。同じく
自由党
から
懲罰委員
の
杉原荒太
君、
仁田竹一
君がそれぞれ
辞任
せられ、
後任
に
城義臣
君、
一松政二
君を
指名
ぜられたいとの
申出
が出ております。 又
緑風会
から
予算委員
の
藤野繁雄
君、同じく
西郷吉之助
君、
藤森眞治
君、
前田穰
君、
島村軍次
君が
辞任
せられ、又
決算委員
の
加藤正人
君が
辞任
ぜられて、
後任
に
予算委員
には
杉山昌作
君、
岡本愛祐
君、
加藤正人
君、
中山福藏
君、
小野哲
君を
指名
ぜられたいとの
申出
があり、並びに
決算委員
の
後任
として
山内卓郎
君を
指名
せられたいとの
申出
が出ております。又
議院運営委員
の
杉山昌作
君、同じく
岡本愛祐
君が
辞任
せられたいという
申出
が出ております。
後任
は追
つて
選考して御
審議
を仰ぎたい、こういうことであります。
川村松助
3
○
委員長
(
川村松助
君)
常任委員
の
辞任
及び
補欠
に関しまして、
只今議事部長
から御報告いたしました
通り
承認
することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
な」と呼ぶ者あり〕
川村松助
4
○
委員長
(
川村松助
君) 御
異議
がなければそのように
決定
いたします。
—————————————
川村松助
5
○
委員長
(
川村松助
君) 次に
緊急質問
に関する件。
近藤英明
6
○
事務総長
(
近藤英明
君)
前回
の
議院運営委員会
の御
決定
後に、
只今印刷物
に書いてございますような
社会党
第四
控室
の
三輪貞治
君からの
労働運動不当弾圧
に関する
緊急質問
十五分間、
要求大臣
は
労働大臣
、
法務総裁
。次に
小林
亦治君の
社会党
第二
控室
、
開拓行政
の
積極化
に関する
緊急質問
十五分間、
農林大臣
、
大橋国務大臣
、
大蔵大臣
を
要求
しておりますが、この二件が新たに
追加要求
にな
つて
おります。なお
前回
からの
社会党
第二
控室曾祢益
君のは留保に
なつたま
までございます。(「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
川村松助
7
○
委員長
(
川村松助
君)
緊急質問
に関する件、
只今事務総長
からお諮りいたしましたように
決定
して御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
8
○
委員長
(
川村松助
君) それでは
異議
ないものと
決定
いたします。
近藤英明
9
○
事務総長
(
近藤英明
君)
ちよ
つと今
連絡
がありまして、
小林
亦治君の御
要求
にな
つて
おる
農林大臣
ですが、今農林省のほうから
連絡
で病気のために本日出席できないという、こういうことでございます。
—————————————
川村松助
10
○
委員長
(
川村松助
君) 次に
議員派遣要求
に関する件をお諮りいたします。
宮坂完孝
11
○
参事
(
宮坂完孝
君)
予算委員会
から
議員派遣要求
に関する
要求書
が出されております。
議員派遣
の
目的
は
昭和
二十七年度
予算
の審査に資するため、最近の
中小企業金融
、
重要産業
及び
公共事業
の
現況
の
調査
、第一班四名、第二班四名、第一班第二班ともに二月十一日から四日間、
派遣地
は第一班大阪、第二班静岡、費用は概算五万四千四百円であります。
川村松助
12
○
委員長
(
川村松助
君)
只今委員部長
から御報告いたしましたように
議員派遣要求
に関する件につきましてお諮りいたします。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
13
○
委員長
(
川村松助
君) 御
異議
がなければ
承認
することに
決定
いたしました。
—————————————
川村松助
14
○
委員長
(
川村松助
君) 次に
人事官任命
に関して本院の
同意
を求むるの件をお諮りいたします。
矢嶋三義
15
○
矢嶋三義
君 土曜日に
官房長官
に
政府
は再考してはどうかという強力な
意見
が提示されていたのでありますが、何らの反響がございませんか、あれば伺いたい。
川村松助
16
○
委員長
(
川村松助
君) ありません。
ちよ
つと
速記
をとめて下さい。 〔
速記中止
〕
—————————————
川村松助
17
○
委員長
(
川村松助
君) それでは
速記
をつけて下さい。
常任委員
の
辞任報告
に関する件をお諮りいたします。
河野義克
18
○
参事
(
河野義克
君)
只今社会党
第四
控室
から
議院運営委員
の
椿繁夫
君が
辞任
せられて
後任
に
中田吉雄
君を
指名
せられたいとの
申出
がありましたから申上げます。又同じく
社会党
第四
控室
から
議院運営委員
の
小笠原二三男
君が
辞任
せられて
吉田法晴
君を
後任
として
指名
せられたいという
申出
が参りましたからお諮りいたします。
川村松助
19
○
委員長
(
川村松助
君)
只今
の
常任委員
の入れ替えにつきまして
議事部長
からお諮りいたしました
通り
で御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
20
○
委員長
(
川村松助
君) 御
異議
がなければその
通り
決定
いたします。
—————————————
川村松助
21
○
委員長
(
川村松助
君) お諮りいたします。
人事官任命
につき本院の
同意
を求める件につきまして、
政府側
から
入江
氏を推選して参
つて
おりますがこの
承認
につきまして
同意
を与えることに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
22
○
委員長
(
川村松助
君) それでは
同意
を与えることに
賛成
の諸君の
挙手
を願います。
油井賢太郎
23
○
油井賢太郎
君
ちよ
つと待
つて
下さい。それはおかしい、その前に
討論
があ
つて
然るべきだ。
兼岩傳一
24
○兼
岩傳
一君 僕は
反対
します。その理由は
内務省
の
特権官僚
、而も
警察
、
思想取締り
、そういう
意味
で
戦争犯罪人
に最近までな
つて
いたようなこういう人を
人事官
として
任命
することに絶対に
反対
します。
菊川孝夫
25
○
菊川孝夫
君 私もこの前
小笠原
君が申しましたので余りくどくは申しませんけれども、
入江
さんの個人の人格、
識見等
については
官房長官
からも
説明
がありまして了承できないこともないのでありますが、併し何と申しましても
前歴
に私は大きな問題があると思う。それから
学校関係
もあると思うのでありますが特に
前歴
につきましては特高の
警察
の
行政
にも携
つて
おるし、且つは戰時中に
司政長官
として軍務を遂行した
経歴
も持
つて
おられる。
人事院
が御承知の
通り
に特に
公務員制度民主化
のために発足いたしまして、
日本
の
官僚機構
を根本的に
一つ
民主化
しようという大きな
使命
のために発足したのであります。従いましてこの
人事官
の
任命
につきましては、特に私は愼重を期さなければならんと思うのであります。なお又その人員が僅か三名でございますからこの広い
日本
の中で五名ぐらいの
適任者
を得るにそうむずかしい問題ではない。あえてこの際に
入江
氏を持
つて
来ようとするのは、俗に今
世間
で噂されておりまするように旧
内務官僚
があらゆる
機構
に復活してそして
曽つて
の
内務官僚
の
全盛時代
を盛り返そうと、夢よもう一度という
動き
があることが盛んに新聞にも出ておるわけであります。(「
ノーノー
」と呼ぶ者あり)又俗に
世間
でも巷間噂されておるところでありまするし、特にこれには我々として厳重に監視しなければならんと思うのであります。従いましてこの際
入江
氏が
人事官
に
任命
されるということにつきましては、我々その裏にそうい
つた
動き
もあるのではないかという疑惑を持たざるを得ないのであります。特にここで申上げたいのは、
人事院
が発足した当時に、旧
東京帝国大学
の
法学部
を出た連中が
日本
の
官界
のあらゆる
機関
において
一つ
の閥を構成いたしまして俗に
赤門閥
と言われて、丁度
曽つて
の軍における
陸軍大学
、
海軍大学卒業者
でなければ将官になれなか
つた
こととよく似かよ
つたよう
に、赤門を出ておらなければ
局長
にはなれなか
つた
、
勅任官
にはなれなか
つた
という
時代
が確かに
日本
の
官界
にはあ
つた
のであります。
従つて
そういうことがあ
つて
はいけないから広く
人材
を一般から募
つて
その登用をしなければならん。こういう矢先にそういう
目的
も
一つ
大きく
人事院
が持
つて
生れたわけであります。従いまして
人事院
を設立した当時に、これを指導しましたアメリカの
人事行政
の大家だといわれた
ブレーン
・
フーバー
氏がこの件については
日本政府
に対しても重大な警告を与えてお
つた
わけでありまして、我々その当時に
労働組合
の特に
公務員組合
の
役員
をいたしておりまして何回かその指導をしておる
ブレーン
・
フーバー
氏とも
会つて
彼の
意見
を聞いたのでありますが、この際暫くの間はやはりその閥を打破する
意味
においても重要な
ポスト
にはつかせないようにしたほうがよかろう、そうしなければならんと私は
思つて
おるというような
意見
も
我我
は聞いたことを未だに覚えておりまして、その後
人事院
の課長だとか
部長局長
はそういう考えの上に立
つて
任用をしておられるようでありますが、この際又折角
人事院
が漸くその
機能
を発揮しようとし出した矢先におきましてこうい
つた
旧
官僚
をどんどん復活させて元の木阿彌にさしてしまう、いずれこれは
日本
の
大学制度
も根本的に変りましてもう五年か十年た
つた
ならばそういう色もだんだんなくな
つて
しまうと思うのでありますが、今ここ五年十年が大事なときであると思いますので、そういう
意味
において広く
人材
を登用するという
意味
からしてその優秀な東京大学の
法学部
を出た人を閉め出すという
意味
じやなしに、特に
人事院
の
重要ポスト
につかせないようにしたほうが却
つて
公平な
人事行政
ができるのじやないか。かような
点等
からもいたしまして我々
社会党
の第四
控室
としましては今回の
入江
氏の
任命
につきましては絶対に
同意
を与えることに
賛成
することができないのであります。従いましてここに
反対
するものであります。
油井賢太郎
26
○
油井賢太郎
君 民主党といたしましては今回の
人選
については多少の不満があるのであります。それと申しますのは今までの
人事院
の
人事官
としての上野さんは
民間出身
でありまして、むしろた
つた
三人の
人事官
というものに対して余り
官僚
の
経験
の人ばかりでなしに
民間人
を広く登用して今後の
行政
の
民主化
を計るのが至当ではないか、こういう
意見
が相当あ
つた
のであります。今後
政府
においてもこうしたような
人選
には適材適所ということをよく勘案なさ
つて
、とかく
官僚尊重主義
を非難されかちでありますからそういう点を十分御注意願いたいというふうな
意見
を持
つて
おりますが、今回は止むを得ないという見地から
賛成
することにいたします。
吉田法晴
27
○
吉田法晴
君
菊川
君から党の
意見
を出してくれということでありますが、前に
人事院
として
人事院
の
存在
というものについて見て参りましたのでそういう立場から
是非補足
をさせてもらいたいと思います。
人事院
の
存在
は私が申上げるまでもなく
公務員
の
争議権
或いは
団体交渉権等
を制限して、そしてその
代り
に
人事院
というものが作られたのであります。明らかにこれは
公務員
の
罷業権
或いは
団体交渉権等
の
代り
に作られたものであります。この
機能
というものはこれは大きな
意味
を持
つて
おるのであります。最近
人事院
の勧告というものが十分尊重されない云々ということはございますけれども、なお依然として
第三者機関
としての任務は果しておると思うのであります。そこでその
人事官
の
任命
については最初考えられましたように
菊川
君からもお話を聴きましたけれども、
第三者性
を十分保障するような
任命
というものがなされなければならん。特に三人の
人事官
の
任命
につきましては最初の場合はこれは十分考慮せられたと思うのです。ところが今度のはこういう
人事官
ではいけないという実質的な論拠があります。
人選
の方法というものが壊されようとしておる。これは
大変入江
さんについては甚だ気の毒でありますが
入江
さんの問題ではなくて
人事院
の
存立
に関する問題だと思う。民主的な
行政委員会制度
について
政府
においてはこれを殆んど全部或いは総理府に入れる、或いはその他の構想があるようであります。問題は民主的な
行政委員会制度
を全体的にこれを壊してしまうかどうか、こういう段階に立
つて
お
つて
、その一環として旧
官僚
を
人事官
として
任命
するかどうか、こういう状態でありますので、
ひとり人事官
の問題ではなくて
人事院そのもの
、或いは
民主的行政委員会制度そのもの
に大きく関連いたしますので、これは
参議院
として現在
抑制機関
として
使命
を果そうとしておるわけでありますが、
参議院
でこういう点についての十分な正しい御
意見
がなければ、これはどんなことでもとにかくできて行くと考えるのであります。
従つて参議院
がこの問題についての公正な御判断を願うということは、私は
参議院
の
使命
から或いは
行政機構全般
について、或いは憲法の運用上についても大きな問題になると考える。従いましてこの
入江
さんがどうこうという
意味
ではなくて、
人事官
に官吏であ
つた人
を
任命
するかどうかをいうことは
人事院
の
存立そのもの
に関するから、ここで
人事院
がございます以上
人事院
の創立の精神に鑑みてその
使命
を達成するには、この
人事
については御
反対
を願う以外に私はないのではないか。そこで
政府
において再考をするようにという御
決定
を頂くことを
参議院
の
権威
の面から
皆さん
にお願いをし御
賛成
を得たいと思うのであります。
水橋藤作
28
○
水橋藤作
君
只今
の
吉田
君の御
意見
に同感なのでありまして長く申す必要がないと思いますが、
入江
さんは今までの
経歴
からして
官僚
であるばかりでなく
特権階級
としての今までの
経歴
を持
つて
いられ、それと
反対
のようなこの
人事管理
をやる、これを担当する
権威者
とは見られないのであります。殊にこれからの
人事
問題は我が国にと
つて
大きく左右されるのでありまするので、かような
特権官僚
であると同時に、
人事管理
に
経験
のないところの何らかの特殊なる
関係
の人をここへ入れる感があるということを大きく
国会闘争
でも非難しておる。そこでこの
人事官
は
全会一致
で推選したいと思いまするので
是非
ともこの
入江
氏の
人事官任命
はもう一遍
自由党
のほうで再考されまして、そうして
全会一致
で以て推し得る人物をお出し下さるよう重ねてお願いして、
只今
の
入江
氏の
人事官任命
には断固
反対
するものであります。
赤木正雄
29
○
赤木正雄
君
入江
君は長年
内務省
にお
つて
私はよく知
つて
いますし、
入江
君が
司政官
としまして又
海軍
に
関係
していましたいろいろなそういう
意味
において成るほど非難する人もあるかも知れません。併し
入江
君は非常に公平な人で且つ民主的に運営することにおいて決してやぶさかでない、こういうことを私信じます。その
意味
で私
入江
君に
賛成
いたします。(「
賛成
」と呼ぶ者あり)
安井謙
30
○
安井謙
君
赤木委員
の御
意見
に
自由党
は全面的に
賛成
いたします。広く
人材
を採るという
意味
からここでもう御採決願いたいと思います。
川村松助
31
○
委員長
(
川村松助
君) ほかに御発言ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
32
○
委員長
(
川村松助
君)
討論
は終了したものと認めて御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
33
○
委員長
(
川村松助
君) 採決に入
つて
御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
34
○
委員長
(
川村松助
君) それでは採決いたします。
人事官任命
につきまして本院の
同意
を求めて参りました
政府
の推選した
入江
氏を
承認
することに御
同意
の方は
挙手
をお願いいたします。 〔
賛成者挙手
〕
川村松助
35
○
委員長
(
川村松助
君) 十名、多数でございます。
人事官任命
に関する本院の
同意
は多数を以て
承認
することに
決定
いたしました。
—————————————
高橋道男
36
○
高橋道男
君
文部委員長
の更迭について御相談願いたいのでございますが、
只今文部委員長
は
緑風会
の
堀越儀郎
君が出ておりますが都合によ
つて本人
が辞意を表明しております。ついては本日の本
会議
に上程して
後任
の御
選任
を願いたいと
思つて
お
つた
のでありますが
手続
ができておると
思つて
おりましたら完了いたしておりません。
只今事務局
に聞きますと
常任委員長
は
役員
でもありますので重要に扱
つて
おるから
本人
の調印がないと
審議
ができないということでございますが、勿論
本人
は間もなく登院すると思いますので本
会議
の進行中にその
手続
が終りますれば、本日の
会議
に上程して
承認
を求めることに願いたいと思います。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
37
○
委員長
(
川村松助
君)
只今高橋
君からの御
発言皆さん
御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
38
○
委員長
(
川村松助
君) 御
異議
がなければそういうことに
決定
いたします。
近藤英明
39
○
事務総長
(
近藤英明
君) そういたしますと本日
辞任
を本
会議
に諮られまして
後任
の
選任
をいたすことになりますが
後任
の御用意はあるのですか。
高橋道男
40
○
高橋道男
君
文部委員長
が
緑風会
に割当てられておりますが、
緑風会
としては
梅原眞隆
君を
後任
にお願いしたいと思います。
近藤英明
41
○
事務総長
(
近藤英明
君)
只今委員長
の
辞任
に伴う
補欠
につきましては
議長一任
の
動議
と
賛成者
をおき
めおき願
いたいのですが、これは便宜ここでおき
めおき願
つた
ほうがよかろうと思うのですが。
川村松助
42
○
委員長
(
川村松助
君)
動議
はどなたですか……
高橋
さんですね。
賛成
は
木村
さんですね。ではそういうことに
決定
いたします。
—————————————
川村松助
43
○
委員長
(
川村松助
君)
内閣
から提出いたしまする
予定
の
法律案
につきまして
官房長官
に
連絡
をと
つた
ら、来週の初めには各省ことにほぼ揃うと思う、ついては今週中は御期待に副うような御
説明
まで入りかねる、こういう
連絡
がありましたから御報告いたしておきます。 〔「
異議
なし」「了承」と呼ぶ者あり〕
川村松助
44
○
委員長
(
川村松助
君) それでは本日は散会いたします。 午前十時三十九分散会