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1952-01-28 第13回国会 参議院 議院運営委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年一月二十八日(月曜日)    午前十時五分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     川村 松助君    理事            加藤 武徳君            木村 守江君            赤木 正雄君           小笠原二三男君    委員            石川 榮一君            溝淵 春次君            安井  謙君            宮田 重文君            小宮山常吉君            高橋 道男君            菊川 孝夫君            松浦 清一君            油井賢太郎君            矢嶋 三義君   委員外議員            須藤 五郎君   —————————————    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房長官  保利  茂君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局長    参     事    (第二部長)  岸田  実君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○議院運営小委員予備員補欠選任に  関する件 ○人事官任命につき本院の同意を求め  るの件 ○電波監理委員会委員長任命につき本  院の同意を求めるの件 ○議院運営に関する件 ○自由討議に関する件   —————————————
  2. 川村松助

    委員長川村松助君) 会議を開きます。議院運営小委員予備員補欠に関する件。
  3. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 自由党から中川幸平君の補欠として寺尾豊君が推薦されております。
  4. 川村松助

    委員長川村松助君) 承認することにきめて御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 川村松助

    委員長川村松助君) さよう決定いたしました。     —————————————
  6. 川村松助

    委員長川村松助君) 次に人事官任命につき本院の同意を求めるの件。
  7. 河野義克

    参事河野義克君) これは実体についてここで申上げるわけじやなくて、これの本院における審議方法について申上げるわけであります。と申しますのは、この人事官任命につき同意を求める件につきまして、本院の人事委員会のほうから人事委員会に付託してくれというお申出が人事委員長のほうからございました。それで通常こういう種のものはどういうふうに審議されておるかと言えば、御承知のように、又今日これと並んで電波監理委員会委員長任命について同意を求める件が本議院運営委員会において審議されますように、通常議院運営委員会特段常任委員会に付託されるのでなく、議院運営委員会の事前の審議がありまして本会議で直ちに議決することになつております。ところでこの人事官の問題につきましては、当初人事官ができます前に、臨時人事委員会というものがありまして、臨時人事委員長及び委員任命はやはり国会同意を必要としておつた段階がございましたが、その第一回の臨時人事委員長及び人事委員任命につきましては、第一会国会昭和二十二年十月三十一日に同意を求められまして、これは当時議院運営委員会審議しまして本会議にかけたのであります。その後臨時人事委員会が正式の人事院に法律上改組せられまして、正式の人事官任命を求められましたのが第四回国会でございまして、そのときは昭和二十三年十二月二日に同意を求められましたが、この人事官任命については人事委員会に付託してもらいたいという同様のお話がありまして、議院運営委員会審議しました結果、人事委員会に付託したのでございます。従つてもう一遍申上げますれば、こういう同種の問題については、通常議院運営委員会だけで審議する、この特定の人事官という問題については両様の先例がある、尤も第一回の先例臨時人事委員長及び臨時人事委員であつた、こういうことになつております。これで今回改めて人事委員会からそういうお話がありましたので、この審議議院運営委員会でなさるか、人事委員会に付託なさるか、その点について議院運営委員会で御決定を願いたいと思います。
  8. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今議事部長から御説明いたしましたような事情になつておりますが、当委員会といたしましては、これを当委員会決定するか、人事委員会のお申出に基きまして人事委員会に付託なさるか、それを一つおきめ願いたいと思います。
  9. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは法律案ならばこつちで予備審査だとかなんとかあつて、それで今のような議事部長の話のように取扱つてもいいでしようが、こういう同意を求める案件長官提案説明もなくてその前に手続上のことを決定することができますか。
  10. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今の点はこういうことだと思います。議事部長が先に御説明申上げましたのは、ここで御審議なさるといたしますれば、官房長官説明を普通聴取する。それから若しここで審査しないで人事委員会に付託なさるということであれば、ここで官房長官説明を聴取しないということになります関係から、官房長官説明に先立ちまして、人事委員会のお申出の件をお諮り申上げた、こういうふうに御了承願いたいと思います。
  11. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ですから同意を求める案件参議院のほうに正式に廻つて来ておるのですか。
  12. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) さようでございます。
  13. 加藤武徳

    加藤武徳君 只今事務総長説明のように、この委員会審議するかどうかをまず審議をして、その結果によつて官房長官説明をこの委員会で聞くことになるかもしれない。このように了解するのですが、私は人事委員会からの申入れ、これは人事委員会としての決定でなしに、人事委員長個人の御意見かもしれませんが、一応の理由はあるとは思いまするが、第四回国会先例ではなく第一回国会先例のごとく、やはりこの運営委員会でこの問題を審議するというのが私はよろしいのじやないか、そういうような工合に考えております。(「賛成」と呼ぶ者あり)
  14. 川村松助

    委員長川村松助君) ほかに御意見ありませんか。それでは人事官任命に関しましては当委員会においてこれを決定するということにきめて御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければそういうことに決定いたします。それでは官房長官から御説明願います。
  16. 保利茂

    政府委員保利茂君) 人事官上野陽一君が昨年十二月六日に任期が満了となりましたので、その後任として入江誠一郎君を任命いたしたいと存じまして、国家公務員法第五条第一項の規定に従いまして両議院同意を求むるように手続をいたして御審議を願おうといたしておる次第でございます。後任に予定いたしております入江君は、大学事業後直ちに内部省に入られ、厚生省秘書課長内務省人事課長海軍司政長官厚生省健民局長内務省地方局長引揚援護院次長等を歴任され、昭和二十一年六月官をやめられましてからは社団法人日本食堂協会常務理事山之内製薬株式会社取締役に就任して今日に至つているものでございますが、国家公務員法第五条に規定いたします資格を十分に具備しておられ、人事行政について広い識見と抱負を有せられるかたでありますので、政府といたしましては入江君を人事官任命いたしたいと考えておる次第でございます。何とぞ御審議上速かに御同意賜わらんことをお願いいたす次第であります。
  17. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今の御説明について二、三村に持つて帰る都合上質問いたしたいのですが、戰時中警保局外事課長をやつておりました当時の警保局外事課長任務というものはどういう任務を持つておられたのであるか、その問題が一点であります。第二点としましては、海軍司政長官としてどこにおいでになつてどういう任務をやつておられたのかというのが第二点。第三点としましては追放になつておりまするが、追放なつ理由はどこにあるのかということ。それから第四点としましては、一般的な問題としまして追放なつたかたでないと日本中から人事官として適材を選ぶことができなかつたのであるかという問題がありますが、直接の人事官として任命したい動機はどこにあつたのかという四点について御説明願います。
  18. 保利茂

    政府委員保利茂君) 私も内務省外事課長というのがどういう仕事をしておつたのかということはつまびらかにしておりませんが、司政長官としてはたしかセレベスに行かれておつたのではないかというふうに記憶いたしております。要しまするのにこの追放者であれ追放解除者であれ、広く今日の国家公務員の制度に基きます人事官に、本当にこの国家公務員全体の諸君が信頼を持たれ、而も人事行政に明るい人を得るということは非常に困難でございますがために、随分広い面に亘つて人を得ようと努力をいたしました。各方面の意向も十分向いまして、非常に手堅い而も人事行政については明るい而して複雑な政治上のいろいろのことにおいても純然たる白紙中立の色彩を明瞭にしておられることを、私どもとしては第一の要件じやないかということで慎重に選考いたしました結果、人事官として最適のお方であるということを確信して実は任命いたすことになりました。個々の只今の御議論に対しては又別に詳しくほかの機会に御説明いたしたいと思います。
  19. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは一応慣例によつて村に持ち帰ることにしまして具体的な説明のあるまでこの問題を保留することにします。
  20. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今小笠原君の御意見のように、この問題につきましては会派に持ち帰りまして又機会を得て研究したい、こういう御意見でありますが、こういうことに決定して御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先の質問の保留されておる部分については決定前に説明を願うように留保しておきます。     —————————————
  22. 川村松助

    委員長川村松助君) 次に電波監理委員会委員長任命について本院の同意を求めるの件、長官から御説明願います。
  23. 保利茂

    政府委員保利茂君) 電波監理委員会委員長任命して頂くために両院同意を求むる件を提出いたしておる次第でございますが、電波監理委員会委員長である富安謙次君から旧臘来健康に堪えられないからということで辞任の申出がございました。政府といたしましては富安君が任にとどまつて頂くことを強く要請をいたしたのでございますけれども、実際上健康に堪えられないという状態でございましたので、止むを得ずその後任として同委員会委員網島毅君を任命いたすことにいたしまして、電波監理委員会設置法第六条第一項の規定に従い、両議院同意を求むるため提出いたした次第でございます。  網島君は大学卒業逓信省に入られ、二十有余年に亘りまして無線業務を主として担当せられ、逓信省電波局長を経て昭和二十四年六月電波庁電波監理長官に就任し、昨年六月電波監理委員会が設置せられますに及んでその委員任命せられ、昨年八月まで副委員長の職にあつたものでございまして、同君の長年に亘る無線行政に関する深い経験と識見よりいたしまして同委員会委員長として最も適任者と存じますので、網島君を委員長にお願いいたしたいといたしておるのでございますが、どうか御同意を賜わりますようにお願いをいたす次第であります。
  24. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これも一応持ち帰つて相談の上決定するようにお取扱いを願います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  25. 川村松助

    委員長川村松助君) 電波監理委員長任命につきましては、同様各会派にお持ち帰りになりまして検討の上決定したい、こういう御意見でありますが、それに対しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければそういうことに決定いたします。     —————————————
  27. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 官房長官おいでになつておるついでですから、ちよつと官房長官にお尋ねしたいことがございます。これは前々からでありまするが、参議院で本会議等が開かれました場合に、各大臣出席の場合、廊下等参議院における通行状態を見ますと、多数大臣を取囲んで大した威勢を以て歩いておつて我々通行するのに非常に妨害になるのです。だんだん聞いてみますと変なバッチを附けておる者もあるので尋ねてみたら大臣護衛総理庁任命する者二名ずつついておるというのです。参議院内には守衛も衛士も多数おるので身辺不安心を感ずるような点があるならば参議院において責任を以てでもこれはそういう事態に処さねばならんのですが、外部において護衛等に当る者が、直接立法機関の中に衛士等のあるにもかかわらず個人的な護衛を附して、そうして横行濶歩することは不謹慎ではないかというふうに私は議員として感じられるのであります。特に総理大臣等通行に当つてはどういう種類の者かわかりませんが、ときには数十名の大きに亘つて取囲んで歩いておる。こういうようなことはもう少し、ここの中はいわゆる立法府内であつて行政府のほうの人とは全然違うのでありますから、おのおのの立場を御考慮になつてもう少し院内における政府側の行動に慎重を期してもらいたいと考えるのですが、長官意見をこの際一つ承わつておきたいと思います。
  28. 保利茂

    政府委員保利茂君) 私は別にどういうところがお目ざわりになつておるのか何しませんけれども、実際又どういう職務上で、或いは附けておるかたもあるかも知れませんがどういうふうな人たちがおるか。これはいわゆるどうも用のある人が附いて歩くということは避けられん場合も無論あります。併し必要以上の目ざわりのことがあればそういうことのないように、調べまして善処いたしたいと思います。
  29. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この御答弁で了解する点がありますが、少くとも総理庁護衛二名附けておるとそれが院内に入り得る権限ということは、どこにおいてそういうことの根拠があるのかお伺いしたい。
  30. 保利茂

    政府委員保利茂君) これはどうも私のほうの筋合でないように思いますが一応調べてみます。
  31. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 総理庁任命しておるということです。総理庁の者だということです。
  32. 保利茂

    政府委員保利茂君) 二人ずつ附いておるのを総理庁だということでありますか。
  33. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうです。併しこの問題については各大臣は……。
  34. 保利茂

    政府委員保利茂君) 違いますがね。各大臣は関知しないのであります、あれは正直のところ。
  35. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それだけわかつていればいいのです。関知していなければこつちで処置しますから。ただ官房長官のほうでもこういう発言が参議院側においてあつたということを御承知願いたい。
  36. 保利茂

    政府委員保利茂君) 承知しました。
  37. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 もう少し何も院内危い所でも何でもないのでありますから、手軽におやり願いたい。
  38. 保利茂

    政府委員保利茂君) 承知しました。
  39. 赤木正雄

    赤木正雄君 この際私も官房長官に申上げたい点があります。参議院の本会議がある場合、たまたま衆議院予算委員会がある、こういう場合におきまして大臣は両方に出ることができない。そういう場合にどつちが重要性があるかということから言えば、大体のお見込として参議院の本会議のほうへ大臣をお出し下さる御方針でしようか。或いは場合によつて衆議院のほうにやる御意向でしようか。直接明日の問題になるのですが大体の御方針はどうでしようか。
  40. 保利茂

    政府委員保利茂君) これは両院の御審議をどうしても滑らかにやつて行きますために両院の御趣意に副うようにやらなければならんと思つています。衆議院予算委員会にどうしても出席をせられなければならんというような、これは何も皆が出る必要はない、必要に応じて出て行けばよろしいのでありますから、参議院の本会議の進行中できるだけ参議院の本会議のほうに廻つて頂くようにいたしたいと考えております。
  41. 赤木正雄

    赤木正雄君 成るべくそういう御方針に願います。
  42. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 保利官房長官についでですからこの際申上げておきますが、十二月の通常国会が開かれて自然休会になります場合にも緊急質問問題で総理大臣出席で非常にこの議運がもめたこともあります。その場合に政府与党も確認いたしまして来年からそういう事態の起らないようにすることを前提として、その際我々野党側も了承して緊急質問を取下げたことがございますが、これは官房長官に引継いでおきますから通常国会においてはそういうことのないように特段の御配慮を願います。
  43. 保利茂

    政府委員保利茂君) これは余計なことかと思いますが、無論気を付けて総理大臣にもこの参議院のほうに出席をされなければならん。ただ昨日ラスク特使がお見えになつておりますので、不時の用が起る場合を懸念いたしておりますから、その点につきましては委員各位においてどうぞ御了承頂いておきまするようにお願いいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  44. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それも了解しておきますが、不時の用というようなことで予定されてもないのにひよつとラスク特使がお会いになることはありません……。
  45. 保利茂

    政府委員保利茂君) さようなことはございません。
  46. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 今日のことは前日にわかつてつたことなんでしようから、今の場合のことは言つたつてそれは承認はいたしません。
  47. 川村松助

    委員長川村松助君) 官房長官に御質疑はあとございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 川村松助

    委員長川村松助君) それでは次回の本会議に関しまして、実は明日は定例日ではありませんが、先ほど小委員会のほうで明日やろうということに申合せがあつたようでありますから、若しお差支えなければ、御異議がなければ明日午前十時から本会議を開くということに決定して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければそういうことに決定いたします。     —————————————
  50. 松浦清一

    松浦清一君 今日の予定はどこまでときまつておるわけではありませんね。
  51. 川村松助

    委員長川村松助君) それから自由討議に関する件をちよつとお諮りいたします。
  52. 芥川治

    参事芥川治君) 自由討議は昨年の暮に、御承知のように国会法では三週間に一回自由討議をやることになつておりますが、議運決定で当分の間延ばすということになつておるのであります。三週間ははるかに越えておるのでありますが自由討議はいかがいたしますか。この点をお諮りいたします。    〔「再延期」と呼ぶ者あり〕
  53. 川村松助

    委員長川村松助君) 自由討議につきましては再延期ということに決定いたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議なければさように決定いたします。  それではこれを以て散会いたします。    午前十時三十分散会