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杉原荒太君 この
ブレトン・ウツズの
基金のほうですね、これの実益ですが、結局為替相場の安定、
各国が勝手に為替相場の引下げ競争をや
つてはいかん
ということが一番の狙いだろうと思うのですが、それにしても今のこの
協定では、これに入る
というと必ず為替相場の変更の場合ここの
承認を経なければならんことになるわけなんだが、為替相場の安定
という上からして、今の大きな財政の不均衡を来す為替相場の不安定の根源を衝くのにこの
制度というものは余り有力な案弾を持
つていないので非常に弱いものだろうと思う。それだからこそ実際にも今までそう利用されていないように思うのだが、今までは併しマーシヤル援助のようなことがあ
つて、実際上国際収支の均衡
という点からも大きな働きをして来たのだが、今度ヨーロツパのほうでも今年の六月か七月で全部切れるわけですね、その後においてこれのフアンクシヨン、機能
というものは一体どれくらい期待できるものか、まあこれに入る本当の実益がどの
程度のものか
という、その辺のところを少しお聞きしたいのですが。