○
平林太一君
只今政府の意のあるところを承わりましたので了承いたしたわけでございますが、第六項は私はこの
委員会の御
意見、言換えますれば、
修正的な御
意見になるのでございまするが、むしろ私は小
委員会といたしましては、非常な御
努力を払われたことに対しましては、よくこれを肯き得られるのでありまするが、そういたしますというと、第六項におきまして、すでに特別なる
法律を
日韓会談の……、無論これは
日韓の親善の上におきまして、この
会談が
日韓両国が排他的になるような結果に
結論付けられるような
会談でないことは予測されるのであります。理想的にも現実的におきましても……。でありますから、特にその
特別法を設けまして、
只今委員会が御心配にな
つておられますることを抜本塞源的にその際に処理せられるものである、こういうふうに私は承知いたすのでありまするが、それでありまするから、その点はやはりこの
原文はそのままにいたしまして、而も
只今委員会の
結論として、かような貴重な御
意見ができましたことに対しましては、当然
会議録の最重要なる
事項として
会議録に掲載することを
委員会におきましてお願いいたします。これは小
委員長報告にな
つておりますが、なおこれは殊更に重要なる
資料といたしまして、この
原文を採択、取上げることにいたしまして、そうしてこの
取扱いをそのようにいたしたい、又いたすべきであると私はかように
考えるのであります。そう申しますことは、先般来私の
考えは一貫いたしております。いわゆる
国内法ではありません。国外に対しまするいわゆる
外国人登録及び
外国人出入に対しまする
管理規則でありますから、この点は
我が国の講和の
発効を控えまして、
これだけ程度くらいの何と言いますか、我がほうが極めて端的な露骨に申しますれば、これは武張
つておるものとは私は
考えておりません。併しながら私から申しますれば、極めて謙虚なる
態度で以てこれを申上げ得るところの
気持を表明いたすに当りましても、武張
つておる。併しこの
程度の武張
つておるということは、いわゆるこの独立後
我が国が発足をいたすに当りまして、これだけは許容せられるべきものだと思います。私は
国際的に見ましても、若しそれ、これを余りにあれにし過ぎましていたしますというと、やはり謙虚が過ぎまして、いわゆる
一つの屈従的なものになるということは豈それこれに
関係する当事者のみにかかわりません。これはいわゆる
対外的な
国際上におきまして、如何にもこの終戦以来の我々は惰性に慣れまして、そうして卑屈な、いわゆる非常なこの何と言いますか、いわゆる諺にも申上げます
通り、人はみずからを
卑めば人文これを卑しめる、みずからその正しきを正しきとするところにいわゆる他も又尊敬を払うのである、然るに卑屈な、みずから卑しめる
考えを起すというと、おのずから先方もこれを
卑めるということは、豈それ
国際間だけの問題でありません。個人間におきましても、このことは私は
金科玉條と
考えて
差支えないと思うのであります。いわんや
国際間においておやであります。そういう
意味におきまして、私はこの
法案の
本質に鑑みまして、この
原案を私はこれが
修正せられるというようなことは、そういう点におきまして誠に遺憾を禁じ得ない点があります。遺憾と申しますよりは、それでは余りにも漸くこの全
国民の
努力が報いられて、そうして漸く一人立ちをして、そうして対内、
対外との
事情がここに
はつきりした、そこで釘付けされるという点に対しまして、是非これはこういうくらいの
程度のことは許されるべきものである、それがこのように別な面におきましてこれを
修正されて、そうしてこういうような具体的なことになりますことは、非常にそういう点におきまして私はこれは大切に
考えなければならんと思う次第であります。我々は今日これを
審議いたしておりますることは、ややもいたしますれば、この狭い
部屋で、ときには狭い
部屋の環境に支配される場合もありまするが、この
法律は八千万全
国民に薄しまするところの、共通いたしまするところの、又直ちにそれが相
手続いたしておりまするところのこの問題でありますることを思いますれば、そういうふうに
考えるのであります。でありますから、このことに対しましては、
只今私が申上げました
通り、この小
委員会の貴重なる
資料に対しましては、十分これを尊重して、又これに相違背ない
方向にこれを
結論付けられるということにおきまして、これを
会議録に十分にこれを
取扱をいたすということにいたしまして、この
原案はそのままにこれをいたして、本日これが議決せられるようなことを私は念願してやまない次第であります。この点私の
希望を申上げまして、
委員各位に対しましての私の所懐をこれは申述べておく次第であります。