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1952-03-11 第13回国会 衆議院 電気通信委員会 第12号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年三月十一日(火曜日)     午後三時二十二分開議  出席委員    委員長 田中 重彌君    理事 關内 正一君 理事 高塩 三郎君   理事 橋本登美三郎君 理事 長谷川四郎君    理事 松井 政吉君       井手 光治君    岡西 明貞君       加藤隆太郎君    庄司 一郎君       中村  清君    椎熊 三郎君       石川金次郎君  出席政府委員         電波監理委員会         委員長     網島  毅君         電波監理委員会         副委員長    岡咲 恕一君         電波監理長官  長谷 愼一君  委員外出席者         専  門  員 吉田 弘苗君         専  門  員 中村 寅市君 三月十一日  委員鈴木茂三郎君辞任につき、その補欠として  成田知巳君が議長の指名委員に選任された。     ————————————— 三月七日  宮崎県下のテレビジヨン公共企業等に関する  請願川野芳滿紹介)(第一二一四号)  北海道におけるテレビジヨン放送に関する請願  (伊藤郷一君紹介)(第一二七六号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  小委員及び小委員長の選任に関する件  小委員会廃止に関する件  電波管理に関する件     —————————————
  2. 田中重彌

    田中委員長 これより開会いたします。  お諮りいたします。この際電気通信事業経営方式改善に関する小委員会を廃止し、電気通信事業全般にわたり改善を目標とする電気通信事業改善に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 田中重彌

    田中委員長 御異議なしと認め、さように決定をいたします。なお小委員は従来の小委員に三名を追加し、小委員長は従来通りといたしたいと存じますが、追加する小委員につきましては、先例により委員長より指名いたしますに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 田中重彌

    田中委員長 御異議なければ指名をいたします。加藤隆太郎君、井手光治君及び畠山重勇君を指名いたします。     —————————————
  5. 田中重彌

    田中委員長 次に電波管理に関し調査を進めます。質疑の通告があります。これを許します。長谷川四郎君。
  6. 長谷川四郎

    長谷川委員 網島委員長に一言お伺いしたいことがございますのでお伺いいたします。聴聞会の件でございますが、聴聞会調査はいただきましたが、聴聞会に対して各社が準備的な書類を提出したといわれておるのですが、この調査とあわせて考えなければならないと思うので、御都合をつけてその写しを御提出願いたいのでございますが、いただけましようか。
  7. 網島毅

    網島政府委員 聴聞会の主催は審理官がやつておりまして、審理官聴聞会を命じましたあかつきにおきましては、委員会は一切干渉をしないことにしておりますので、ただいまの準備調書につきましては、おそらく審理官がとつておると思いますが、そういうものがございましたら、御趣旨に沿うようにしたいと考えます。
  8. 長谷川四郎

    長谷川委員 いま一つお聞きしたいのですが、その審理官参議院において、七メガが最もいい方式だというふうな証言をしたと聞いて来たのですが、そのいい方法だというそれを、何で取上げられなかつたかということが一つと、その御返答は、一メガを最も有効に使いたいのだ、それはすなわち教育放送等に利用をするのだというお答えだと漏れ承つて参りました。そこでお聞きしたいことは、文部省というようなところと十分すでに御連絡が済んでいるかいなやを承りたいのであります。
  9. 網島毅

    網島政府委員 参議院における私ども審理官の説明につきましては、はつきりしたことは速記録でごらん願いたいと思いますが、私が聞いておりましたのでは、大体七メガの方が有利であるという意見が多かつたのであります。しかしこの意見書にありますように、なお各般のいろいろな問題を総合的に研究してきめなければならないので、判定困難であるという結論を出したとかいうふうに私は了解いたしました。また意見書にも、はつきり審理官意見としてそういうふうに書いてありますので、六メガ、七メガの問題に関しましては、審理官は判定困難であるというふうに考えたと私は了解しております。ところで電波監理委員会におきまして六メガのバンドの幅を採用いたしました理由は、ただいま御指摘のように一メガを節約することによつて、他の分野にこれを利用するという面ももちろんございます。しかしながら委員会といたしましては、その点だけできめたのではないのでありまして、六メガにおきましても、将来の天然色テレビジヨンの画は十分りつぱなものが出るということと、それから経済的にも国民には負担にはならないということ等もあわせて考えまして、六メガを採用した次第でございます。  なお教育放送云々の問題につきまして、文部省当局連絡とつたかというお話でございますが、先般申し上げましたのは、そういう申請がただいま数件私どもの手元に参つておるということを申し上げたのであります。この超短波を使いまして、FM方式によつて学校放送をすることにつきましては、これは文部省所管というよりは、やはり地方のそれぞれの教育委員会なり、教育庁というものの所管事項ではないかと考えております。従つて直接文部省からこれに関する見解を聞くことは困難ではないかというふうな気もいたしますが、なお私ども委員会が認可をするという段階に立ち至りましたならば、その点は一応文部省連絡をとつてみようと存じております。
  10. 長谷川四郎

    長谷川委員 地方教育委員会等の方の所管じやないかというようなお話のようにも承ります。しかしただいまのFM方式をとつてということに対しましても、もう一段と文部本省との横の連絡というものが十分に成り立つて、さらにその普及に臨むという方法がとるべき道ではないかというふうに私は信じます。よつてその方がいいのではないかという意見であります。さらにもう一つ、六メガ、七メガの問題はいずれにいたしましても、いよいよこの方式をもつて日本テレビジヨンというものが行われます場合に、もう何月にというような期限までもあるようにも承りますので、これに対する通産省とか大蔵省とかいうような方面との御連絡はどの程度にまでなつていますか。またこの六メガに通産省大蔵省あたりはどういうような御意見を述べておられるかを承りたいのであります。
  11. 網島毅

    網島政府委員 先ほどの御意見の点はよく承りました。六メガ、七メガについて通産省あるいは大蔵省意見を聞いたかというお話ですが、この六メガ、七メガにきめるという問題につきましては、聴聞の席上、通産省から関係官が参りまして、その関係官意見を聞いたのでありまするが、通産省電波監理委員会決定に異存なしということでございました。なお今の問題は、あるいはテレビジヨン自体に対する問題かと想像するのでありまするが、もしもそういう御質問でありましたならば、このテレビジヨン実施するにつきまして、いろいろ資金がかかることでございまするので、過般私どもから大蔵省にも連絡いたしました。大蔵省の考えといたしましては、現在計画されているさしむきの計画、そういうものに対する資金の面におきましては、それだけ資金テレビジヨンに費されたから、日本全体の資金計画が困難になるというふうには考えないという見解を聞いております。それから通産省に対しましては、機器の輸入が可能であるかどうかということと、あるいはまたテレビジヨン受信機日本で製作するようになつた場合の、各製造業者に対する助成について見解等を尋ねたのでございまするが、通産省はこの問題について非常に積極的でございまして、通産省としては、もし電波監理委員会においてテレビジヨン実施ということを決定した場合には、できるだけのことをしたいという見解をお述べになつております。
  12. 長谷川四郎

    長谷川委員 御説の通り通産省とか大蔵省は、許可云々に対して、またメガ云々に対しても、何ら関係もないし権利もないことは朗らかであります。ただ私が申し上げたのは、実施についてこれらとの十分なる連絡がなかつたときは、その実施可能の場合にも困難を来すのではないかということを、老婆心ながらと申しましようか、心配したわけなのでありますから、十分その連絡を密にしておいて、将来いつでも大丈夫だということにまで今日なつているのだ、通産省大蔵省もそうなつているのだということがお話が願えるならば、それで私はしごく満足であろうと考えるのであります。
  13. 網島毅

    網島政府委員 まず私どもといたしまして、現在のわが国の状況において、テレビジヨン実施することが可能であるかどうかということを確かめる意味合いにおきまして、外務省、大蔵省通産省見解を調べたのであります。それは先ほど申し上げたような次第でありますが、今後個々の審査をやりまして、いよいよテレビジヨンを免許するという見通しがつきました場合には、さらに積極的に大蔵省及び通産省等関係省連絡をとりまして、お説のようにできるだけテレビジヨン実施がスムーズに行くように努力したいと考えております。
  14. 長谷川四郎

    長谷川委員 きようは私の時間の都合質問していられませんので、この程度打切つておいて、次会にさらに御質問申し上げたいと思つております。私の質問はきようはこの程度打切つておきます。
  15. 田中重彌

    田中委員長 本日はこの程度にとどめて、次会は来る十八日火曜日午後一時より開会いたす予定であります。  なお当日委員会散会後、電気通信事業改善に関する小委員会も開会いたす予定でございますので、あらかじめ御報告いたしておきます。  これにて散会をいたします。     午後三時三十六分散会