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1952-03-06 第13回国会 衆議院 地方行政委員会 第13号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年三月六日(木曜日)     午前十一時三十五分開議  出席委員    委員長 金光 義邦君    理事 大泉 寛三君 理事 河原伊三郎君    理事 野村專太郎君 理事 門司  亮君       川本 末治君    佐藤 親弘君       吉田吉太郎君    鈴木 幹雄君       並木 芳雄君    藤田 義光君       大矢 省三君    立花 敏男君  出席政府委員         地方自治政務次         官       藤野 繁雄君         総理府事務官         (地方自治庁次         長)      鈴木 俊一君  委員外出席者         国家地方警察本         部警視正         (警備部警邏交         通課長)    木村 行藏君         專  門  員 有松  昇君         專  門  員 長橋 茂男君     ――――――――――――― 三月六日  委員床次徳二君辞任につき、その補欠として並  木芳雄君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 三月四日  地方公務員法施行に伴い職階制制定に関する陳  情書  (第七四〇号)  地方制度調査会構成員地方議会代表者参画  に関する陳情書  (第七四一号)  地方財政短期融資わく拡大に関する陳情書  (第七四二  号)  宿泊料に対する遊興飲食税減免に関する陳情書  (第  七四三号)  地方税財政制度根本的改革に関する陳情書  (第七四四号)  都道府県単位警察設置に関する陳情書  (第七四五号) を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  地方自治に関する件  地方財政に関する件     ―――――――――――――
  2. 金光義邦

    金光委員長 これより開会いたします。地方自治に関する件、地方財政に関する件の両件を一括して調査を進めます。  まず先般北海道及び三陸地方襲つた十勝沖地震被害状況について、この際説明を聽取いたしたいと存じます。木村国警本部警邏課長
  3. 木村行藏

    木村説明員 今回の震災災害状況及び現況につきまして、大体のことを御説明申し上げたいと思います。  すでに新聞でいろいろ御承知のことであろうかと思いますけれども、最初の経過から現況までを申し上げたいと思います。  中央気象台の発表によりまして、三月四日の午前十時二十四分、東経百四十四度、北緯四十一度の海中、すなわち十勝沖海中震源地を持つところの今回の地震の一番震度の大きかつた場所釧路でございます。釧路はいわゆる震度五でございまして、強震程度になるわけであります。その次に強かつたところは札幌、室蘭、苫小牧根室、これはいわゆる中震の程度でありまして、強震に次ぐ強い震動を受けた場所であります。そのほかに青森県の宮古、これも震度五の影響を受けたところであります。その次に震度の強いところは震度三、これはいわゆる弱震の程度でございまして、青森、盛岡、秋田山形、この三陸地方の数県及び秋田山形地方であります。  次に、津波状況を申し上げますならば、午前十時二十五分に中央気象台から弱い津波ありとの津波予報警報三陸地方に発せられました。それからほとんど同時刻に、釧路地方気象台からも、釧路地方方面に弱い津波予報警報が発せられました。同時に同地方住民避難命令が伝達いたされたのであります。それからその予報警報の後、約一時間ばかりたちまして、すなわち午前十一時十八分に津波の第一波最初の波が三陸海岸に達しました。これは約一メートル五十の波であります。それから釧路方面には大体午前十時五十分ごろに第一波が襲つて来ました。これは三陸地方津波よりは、はるかに小さいものであります。それから午前十一時三十八分に津波の第二波が同じく三陸海岸を襲つて参りました。これは最高約一メートル五十の波であります。それから午前十一時三十八分と同じころにやはり苫小牧及び釧路のいわゆる北海道の南岸に津波が襲来して参りました。その最高の波は一メートル五十であります。それから午後零時五十分に中央気象台から津波警報が解除されまして、津波警戒を解いたわけであります。釧路方面は午前十一時五十分に同じく津波警報が解除せられました。  次に災害概況を申し上げたいと思います。北海道地方罹災地が今回の震災において一番ひどいところでありますが、その北海道罹災地は、おもに国警管内にいたしますと、釧路方面隊、それから札幌方面隊——これは北海道には現在国警管内におきまして五つの方面隊がございますが、そのうちの釧路方面隊札幌方面隊の両管内を主として、震災があつたわけであります。災害程度の比較的大きかつたところは釧路市、浜中村、浦幌村、大津村、池田町、以上が釧路方面隊管内災害のひどい地域であります。浦同時札幌方面隊管内で最も被害の多かつたところであります。  災害の大ざつぱな結論を申し上げますと、北海道におきましては地震によるものがおもでありまして、津波によるものは少うございました。それは先ほど申し上げましたように、北海道津波警報が発せられましたのが午前十時二十五分、そして津波の第一波が襲つて参りましたのが、午前十一時五十分でありまして、その間に三十分ばかりの余裕がございましたので、避難が十分できたようであります。と同時一に、釧路方面襲つた津波は比較的小さい津波でありました。その関係もありまして、北海道はおもに地震による被害が多うございまして、津波による被害は比較的小さかつたのであります。  次に三陸地方震災地は、沿岸の各地でありますが、これも地震によるものはきわめて少くて、災害はおもに津波によるものであります。しかしこの津波も、先ほど申し上げましたように、午前十時二十五分の警報発令から約一時間たつた午前十一時十八分、この間に余裕がございましたので、避難命令によつて罹災地避難民避難を完了した後に、約一メートル五十の津波が参りましたので、津波被害もそれほど大きくはなかつたように思います。  次に具体的にその被害状況を申し上げたいと思います。お手元に差上げてあります第七報でありますが、これは昨日の午後六時現在の調査でありまして、私たち手元にある正確な情報の一番新しい情報であります。その状況を概括的に申し上げますれば、北海道地方におきましては、死者が全体で十九名、負傷者が百十六名、行方不明が五名、建物全壊が二百九十二戸、そのほかに非住家被害が二十六戸、建物の半壊が五百二十七戸、そのほかに一部の破壊が八百三十六戸、それから建物浸水が三百五十戸、家屋の流失いたしましたのが四十七戸、橋梁の流失が七、道路損壊が九、鉄道被害が二十九、通信被害が十一、船舶沈没が一艘、船舶流失が三艘、船舶の破損が十九艘、これが北海道被害概況であります。  三陸地方の方は、浸水が二十七戸、船舶沈没が一、流失が二十、こういう状況であります。そのほかに個々的に申し上げますれば、表にありますように、北海道浦川市は建物が三十九全壊しております。それから建物の一部損壞が五百四十でありまして壁が落ちたり、床が曲つたり、いろいろ建物の一部損壞相当多うございます。  これが五百四十あります。それから釧路の方は、死者が十二名出ております。そのほかに火災——これは大火には至りませんでしたが、全燒が二、半燒が二、それから浦幌村は全壞が五十四、半壞が三百、そのほかに火災が  六箇所出ております。これも大火には至りませんでした。それから浜中村、  これは北海道札幌管区においても一番心配いたしたのでありますが、最初情報によりますと、約四百戸住家流失したという情報が入りまして、非常に心配してその調査方を嚴命した結果、それほどではなくて、流失は四十五戸、床上、床下の浸水が三百五十戸、こういう数字が明らかになつたわけでございます。そのほかに四名の行方不明が出ております。この浦幌釧路浜中浦川、そのほかに大津村、池田町、これらも相当被害のあつたところでございます。  次に通信状況を申し上げたいと思います。おもに警察通信について申し上げたいと思います。北海道日高地方地震発生同時に、有線通信が杜絶いたしました。それから釧路地方災害第一報が札幌警察管区本部地震同時に入つて参りましたが、十一時ごろになつて有線通信が杜絶いたしました。その後の警察通信の活躍は、おもに応急無電によつて非常に活躍いたしまして、現地あるいは各方面隊管区本部との関係等のいろいろの情報交換をいたしました。その応急無電で得た情報国警本部に参りまして、私たちの方でまとめたわけであります。次に有線通信日高地方においては大体当日の午後六時ごろ復旧いたしました。釧路地方有線通信は、昨日の十一時ごろ北見方面隊を経由しまして可能になつたのであります。  さらに今後の見通しといたしましては、釧路根室、これは有線通信が杜絶いたしておりますけれども、約五日を要すれば復旧が可能になります。それから釧路帶広、これも不通なつておりますけれども、復旧見込みは現在見通しがついておりません。北見帶広有線通信、これは昨日中に復旧できたはずであります。現在残つておりまして、通信復旧見込みの立たないのが、釧路池田地区署関係と、釧路帶広との関係二箇線でありまして、あとは大体復旧いたしまして、有線通信も十分に活躍し得る段階に入つております。  次に交通の被害及び復旧状況であります。列車脱線等に関しましては、根室本線尺別トンネルの中で混合列車脱線いたしました。しかしこれは機関車と貨車の三両がそれぞれ混合している混合列車でありまして、脱線したのは貨物車の方で、客車の方には被害はありませんでしたので、幸い人的損害はありませんでした。それから音別白糠間、この間の釧路に近い方で貨物列車脱線いたしましたが、これも人的被害はありませんでした。止若利別間客車が立往生いたしました。これは客車の前後、一番前の車両及び一番あと車両の両方のレールが若干沈下しまして、その関係で走行不能になり立往生いたしましたわけであります。それから新富士浦幌の間でも、貨物列車が十四両脱線いたしました。直別・厚内間、ここでは客車脱線いたしましたが、人的被害はありません。不通箇所の全体的な状況を申し上げますならば、帶広新富士間、この関係では三十九箇所、池田・上利別間では十四箇所、東釧路・五十石間では二箇所、苫小牧・様似間では数箇所、現在そういう状況でございます。  その復旧状況について見通しを申し上げますならば、帶広利別間不通箇所は四日の午後四時に復旧したようであります。池田白糠間だけが復旧見込みが立ちません。ここが一番鉄道被害が多かつたようであります。白糠釧路間は四日の七時に復旧いたしました。それから東釧路・塘路間、ここはきようの午前中に復旧する見込みであります。標茶・西春別間、これは昨日の午後復旧いたしました。現在おそらく不通なつておるのは、池田白糠間だけであります。  さらに電燈関係を申し上げますならば、釧路市の一部を除きまして、昨日中にほとんど大部分が回復いたしております。  以上大体の災害状況を申し上げましたが、それに対しまするところの警察警備状況について申し上げたいと思います。地震を知りまして札幌警察管区ではただちに各方面隊に指令を出しまして、至急災害状況治安状況調査方を命令いたしました。釧路方面隊からはさつそく災害の入電がありました。その釧路方面隊報告で非常に被害が大きいということがわかりましたので、ただちに札幌管区本部では警備本部を設置いたしまして警備警察関係方面連絡に万全を期したのであります。それから罹災地の各方面隊警察釧路方面隊札幌方面隊、ここでは警察官全員非常配置をいたしまして警備警戒に当りました。そういう状況に応じまして、いろいろ管内情報を集めてみましたが、大体において罹災地においては、人心の動揺はありませんで、治安状況も平穏に保たれております。現在北海道警察力で十分にこの治安を全うできると思います。さらに、これは確たる情報ではありませんが、帶広方面に駐在しておる警察予備隊が、予備隊内の水道施設が破裂いたしましたので、予備隊水道施設復旧と並んで、その付近水道施設復旧及び浦幌——非常に被害の多かつた浦幌方面道路損壞復旧や、あるいは鉄道損壞復旧救援隊を八十名ばかり出しております。それからこれに対しまして道庁方面における救護活動状況を申し上げますならば、道庁におきましては、警察情報に基いて、ただちに災害非常対策協議会本部を設置いたしまして、知事及び民生課長米軍の好意による飛行機乘つて、最も被害の大きい釧路日高方面に飛んで参りまして、これと同時にトラツクで毛布日高方面に二百、釧路方面に五百、急遽輸送いたしました。さらに日高地方には北大の医学部応急医療班が二個班、釧路地方に対しましては釧路地方北海道支庁が編成した医療班を活用しまして救護に当つたような状況であります。大体現在のところにおきましては、治安支障がないように存じております。
  4. 金光義邦

    金光委員長 これより質疑を許します。立花君。
  5. 立花敏男

    立花委員 聞くところによりますと、電話なんか不通で、まだわからない部分があると聞いておるのですが、今御報告なつたので、大体全部なのでしようか。今後災害報告が集まつて来る模様なのですか。それを承りたい。
  6. 木村行藏

    木村説明員 今後やはり刻々報告が参ります。たいてい二時間おきくらいに報告か来ておりますので、特別にかわつたことがありましたら御連絡いたします。
  7. 立花敏男

    立花委員 大体災害状況を表にしていただいておるのですが、まだ未着の分が非常に大きい見通しかどうかということを承りたい。
  8. 木村行藏

    木村説明員 未着の分はほとんどないと見ております。従つてこれ以上に非常に数字がかわるということは考えられないと思います。
  9. 立花敏男

    立花委員 それから現在治安状況が非常に平穏だ。警察力もこれで十分だというふうに言われておるのですが、問題は今後に起つて来るのではないかと思うわけです。救援活動が十分行われておるという見通しがあるのかどうか。たとえば今承つておりますと、釧路方面に対しまして、北海道道庁から毛布が五百枚しか行つていないというような報告なんですが、この表を見ましても、釧路方面被害が一番大きくて、非常に莫大な被害があるわけでありますが、五百枚の毛布で、はたして現在非常に寒い北海道で、住民がやつて行けるのかどうか、この点非常に問題だと思うのです。毛布の一枚や二枚で、野外でこの寒い夜がしのげるわけはございません。そういうふうに救援活動が非常に微弱では、今後治安の問題が起つて来るのじやないかと思いますが、その点をどういうふうにお考えなつていますか。
  10. 木村行藏

    木村説明員 その点に関しましては、まことにごもつともな御意見だと思いますが、札幌管区本部長におきましては、この震害を知りまして、さつそく道庁知事に一番強く要望しましたことは、何よりも早く救援活動と衞生活動、これを一刻も早く手を打つてもらいたいということを申入れまして、道の知事も、それが非常にわかつて活動しておるのじやないかと思いますけれども、私たちのところに入りました最初情報では、救援活動毛布状況はこの程度ですけれども、おそらくこれよりもつと毛布が行つたり、その他応急食糧なども行つているのじやないか、こういうふうに思いますけれども、今のところは確たるところを握つておりません。
  11. 立花敏男

    立花委員 これは国警の方の直接の責任ではないかと思うのですが、やはり治安の乱れますのは、発生した当時よりも、今後生活が非常にやりにくくなるというところにあるのだと思いますので、十分この点は国警の方からも、政府関係方面に要望しておいていただきたいと思います。五百枚くらいの毛布では、何にもならないと思います。  それから、たとえば石炭も同様だと思うのですが、現在まででも北海道では暖房用石炭が、ほとんど一般民家には買えないくらい高くなつて暖房に困つておつたという状況なんですが、これが屋外にほうり出され、あるいは応急収容バラツクなどに入れられますと、暖房の問題が非常に問題だと思うのです。従いまして石炭の問題なんかも、救援活動で非常に重要になつて来るのですが、こういう点もひとつあわせて考慮していただきたいと思います。  それから救援物資輸送なんですが、列車について今聞きますと、非常に脱線、転覆がありまして、まだ未通のところもあるのだと思いますが、今まででも北海道では物資輸送が非常に円滑に行つていないのですが、こういう面はどうなんですか。それからこういう救援物資については、無料でやるということを何か政府の方で言つておられると思うが、そういう面でひとつ聞いておきたいと思います。
  12. 木村行藏

    木村説明員 無料の点については、聞いておりませんけれども、優先輸送するということは、国鉄に連絡しました際に、私たちの方も確認いたしました。料金の点はまだ聞いておりません。おそらく建設大臣飛行機で飛んで行かれておりますから、各方面に急遽いろいろ連絡しておるのじやないかと思います。
  13. 立花敏男

    立花委員 できるだけ救援列車輸送は、優先的にやつていただきたい。それから石炭なども、やはり今まで進駐軍関係で非常にたくさんとられまして、暖房用もなくなつておるのですが、この際石炭も優先的に、ひとつ罹災地にまわすということを要望しておきたいと思います。  それから、地震が起りますと、治安の問題で非常に警察関係取締りがきつくなりまして、たとえば北陸の震災がありましたときにも、日本で最初公安條例が福井市で、しかれたわけであります。今お聞きしますと、治安は非常に保たれておるというのですが、今後いろいろな関係で、こういう石炭要求、あるいは輸送要求、あるいは毛布要求などで、民主団体活動した場合に、それをどういう形で取締るお考えなのか、これをひとつあわせて聞いておきたいと思います。
  14. 木村行藏

    木村説明員 警察といたしましては、治安上特別に支障のない限りは、取締ることもありませんし、行き過ぎということはないように、私たち関係官の一人としては注意いたしたいと思います。
  15. 立花敏男

    立花委員 最後に要望いたしておきますが、東京からも各労働組合民主団体救援におもむいておりますので、それらの民主団体救援活動を、特別な色めがねで見ないように、やはり十分なる同胞としての救援活動を、自由に許すように、ひとつ要望いたしておきます。
  16. 大矢省三

    大矢委員 先ほどの状況報告の中で、船舶に対する被害というものが一つも報告がないのであります。これはどういうわけか、またわからぬのかどうかということと、この状況報告第六報として、「昭和二七、三、一五〇〇現在」とありますが、これはどういうことですか。三月十五日ですか、それとも何かの間違いなんですか。
  17. 木村行藏

    木村説明員 五日が拔けております。
  18. 大矢省三

    大矢委員 五日が拔けているのですね。それから船舶損害がわかつておりましたら……。
  19. 木村行藏

    木村説明員 私たちのところに入つております情報は、第七報のこの数字だけでありまして、それ以上に船舶被害は聞いておりません。
  20. 大矢省三

    大矢委員 それから、八十名ばかりの予備隊員が出動しておりますが、予備隊国警との連絡がどういうぐあいか。あるいは海上保安隊との関係、それは直接あなたの方でどういうふうにとられておるのか。これは指揮権が違いますから、私は平素から非常な不便があるのじやないかと思つていますが、その連絡が十分とれておるかどうか、それから何の不便もないのか、今後の計画について相談があつたかどうか、この点をひとつ承りたい。
  21. 木村行藏

    木村説明員 予備隊との関係におきましては、予備隊本部国警本部とが絶えず密接に連絡いたしておりまして、たとえば非常災害とか、非常騒擾の場合に、警察の力で収拾がつかなくなつたという場合には、予備隊国内治安警察の補完の意味において出動されるのですが、その出動以外に、出向というのがございまして、これは兵器を持たないで、予備隊の、いわゆる権限行使という形でありませんで、今回の災害のように、非常な被害を受けたその場合に、道路復旧なり、鉄道復旧相当集団的労力がいる、しかも非常に急ぐというような場合に、予備隊現地の隊長から、それぞれの管区総監がありますから、総監を通じて予備隊本部の長官の承認を経て、出向ができることになつております。もちろん緊急の場合、通信がとれない場合には、当然そのいとまもありませんので、現地責任者が独自に出向を命令することがあり得ると思います。今回の場合につきましては、帶広  の方面予備隊が、浦幌方面道路損壞修理の急援に出たというようなうわさはありました。また新聞にも出ております。それにつきまして私たちの方で管区本部にその実情いろいろ聞きただしたのでありますが、現在のところ正式に出向したという事実はつかんでおりません。ただしかし予備隊帶広部隊内部水道の破裂があつた、その修理同時に、その予備隊所在付近水道も破裂しておりますので、それの復旧の手伝いに出た。いわゆる作業応援に出たという軽い程度応援活動はやつておりますようであります。先ほど申し上げました浦幌方面に対する出向、こういうことについての——予備隊本部国警本部との連絡という点については、若干私たちの方にも、もう少し密接に連絡を保つべき反省の余地があつたように思います。
  22. 大矢省三

    大矢委員 それでは八十名今出ているというのは、国警が要請したのでもなければ、自発的に出たというのですか。それとも何か連絡があつて応急に援助に出た、こういうことなんですか。
  23. 木村行藏

    木村説明員 こちらから要請した事実はございません。ですからおそらく、私たちの想像では、現地道庁支庁がございますし、あるいは鉄道保線区がございますので、その保線区が現地同士で、軽い程度作業応援をお互いに話合つてつたのかもしれませんけれども、これは正確にわかりません。
  24. 大矢省三

    大矢委員 これは課長にお尋ねするのは御無理かもしれませんが、この現地状況からいたしまして、こういう機会にこそ私どもは警察予備隊が率先して出るべきだ、また要請すべきだ、そのための警察予備隊ではないかと思う。しかしその命令権国警の方にないということでありますが、これは私は平素から非常に不便だと感じておりましたが、今こういうことで遺憾な点があつたということでございましたが、今後、これはあなたに聞くのはどうかと思うが、今ただちに要請をし、ほんとうの協力を願つて、そうして治安なりあるいは復興に万全を期するという意思があるかどうか、またそういうことをする必要があるのではないかと考えますが、もしあなたの方で何かの計画があれば、この機会にひとつ伺いたい。
  25. 木村行藏

    木村説明員 予備隊国警関係連絡は、密接にやらなければならないというお話は、もう百パーセント当然でありまして、私たちの方も大いに努めなければならぬと存じております。
  26. 門司亮

    門司委員 私先に警察側に聞いておきたいと思いますことは、今大矢さんから大体国警との関連を聞かれたのでありますが、被害地状況を見ますと、大体自治警察が少くて、国警本部の方の管轄が非常に多いようになつておりますが、この非常事態の場合の、国警とそれから自治警察との間に、特に警察として何か報告されるような事項はほかにございませんですか。私がそういうことを聞きますのは、非常事態における警察処置というものは、往往にしてなわ張り争いが非常にあつて、実際上の応急処置について間に合わないようなことがありはしないかと考えるのでありますが、こういう問題について、何か特に現在の警察法の建前の上から、お気づきになつたことがありましたら、この機会にお聞かせを願つておきたいと思います
  27. 木村行藏

    木村説明員 現在のところ、この北海道震災に関連して、具体的にそういう問題を感じたことはございません。
  28. 門司亮

    門司委員 そうすると被害状況、それから通信等は、大体この表で見ますと、北海道現地国警から寄せられた状況であつて、自治体等は、本部には特別の報告はしておりませんですが、そこで問題になりますのは、北海道全体の治安のために、こういう緊急な場合に、自治警察と国家警察との間に、十分話合いができることになつておりますが、十分話し合つて、何かそういうものの本部というようなものでも、おこしらえになつたかどうかということであります。
  29. 木村行藏

    木村説明員 現在のところ一番ひどかつた釧路方面におきましても、情報連絡その他警備配置の交換など、釧路方面隊釧路市警との関係は、非常によく行つておるように聞いておりますが、別に支障はありませんので、今後よほど大規模の問題でなければ、現状で十分にやつて行けると思います。
  30. 門司亮

    門司委員 それではちよつと次官にお尋ねをしておきたいと思いますが、この被害状況等について、自治庁の調査された範囲の御報告は、まだできないのでございますかどうか。
  31. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 自治庁としては、まだ調査した結果報告する段取りになつておりません。ただ政府を代表いたしまして、建設大臣現地に行つておられるし、その他各方面応急の措置を講じておられるのでありますから、自治庁といたしましてはその結果起債のわくを拡大するとか、あるいはつなぎ資金を出さなければできないとかいうようなことができた場合においては、それ相当の手続をしてできるだけ復興を援助したいと思うのであります。
  32. 門司亮

    門司委員 いつの災害の場合でもそうでありますが、現地被害状況その他についての調査は、今は建設大臣が向うに行つておいでになるそうでありまして、建設省から、きのうですか、何か局長その他四、五名おいでになつたという話を聞いておりますが、問題に残されておりますものは、今度建設省の手を離れて、そうして起債の問題であるとか、あるいは課税の問題であるとかいうようなもの、大体自治庁関係のものが、次に出て来るわけであります。そうして、これがなかなかはかばかしく行かないで、いつでも問題を起すのであります。従つて私どもといたしましては、自治庁はそれらの問題について、いち早く、たとえばとりあえずのものとしては、起債のわくを広げるというようなことは別の問題にいたしまして、何らかの財政処置をするというような通達なり何なりが、たとえば道庁を通じてでもわ行れたかどうかということであります。     〔委員長退席、大泉委員長代理着席〕 このことは非常に重要でありまして、もし政府応急処置として、起債に切りかえるまででも、短期融資をするというようなことで、とにかくしかるべくそちらでこれこれの費用を使つておけというような示達があれば、割合に市町村では仕事が楽にできるのでありますが、そういう示達がないと、やはり市町村の理事者というものは、そういうことを心配いたしまして、そうして十分の処置ができないことが多いと思います。ことに北海道のような割合に恵まれておりません、財政の貧弱な多くの町村が被害を受けておりますので、その点は私は多分にあると思います。従つて自治庁としてはそういう一応の示達をされたことがあるかどうかということであります。この点について、もし示達がある、そういう財政上の処置はどういうふうにしておけという特別の、命令をするわけには参りますまいが、そういう示達なりあるいは通牒なりが、道庁あてにでも出されておるかどうかということでありますが、こういう処置がとられておりますか。とられておりましたら、ひとつ御報告願いたい。
  33. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 ただいままでは、そういうふうな示達はいたしておりません。しかし、できるだけ今御意見のあつたようにするのが適当と考えますから、そういうふうな取扱いをしたいと考えております。
  34. 並木芳雄

    ○並木委員 私は損害の金額についてまずお尋ねしたいと思うのです。先ほど来の報告を金額にいたしますと、国としての損害地方自治体としての損害、一般住民、民間人の損害はおおむねどのくらいの金額になりますか、調査の結果をお知らせ願いたいと思います。
  35. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 現在のところでは、まだその金額は承知しておりません。
  36. 木村行藏

    木村説明員 今のところ正確な数字はわかつておりません。
  37. 並木芳雄

    ○並木委員 大体政府側のこういう報告は、やはり事を荒立てないために内輪じやないかと思うのです。ですから金額をぜひ早く調査してもらいたい。これによつて救済の処置というものも出て来るのですから、その方を至急にやつてもらいたいと思います。今度の災害の規模というものは、過去の記録に照らして、どの程度の大きさであるか、これは国警などには記録があると思うので、比較していただいたらいいのじやないかと思いますが、この点お尋ねいたします。
  38. 木村行藏

    木村説明員 規模の問題や程度の問題について、ほかの災害との比較はまだしておりませんので、まことに済みませんけれども、現在のところは先ほど申し上げた数字程度しかわかりません。
  39. 並木芳雄

    ○並木委員 災害のあつた日からもう大分たつておるのですから、やはりそういう基礎がないと、われわれ国会議員として、どういう対策をやるべきだということを、政府に迫る材料も乏しいわけですし、政府としても確たる信念に基いて救護対策が立てられないのじやないかと思うのです。その点もぜひお願いいたします。国としては対策本部とかそういうものをつくる意思はないのですか。個々ばらばらに各省ごとに視察をするとかなんとかでやつて行くだけで、特にこれに対して現地における救護本部相当するようなものを設けて、応急の措置をする方針はないのかどうか、この点お尋ねいたします。
  40. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 現在のところはできていないのじやなかろうかと思つております。しかし何とかしなければいけないと思います。
  41. 並木芳雄

    ○並木委員 どうも災害の報道されておる規模に比較して、政府の方は熱がないのですけれども、通信などの妨害回復するに従つて、だんだん現われて来る損害の実態は、私どもが予想したよりはるかに大きいのです。先ほどの国警の方から御報告がありましたけれども、治安状態なんかも大したことはないと言われましたが、私どもはなかなかその言葉には安心できません。北海道は普段でもなかなか治安のやかましいところだと言われておるので、警察予備隊の増強やら、国警の方も最近定員を増加しておりますが、その国警の定員増加の配備などは完了しておつたかどうか。
  42. 木村行藏

    木村説明員 千名の増員は現在札幌管区警察学校で訓練中でありまして、近く卒業の上で現地に勤務いたしますが、いざ事があれば、その千名はすぐ出動できるような態勢にございます。
  43. 並木芳雄

    ○並木委員 相当のデマ宣伝というものも行われたのじやないかと思うのです。また現に行われておると思うのですけれども、その点全然ありませんか。さつき実に楽観的なことを言われたのですけれども、私どもはその点心配なんですが、もう少しはつきり御説明願いたい。
  44. 木村行藏

    木村説明員 現在のところ、数回にわたつて札幌管区本部連絡いたしましたが、流言蜚語その他それに類すような言動はございません。
  45. 並木芳雄

    ○並木委員 通信が一番大事だということを今度痛感いたしました。もつと早く知りたいのですけれども、われわれとしては、だんだんと現地報告が時間的に増して来る、これをもう少しスピード・アツプしたいと思うのです。今度目ざましい活躍をしたのはやはり航空機だと思います。そこで政府としては通信対策というものをもう少し完備しなければなりませんけれども、その対策は今後どうするか。それから国警にしてもあるいは海上保安庁にしても、航空機を持たなければだめだと思うのです。幸い今度はもう航空機を持つことも許されるのですから、その点に対してどういう考えを抱かれたか、今後急いで航空機などを、こういう場合の対策用としても整備すべきであると考えられるかどうか、その点お伺いいたします。
  46. 木村行藏

    木村説明員 航空機の問題に関しましては、事が非常に大きいものでございますから、私から答えることはできませんが、ただ現在の計画といたしましては、来年度の予算に超短波無電の装置をいたした例のパトロール・カー、これを北海道五箇方面隊全体に、重点的に全部配置する計画なつておりまして、約三十台ぐらいのパトロール・カーが一斉に活動できる時期は近いと思います。これはこういう災害の場合や異常騒擾の場合においては、非常に効力のある機関でありまして、これをやつておるわけであります。それからこれは内輪ではございますが、長官などには申し上げておるのですけれども、少くともヘリコプターぐらいはどうしても再来年度の予算に要求したいと思うのです。これは非常に役立つのじやないかと思います。
  47. 大泉寛三

    ○大泉委員長代理 ちよつと申し上げますが、木村君は、被害状況報告と、国警活動説明程度で、政府委員としての説明はできませんから、それはまた適当な機会にお願いいたします。
  48. 並木芳雄

    ○並木委員 では、もう一つ次官にお尋ねしてやめておきます。さつき救助方法として、起債のわくを拡大する、それからつなぎ資金を供給したいと申されました。それはすこぶるけつこうで、至急やつていただきたいと思います。そのほか税金を免除するとか、あるいは特別平衡交付金、こういうものについても当然至急考慮を払わなければならぬと思うのですが、その点どういうふうに対策を講ぜられておられるか御質問いたします。
  49. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 いろいろと対策を練らなければできないところがありますし、また災害が非常に大きいところがあつたならば、法律によつて免税する手続もあるのでありますから、そういうふうな点は、よく実地の状況を検討した上で、決定するよりほか方法はないのでありますから、実際の状況がわかつたならば、それに適応したところの方策を講じたいと思います。
  50. 立花敏男

    立花委員 関連して……。今の問題ですが、実地を見なくても、大体方針は私ははつきりしているのじやないかと思うんです。たとえば特別平衡交付金の問題ですが、この金自体がこういうことを予定してつくつてあるのだし、こういう項目がある以上は、それに必要な事態が起つたときには、やはりこれがまず第一に問題に取上げられなければいけないのじやないか。次官は起債とかつなぎ資金とか言われましたが、こういうものは、いわば特別平衡交付金の問題を解決して、そのあとで起つて来る問題とも考えられるわけなんです。まず第一に、やはりこういうことを目当にしてとつてある特別平衡交付金、これを出すという建前が本筋だと思うのですが、この方針は、現地被害状況損害額等がわからなくても、大体の方針は自治庁になければならないと思うのです。こういうためにこそ特別平衡交付金というものがとつてある。しかも百二十億かの莫大な金があるのですから、当然私は出すべきだと思うのですが、特別平衡交付金はもうなくなつているのかどうか、あるいはこれを増額して出す意思があるかどうか。これは現実の被害額とは別に、その方針としては自治庁はお持ちだと思うのですが、それをひとつお聞かせ願いたい。
  51. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 昭和二十六年度の平衡交付金のうち特別平衡交付金は、すでに配付済みではなかろうかと思つております。その点から言えば、残りがないのではないだろうかと思います。でありますから、昭和二十七年度の特別平衡交付金を出さなければならないということになれば、事前にさつき申し上げたような対策をとつて行くよりほか方法がないのではなかろうか。こう考えます。
  52. 立花敏男

    立花委員 こういう事態がその年度内に起つたのに、すでにもう年度内にとつてありました特別平衡交付金がないということは、やはり非常に交付金が少く見積られておつたということにほかならないと思うのであります。それから特別平衡交付金を、どういう基準でおわけになつたのか、これはあとで詳細な表をいただきたいと思うのですが、これが特別平衡交付金としてではなしに、一般平衡交付金が足らないから、特別平衡交付金をそれに使つてしまつた。これがかんじんのこういう問題が起つたときに出す金がないという原因じやないかと思います。ですから政府は来年度ですか、特別平衡交付金を改正しまして、今まで一〇%であつたものを八%にするというようなお考えもお持ちのようですが、御承知のように日本では地震というようなもの、あるいは台風とか災害というものは、いつ起るかわからない天災地変というのではなしに、毎年ほとんど起つておりますので、この金はもつとふやすべき必要があるのではないかと思います。その点も検討していただいて、今こういう場合に使う金がないというのは、やはり政府の大きな責任であるという建前から、どうしてもこれは政府責任において財政的な措置をするという基本的な態度を、この際明確にしていただきたいと思うのであります。そうでありませんと、地元における救援活動、あるいは復旧活動が大きな支障を受けまして、結局は救援もできない、復旧もできない、そこから治安の乱れが起つて来るというような事態が起ると思いますので、この点財政的な措置の基本的な方針をひとつ明確にしておいていただきたいと思います。
  53. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 御意見ごもつともでありますから、次に特別平衡交付金のようなものを決定する場合においては、できるだけ御趣旨に沿うように検討したいと思います。
  54. 立花敏男

    立花委員 それから税金の問題ですが、これは税法にも免税の規定があるのですから、免税ができるのは当然なのですが、これは今事態が起つておりますところの現地の自治体で、適当に免税の措置をやつてもいいというふうに自治庁の方ではお考えなのか、あるいは統一的に中央から地方税に関して免税措置をお出しになる方針なのか、地方で自治的に條例などで決定していいのか、それをひとつ聞かせていただきたい。
  55. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 地方自治の方はほんとうのしろうとでありますから、そういうような点まではまだ研究しておりませんから、あとでよく聞いて御返事いたします。
  56. 門司亮

    門司委員 これはいつも申し上げることでありますが、一向大臣も出て来なければだれも出て来ない。こういうことでこの間もおこられたのでありますが、やはりわれわれとしても聞きたいこともありますし、特にこれから先この委員会に付託されますきわめて重要なる法案は、すでにその要綱もでき上つておりまして、説明も終つております。従つてこの要綱についての一応の質疑をしなければ、この法案が出て参りましても、ただちに法案の審議に移るわけになかなか参りません。従つてきようなどはほんとうは、鈴木君もさつき来ておつたようでありますが、次長も帰つてしまう。同時に大臣は一向出て来ない。こういうことではこれはいつまで経つても、議案の審議はできないと思います。ことに今出されておりますこの法案は、法律自体の内容は箇條は非常に少いのでありますが、自治法の改正というものについては、かなり大きなものが伏在しておるのであります。たとえば知事を官選にしようじやないかとか、東京都の区長を官選にしようじやないかというような基本的問題が出て来ております。従つてこの基本的問題は、この條文の改正がきわめてわずかであるからというだけでは、はかりきれない問題でありまして、そこに伏在しております政府の意図、官僚のものの考え方、そういうものについても十分聞いておく必要があるのであります。従つてこの次の会議にはやはりどんなことがあつても、責任者を出してもらう。国警にしても、せつかくでございますが、課長さんがおいでになつておるだけでありまして、これ以上の議論はできませんし、もう少し権威ある委員会委員長からしていただかないと、われわれの審議にも非常な支障を来しますので、そのことを委員長から政府に申し添えていただきたい。政府が出て来ないというならわれわれも出て来ません。そのかわりこつちの都合で法案の審議も延びるかもしれませんから……。
  57. 立花敏男

    立花委員 それからやはりここにおいての発言には、ひとつ責任をもつてやつていただきたい。藤野さん、この前出たときに横田で落ちたB二九の災害補償について、あるいは自治体の財政的な特別措置について特別平衡交付金の問題を考慮する、考えておくというようなことであつたのですが、きようは出て来られてもお返事もないし、措置をとられたのかどうか。やはりこういう委員会で問題になりましたことは、委員会にお出になつたときに、はつきりとお答えを願いたいと思います。これは單に横田だけの問題として取上げたのではございません。こういう問題はたくさん起つておりますし、その一斑として取上げまして、これに対するお答えは全般的に影響する大きな問題なので、やはりお答えを願いたいと思うのであります。本日それらのお答えをいただきたいと思います。
  58. 大泉寛三

    ○大泉委員長代理 ただいまの門司委員の御意見は尊重いたしまして、委員会としては責任大臣に対して極力出席を促して、委員会の権威を高めたいと思います。立花君の御意見に対しても同様と思います。
  59. 藤野繁雄

    ○藤野政府委員 特別平衡交付金の決定は、実際のところは地財委がやるのであつてそれに対してできるだけそういうふうなことがないように、なお進めて参りたいと思います。
  60. 大泉寛三

    ○大泉委員長代理 本日はこの程度で終了いたしたいと思います。次会は公報をもつてお知らせいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時三十九分散会