○中野(四)
委員 この際私は参考人の要求をいたしたいと思います。それはかねて本
委員会におきまして、二日間にわた
つて参考人
諸君の参考
意見を徴しまして結果、青木参考人より、この接收貴金属に対して、特に
日本銀行の地下室にあるダイヤモンドあるいは金塊をば、埼玉県の自宅へ疎開をしたということは、当時大蔵省の外資局長であ
つた久保文藏君、櫻井という事務官の依頼によるものだという話でありましたが、私はこの久保前外資局長並びに櫻井君にこの事実を確かめましたところが、本日の毎日新聞でも御承知の
通り、主計局の役人が何億という予算を組んでも、現金には一銭も手を触れないように、ダイヤや金塊には何らタツチをしなか
つた。しかも金塊は大蔵省で扱
つたけれども、ダイヤモンドは軍需省の所管だ
つたのでま
つたく
関係はなく、青木君に保管を依頼したり疎開を頼んだことは、断じてないと言
つております。これはせんじ詰めれば相当せんさくする必要がありますけれども、本
委員会の性格上から申しましても、それ以上に深くタツチすべきものでないと思うのでありますが、当時の軍需省でこのダイヤモンドを所管しておりました
関係官は、兵器行政本部の総務部長とかあるいは整備局の戰備課長とか、軍務局の軍事課長というような、それぞれの主管の課長がありまして、これらとの間に深い
関係があ
つたのであろうと思うのです。本
委員会において参考
意見を求めたいと思いますことは、大蔵省が日銀地下室にあ
つた金塊、ダイヤモンドに、事実上接收当時あるいは接收前に
関係があ
つたかなか
つたかということを、明らかにする必要があると思いますので、はなはだ恐縮に存じますけれども、元大蔵省の外資局長でありました久保文藏、現日新印刷工業
株式会社の社長であります。それから当時タツチをいたしました櫻井事務官、これは群馬県のどこか税務署の署長をしておるという話でありますから、この両君をば来る土曜日に参考人としてここにお招きをいただきたいということを、お願い申し上げます。