○高橋説明員 ただいまの六十億と申しますのは
売出し価格でございます。額面ではありません。額面は当然それより上まわるわけであります。大体私たちの
考えは、
條件等は政令で定めることにな
つておりますので、的確に今
コストが幾らということは申し上げかねるのですが、一応仮定に立
つて御説明いたしますと、今年度の場合ですと、大十一億くらい発行したい。それで一億くらいは償還する。非常に変な話ですが、五年という期限
はつけましたが、そういうふうな金縛りで五年ということにしますと、今そんな長く寝るようなものは、だれも買
つてくれません。今の時代では無理でございますから、中途で必要があれば買い上げるということも
考えております。そこでその六十一億円を発行して六十億を手取りにする、そういう仮定で今年度の予算を組んであるのであります。来年度になりますとさらに償還も多くなりますので、その分をさらに上に重ねて行きます。非常に計算がややこしいのでございますが、概括的に申しますと、今年度の予算から割出しまして、単位を十億円として、発行の場合にどれだけ要するかと申しますと、四千百九十八万円、今年度の予算から、ある仮定を用いて割出した発行のときの
経費が、それだけかかります。それから償還はやはり、今年度は少ししか入
つておりませんが、明年度以降に入
つて参りますので、その
関係の
経費が三千万くらい見込まれます。
売出し価格十億円につき、両者を合して七千百九十八万円、このくらいかかるわけであります。しかしこれは五年間をならさないで、その十億円が全部償還に至るまでの発行の
経費の総額でございますから、その
資金の滞留期間によりまして、これは
コストとしては違
つて来るわけであります。滞留期間が非常に長ければ長いほど、発行償還
経費は安くなる。短かくなれば高くなるわけであります。私
どもの
見通しといたしましては、全体を平均して五年余りぐらいの滞留期間はあるであろう。そういたしますと、その発行償還の
コストとして来ますものは、二分三厘七毛というふうな数字にな
つております。その
程度の平均
コストで、そのほかに割引歩合、較差金歩合というものがありますが、これも滞留期間によ
つて多少の差異は生じます。
條件も
はつきりきま
つておりますので、何とも
はつきりしたことは申せませんが、六分を少し上まわるという
程度ではなかろうか、こういうふうに見ておるわけであります。