○深澤
委員 これは警察予備隊の方と農林省の方と十分連絡をとりまして、従来の進駐軍の取扱いのような、過酷な扱いのないように私は希望いたしまして、一応警察予備隊の方の質問は打切りたいと思います。
そこで
農地局長にお伺いしたいのでありますが、私はここで
一つ根本方針をお伺いします。
開拓計画ということは、日本の食糧自給態勢の上で重大な要素を持つものであると考えます。日本が毎年々々外国から食糧を入れなければならない
事情に迫られており、資金獲得のためにダンピングまでや
つて輸出をいたしまして資金を獲得し、その金で食糧を外国から買わなくてはならぬということは、
経済上においても非常に不利益であり、また国の独立の点から申しましても、食糧を外国に依存するということになれば、将来日本の独立の基礎ができないことになるわけであります。
従つて開拓政策に十分な力を入れまして、そして日本の食糧自給の一環として、努力する必要があると思うのであります。ところが、今までの例によりますれば、大体当初の百五十五万町歩の開拓も十分でない。しかも開拓された四十万町歩の耕地も、独立の営農が成立し得ないような現特にあるということであるとしますれば、ま
つたく日本の食糧自給態勢の一環が危うい基礎にあるというぐあいに、われわれは考えるわけであります。
従つてこの開拓問題については、農林省も大幅に予算を拡大し、これに相当の努力をいたしまして、そして日本の食糧自給態勢の
一つの基礎を確立する必要があると考えるわけでありますが、どうも現在の
状況によりますと、終戦直後の失業救済的な意味にやられて、
従つて現在においては、開拓
関係に対しましてはあまりウエートを置いていないという感じを私は受ける。また開拓農民の間にもそういう考えが非常に強く出ているのでありますが、一体農林省は今後急速に当初の計画を遂行するために、
熱意を持
つておるのかどうか、その点を
根本的にお伺いすると同時に、全国の開拓民に対して、君たちのや
つている仕事は国家的に重要である、
政府もこれに対して十分真劍にな
つて応援するから、ひとつりつぱな農家として今後存立するようにや
つてもらいたいという
熱意を、注入しなければならぬと私は思うのですが、その
根本問題については、一体どういうぐあいに考えられておりますか。その点をひとつお伺いしたいと思います。