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1951-12-15 第13回国会 衆議院 水産委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十二月十五日(土曜日)     午後零時五十二分開議  出席委員    委員長 川村善八郎君    理事 小高 熹郎君 理事 田口長治郎君    理事 永田  節君 理事 林  好次君    理事 佐竹 新市君       石原 圓吉君    川端 佳夫君       田渕 光一君    平井 義一君       福田 喜東君    松田 鐵藏君       小松 勇次君    木村  榮君  委員外出席者         農林事務官         (水産庁漁政部         長)     松任谷健太郎君         専  門  員 徳久 三種君     ————————————— 十二月十四日  委員田中織之進君辞任につき、その補欠として  佐々木更三君が議長の指名で委員選任された。 同月十五日  理事鈴木善幸君、二階堂進君、松田鐵藏君及び  田中織之進君の補欠として小高熹郎君田口長  治郎君、永田節君及び佐竹新市君が理事に当選  した。     ————————————— 本日の会議に付した事件  理事の互選  委員派遣承認申請に関する件  小委員及び小委員長選任に関する件  真珠養殖事業法案石原圓吉君外十四名提出、  第十二回国会衆法第八号)  漁業制度に関する件     —————————————
  2. 川村善八郎

    川村委員長 これより水産委員会を開きます。  議事に入ります前にお諮りいたします。理事鈴木善幸君、二階堂進君、松田鐵藏君の二君より理事辞任の申出がありますが、これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 川村善八郎

    川村委員長 御異議なしと認めさよう決します。  なお引続きお諮りいたします。理事田中織之進君が昨十四日委員辞任せられましたので、ただいま辞任を許可するに決しました主君と合せて四名の理事が欠員となりましたが、この際その補欠選任を行いたいと思いますが、これは先例により委員長において指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 川村善八郎

    川村委員長 御異議なしと認め    小高 熹郎君  田口長治郎君    永田  節君  佐竹 新市君 をそれぞれ理事に御指名申し上げます。  次に小委員会設置の件についてお諮りいたします。小委員会設置の件につきましては、一昨日の懇談会におきましてあらかじめ御協議を願つたのでありますが、この際正規にお諮りいたします。  公海漁業に関する小委員会水産資源保護増殖及び漁業取締りに関する小委員会漁船損害補償及び漁業災害補償に関する小委員会水産金融に関する小委員会漁業制度に関する小委員会水産貿易に関する小委員会、以上六つの小委員会を設置し、それぞれ専門的に調査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 川村善八郎

    川村委員長 御異議なしと認めさよう決します。  なおただいま設置せられました各小委員会の小委員の数、小委員及び小委員長選任につきましては、先例により委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 川村善八郎

    川村委員長 御異議なしと認めまして、各小委員の数はそれぞれ十一名とし、ただちに御指名申し上げます。  公海漁業に関する小委員には   石原 圓吉君  鈴木 善幸君   田口長治郎君  田渕 光一君   冨永格五郎君  永田  節君   二階堂 進君  原 健三郎君   松田 鐵藏君  岡田 勢一君   小松 勇次君 を、その小委員長には石原圓吉君を、  次に水産資源保護増殖及び漁業取締りに関する小委員には   石原 圓吉君  川端 佳夫君   鈴木 善幸君  田口長治郎君   冨永格五郎君  永田  節君   二階堂 進君  福田 喜東君   松田 鐵藏君  林  好次君   佐竹 新市君 を、その小委員長には鈴木善幸君を、  次に、漁船損害補償及び漁業災害補償に関する小委員には   石原 圓吉君  小高 熹郎君   鈴木 善幸君  田口長治郎君   田渕 光一君  冨永格五郎君   永田  節君  二階堂 進君   松田 鐵藏君  小松 勇次君   水野彦治郎君 を、その小委員長には松田鐵藏君を、  水産金融に関する小委員には   石原 圓吉君  小高 熹郎君   川端 佳夫君  鈴木 善幸君   田口長治郎君  冨永格五郎君   永田  節君  二階堂 進君   松田 鐵藏君  林  好次君   佐々木更三君 を、その小委員長には田口長治郎君を、  漁業制度に関する小委員には   石原 圓吉君  川端 佳夫君   久野 忠治君  鈴木 善幸君   田口長治郎君  冨永格五郎君   永田  節君  二階堂 進君   松田 鐵藏君  小松 勇次君   木村  榮君 を、その小委員長には永田節君を、  水産貿易に関する小委員には   石原 圓吉君  五島 秀次君   鈴木 善幸君  田口長治郎君   冨永格五郎君  永田  節君   二階堂 進君  平井 義一君   松田 鐵藏君  水野彦治郎君   佐竹 新市君 を、その小委員長には二階堂進君をそれぞれ御指名申し上げます。  次に委員派遣の件についてお諮りいたします。本委員会におきましては、今国会久大島及び有明海の漁業権諮定に関する問題、越佐海峡の底びき網漁業操業区域に関する問題、ただいま本委員会において審議中の小型機船底びき網漁業整理特別措置法案に必至な小型底びき網漁業及びまき網漁業整備真珠養殖事業法案審査漁業災害補償漁船損害補償等に関する問題、並びに漁業権の切りかえ状況に関する実態調査のため各地に委員派遣し、つぶさにその実態調査いたしたいと思います。つきましては派遣地派遣委員の数及びその人選、派遣期間等委員長に御一任を願うとともに、これを決定の上議長提出する委員派遣承認申請書提出方につきましても委員長に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 川村善八郎

    川村委員長 御異議なしと認めさよう決定いたします。  次にお諮りいたします。真珠養殖事業法案は本日の議題になつておりますけれども法案内容その他調整の必要上本日の委員会においては審査を進めないことにいたしましたから、さよう御了承を願いたいと存じます。     —————————————
  8. 川村善八郎

    川村委員長 次に漁業制度に関する件について調査を進めます。本件に関して松田委員より発言を求められております。この際これを許します。松田委員
  9. 松田鐵藏

    松田委員 越佐海峡の問題について、先日以来いろいろと問題になつておるのでありまするが、委員間にも、越佐海峡のあの告示に対して、やれこれを取消せとか、再出発しろとか議論があるのでありますが、この点はまことに重大な問題でありまして、将来における水産行政の面からいつて、非常に重大な意義を有するものであります。私どもは、先年北海道入会の問題のときにおいても、地元においてはあらゆる議論が起きたのでありまするが、漁民の将来の幸福をはかるために、万難を排して、漁業法告示に基いてあの北海道入会も許したような状態であるのであります。また北海道のさんま問題につきましても、一旦告示されたものでありまして、この告示に対しては、あらゆる面からこれを保護しなければならない立場にあるのでありまして、これが漁業法の骨子であります。ゆえに私は地元——自分の選挙区であるのでありますが、違反をした者に対しては、あらゆる面から違反の摘発をも委員会においても行つたのであります。水産庁行つた告示に対しては、これを守つて行かなければ、とうてい将来水産行政をいうものが円滑になつて行かないと考える次第でありまして、この告示を取消せとかなんとかいろいろな議論もありまするけれども、かようなことはないように内容調整することをお互いがよく考えて行くべきである。また先ほどの委員長からのお話では、特に越佐海峡に対する問題の調査を進める段取りまでされることになつたのであります。さような見地からいつても、お互い水産行政を完全に遂行するために、いろいろな議論もあることでありましようが、水産庁の出した告示に対しては、取消せなどという議論のないように皆さんの御協力を願いたい、かように考えるものでありまして、委員長からも、どうか党及び政府に対しても、この点十分委員会の意向を申達するように善処あらんことを希望するものであります。
  10. 佐竹新市

    佐竹(新)委員 松田君の発言に関連して……。ただいま松田委員から詳細な御報告を伺つたのでありますが、この問題はきわめて重大であります。なぜかと申し上げますならば、前国会におきましては、水産資源保護法案を通し、またこれがためには、底びき船の調整をはかるというようにして水産資源保護をしておるのでございますので、いろいろ両方の言い分を聞いてみますと、相当言い分があるのであります。この問題を相当に慎重にしていただかないと、他の沿岸漁民に与える影響は大きくなり、その結果は非常に政治問題化するおそれがありますので、慎重なる審議をされんことを切望いたしておきます。
  11. 川村善八郎

    川村委員長 ただいま松田君並びに佐竹君から御発言のありました越佐海峡の問題につきましては、御承知通り、あの地方の非常な重要な問題であります。従つて委員会におきましても、許可あり次第委員派遣いたしまして、調査の上、さらに御審議を進め、その結論を出したい、かように考えております。  なお松任谷部長に本問題について御答弁がありますれば、御答弁を願います。
  12. 松任谷健太郎

    松任谷説明員 ただいま委員方々からいろいろとお話もございましたし、委員長からも御懇篤な御注意があつたのでありますが、水産庁といたしましても、慎重にこの問題を取扱つて行きたい、かように考えております。
  13. 川村善八郎

    川村委員長 なお先ほど佐竹君から、委員長に対しまして、本日議題となつている真珠養殖事業法案を何ゆえ取上げないか弁明しろという親切なお申入れがありましたので、特に起立をいたしまして弁明を申し上げます。  真珠養殖事業法案につきましては、御承知通り議員提出でありまして、内容においては、おそらくわれわれ議員提出の中で一番適切妥当な法案であると考えております。しかしながら一つの法案を通しますにも、やはり業者意見やその他代議士同僚各位意見も、もちろん聞かなければなりませんし、わが自由党といたしましては、政調会で十分これを練つて結論を出さなければなりませんので、本日その措置をとつたのであります。ところが業者代表には賛成強硬論もあり、さらに不賛成ではないが、内容整備調整をする必要もあるから、しばらく延期をして休会明けまでに結論を出す方がよいのではないかという業者間の意見もあつたのであります。また政調会におきましても一参議院との調整もあり、他所との関係等その他各般の協定をする問題もあるので、法案内容については何ら不賛成をするところは一点もありませんけれども調整上必要な事項ができたから、議員提出であるだけに、本委員会では慎重を期して本日は取上げない、従つて休会明けには一挙に通過さすべく取上げるということに決定したようなわけであります。さよう御了承を願います。
  14. 佐竹新市

    佐竹(新)委員 ただいま委員長のお言葉を聞きますと、法案内容については異議はないということを申されたのでございますが、私は調整なんかの関係については、また法案を通過さした後において施行令などでいろいろ均衡がとれるものと思います。そこで、御承知のごとく自由党委員各位はみな水産問題については権威者であります。この方々相談をされて、主として自由党中心にこの法案が提案されたというふうにわれわれは考えております。まして真珠養殖地元出身である石原圓吉氏は相当権威者であると私は考えておる。従つて法案内容に対してはもう何ら異議がないということでありましたなれば、調整の問題その他事業者等関係の問題は、あとにまわしてもできることでありますから、本日の議題として取上げて、国会休会に入ることでありますから、ただちに採決をして参議院に送付されるという段取りをとらねばならぬ。なぜかと申しますと、もはや昭和二十七年度の予算は出ておるのであります。この予算は、先般も石原委員の申されるように、非常に僅少であるという声もありましたが、これは法案が通つていないから予算にも水産庁が手加減をしておるのであります。法案を通して堂々と海外に向つて輸出する、いわゆる外貨を獲得する、なくやつて行くのが自由党のお考えではないかと思います。野党各派はみな賛成しておるのでありまして、自由党党内事情によつて法案を出しておきながらいつまでも逡巡することには、われわれは反対であります。すみやかに本日議題とされんことを要望いたします。
  15. 川村善八郎

    川村委員長 お答え申し上げます。佐竹君の言われることはしごくごもつともであります。もちろん委員長といたしましても、さような見地から本日政調会で取上げたのでありますが、内部調整の問題については、省令または政令をもつて当然定めなければならないということに相なりますので、一応調整上その省令または政令についても研究した方がいいということの議論もありましたので、本日は議題に供しないということになつたのであります。なおこの法案の取扱いが遅れるために、佐竹君の言われる通り予算措置ができないという節がありますので、この点については出してもいいのではないかという議論もあり、出し得るのだという意見もあり、さらに法律が通らなければその予算ができないという意見もありましたので、これらについても水産庁並び大蔵省等と交渉いたしまして、法律が制定されなくても、できるだけその趣旨に沿うように努力する考えであります。
  16. 小松勇次

    小松委員 この真珠法案につきましては、私は委員長から本日さようなお話を承ることを実は意外に思うものであります。佐竹君からお話のありましたごとく、補正予算において、真珠に対するいろいろの施設の予算が計上されておる、その当時すでにこの法案が出ることはわかつておる、この法案と見合せてあの予算の計上がされたものである。従つて自由党内部にどういう御事情があるかは私は存じませんけれども政調会では当時この問題を十分御相談になつて、研究された上であると私は信じております。それにもかかわらず、今日までこれが遷延しておるということは、私どもははなはだ不可解である。真珠の問題については、私がここに多くを申し上げることはありませんが、こういう仕事こそ大いに国家的に力を入れて発展させなければならぬ仕事である。こういう問題は、本日の議題である以上は、すみやかにきようこれをかけてもらいたい。けれども委員長からいろいろお話もあつて、できないというならばそれもやむを得ぬけれども、しからばこの委員会において採決する方法をいつおとりになるのか。
  17. 川村善八郎

    川村委員長 お答え申し上げます。きよう自由党政調会でいろいろ審議いたしましたことは、先ほど御報告申し上げた通りであります。大体政調会におきましては、休会明け早々これを決定をする、従つて委員会もそのつもりで進むようにというお話合いで本日わかれて参つたのでありますから、委員長といたしましては、休会明け早々本委員会に再び審議をするという考えを持つております。
  18. 小松勇次

    小松委員 そうするとあなたの政調会では、それまでに必ずこの問題は皆さんの御意見がまとまるお見込みなのですか。
  19. 川村善八郎

    川村委員長 その通りであります。
  20. 小松勇次

    小松委員 それではそれを信じております。
  21. 川村善八郎

    川村委員長 真珠養殖事業法案のことにつきましては、本委員会終了懇談に移して心行くまで話合いをしたいと考えます。  本日はこの程度にとどめ、次会の開会の日時は公報をもつてお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。     午後一時十九分散会