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1952-05-27 第13回国会 衆議院 厚生委員会 第33号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年五月二十七日(火曜日) 午前十一時十五分
開議
――
―――――――――――
出席委員
委員長代理
理事
青柳
一郎
君
理事
丸山
直友君
理事
亘 四郎君 新井 京太君 田中 元君
寺島隆太郎
君 堀川 恭平君 松永
佛骨
君 松井 豊吉君 清藤 唯七君
松谷天光光
君 堤
ツルヨ
君
苅田アサノ
君
委員外
の
出席者
厚生事務官
(
社会局庶務課
長) 熊崎 正夫君 参 考 人 (
日本赤十字社
副
社長
)
伊藤
謹二
君 参 考 人 (
日本赤十字社
常務理事
)
後藤眞三男
君 参 考 人 (
日本赤十字社
企画室
)
岡田
好治
君 参 考 人 (
日本赤十字社
企画室
)
片岡
經一君
専 門 員 川井
章知
君 専 門 員
引地亮太郎
君 専 門 員 山本 正世君 ――
―――――――――――
五月二十七日
委員岡良一
君
辞任
につき、その
補欠
として三宅 正一君が議長の指名で
委員
に
選任
された。 ――
―――――――――――
五月二十三日
療術師法制定反対等
の
請願
(小
金義照
君
紹介
) (第三〇五八号)
栄養改善法制定
に関する
請願
(
丸山直友
君紹 介)(第三一一〇号) 同(
堤ツルヨ
君
紹介
)(第三一三八号)
母子福祉法制定
の
請願
(
多田勇
君
紹介
)(第三 一一一号) 同(
青柳一郎
君
紹介
)(第三一四〇号) 同(
多田勇
君
紹介
)(第三一四一号)
国立渋川病院存置
の
請願
(
小淵光平
君
紹介
)( 第三一三九号) の審査を本
委員会
に付託された。 同日
国民健康保険法
による
国庫補助
の増額に関する
陳情書
(第一九四五号)
戦争犠牲者援護対策実施
に伴う
職員
の増員に関 する
陳情書
(第一九四 六号)
母子福祉法制定促進
に関する
陳情書
(第一九四七号) を本
委員会
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した
事件
日本赤十字社
に関する件 ――
―――――――――――
青柳一郎
1
○
青柳委員長代理
これより
会議
を開きます。 都合によりまして
委員長
が不在でありますので、私が
委員長
の職を勤めます。 まず
理事
及び小
委員補欠選任
の件についてお諮りいたします。来る五月十六日、
岡良一
君が
委員
を
辞任
されたのに伴い、
理事
が一名、
戦争犠牲者補償
に関する小
委員
、
国民健康保険
に関する小
委員
、
医療体系
に関する小
委員
及び
国立公園
に関する小
委員
が、それぞれ
欠員
にな
つて
おりますので、その
補欠選任
を行いたいと存じますが、岡君は現在再び
委員
に
選任
されておりますので、同君の
辞任
によ
つて欠員
を生じた職に再び
選任
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青柳一郎
2
○
青柳委員長代理
御
異議
なしと認め、そのように決します。 —
——
——
——
——
——
——
青柳一郎
3
○
青柳委員長代理
次に、
日本赤十字社
に関する件について、
日本赤十字社
の当事者に対する
発言
を求められておりますが、
伊藤謹二
君、
後藤眞三男
君、
岡田好治
君、
片岡經一君
を
参考人
として当
委員会
に
出席
を要求することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青柳一郎
4
○
青柳委員長代理
御
異議
なしと認め、以上の
諸君
を
参考人
に選定いたします。 なお、本日御選定願いました
参考人
の
諸君
は、爾後の
委員会
においても、必要の際は
委員長
において御
出席願
うことといたしますから、御了承を願います。 なおただいまおきめいただいた
参考人
の
諸君
には、あらかじめ御
出席願
つて
おきましたので、
日本赤十字社
の
方方
に対する
発言
を順次許可いたします。
堤委員
。
堤ツルヨ
5
○
堤委員
私は少し
参考人
に
お尋ね
をいたしたいのでありますが、
参考人
に誤解のないようにしていただきたいと思います。
せんだつて
の小
委員会
でも私が申し上げました
通り
、私は
日本赤十字社
というものをこわそうとか、いわゆる破壊的な
意見
を持
つて
おるものでは、ございません。純粋な
使命
を課せられたこの
日赤
が、よりよいものになるべきであるという私の信念に基いて
質問
をいたしますので、その点御了承願いたいのであります。 実は、
日赤
の
会計
につきましては、小
委員会
においてあらまし御
説明
を
願つたの
でありますが、われわれの耳には
——
これはずつと以前からもそうでございますが、相当
日赤
の内容または
運営
、あらゆる面において検討を要するのではないかというような数々の風聞を耳にするのであります。
有力新聞
であるところの
毎日新聞
が、今年の三月二十八日に「日本の
お家騒動
表面化す」という
記事
を出しまして
世間
の注目を引き、その後再三われわれの手元に送られて参ります
日赤
に関するスキヤンダルと申しますか、そうしたものが非常に多いので、私は非常に遺憾に思うのであります。
従つて
、この前の小
委員会
におきましては、こうした
社会
の注視の的にな
つて
おる諸問題に関しては、御
説明
を承らなか
つたの
でございますが、
日赤
の名誉のためにも、また
御存じ
の
通り戦争時代
には、
各戸ごと
に強力な圧力をも
つて
一大衆の協力のもとに今日までこの大きな経営をなして来た
日赤
、なお今後もまた新たな
使命
を課せられて活躍をしなければならぬ
日赤
のために、私はこれらの問題を、ひとつこの
委員会
においてはつきりと御
説明
を承
つて
、間違いのないところをただしておきたしと思うのであります。
従つて
、そこに
おいで
になります副
社長
も、
新聞
などで指摘されました数点のことにつきましては
御存じ
かと思いますが、いろいろな
物資
の
横流し
であるとか、または
総会
に対するところの云々の問題であるとか、そういう指摘されております今までの数点の事項に関しまして、あなたの御所見を承りたい。またこの
委員会
の
委員
の中に、その点に関して
御存じ
のない方があるかもしれませんので、その問題を一々解剖しながら、御
説明
を願いたいと思うのであります。
伊藤謹二
6
○
伊藤参考人
赤十字
の
会計
につきまして、
世上
一部の
人々
がどういう意図に出ておるのか、私
ども
も、理解いたしかねるのでございますけれ
ども
、悪声を放
つて
おる人があることは事案でございます。私
ども
もこの
赤十字
のとうとい
事業
について
世間
の
疑惑
を招くということは、はなはだ遺憾に存じておるのでございます。今日こういう
赤十字
のことついていいろお話申し上げる機会を与えていただきましたことを、心から感謝いたしておる次第でございます。
赤十字
の
会計
につきましては、私
赤十字
に
関係
いたしまして、
ちようど
満四年になるのでございますが、いろいろ
経理
の
状況
をながめておりまして、私の見るところでは、
民間
の
団体
としては、
経理
はきわめて厳重に行われておると申してさしつかえないと命じておるのでございます。大体
赤十字
の
会計
につきましては、官庁の
会計規則
に準じた非常なめんどうな
規則
を設けまして、一々その
規則
に
従つて
処理いたしておりますし、また
終戦
前には、御
承知
のように年々軍の
経理部
が厳重な
監査
を施しておりました。そうい
つた
慣習も、今日まで伝統を引いておりまして、
経理
に関しては、かなり
関係職員
も
経理規則
を遵守するというふうな風習が馴致されておりますので、そうい
つた
方面から申しても、比較的信頼し得るように私は見ておるのであります。 さらにまた、
本社
の中には、特に
本社
並びに
支部
の
会計
を随時
監査
いたします
——自己監査
でございますが、
監査
部なるものを設けまして、
随時自己監査
を施しまして、
経理
に誤りのないことを期しておるのでございます。 さらにこの
赤十字
の
事業
の
運営
につきましては、非常に
自主性
ということをやかましく申しておりますけれ
ども
、事いやしくも
会計経理
に関しましては、喜んで公開する、こうい
つた
ような態度で臨んでおりまして、年々
本社
の
経理
につきましては
東京都庁
から
監査
を受けておりまして、その都度優秀というふうな判定を受けておるのでございます。そのほか
厚生省
なり各
府県庁
なり、いつでも私
ども
の
会計
については喜んで
監査
してもらいたい、こうい
つた
ような
気持
で
経理
を行
つて
おります。 さらに
本社
の
経理
につきましては、年々専門の
計理士
がこれを
監査
いたしまして、そうしてその
意見
を
本社
の
監事
に述べることにな
つて
おりますが、
本社
の
監事
には
日銀総裁
の一万田さん、あるいは大金さん、
高橋龍太郎
さんあたりに
監事
をしていただいているのでありますが、もちろんこういう
方方
は非常に忙しい
方々
でございますので、この
監事
の
方々
にみずから書類を点検していただくわけには参りませんけれ
ども
、
計理士
の
監査報告
を願うと同時に、また
日銀
の一万
田総裁
は、その部下をして
本社
の
経理
について視察を加えてお
つて
いただいております。そうい
つた
ようなことで、
本社
の
経理
の
規則
を遵守することにつきましては、かなりめんどうな
手続
を経てそれぞれ
本社
の
理事会
なり
役員
の
評議輿会
の最後の承認を求めることにな
つて
いるのでありまして、まず
民間団体
としては、これくらいめんどうな
経理監査
をしているところは、他にあまり多く例がないと申し上げてもさしつかえないのではなかろうかと私は考えておるような次第でございます。 ただいま御指摘になりました
毎日新聞
に関する
記事
でございますが、
毎日新聞
の表題には、
日赤内部
に
お家騒動
があるような
記事
が載
つて
おりましたが、
日赤
の
内部
におきましては、別段何ら
お家騒動
もございません。
役員
を中心といたしまして、みな協力一致して
業務
に従事いたしております。決して御心配をいただくような
お家騒動
というようなことはございません。ただ
毎日新聞
の
記事
に載せられましたうちに、
蜷川博士
が
本社
に対抗して、何といいますか争
つて
おられるというような
記事
がございました。私
ども
別段
蜷川
さんと
争い
をいたしておる
気持
はございませんが、ただ
蜷川
さんが
本社
に対しましてかなり
不満
を持
つて
おられることは、これは事実のようでございます。
蜷川
さんは、か
つて
は
赤十字
の
外事部
の
顧問
をしておられまして、
赤十字事業
には相当
功績
のあ
つた
方でございます。ところが、
終戦
後
追放令
に該当されまして、
本社
の
外事部
の
顧問
をもおやめに
なつ
たわけでございますが、その後どういう原因でありますか、私
ども
よくわからないのでありますけれ
ども
、しばしば
赤十字社
に対して
不満
を漏らしていらつしやるということは伝え聞いているのであります。さらにまた
徳川
前
社長
並びに現在の
島津社長
に対しまして、しばしば
不満
を漏らした
手紙
を発送しておられることも、これまた事実でございます。私、
徳川社長あて
の書面は、拝見したことはございませんけれ
ども
、現
島津社長あて
の
手紙
は、ときどき拝見させていただいております。その
手紙
を見ますたびに、いろいろなことが書かれておりますので、一々私記憶いたしておりませんけれ
ども
、終始一貫してかわらないところは、
蜷川
さんは
赤十字事業
、わけても第一次
欧州大戦
後成立いたしました
赤十字連盟
の創立なり、その後の
赤十字
の
平時事業
の進展については、何といいますか
自分
が世界でも最も指折りのといいますか、
最高
のといいますか、少し私の表現が誇張に失するかもしれませんけれ
ども
、そうい
つた
ような
自分
は
功労者
であるのだ、それに対して、
日本赤十字社
が
自分
を遇することあまりに冷淡ではないか、こうい
つた
ようなことが、どの
手紙
にも必ず書かれているのでございます。
蜷川
さんの過去における
赤十字
に対する
功績
は、現
社長
も私
ども
も、いろいろな一
記録
によりまして十分
承知
いたしておるのでございまして、決して
蜷川
さんの
功績
を没却するとい
つた
ような
気持
ちは、現在の
幹部
もわれわれ毛頭持
つて
おらぬのでございます。ただ
蜷川
さんといたしましては、私
ども
過去の
蜷川
さんの
功績
を十分認めておりますけれ
ども
、どうもそこに
不満
を感じていらつしやるようでございます。そうい
つた
ようなことがございますだけで、別段
お家騒動
とい
つた
ような
内部
の
争い
は毛頭ございません。 それから
新聞
には、私が
厚生省
の官吏に対しまして
贈賄
をしたというふうなことが書かれております。私、
厚生省
の
諸君
とは、
特別懇意
の間柄でございますが、私の方の
仕事
は、
厚生省
とは非常に
関係
のある
仕事
でございますので、密接に連繋を保
つて
業務
の
運営
をはからなければなりませんけれ
ども
、
厚生省
に
贈賄
する理由は何らないのであります。また
厚生省諸君
にも、私から
贈賄
を受けるような人は、一人もあり得ないことだと、確信を持
つて
申し上げてさしつかえないことだと思います。 第二には、私が
不法
に副
社長
として留任したというふうなことが、たしか書かれてあ
つた
と思います。私は
昭和
二十三年の三月に
厚生省
をやめまして、五月に
赤十字
にごやつかいになることに
なつ
たわけでございますが、当時
赤十字
の副
社長
が
欠員
で、その選考に
赤十字
は非常に困
つて
おりまして、ぜひ私に来てくれというふうなことで、私、とうとうお引受けすることに
なつ
たわけでございます。
赤十字
の
社長
、副
社長
の
選任
は、
定款
の定めるところによりますと、
評議員会
が
推薦
いたしまして
総会
で
決定
することにな
つて
おります。
赤十字
の
評議員
とかい
つた
議決機関
は、これは
総会
で
選挙
することにな
つて
おりますが、
社長
、副
社長
は、
評議員会
の
推薦
に基いて
総会
で
決定
することにな
つて
おります。一方
本社
の
定款
によりますと、
選挙
による
役員
の
任期
は三年とし、
選挙
で
補欠
せられた
役員
は
前任者
の
残任期間
とするというふうなことにな
つて
おるのでございます。私は
昭和
二十三年の五月に、
評議員会
の
推薦
に基いて
本社
の
総会
で副
社長
として
決定
されたわけでございますが、これは
補欠
による
選挙
できま
つた
わけではないので、ございまして、
評議員会
の
推薦
によ
つて総会
で
決定
せられたわけであります。
従つて
、
補欠
の副
社長
というものは、
本社
の
定款
にはないので、そこで
定款
の他の
條文
の規定する
通り
三年間その職にお
つた
わけでございます。一部の
人々
は
選挙
による副
社長
だというような
解釈
をしておりますけれ
ども
、私の
前任者
と申しますれば
原泰一
さんと
赤木朝治
さんと、二人副
社長
があられまして、相前後してやめられたわけでございますが、この二人の方の
補欠
として
決定
されたとは、私
ども
考えていないのでございます。また私は二人の
あと
を受けまして、私一人が副
社長
を汚しておりますが、原さんの
補欠
とも
赤木
さんの
補欠
とも、全然何しないで、ただ副
社長
として
決定
を見ただけなのであります。
法律
の
解釈
といたしまして、当然三年間の
任期
を保持するものと私
ども
解釈
いたしておるのでございます。それで昨年私の
任期
が満了いたしまして、昨年の九月の
総会
で再び私を副
社長
として
決定
をされたわけでありまして、今日では私としては第二期目の副
社長
を勤めておるわけでございます。その間
不法留任
をや
つた
つもりは、私は全然ございません。
赤十字
の副
社長
の
仕事
は、非常に重要な、光栄のある
仕事
だと存ずるのでありますけれ
ども
、
不法
にその地位にとどまろうとするような恋々たる
気持
は、私は全然持
つて
おりません。 それから、昨年の私が軍任する場合の
総会
の
決定
が、
法律
上無効である。というのは、
社員
の一部の人の
出席
を拒否したというふうなことが、たしか書かれてあ
つた
かと思います。昨年の
総会
におきまして、私を副
社長
に
選任
するか
選任
しないかの
決定
の問題の際には、私の一身上に関することでございますので、私は
総会
に
出席
いたしておりませんでした。けれ
ども
、
あと
で、私は
選任
せられまして
総会
に出まして、
重任
のごあいさつを申し上げたわけでございますが、
総会
の
決定
は適法に行われたように
承知
いたしております。また一部警察官が
社員
の
出席
を強制的に拒否した、あるいは拉致したと言わんばかりの
記事
が、何かの
新聞
に載
つて
お
つた
かと思いますが、さような事実は、私全然聞いておりません。 それから、
新聞
によりましては、何か
物資
の
横流し
をしたようなことが書かれてあるようであります。ことに私がしたような
記事
の書きぶりがございますが、
金銭
の
出納
とか、あるいは
物資
の
出納
とか、そうい
つた
ことを私自身で取扱
つた
ことは一回もございません。すべて
本社
の
会計規則
の定むるところによりまして、それぞれの係員を通じて行
つて
おるのであります。全然
物資
の
横流し
をしたというようなことは、ございませんし、またその間
金銭
の授受などを行
つた
ことは絶対にございません。一部
新聞
に、
本社
が
砂糖
の
横流し
をしたというふうなことがございました。このことは、私はあまり
関係
いたしておらぬ
仕事
でございますけれ
ども
、
米国在住
の
牟田秀雄
という人が
砂糖
を
本社
に寄贈した事実があることは、私は
承知
いたしております。そうして
牟田秀雄
氏の指示に
従つて
これを処理し、その
利益金
を
赤十字
の財源にしてもらいたい、こういう申出のあ
つた
ことも
承知
いたしております。それで
本社
の
職員
が、それぞれの
寄付條件
に
従つて砂糖
の処理に当
つたの
でありますが、その間に、一部の
商人
がこの
砂糖
を
横流し
したことは事実であります。このことは、一昨年でありますか、その
砂糖
を
商人
の一部が
横流し
をいたしまして、そのことが、たしか私の記憶では、神奈川県
横浜
の
経済調査庁
だ
つた
と思いますが、ここで
調査
いたされまして、
商人
の
不当利得
を排除し、
赤十字社
の
利益
を擁護するために、この
砂糖
の話について、熱心に好意ある処置をと
つて
いただいたことを記憶しております。その後、この
事件
は
横浜
から
東京
の
検事局
の方に移送されまして、
検事局
の方でずつと
調査
をいたされました。その間
本社
に対しては、何ら
検察当局
も、
経済調査庁
も
疑惑
を持
つて
おられるわけではないのでありまして、
本社
の
利益擁護
のために、一部
不正商人
を徹底的に追究して、
商人
の
不当利得
といいますか、それを是正し、
赤十字社
の
利益
になるようにしてやろうということで、一生懸命に御
調査
をなさ
つて
おられることは事実であります。そういうことはございますが、
本社
の
職員
が
砂糖
の
横流し
をしたり、あるいはこれによ
つて
一部
不当利得
をしたというような事実は、全然ございません。 そのほか何かまだ
新聞記事
に載
つた
かと思いますが、いろいろそうい
つた
たぐいのことを
世上
に悪意を持
つて
宣伝する人があるようでありまして、私ははなはだ遺憾に思
つて
おります。決して
赤十字社
の
経理
についてあやまちのないことを、ぜひ御了承願いたいと思います。もし私の
説明
で
皆さん
の
疑惑
を解くに足らぬようでありましたら、いつでも
本社
の
経理
なりその他を御
監査願つて
もさしつかえないと、私は考えておるのでございます。なおそのほか
皆さん
の方で疑念をお持ちになり、あるいは妙なうわさをお聞きでございましたら、
お尋ね
によりましてお答えを申し上げたいと思います。
堤ツルヨ
7
○
堤委員
大体ただいま御
説明
を承
つた
わけでありますが、
総会
について、もう少し詳しく承りたいのであります。昨年の
総会
について、多し
伊藤
さんか御
出席
でなくておわかりにならなければ、他の
参考人
でも
けつ
こうでございますから、もう少し詳、しくたとえばどれくらい、どういう方法でやられて、そうして時間をどれくらい
使つて
どうされたかというような具体的なことを、
ちよ
つと
参考
のために承りたいと思います。
伊藤謹二
8
○
伊藤参考人
昨年の
総会
は、私が副
社長
に
決定
するかせぬかという
議題
がかかる席には、私はもちろん
出席
して知りらないのでございますけれ
ども
、商会は例年の例によりまして、
定款
の定
むる手続
によ
つて
招集いたし、午前中は
皇后陛下
をお迎えいたしまして、大体
儀式
でございました。お昼に
休憩
いたしまして
——
この
休憩
前だ
つた
か
休憩
後だ
つた
か、
儀式
を終りまして、一旦
休憩
いたしまして、それから
総会
に
移つて議題
が審議されたわけであります。その
議事
の劈頭に、副
社長決定
の件が付議されたように思います。私はそのころから欠席しておりますが、別段何らかわ
つた
ところはなか
つたの
でございます。
後藤眞三男
9
○
後藤参考人
ただいま副
社長
から御
説明
申し上げました
総会
の
状況
でございますが、
総会
が開会されましてから、一旦
休憩
をしまして、その間
別室
で副
社長推薦
のために
評議会
を開いたのであります。そうして、一応だれをするかという
議事
になりまして、
評議員
の
方々
から、現副
社長
にさらに御
重任
を願いたいというような話になりまして、投票とかいう
形式
ではございませんが、
全会一致
、一人の
異議
もなく御
重任
をいただこうということで、
評議員会
は
決定
いたしまして、それによりまして
総会
がまた開会されまして、
決定
にな
つたの
であります。
総会
におきましては、ごくあつさりしておりまして、
社長
から、
別室評議員会
におきまして、現
伊藤
副
社長
に御
重任
をいただくことになりましたが御
異議
ありませんか、
異議
なし、それではさよう
決定
いたしますということで、
決定
されたような
状態
であります。
堤ツルヨ
10
○
堤委員
社員
の
総会
は非常に大切なものだと思うのでございますが、第三者の目から見ますと、非常に
日赤
の
総会
というのは、
儀式一点ばり
のもので、何らか前におぜん立てがされてあ
つた
ものをそのまま
形式通り
にやる。はなはだしきに
至つて
は、数分で幕をとじるというようなことが行われていると巷間伝えられております。私は、一部の
社員
の入場を禁止されたとか、また引きずり出されたとか、そういう問題はまた
あと
にいたしますが、
日赤
の
総会
というものは、非常に今まで
形式
に流れておりまして、私はもう少し民主的な
総会
というものが持たれるべきでなか
つた
かということを、私自体痛感いたしております。
社員
の社費によ
つて
経済的な裏づけがなされているこの
総会
に、
幹部
ばかりが絵を描いて、そしてその意向に持
つて
行かれるような会合であるという御
意見
を、相当多数の
方々
から承
つて
おるのであります。こういう今までの
総会
に対して、そこに
おいで
になる三人の
参考人
は、今後どういうふうに考えておられるか。はたして今までのまま何ら修正を加える必要はないとお考えになるか、あるいは、みずから御反省にな
つて
、こういう点は反省すべきでなか
つた
かというような点があるというような御
意見
がありましたら、ひとつ建設的な意味で聞かせていただいたら
けつ
こうと思います。
伊藤謹二
11
○
伊藤参考人
本社
の
総会
のあり方についての御
質問
でございますが、御
承知
のように、
本社
は今日では一千万人の
社員
を擁しておるのでございます。戦前から
赤十字
の
社員
は常に数百万人とい
つた
ような
社員
を擁しておるのでありまして、
社員総会
を開くと申しましても、
社員
の過半数を集めるということは、もちろん不可能でございます。従来の
記録
を見ますと、あるいは上野公園において、あるいは
憲法記念館等
におきまして、七万人あるいは
八方人
の
社員
を集めて
社員総会
というものがしばしば行われたのででございます。それらの
総会
を見ますと、すべてこれは
儀式
でございまして、とうてい七万人集まりましても、八万人集まりましても、
ほんとう
の
社員
の数から申しますれば、何とい
つて
も一少部分にすきません。その
総会
で重要なる問題を
決定
することは、
ほんとう
に不可能な
状況
でございますので、か
つて
の
総会
がすべて
儀式
であ
つた
ことは、やむを得ざるところに出たのだと思うのでございます。
終戦
後、
定款
を変更いたしまして、この
総会
に相当な
権限
を持たせることに
なつ
たわけでございます。その
権限
としては、ただいま問題になりました
本社
の
社長
、副
社長
を
決定
する
権限
、
本社
の
評議員
を
選挙
する
権限
、
定款
の改正、変更についての
権限
と、
本社
の決算の
報告
を受ける
権限
、大体この四つのものが
総会
の
権限
にな
つて
おりまして、
本社
の
業務
の
運営
について慎重審議し、可否を論議するには、
総会
はあまりにふさわしくないような
状態
でございます。
従つて
、今後私
ども皆さん
の御配慮をいただきまして、新しい
法律案
ができますならば、各
支部
におきましてそれぞれ選定せられました
代表権限
を持
つた
代議員の
方々
が、
本社
の
重要案件
について
最高意思
を
決定
する、こういうふうな形に持
つて
行きたいと考えておるのでございまして、現在までの
総会
、あるいは将来におきましても、この
総会
で
重要案件
を審議し
決定
するということは、ことに
本社
のような組織では、不可能な問題でございますので、その点民法が社団法人に要求しておるところは、
社員
の
総会
というものを、
社員
の
最高意思
を
決定
する機関にするというところにあるのだろうと私は思うのでございますけれ
ども
一千万人もの
社員
を擁しますと、何もても
社員
の過半数を集めることはとても不可能な
状況
でございますので、やはり各地で選出せられた代議員の
方々
によ
つて
慎重に審議をしていただく、この方がむしろ民主的ではないかと思います。そうかとい
つて
、昔から行われております一種の祭典でありますこの
総会
は、将来もやはり続けて行
つた
方がいいんじやないか、一種の式典としての
総会
とい
つた
ものは、保存しておいた方がいいんじやないかという気がします。そうしてまた、そうい
つた
社員総会
におきまして、いろいろの
社員
から希望
意見
と申しますか、そういうものの述べられることも、きわめて望ましいことじやないか、こういうふうに考えておるわけでざいます。
堤ツルヨ
12
○
堤委員
それでは
総会
の問題については、もう少し私の
意見
もございますけれ
ども
、後ほどにして、
質問
を続行いたします。 そこで、今度は
贈賄
についてでありますが、今おもに御答弁にな
つて
おる副
社長
の
伊藤
に、いろいろと批判が下
つて
おるという問題でございまして、御当人でございますから、私非常にいかがかと思いますけれ
ども
、少くとも私たちは、今日の
新聞
にいろいろな
新聞
があるということは
承知
いたしております。
従つて
、どれもこれも取上げるのではございませんが、全国的に非常に大きな威力を持つ
毎日新聞
が、
社会
面をにぎわしたこの
記事
、これは街頭に立
つて
十円、五円を募金して、げたの裏をすり減らしておる一般協力者、それから都道府県において協力するあらゆる
方々
、こういう人たちがこの
記事
を見れば、一体何のためにや
つて
お
つたの
だろうという気がすると思うのであります。しかも、これが
新聞
に出ましたのは三月二十八日だけでございますけれ
ども
、ずいぶん以前から、
日赤
においてはそうした
金銭
面での
疑惑
の目が向けられておる、そして相当政治的な御活躍さえなか
つたの
ではないかというようなことが、巷間伝えられておる。従来、
日赤
からは、いろいろ醜聞が出ておるけれ
ども
、その醜聞は、いつも表面化しないで中途で不発爆弾に終
つて
、どこかでもみ消されてしまうのだということが、巷間伝えられておるのであります。そういう意味で、私は
厚生省
とのつながりが非常に強いとか、それから
伊藤
さんが前に
厚生省
に
おいで
に
なつ
た
関係
から、あなたが下にお使いにな
つて
おる
日赤
の
幹部
が、あなたの一族
——
というのは親戚という意味ではありませんけれ
ども
、非常に近しい
方々
だけで独占されておるというような感じを与える
記事
が出るということは、私ははな先ほどから
蜷川
ざんについて、あなたの御
説明
がありました。
蜷川
さん独得の御批判があるでありましようし、またこれを
蜷川
さん自体に聞いてみれば、
蜷川
さんのお言葉もあるであろうと思いますから、私たちは一人だけの御
意見
を承
つて
、第三者の
意見
を聞かないというような軽はずみなことはいたしたくありません。また他の
参考人
の御
意見
も拝聴して、あなたにかか
つて
いる
疑惑
が一掃されることは、朗らかな
運営
がなされることになりましよう。
従つて
、血液銀行の問題、また
日赤
の建物の一部を第三国人に貸して金をかせいでおられるとか、
日赤
の機関紙を刊行するとい
つて
紙の
横流し
をしていらつしやるとか、数々の問題が取上げられて、しかも副
社長
の私宅をそれで建てておるというようなことまでも伝えられるようでは、私はまことに協力しておられる
方々
に相済まぬと思いますし、この
日赤
のよ
つて
できました広大な理想にも反すると思います。こうした問題が巷間伝えられて、あなたが攻撃の矢表に立たれるということは、私ははなはだ副
社長
としては残念である、こう御指摘したいのでございます。この点に対しまして。あなたは、
蜷川
さんに一方的な御批判があ
つた
ようでありますが、こういう批判をこうむるのは私の不徳のいたすところである、というくらいの御批判があ
つて
しかるべきであると思うのであります。そういう御批判が、事実はともかくといたしまして、こういう問題を「毎日」あたりに書かれたということは、やはりお互いにこうした問題が出て来ないようにしなければ、まことに相済まぬというような謙虚なお
気持
が、私はきようは冒頭にほしか
つたの
であります。ないのは、御自信がおありになるから、ないのでありましようが、私ははなはだ遺憾に思
つて
おります。この問題に関しまして、私はこの議会を通じて、事実はどうであ
つた
にもせよ、こういう
疑惑
の目をも
つて
見られたということに対しては、一般末端まで遺憾の意を表されることが、私は副
社長
としての態度ではないか、かように存じますが、いかがでありましよう。少し言い過ぎかもわかりませんが……。
伊藤謹二
13
○
伊藤参考人
私といたしまして、いろいろ
世間
からかれこれ言われますことは、お話の
通り
に私の徳の足らざるとこうだと思
つて
、私もはなはだ残念に思
つて
おります。ただ私は、二十数年間官吏生活をして参りましたが、その間愚直で笑われたことは、一再ならずございます。けれ
ども
、私が、いやしくも
金銭
上の疑いを受けたことは、一回も、ございませんでした。
赤十字
に入りましてから、そしてこの破局に瀕しておる
赤十字
を復興するために、
皆さん
はお笑いになるかもわかりませんけれ
ども
、私は
ほんとう
に心血を注いだのでございます。その際に
金銭
上の疑いをも
つて
私をながめる人が一人でも二人でもあるということは、私の不徳のいたすところではありますけれ
ども
、私としてははなはだどうも残念でたまらないことなのでございます。その点、私の
気持
もひとつ御了承をお願いしたいと思います。私は
厚生省
の役人に
贈賄
した云々というふうなことは、ございません。ことに
毎日新聞
によりますと、赤い羽の募金と
赤十字
の白い羽の募金とわかれる際も、
厚生省
の役人に対して数十万円でしたか、百何十万円でしたか、
贈賄
したというふうなことが書かれてあ
つた
ように思うのでございますけれ
ども
、赤い羽と白い羽の募金がわかれるいきさつにつきましても、おおむね皆様のご
承知
おきを願
つて
おると思うのでありますが、募金
委員会
の方で、今度は
赤十字
の募金をわれわれの募金とは別個にや
つて
行こうじやないかというふうな、募金
委員会
側の御希望によりましてわかれたわけでございます。その間
厚生省
との
関係
もございませんし、またそのために
厚生省
に数十万円とい
つた
ような金を使うべき何らの理由もございませんし、この点は、そういうことのあり得ない事実であることは、
皆さん
の良識に訴えたいと思うのでございます。ただいまお話のうちに、
新聞
紙の
横流し
云々というふうなことがございましたが、これは私は全然関与したわけじやございませんが、私の方の機関紙の「
赤十字
家庭
新聞
」というのは、最初から
東京
タイムズによ
つて
印刷されて参りまして、一時
東京
タイムズの方で紙の不足を告げられて、
本社
の家庭
新聞
に配給せられた紙を一時貸してくれぬか、
あと
で返すからというふうなことで、一時貸すというふうなことが行われたということは、私聞いております。そうい
つた
ようなことは、私自身、全然タッチしたことのない
仕事
なのであります。もちろん、私監督の責任がございますから、責任をのがれようとするわけではございませんけれ
ども
、すべてみな私の罪のように言われることは、先ほどお話のように、私の不徳のいたすところでありましようけれ
ども
、私の
調査
した限りでは、そうい
つた
紙の一時貸与が行われたことは事実でございます。そうい
つた
ことが大きくうたわれておるように
承知
いたしておるのでございます。 なお私の社宅の問題についてのお話がございました。こうい
つた
ことも、あまり申し上げることはどうかしらんと思いますけれ
ども
、私二十数年間役人をやりまして、片山内閣が芦田内閣にかわる機会に、後進に道を開く意味からいたしまして、厚生次官をやめたわけでございます。二十数年間の役人生活、愚直とい
つて
笑われた生活を続けて参りました。そこに私は誇りを感じながら続けて来たわけでございますが、そのゆえに、私には何ら蓄財がありませんので、官界をしりぞいた私の一番心配しておりましたのは、住宅をどうするかということでございました。それまで、地方官として
方々
を歩きましたが、幸いにして官舎がございました。家を買うだけの能力もございませんので、非常に困
つて
おりました。何とかして借家を見つけたいというので、八方奔走いたしました。後任の厚生次官の葛西君が、幸いに
東京
に住宅を持
つて
おりましたので、ぼくに、ゆつくり家を探しなさい。
自分
は家があるのだし、決して官舎を明けろとは申さないから、ゆつくり家を探しなさいというふうな、好意ある葛西君のお申出に甘えて、次官官舎に、やめながらしばらくお
つたの
であります。私は非常に心苦しく感じましたが、借家は見つからず、家を買う能力もなく、何とかして官舎を明けなければならぬというので、非常に焦燥の念にかられておりました。そうい
つた
際に、
赤十字
の
職員
の一部の
人々
から、また
役員
の中から、きわめて同情あるお申出がありまして、
赤十字
で社宅を買
つて
あげようというふうなお話がございました。私はこれが今日
世上
に行われております街頭募金であるとか、あるいは戸別募金であるとか、そうい
つた
募金を財源として社宅を提供してやろうというふうなお話でございましたならば、せつかくの御好意でも、おそらく私は受けなか
つた
だろうと思います。私のあの当時の
気持
はそうであります。しかし私は
赤十字
に入りまして、
赤十字
の財政的の再建のために非常に苦労いたしました。一つの例を申し上げますと、たとえば、進駐軍の放出にかかるコーヒーを処理いたしまして
——
これは共同募金
委員会
と私の方とで連合してや
つたの
でありますけれ
ども
、その中心にな
つて
一番苦労して、とにかく五千二百万円の
利益金
を上げたわけでありますが、一番苦労したということは、認めていただけるだろうと思います。それを折半いたしまして、二千六百万円というものは
赤十字
の財源として入りました。そうい
つた
金もございましたので、私は
ほんとう
に焦慮の余り、この好意ある
職員
なり
役員
方の申出に応じまして、社宅を買
つて
いただきました。募金を財源としての社宅の提供であ
つた
ならば、私はお断りしたろうと思いますけれ
ども
、そうい
つた
財源もございまして、まあいいじやないか、そんなことを心配する必要はないじやないかというふうな、親切なお話もございましたので、私はその好意に甘えて、社宅を提供していただくことになりました。決してその間に不正とか、その他は全然ございません。その好意に甘えたことが不都合であるというふうな御批評であるならば、これは私やむを得ないことだと思います。
堤ツルヨ
14
○
堤委員
いろいろな目でも
つて
見ておられます当のあなたが、そういう清廉潔白な心持であ
つた
ことを、この
委員会
ではつきりするということは、私は
日赤
のために
けつ
こうだと思うのであります。今あなたの御
説明
になりました、
疑惑
をも
つて
見られておりましたいろいろな面についての、そのお言葉の裏づけになる
参考
資料を、簡単でよろしゆうございますから、いろいろな問題別に、私たちの手元まで後日いただけましたならば、なお
けつ
こうだと思うのであります。私たちは、日本
赤十字
というものを特別法人として、そして国の
事業
まで委託して、今後国費を皆様方にお預かり願
つて
、そしていろいろな
社会
福祉のために御奉仕していただくというような
仕事
まで担当してもらうことになりますと、この機会に、今まで副
社長
の席にあられるあなたが、こうした目で見ておられることが事実ありながら、これを看過いたしまして、次に問題を進めるわけに行かないのでございます。この点は、どろでもこうでもあなたをつるし上げて、ほこりを出して見ようというような
気持
で申したのじやございません。協力する
方々
に、なお一層の協力を望みたいと思いますので、こういう点を申したのでございますから、だれの前にでも証明できるような、財政面について裏づけになる
参考
のデータをいただけましたら、非常に
けつ
こうであると思うのでございます。 それからもう一つ
お尋ね
いたしたいのは、最近編成されました
日赤
の奉仕団の組織の
運営
の問題でございます。これに関しまして、どういうふうにや
つて
おいで
になるか、私たち詳しく存じませんので、
ちよ
つと承
つて
おきたいと思うのであります。
伊藤謹二
15
○
伊藤参考人
戦後各国の
赤十字
の間で、奉仕団の編成というものが、
方々
の国の
赤十字
で行われるようになりまして、日本の
赤十字
でも、これを組織したらどうかというふうな、進駐軍並びに
終戦
後参りました米国
赤十字
の勧告によ
つて
、日本
赤十字
もその線に沿
つて
行こうというふうなことで、つくり始めたわけでございます。私が入社いたしましたころには、ぼつぼつできかか
つた
ような
状態
でございましたが、戦後の道義の頽廃した世の中で、
物資
の不足した世の中で、せめて貧しいながらも、お互いあたたかい
気持
の通
つた
生活をしたいものだ。道義日本建設の先駆とい
つた
ような
気持
で、私はこの奉仕団運動というものに、非常に熱意を注いだわけでございます。この奉仕団は、それぞれ個人の生活を合理化することによ
つて
、時間と労力を生み出して、この時間と労力を
社会
公共のために提供しよう、こうい
つた
ような運動でございます。その編成にあたりましては、大体大学等の奉仕団もございますけれ
ども
、その中心は、地域を中心として、あたたかい地域をつく
つて
行こうというふうな運動でございますので、この奉仕団の編成にあたりまして、私
ども
一番念頭に置いて注意を払
つた
ことは、か
つて
解散を命ぜられました隣組の再建と同じような目をも
つて
見られるようなことがあ
つて
は困る。奉仕団は、あくまで個人の自由意思に基いて加入してもらう。また脱退も自由で、あくまで自由な個人の意思に基く奉仕活動にして行こう。さらにまた団費を徴収いたしますと、そこにまたいろいろな問題が起る可能性がございますので、全然団費をとらないで、篤志者の
ほんとう
の任意的な集まりとしてつく
つて
行こう、こういうふうな
気持
で奉仕団の編成を進めて参
つた
わけでございます。ことに、日本におきましては、災害が頻発いたしますので、万一災害の発生した場合に、こうい
つた
篤志家の集まりの組織ができておりますことが、災害救助活動に非常に役立つとい
つた
ような
気持
からいたしまして、日本のように、台風に全然影響のない地帯というものは、どんな山村でもないわけであります。安全地帯というものは、日本の国内どこにも、ございませんので、そうい
つた
ような災害に備えるためにも、できるだけ広く奉仕団を普及して行きたい、こういうふうな
気持
でや
つて
おるような次第でございます。
堤ツルヨ
16
○
堤委員
それでは、もう一つ
お尋ね
いたします。先ほどお伺いするのを忘れておりましたが、血液銀行をや
つて
おいで
になります、そのデータもいただけると思いますが、それの今日の生際について、少し御
説明
を願いたいと思います。
伊藤謹二
17
○
伊藤参考人
血液銀行につきましては、日本
赤十字
のや
つて
おります血液銀行は、去る四月の十日くらいに開設したわけでありますが、それまでにずいぶん準備に日数を要しました
関係
上、非常に開設が遅れたわけでございます。それと一面、まだ血液銀行の趣旨が十分に普及徹底いたしておりません
関係
上、今日のところ、開設後一箇月余を経たわけでございますけれ
ども
、まだ十分な成績をあげておるところまでには
至つて
おりません。今後血液銀行の精神を普及することによ
つて
、日本の衛生の向上のために十分役立ち得るように、ぜひ育成して行きたいものだと考えておるようなわけでございます。今日ではまだその成果を、あまり御
報告
申し上げるほどの大きな成果はあが
つて
おらぬわけであります。 それからもう一つ、
赤十字
が行
つた
血液の供血運動、これについて
世間
で若干批一評しておられる方があるようでございます。これは国連軍で経営いたしております血液銀行に、日本人の血液を無償で提供する。こうい
つた
運動を、これは韓国動乱が発生いたしまして数箇月後に起きたと思いますが、だん、だんと傷病兵が出て来ますので、国連軍の方でも非常に血液の不足に悩んでおられた。こういうふうなことを
承知
いたしましたし、また日本人の中にも、進んで血液を提供すべきじやないか、こういうふうな声を耳にいたしまして、そうい
つた
運動を日本
赤十字
が音頭をとるべきじやないか、こういうふうな話がございましたので、
日赤
が音頭をとりまして、傷病兵に対する供血運動を起したわけであります。ごく最近の数字は、私記憶いたしておりませんが、数箇月前の統計では、たしか五千数百名が供血いたしたかと思
つて
おります。
堤ツルヨ
18
○
堤委員
それでは、次にお伺いいたしたいのは、戦争中、また戦争以前には、非常に軍の保護のもとに
日赤
というのはありました。
従つて
また、これは逆に、非常に戦争にも協力して来られたわけでありますが、昨今また非常に再軍備の問題がやかましくな
つて
参りまして、実際は警察予備隊というものがあるわけでございますが、警察予備隊の方からは、
日赤
に対して、また元の軍部とのつながりのよう
なつ
ながりを、あなたの方と持ちたいというような動きであるとか、何か新しい申出であるとか、そういうものがございませんでしようか、
ちよ
つとここで承
つて
おきたいと思います。
伊藤謹二
19
○
伊藤参考人
戦前の
日赤
の動きについて、
ちよ
つと申し上げたいと思うのでありますが、
赤十字
は、戦争犠牲者の救護をその
使命
といたしております。ことに傷病兵の救護というのは、
赤十字
の根本的な
使命
にな
つて
おりますので、大戦中あるいはそれ以前から、軍の衛生部と密接な連絡をとりまして、傷病兵の救護には全力をあげて参
つた
わけでございますけれ
ども
、
赤十字
は、あくまで
赤十字
の守るべき線を、決して越えていないのであります。戦争犠牲者の救護の線を越えないで、現実に戦闘員に対する戦力増強については、全然
赤十字
は関与いたしておりません。あくまで戦争犠牲者の救護の面にのみ協力いたしておるわけであります、その点だけは、ぜひ御了承おきを願
つて
おきたいと思うのでございます。 警察予備隊の問題でございますが、警察予備隊の方で、どういうふうにお考えにな
つて
おられるか存じません。別段私
ども
に何も御連絡がございませんので、警察子備隊の考え方というものは、私
ども
知る由もないわけでございます。今日までのところ、何らの交渉はございません。ただ山形でございましたか、警察予備隊ができまして、その附近に病院がない、たまたま東根というところに、私の方の経営しております小さい病院が現在あるわけでございます。この東根病院を利用したい。予備隊の員数から申すと、今の東根病院では非常に小さいので、何とか増築してもらえないか、そして予備隊から病人が出た場合に引取
つて
もらえないかというような申出がありまして、東根病院で病床を少しふやしたわけであります。その後間もなく、山形の予備隊はどこか移転したらしいのであります。実は金をかけて病床をふやして、
あと
で迷惑したというようなことはございます。そうい
つた
ような小さい問題はございますけれ
ども
、そのほか予備隊と私
ども
の方とは、現在のところ何も交渉は、ございません。
堤ツルヨ
20
○
堤委員
それでは予備隊の問題はそのくらいにしておきます。そこであなたに最後に申し上げておきたいのは、少くとも法学博士の
蜷川
さんが、あなたにこうした、いろいろ
新聞記事
になるような言葉を吐かれるということは、少くとも個人的の問題でなしに、
日赤
のためにこれは問題でございますが、その後あなたは、
蜷川
さんなり、あなたに対してこうした目でも
つて
見る
方々
に、腹を割
つて
、あなた個人の問題は別として、
日赤
のためにという態度で、お話合いに
なつ
たことがあるかどうか。私は、清廉潔白のあなたが、腹を割
つて
こうした意思の疏通を欠くようなことのないようになさるのが、副
社長
としてのあれではないか。なおあなたには
関係
ないことでありますが、当
委員会
としましては、
日赤
側の
参考人
は、
幹部
の
方々
はこうしてきよう御出頭願いましたけれ
ども
、しかし、やはり少くともこうしたことをお取上げになる
方々
も、
参考人
として、片面からもう一度私は御
意見
を伺いたい、かように思いますので、各
委員
にお諮りにな
つて
、
委員長
は
蜷川
さんであるとか、いろいろな批判を下して、こういう
新聞記事
になるような、
贈賄
があるとかいうような批判を下す、こういう反面の
方々
を
参考人
として出頭願えるように、ひとつ
委員会
で
理事
に諮
つて
、おとりはからいを願いたいということを、私は今日皆様にここで提案いたします。 今の御返事を……。私の希望としましては、もしないのならば、一度ぜひひざを交えてお話合いにな
つて
、こういうことが今後起らないようにしていただきたい。
伊藤謹二
21
○
伊藤参考人
蜷川
さんに対してでございますが、私先ほど申し上げたことが、あるいは言葉が足りなくて、
蜷川
さんに対する私の批評というふうにお聞きとりだ
つた
かもしれませんけれ
ども
、私としては、実は
蜷川
さんに対する批評的な
気持
で申し上げたわけではなか
つたの
であります。
新聞
に
蜷川
さんと私
ども
が
争い
をしておるような書きぶりでございましたけれ
ども
、私
ども
は
蜷川
さんと
争い
をしておるわけではないという
気持
を申し上げようとしたわけであります。決して
蜷川
さんに対して、私は批評を申し上げようという
気持
はございません。何とい
つて
も
蜷川
さんは、か
つて
の日本
赤十字
に対する
功労者
でありますので、その点は私
ども
も十分尊敬しなければならぬと思
つて
おるのでございます。ただ
蜷川
さんが、戦後
本社
に対して御
不満
をお持ちであることは、これは先ほ
ども
申し上げましたように事実でございまして、あの
毎日新聞
が出ました後に、
蜷川
さんから初めて私
手紙
をいただきました。私は従来、今日まで
蜷川
さんには一回もお目にかか
つた
ことはないのでございますが、
蜷川
さんがあの
毎日新聞
の
記事
を見られて、私に非難の
手紙
をよこされたのでございます。君は直接一回も会
つた
ことはないのだが、ぼくが自己宣伝をしておるように言
つて
おる、これはぼくの人格に対する非常な侮辱じやないか、一体そうい
つた
侮辱をなせするのかとい
つた
ような、きつい詰問状を
蜷川
さんからいただきました。それに対して、私返事を差上げたわけでありますが、私は
毎日新聞
の記者が参りましたときに、
蜷川
さんに対する批評がましいことは一切申し上げなか
つたの
でございます。
毎日新聞
の記者が私のところに参りまして、いきなり
赤十字
に関する民事訴訟の法廷のこと、そのほか副
社長
に対する告訴
事件
もあるようだが、
自分
はそうい
つた
ことを実は問題にして取上げておるのじやないので、
蜷川
さん対
赤十字
の
争い
というような角度から
記事
にしてみたい、いきなりそうい
つた
ふうた話でありました。私はそれに対して、私
ども
は別段
蜷川
さんと何ら
争い
をしておるわげじやない、あの訴訟を起したのは、ある人
——
瀬尾君でありますが、その人の背後に
蜷川
さんがあるなどとは、
自分
は考えたこともないし、また考えたくもない。そういう角度からものを見ないでもらいたいというふうな話をしたわけでございます。それに対して毎日の記者が、しかし、とにかく
蜷川
さんが日本
赤十字
に対して非常な
不満
を持
つて
おられることは争えない事実じやないか、こういうように重ねて
質問
がありました。そこで、その点は確かにそれは事実は事実なんだ、
蜷川
さんが
赤十字
に対して
不満
をお持ちであることは事実なんだということを申し上げましたところが、それではどういう点に
蜷川
さんは
不満
をお持ちなのかと、重ねて私に追究して来たわけでございます。それに対して私は、こうこうなんだ、
島津社長あて
の
手紙
を私拝見しておるのだけれ
ども
、
手紙
にはいろいろなことが書かれておるのだが、終始一貫して書いておられることは、
自分
は
赤十字連盟
の創立について非常な働きをした人間である、苦労して来た、努力したのだ、それにもかかわらず、日本
赤十字
が
蜷川
さんに対して冷淡だというふうな
不満
をお持ちなんだ、こういうことを申し上げた、これは事実でございます。これは現に私のところにあります
蜷川
さんの
手紙
をごらんに入れましても、すぐ御了解願えることと思うのでありますが、これは事実ですから、その事実を事実のままにお話したところが、それでわか
つた
、それでわか
つた
というので、
新聞
記者は帰
つて
参りました。決して
蜷川
さんが自己宣伝をしておるとか、あるいは自己宣伝しておるとかい
つた
ような批評がましいことは、私は一言も申し述べなか
つたの
でありますが、
新聞
には、
蜷川
さん。が自己宣伝しておるように私が語
つた
かのごとく
記事
にな
つて
出まして、
蜷川
さんは、おれは自己宣伝をするような男でないというようなことで、非常に憤慨して
手紙
をよこされたのであります。で、
蜷川
さんとお会いすることがいいかどうかということにつきましては、私十分に考えさしていただきたいと思うのであります。
堤ツルヨ
22
○
堤委員
それで、あなたの御弁明はわかりましたが、
日赤
は、あなたの私有物でもなければ、
蜷川
さんの私有物でもない、私の言うところは、
日赤
は大衆の組織の上に立
つた
日赤
なんですから、そこであなたと
蜷川
さんの感情問題は、これは別であります。個人的な感情問題は別であります。どういういきさつがあるかしりませんが、
従つて
私の言
つて
おるのは、
日赤
のために、あなたと
蜷川
さんとの個人的なそうしたいざこざが、
日赤
に影響することを一私はおそれる。だから、できるだけ円満なお話合いをされたいということを希望しておるのでありますから、そこのところの
解釈
のし間違いのないようにお願いいたします。
伊藤謹二
23
○
伊藤参考人
御趣旨は非常によくわか
つて
おりますので、御趣旨に沿うようにいたしたいと思うのでございます。ただ私、
蜷川
さんが決して私に対しても感情をお持ちでもなかろうと思いますし、そうした御
不満
はおありでありますが、
蜷川
さんがああい
つた
赤十字
に対する悪声を放
つて
おられるその張本人といいますか、そうい
つた
ふうな人ではないと、実は私は
承知
しておりますし、いろいろな方面から聞きましても、
蜷川
さん自身が、別段ああい
つた
訴訟を起させたり、不平を言わせたりするような、そういうようなことをなさ
つて
おるようには、私
ども
は
承知
しておらないのでございます。しかし、お話の趣旨はよくわかりますので、私
ども
赤十字
を私有物視するような考えは毛頭ございませんで、
赤十字
の将来の発展のためには、私
ども
あらゆる手段を講じなければならぬと思
つて
おります。御趣旨の点は十分何したいと思います。
青柳一郎
24
○
青柳委員長代理
ただいま
堤委員
の御要求にかかる次会の本
委員会
に御
出席願
う
参考人
につきましては、ただいま御要求がありましたように、
理事会
に一任することに
決定
いたしまして御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青柳一郎
25
○
青柳委員長代理
それではさようとりはからいます。 次は苅田
委員
。
苅田アサノ
26
○苅田
委員
ただいま
堤委員
からの御
質問
に対しまして、
伊藤
日赤
本社
副
社長
からの長々とした御弁明があ
つた
わけですが、これは、ただそういう御弁明だということではございましようけれ
ども
、聞いておりまして、これで一切の
世上
の風聞が明瞭に
なつ
たということは、決してどなたも考えていないと思うのです。私もその点につきましては、非常に納得できませんので、さらに、これと反対の言説をなして
おいで
になる
蜷川博士
の
参考人
としてのお言葉を聞くことがかんじんでありますが、その前に、まず私の方から数点につきまして御
質問
をしたいと思うのです。第一点に、
堤委員
もお話になりました
総会
の件でありますが、あなたは、
総会
に
日赤
社員
が
出席
して発表することを阻止するために、警察の人が入
つて
これを拉致したということは、聞いたたこともないというふうな御答弁でありますが、私は、こういう大きな問題につきましては、聞いたことがないというようなことはないので、もしありとすれば、これは必ず耳に入
つて
おるわけで、あなたはここで
日赤
を代表してそういうことはなか
つた
というふうに御答弁になるつもりでございましようか、この点をひとつお伺いしたいのです。
伊藤謹二
27
○
伊藤参考人
総会
の当日、皇后がお成りになります
関係
もありまして、警衛の
関係
上、愛宕の警察署員が見えてお
つた
ことは事実であります。しかし、その人が
社員
を拉致したというようなことは、私は絶対ないと確信いたしております。
苅田アサノ
28
○苅田
委員
私の手元に参
つて
おります情報は、そうでないのでありまして、昨年の
総会
に際しまして、二十五年、つまりその前年に
選挙
違反事故でも
つて
免職にな
つて
おりました、元の
日赤
の職組の
委員長
である尾瀬正吉という人が愛宕署員によ
つて
拉致された、こういうことを私
ども
は聞いておるのであります。この尾瀬という人が自由党の谷本利千代という参議院議員の
選挙
運動のために職をやめられておる人であります。ですから、こういう人たちの背後に、思想
関係
というふうなことなんか全然ないということは、そういう
事件
でもはつきりしておるのであります。ところが、この尾瀬という人が長年職組の
委員長
をしておりまして、
日赤
の中のいろいろな
世上
伝えられておりますところの
砂糖
事件
にいたしましても、あるいは
新聞
の
事件
にいたしましても、コーヒー
事件
その他あるようでありますが、そういう
事件
について、あるいは
日赤
の
運営
の仕方につきまして、非常に
日赤
の精神からはずれておるというので、
意見
を持
つて
おることは、
日赤
の
幹部
の人たちも
承知
しておるはずで、その人たちの
発言
を押えるために、最初には
出席者
は記章を持
つて
いない者は入場を拒むという形でも
つて
、当日入場を拒んだそうでありますが、見かねました同僚の人たちが、お入りなさいというので、記章を出して特別
社員
として入場をいたしておりましたところが「
日赤
の
幹部
が参りまして、きようどうぞ君の
発言
はやめてもらいたい、こういう話がありましたにかかわりませず、
自分
はきようは
社員総会
でも
つて
、
日赤
の従来のやり方についてのはつきりした批判を出して、
幹部
の一掃ということをしなければ、とうてい
ほんとう
の
日赤
の人道に沿
つた
事業
はできないと思うから、今日
発言
するということを主張いたしましたために、とうとう愛宕署員二名によ
つて
場外に連れ出された、こういう情報が入
つて
おるのであります。きようは
伊藤
副
社長
以外にも
出席
の
幹部
が
おいで
になりますが、そういう事案は全然なく、これはためにするためにそういうような事柄を捏造したのだ、もしこういう御確言であれば、私はまたこの点につきまして、そういう捏造した人たちを調べなければいけないと思うのであります。この点につきまして、私はそういう詳細な情報まで得ておるのでありますが、事実全然ないことでありましようかどうか、お伺いしたいのであります。
伊藤謹二
29
○
伊藤参考人
当日の
総会
のことにつきましては、先ほ
ども
申し上げた
通り
でございますが、ただいまお話の尾瀬君というのは瀬尾君でございます。瀬尾君というのは、か
つて
本社
の調度課の
職員
をいたしておりました。お話のような
選挙
違反
事件
で起訴いたされましたので、
本社
の
規則
に
従つて
、休職処分に付したのでございますが、その瀬尾君が
総会
当日、
総会
で相当何か
発言
しようというような
気持
で来たという話は、
あと
で私
承知
いたしました。それに対しまして、
赤十字
の現在残
つて
おります
職員
組合の
諸君
は
——
瀬尾君はか
つて
本社
の
内部
の
職員
組合の組合長もいたしておりました。全
日赤
職員
組合の組合長もいたしておりましたが、私の
承知
しておる限り、先ほど来いろいろ論議せられております
事件
については、全
日赤
の
職員
組合員
諸君
も、瀬尾君に同調する者はほとんどない、全然ないと言
つて
いいように、私は
承知
いたしております。で、
総会
の当日瀬尾君が、一種の
総会
での
総会
荒らしと申しますか、何か
発言
をしようとしたことに対しまして、
職員
組合の
幹部
諸君
が、そうい
つた
みつともないまねをするのはどうかとい
つた
ようなことで、瀬尾君に勧告したというふうな話は、
あと
で聞いております。で、
赤十字
の
職員
の中で、私に対していろいろ
疑惑
を持
つて
おる人がおありのようにお話でございますけれ
ども
、私は人がいいかもしれませんけれ
ども
、
ほんとう
に心から私を疑
つて
おる者は一人もないと確信しておるのであります。瀬尾君自身といえ
ども
、
ほんとう
に心から私にそういう暗い影があるなどと考えておるとは、私は信じたくないのであります。おそらくないと私は確信しておるのであります。
本社
の
職員
組合の
幹部
諸君
も、瀬尾君に、たびたびのこうい
つた
悪声を放つことに対しては、しばしば反省を求めおることを、陰ながら私は
承知
いたしておるのであります。
総会
の当日の模様につきましては、あるいは私よりほかのだれかから申した方がいいかもしれませんから、私はこの程度にいたしておきたいと思います。
苅田アサノ
30
○苅田
委員
それでは、本日は
日赤
の
幹部
が四名御
出席
にな
つて
おりますまして、これは免職にな
つて
おりますけれ
ども
、やはり
日赤
の特殊
社員
としての資格は持
つて
おるのだというふうな情報なんでございます。この点はそうだと思いますが、当日その
日赤
社員
の
発言
を拒むために、警察の力まで借りたということは、全然事実無根であるという
幹部
のすべての御意向であるということを
承知
いたしまして、私は今日はこの点はこれだけにしておきます。 それから
総会
の
運営
のことにつきましては、さらに本年の五月八日に行われました第六十回
総会
が、た
つた
十分間に足りない、八分ばかりでも
つて
幕を開いてすぐ閉じてしま
つた
。しかも
社員
に
報告
する義務のある
経理
方面の
説明
なんかも、
説明
書を配付しただけでも
つて
、これをごらん願いたいというだけで
——
全国から相当の金を
使つて
集ま
つて
来たに違いないと思われますが、その
総会
に対しまして、十分間に足りない
総会
の開会だけで終
つて
しま
つた
ということが、これは「日曜
新聞
」という、これはこちらの参議院議員なんかも
関係
して
おいで
になる
新聞
でありますが、この
新聞
にも出ておるのでありまして、事実五月八日の
総会
がそういう短時間で
ほんとう
に一方的に開会の辞とか
社長
のあいさつとかということだけで、何ら具体的な
議事
を
総会
の間ではつきりすることなしに、きま
つて
しま
つた
かどうか、この点もお伺いしたいと思います。
岡田好治
31
○
岡田
参考人
私
企画室
の主幹といたしまして、当日
総会
の
運営
をいたしました
関係
で申し上げたいと思います。
総会
を始めましたのは二時四十分少し過ぎてお
つた
と思います。従いまして
——
大体の予定は、二時半から始めまして三時に終
つて
、それから三時から十分間
休憩
いたしまして、
あと
せつかく地方から大勢お集まりにな
つて
おられますので、三津五郎の提供されました慰安の踊りをお見せしたい。こういうようなことで、朝の慰霊祭から式典からの時間のやりくりを、私の方でしてお
つた
わけです。そうしましたところが、皇后様のお帰りの時間が少し延びましたことと、朝からの
皆さん
のお疲れがありましたことで、二時半というのが二時四十分少し過ぎて幕を明けることにいたしたわけです。従いまして、一番最初は
——
これは私が書きましたが、私が書いて、私が読んで時間をはか
つたの
でございますから、正確に申しますが、
社長
が
本社
の今後の行き方その他についての、施政方針と申しますか、いろいろそうい
つた
ものを約十二分
——
私の何で十二分であります。十二分で
社長
が朗読いたしたわけであります。それからただちに
業務
報告
に移
つた
わけでございます。ところが、今度の
総会
は、最初の七十五周年の式典だけに、実はとどめたいというつもりであ
つた
わけであります。ところが、お願い申し上げております社法が、世話人の方等の何によりますと、大体あるいは
総会
までに一応の国会の御審議が終るだろうというような話があ
つた
ものでございますから、従いまして、今度の式典と一緒に
総会
をや
つて
、できれば
総会
で
定款
の改正その他御審議いただこうということで、実は
総会
を今度の式典にくつつけたわけであります。ところが、だんだん
総会
の準備を運びますうちに、社法の見通しもなかなかつきません。
従つて
、一応通知はいたしましたけれ
ども
、
総会
というものが、ほとん
ども
う
形式
的な
総会
にならざるを得なく
なつ
たわけでございます。従いまして、
総会
での内容というのは、むしろ
事業
報告
と決算
報告
だけが、
総会
の
議事
と申しますか、
報告
する程度の
総会
であ
つた
わけであります。従いまして、この
報告
は、いつも
社長
が口頭で
事業
の
報告
をいたしますと、大体一時間四十分ぐらいかかる。それではどうにもしようがないからというので、
昭和
二十五年の決算と
事業
報告
を書きました詳細な印刷物をお配りをしたわけです。従いまして、いつもの
総会
で、ございまして
議事
がありますれば、その
議事
の採決が済むまでは、それは時間を縮めようといたしましてもできませんけれ
ども
、ただ単なる
報告
でございますし、なお
報告
書は詳細なものがお手元に配
つて
ありますし、朝からのお疲れでもございますし、長々とそうい
つた
内容を御
報告
することも何だから、そこで総務部長から簡単な概況の
報告
をいたしまして、その詳細は印刷物でごらんを願いたい、こういうふうに言
つて
いるのでございまして、決して私
ども
が
総会
で
発言
を禁止しようとかなんとかいうようなわけではないし、また先日副
社長
から私にお話があ
つたの
は、せつかく地方からお集まりになるのだから、
意見
があれば何とか述べる時間はないだろうか、こということを再三私に言われましたけれ
ども
、企画の点から言いますと、三時から十分間
休憩
して、そうして踊りが二十分で、四十分には公会堂を明け渡さなければならぬという向うからの約束にな
つて
いる。そういうことで、とても時間がございませんしいたしますから、そうい
つた
ようなことで、
総会
はこんな
報告
程度でございますし、一応形だけでも
総会
をいたさなければ、一応招集の中に入
つて
おりますからとい
つた
ようなことで、や
つた
わけでございます。決してその他の意図があ
つた
わけではございません。
苅田アサノ
32
○苅田
委員
ただいまの
参考人
の御
説明
を聞きましても、実際のこの
総会
に当てられた、つまり踊りだとか余興だとか、あるいは皇后の臨席の何とか、そういうふうな
儀式
以外の例年の
総会
の事務に当るものは、あなたの御
説明
では二十分間があ
つた
ということにな
つて
いるわけなんですが、そうして、しかも
業務
報告
とか決算
報告
については、今私聞きましたように、ただ手元の
参考
の資料を見てほしいというだけで、内容についての明細な
報告
も討論も
なつ
たかということは、事実のようであります。しかし私は、今度の
総会
は、
日赤
にとりましては、そういうお祭興業では済まない
総会
じやなか
つた
かと思うのです。と申しますのは、今新しい
日赤
法案も出ておりまして、今度
日赤
が特別法人になろうというようなことで、しかもそれに対しまして、
日赤
の基礎にな
つて
いるのは、全国にある一千万人からの
社員
なんでありますから、その人たちに対しまして、
日赤
が今までどうや
つて
来て、どういう点が困るから、これはひとつ特別法にして新しい組織でやりたいということについても、こういう際にこそ、私は
皆さん
によく
説明
もし、またあなたの知
つて
いらつしやるように、
日赤
の
幹部
の不正問題につきましても、
世上
非常に騒がれている際でありますから、この際そういうことにつきまして、全国の
社員
の
疑惑
を解くということは、当然考えられなければいけなか
つた
ことじやないかと思うのです。ところが、それをしないで、今おつしや
つた
ように、副
社長
がどういうふうに
皆さん
の
質問
を聞きたいとおつしや
つた
か知りませんけれ
ども
、事実においては、そうした措置が少しもとられないで、すぐ
皆さん
が拍手して、だれも
発言
しようにも
発言
できない、そういうふうな形で十分間
——
まあ二十分とあなたはおつしやるのですが、とにかくそれで幕が引けてしま
つた
というやり方は、どう考えましても、公平に考えまして、いかにも
日赤
は、そういう
社員総会
なんかで、逐一そういう事実を明白にする誠意を持
つて
いないというふうに考えられても、しかたがないと思うのです。もつと悪く言えば、これはそういう事実が知れることを隠すためだというふうに疑われても、私は
日赤
幹部
として、弁明のしようがないような
総会
の持ち方じやないかと思うのです。それで、そういう事実があ
つた
ということは、もういまさら言
つて
もしようがないのでありますが、それであれば近日中に、少くとも特別法になる前の従来の
社員
の形でも
つて
、
日赤
総会
をもう一ぺんお開きにな
つて
、そうして
日赤
の、少くとも総員の批判にこたえて
世上
いろいろな問題にな
つて
いる事を解明いたしまして、明朗な姿でも
つて
新しい組織に移るというようなことを、
幹部
の責任としてお考えにな
つて
いるかどうかという点をお聞きしたいと思います。
伊藤謹二
33
○
伊藤参考人
赤十字
の
総会
につきまして、いろいろ御注意をいただきましたわけでございますが、私
ども
御趣旨の存するところは、十分尊重しなければならぬと思います。従来
赤十字
の
総会
で、
社長
から相当詳しい
事業
の
報告
なり、その他いろいろの
説明
をいたしてお
つたの
であります。昨年もそうでございましたが、いつも散会後に、
出席者
の方から、あんなに詳しい
説明
、あんなに長
つた
らしい
説明
はやめてもらいたい、大体印刷物で詳しく
報告
すればいいじやないか、とてもたまらぬというような声が、実は非常に圧倒的に多か
つたの
でございます。それで、私入りましてから、どうもそういう声があまりに多いし、今年もあんなふうにや
つたの
では
総会
がだらけるから、なるべく
説明
は簡単にするようにというような多数の
意見
に従いまして、本年は
社長
の
説明
をきわめて簡略にし、そうして
あと
は書類によ
つて
御
承知
を願うというふうなことにいたしたわけでございます。ただ、今年の
総会
のときに、私
あと
で、やはりこれは将来考えなければならぬと思いましたのは、近年は、例年
本社
の講堂でいたしてお
つたの
でありますが、本年は七十五周年の記念式典もございますので、日比谷の公会堂に会場を移したわけでございます。午前中は物故者の慰霊祭をやり、午後から記念式典をや
つて
、その後に
総会
をしたわけでありますが、日比谷の公会堂を借ります場合に、私も、一日朝と昼と予約しておけば大丈夫だというふうな
気持
で、五月の八日の午前と午後だけを、ずつと前に予約して借りたわけでございました。さて式典なり、慰霊祭なり、
総会
を開いてみますと、どうも午前と午後だけの時間では少し足らないように思いました。今後の
総会
に際しましては、日比谷の公会堂でやる場合には、夜の部も借りて、十分な時間をと
つて
おかぬとまずいというふうなことを、私も今回の
総会
にかんがみて感じたわけでございます。しかし、大多数の方は、なるべく早くきちんとしたところで切り上げたいという声の多いということだけは、私しよつちゆう批評されるのです。その点からい
つて
、もう少し簡潔にや
つた
らどうかという要望が多いので、私も実は困
つて
おるような次第でございます。 社法の問題につきましては、これは内々
本社
の
理事会
とか、あるいは評議皇には、いろいろ御相談いたしておるのでございますが、何しろ立法権は議会にございますので、私
ども
この立法府で審議せられる前に、あまりあれこれ動くのもどうかしらんというふうな気も一面いたしておりました。しかし、
役員
の
方々
には、少くとも事前に御了承をいただかなければいかぬというので、いろいろ相談をいたしたようなわけであります。
総会
で審議するということは、先ほ
ども
総会
について申し上げましたように、いろいろな方が集ま
つて
十分に慎重審議するということには、どうも
総会
は適当な場所でないように思うのでございます。
苅田アサノ
34
○苅田
委員
私は何も
総会
で新しい
日赤
法を審議すべきだと言
つたの
ではなくて、そうい
つた
日赤
の従来のやり方に対する風評も
——
風評だけではなくて、現にあなたも認めておるように、
日赤
の現副
社長
を相手ど
つて
告訴も起
つて
おる際であります。しかも、これは
日赤
の
会計
にからんで起きていることもあるわけですから、こういう問題を
社員総会
ではつきりさせる責任があるのじやないかということを私は言いまして、そのことができなか
つたの
は実に不可解だ、しかし今後そういう点について
——
少くとも組織のかわる前に、従来の
日赤
社員
の
——
あなたは
不満
が全然ないとおつしやいますけれ
ども
、それは本部べでもしよつちゆう顔を出したりしているような人たちは、そうかもしれませんけれ
ども
、
日赤
のあり方についてのいろいろな風評は、地方でもあるわけなんですから、やはりそういう不明朗みことを一掃するという処置を、今後とられるお考えがあるかないかということを、私はお聞きしたので、この点をひとつお伺いしたいと思うのです。 それから、きよう私は、そのほかいろいろな点につきまして、まだ
疑惑
のある点をお聞きしたいと思
つて
お
つた
わけなので、これがもし時間の都合というので、このまま打切られることになりますと、私としては非常に不本意なのですが、もしきようこれで
質問
を打切られるのであれば、私はあらためて、やはりきようのような内容で、
日赤
の現
幹部
とこういう問題について事態を明らかにするような機会をぜひつく
つて
もらうということを、お約束願いたいと思うのです。いつそれができるかということも、きよう
委員長
として、はつきりと御確約を願いたいと思います。 それから、これはこの前の小
委員会
で資料を出していただくようにお願いをしたのでありますが、きようまだおできにな
つて
いないようでありますけれ
ども
、
日赤
の募金のことであります。これはやはり
世上
にも
新聞
に書かれておる点でありますが、全国民の協力によ
つた
募金が、決して趣旨に沿うように使われていない。たとへば、二十四年度の募金の総額のうちの五三%が、本部
支部
の人件費に使われている。それから一五%が募金の費用に充てられておる。その内訳は、一〇%が資材費で、五%が手数料等の人件費、こういうわけで、
ほんとう
の
日赤
の
事業
に使われるもの、
本社
の
事業
費として使われるものはわずかに一六%しかないのだ、こういう情報も私
ども
は得ておるのでありますが、これが事実であるかどうか。それからなお、二十五年度、二十六年度の募金の具体的な使途につきましても、詳細な数字をあげて御答弁を願いたいわけなんです。もしきよう御答弁の資料がなければ、この点もあらためて、小
委員会
ではなく、しつかりした
委員会
で、
記録
に残るようにしてお聞きしておきたいと思いますので、以上の点をとりあえずお伺いいたします。
伊藤謹二
35
○
伊藤参考人
最初に、私に対する
疑惑
の問題について、いろいろ重ねてのお話もありましたが、私が非常に困りますことは、どういう
事件
で、いつだれにどういうようなことをしたというような具体的な例をあげて非難を浴びるのですと、私もまた、それに
説明
するのに、非常にしやすいので踊りますが、あの告訴状を見ましても、また
新聞
の
記事
を見ましても、だれに私がいつどこでどういうふうなことをしたというようなことが全然なくして、ただ
疑惑
がある、
疑惑
があるというふうな告訴状なり、書きぶりなりでありまして、私としてもはなはだ心外にたえないのでございます。人を誹謗するならば、誹謗者においても、もう少し具体的に例をあげていただくと、弁明する方も弁明しやすいと思うのであります。それで、
本社
の
総会
においては、私は別段
説明
いたしませんでしたが、
本社
の機関としては、
評議員会
が大事な機関にな
つて
おりますが、
評議員会
では、たまたまいい機会がございまして、
新聞記事
に関して、かなり詳しく
説明
をいたしました。それで、
本社
の
役員
においては、
皆さん
事情を了承してくれておるわけでございます。なお、今後
総会
等でそういう機会がございますれば、私は幾らでも
説明
いたしたいと思
つて
おりますが、ただ、先ほど申し上げましたように、ただ
疑惑
だ
疑惑
だと言われることだけは、私少々閉口をしておるのであります。 それから、
本社
の募金
関係
について、
本社
の募金が、大部分人件費に使われているというような御
質問
でございますが、私
ども
の知る限りにおいては、
本社
の募金した金が人件費にまわりますのは、一般
会計
におきまして、大体二割一分四厘というような数字が出ておるのでございます。五十何パーセントが人件費というようなことは、募金からまわるわけがございません。
本社
の予算として、
本社
の
経理
の上から人件費の方にまわりますのは、大体二割一分四、五厘から、せいぜい二割五分内外のところで例年おちついておると、私
承知
いたしておるのでございます。
青柳一郎
36
○
青柳委員長代理
ただいま苅田
委員
の御
発言
の中で、資料の要求があ
つた
と思うのでありますが、資料の点につきましては、
赤十字社
の方から御提出を願いたいと思います。 それから、今後のこの問題の取扱いにつきましては、ただいま苅田
委員
から御
発言
がありましたが、先ほど
参考人
の
選任
につきましても、
理事会
で
決定
するということを申し合せたのであります。やはり
理事会
において、今後の
運営
について
決定
いたしたいと思います。 本日はこれをも
つて
散会いたします。次会は公報をも
つて
お知らせいたします。 午後一時二分散会