運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1952-03-18 第13回国会 衆議院 経済安定委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年三月十八日(火曜日) 午前十一時四分
開議
出席委員
委員長
前田
正男君
理事
志田 義信君
理事
有田 喜一君
理事
中崎 敏君 岩川
與助
君
小野瀬忠兵衞
君 圖司 安正君 奈良 治二君
福田
喜東
君 細田 榮藏君
苫米地英俊
君 村上 清治君
横田甚太郎
君
出席政府委員
経済安定政務次
官
福田
篤泰君
経済安定事務官
(
産業局長
)
近藤
止文
君
委員外
の
出席者
経済安定事務官
(
産業局産業政
策課長
) 樋詰
誠明君
専 門 員 円地与四松君 専 門 員
菅田清治郎
君
—————————————
三月十八日
国際的供給不足物資等
の
需給調整
に関する
臨時
措置
に関する
法律案
(
内閣提出
第八一号) 同月七日
石油
の
統制撤廃
に関する請願(
江崎真澄
君紹 介)(第一一九七号) の審査を本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件
国際的供給不足物資等
の
需給調整
に関する
臨時
措置
に関する
法律案
(
内閣提出
第八一号)
—————————————
前田正男
1
○
前田委員長
これより
会議
を開きます。 本日は、ただいま
委員会
に付託となりました、
国際的供給不足物資等
の
需給調整
に関する
臨時措置
に関する
法律案
を
議題
といたし、まず
政府
より
提案理由
の
説明
を求めます。
福田経済安定政務次官
。
—————————————
福田喜東
2
○
福田
政府委員
ただいま
議題
となりました、
国際的供給不足物資等
の
需給調整
に関する
臨時措置
に関する
法律案
の、
提案理由
について御
説明
申し上げます。
終戰後
の
物資需給
が、きわめて逼迫していた
昭和
二十一年に、
臨時物資需給調整法
が制定せられ、
重要物資
の
需給
を調整し、
産業
の
回復
をはか
つて
来たのでありますが、
貿易規模
の拡大と
産業
の復興に伴い、漸次
物資
の
需給状況
は緩和して参りましたので、
割当配給統制
もその大
部分
を撤廃して来たのであります。しかるに
朝鮮事変
の勃発に伴う
国際情勢
の
緊迫化
と、
海外諸国
における軍備の強化は、
重要物資
の
国際的需給
の逼迫を招き、
国内資源
に乏しく、
重要原材料
の多くを
海外
に依存しなければならない
わが国
における
物資
の
需給状況
にも、軽視し得ない影響を及ぼすに至りました。この間、昨年二月には
国際原料会議
が設立せられ、
国際的供給不足物資
の
生産増加
と
消費節減
、及び公正な
国際的配分
を
各国政府
に勧告し、
わが国
もすでにこの勧告を受けております。また、米国を初めとして
各国
とも、
国際的供給不足物資
の
国内統制
及び
輸出統制
を漸次強化し、これらの
物資
の
輸入国
においても、
輸出国
におけると同様の
消費規正
を行うことを
要請
しているのであります。
わが国
はすでに
国際原料会議
の
各種委員会
に参加し、
国際的供給不足物資
の
消費節減
と、公正な
配分
に協力しているのでありますが、これがためには、
国内
においても
国際的供給不足物資
の
割当
、
使用制限等
の
措置
をとり、
消費規正
を強化することが必要であります。なかんずく
わが国
に
資源
がなく、大
部分
を
輸入
に依存しなければならない
物資
については、その
消費規正
を強化しなければ、
輸入
をすることも困難な
状況
であり、
国内
における在庫も漸次枯渇し、
需給
もきわめて逼迫して参
つて
おりますので、
需給調整措置
を緊急に行う必要があると
考え
ております。 右のような事態に対処して、
国際的供給不足物資
の
需給
を調整するとともに、その
供給不足
が、
国民経済
の正常な
運行
に、重大な
支障
を及ぼすおそれのあるような、特に重要な
物資
についても、緊急に
需給調整措置
をとり得ることとし、も
つて
国民経済
の健全な発展をはかるとともに、あわせて
国際的物資下足状況
を緩和し、
国際経済
の円滑な
運行
に寄与するため、この
法律案
を提出する次第であります。 なお、
臨時物資需給調整法
は、
主務大臣
の
命令
に委任する
範囲
が、きわめて広く
なつ
ておりましたが、かかる広汎な
権限
はすでに必要がなくなりましたので、本年四月一日をも
つて
失効させたいと
考え
ております。 何とぞ御
審議
の上、すみやかに御賛成くださるよう、お願いする次第でございます。 なお
資料説明
につきましては、
近藤局長
より
説明
いたさせます。
前田正男
3
○
前田委員長
次に
補足説明
を、
政府委員
より求めます。
近藤政府委員
。
近藤止文
4
○
近藤
(止)
政府委員
ただいま
政務次官
から、
国際的供給不足物資等
の
需給調整
に関する
臨時措置
に関する
法律案
の、
提案理由
の御
説明
を申し上げましたが、これに関連したしまして、お
手元
に差上げてございます
資料
につきまして、多少具体的の問題につきまして、御
説明
を申し上げたいと存じます。 ただいま
提案理由
で御
説明
を申し上げましたように、
臨時物資需給調整法
は、
昭和
二十一年の制定でございまして、きわめて
臨時
的な立法といたしまして、その
有効期限
は一年ごとに更改されて参りまして、本年の三月三十一日をもちまして、現在の
法律
が失効することに相
なつ
ておるのでございます。その間に
統制
をいたしました
物資
は、非常に広汎にわた
つて
おりまして、特に
経済
の
回復
、安全ということのために、
供給
の
不足
する
物資
につきましては、すべて省令の
手続
によりまして、その
割当
、
配給
あるいは
制限
、
禁止等
の
措置
が行われたのでございますが、その後逐次
経済
の
回復
に伴いまして、
統制
をいたしております
物資
の
範囲
が、だんだんつぼま
つて
参りまして、現在におきましては、お
手元
に
資料
といたしまして、
臨時物資需給調整法
に基く
現行命令一覧表
、それから
臨時物資需給調整法
に基く
割当配給統制物資一覧表
というものが差上げてございますが、一時に比べますと、その
品目
の数も非常に少く
なつ
ております。かつ現在におきましては、
規則
上一応
品目
の
指定
がございますけれども、すでにその
統制
を停止いたしておりますものが
相当
多数にございまして、現在
割当配給
を行
つて
おります
物資
は、
指定生産資材
といたしましては、
石油
の
関係
、
ニツケル
、
コバルト
、それから
ソーダ灰
及び
苛性ソーダ用
の塩、
燐鉱石
、
カーボンブラツク
、
石綿
、この
程度
のものが現在
割当配給
の
対象
に
なつ
ておりまして、また
指定配給物資
の方におきましては、
砂糖
、
業務用
の酒、
医薬品
、
石油
及び
石油製品
、こういうものが
統制
の
対象
に
なつ
ておるのでありますが、これらの
品物
のうち、今後におきましてもなお
統制
を継続することを必要と思われます
物資
は、
先ほど提案理由
の
説明
のときに申し上げましたように、
国際割当物資
あるいは
アメリカ
における
輸出制限物資
、そういつた
品目
につきましては、なお
需給関係
が
相当
逼迫いたしておりますし、これを
輸入
に仰がなければなりません
情勢
が
簡單
には解消いたしませんので、継続いたす必要があると思われるのでございますが、
石油
、それから塩あるいは
燐鉱石
あるいは
カーボンブラツク
、
石綿
の類、それから
配給物資
といたしまして、
砂糖
、
業務用
の酒あるいは
医薬品
、同時に
石油製品
、こういつたものにつきましては、今後なお
相当
期間
にわたりまして、
統制
を継続するという
必要性
が、現在においてはなく
なつ
て来ておると
考え
られるのでございまして、そういう観点から従来の
臨時物資需給調整法
といつた
意味
の
法律
は、これをこの際廃止いたしまして、新しい
情勢
に対応いたしました新規な
法律
をこの際立法いたしたい、かつこの新しい
法律
におきましても、実はこれはどこまでも
臨時措置
といたしまして、これを
規正
して参る
考え
でございまして、單に新法におきましても、
法律
の
有効期限
はこれを一箇年に限定することにいたしておりますし、また新しい
法律
におきましては、その
需給調整
いたします
対象
となります
品目
につきまして、これをできるだけ狭い
範囲
に限局をいたしまして、従来のように
供給
の
不足
する
物資
であれば、すべて
統制
の
対象
になるというようなことをいたしませんで、できるだけ局限された
範囲
の
物資
について
需給調整
を行い得ることにいたしますし、また同時に
割当配給
というような、
相当
細目にわたりまして
嚴格
な
統制
の行われる
物資
につきましては、これを
法律
の
別表
に掲上いたしまして、それらの
品目
を追加いたします場合におきましては、
法律改正
の
手続
を要するということにいたしまして、広範な
権限
を委任するという形を避けた次第でございます。従いまして新しい
法律
の
対象
に
なつ
ておりまする
品物
は、第一が、
先ほど提案理由
の
説明
にございましたように、国際的な
——
現在
国際割当物資
と申しておりますが、
国際原料会議
におきまして、
日本
が
輸入
なりあるいは
輸出
につきましての
割当
を受けております
物資
、これが第一の
範疇
のものでございます。 それから次には、
日本
における
生産
がきわめて少うございまして、どうしても
外国
から
輸入
をしなければならぬ、しかもその
輸入
する場合におきまして、
相当
強力に
輸入
の
要請
をいたさなければ、
国内
に入
つて
来る見込みがない、そういつた
関係
から、同時に
輸入
は認めるけれども、その入
つて
来ましたものについて、それが
不要不急
の
用途
に流れることを防止するというような厳重な条件がついて参りますような
物資
、これは
アメリカ
におきまする ○
IT物資
、
輸出制限物資
、こういう
物資
につきまして
需給調整
をいたす、それからもう一つ、これは必ずしも
国際割当物資
なりOITの
範疇
には入りませんでも、
国内
の
供給
が非常に
不足
いたしまして、その
需給調整措置
をいたしませんような場合におきましては、
国民経済
の正常な
運行
に著しい
支障
を生じますばかりでなく、公共の利益をも阻害するというようなおそれがありますものにつきまして、この
需給調整
の
措置
をいたすということにいたしておるのでございます。しかもその場合におきまして、
割当配給
まで持
つて
参りますものはすべて
法律
の
別表
に掲げますし、
制限禁止程度
のものにつきましては、こういつた
物資
の
範囲
をしぼりまして、これを
臨時措置
として実行して参る、こういうように、
法律
におきまして
規正
をいたします
対象
を局限いたした次第でございます。こういう立て方にいたしまして、しからば今後におきましてどういつた
物資
につきまして、
制限
あるいは
禁止
、あるいは
割当配給
を行うかと申しますと、さしあたり
割当配給
を実施いたそうと
考え
ております
品物
は、
法律
の
別表
にございますように、
ニツケル
、
コバルト
、
タングステン
、
モリブデン
、白金、この五
品目
を、さしあたり
割当配給
の
対象品目
に予定いたしております。これらの
品目
のうちで、
使用制限
をこれに伴いますものは、
ニツケル
、
コバルト
、
タングステン
、
モリブデン
、こういつたものを予定いたしておりますが、そのほかにも先般来いろいろ問題に
なつ
ております
銅製品製造制限
、つまり奢侈的な
品物
、
ぜいたく品
に類するようなものにつきましての
製造
につきまして、これを
制限
するという
措置
を実施して行かなければならぬかと思
つて
おりますが、現在のところでは、大体そういつた
品目
を予定いたしておりまして、従来
割当配給
なり、あるいは
制限
を行
つて
おります
品目
につきましては、さしあたりのところといたしましては、これをこの
法律
によりまして
規正
をいたす必要がないのじやないかというように
考え
ておる次第でございます。従いまして
臨時物資需給調整法
は、この三月三十一日で
法律
が失効いたしますので、その際に現在実行いたしておりますこの
割当配給
の
措置
が、解消いたします
品目
が
相当
多いのでございまして、あるいはこの新しい
法律
の
附則
に、過渡的に、経過的な
措置
を要する
品物
につきましては、一応従来の物
調法
を六月三十日まで有効にいたしまして、その
期限
を三月延ばすようにいたす
附則
の
経過規定
がございます。これはたとえて申しますと、
砂糖
の
統制
は四月一日からこれを撤廃いたすわけでございますが、現在
砂糖
につきましては、
家庭用
に
切符
を発行いたしておるものがございまして、これが四月一日から全部この
規則
が無効になるということにいたしますと、現在
家庭
に配
つて
おります
切符
の中で、
現物化
をいたしませんものが出て来るおそれがございます。そこで
家庭用
の
砂糖
につきましては、
価格
の問題も実はきま
つて
おりますし、いわゆる
自由市場
におきまして買いますよりは安い
公定価格
で手に入れることができますし、またある
地区
の
消費者
がこれを
現物化
いたし、また他の
地区
では
切符
の
配給
その他が遅れました
関係
で、
現物化
ができないというようなことがありますと、非常に不均衡を生じますので、こういつたものが、一応
家庭
に配りました
切符
が
現物化
するまでの
期間
、従来の物
調法
の効力を有効に残しておこう、こういつた趣旨で経過的の
規定
を置いておるものがあるわけでございます。その経過的の
措置
をいたしております
品物
は、
附則
の第三号に列挙してあるのでございますが、ただいま申し上げました
砂糖
の
需給調整規則
の
関係
、それから
規則
の名前がたくさん並んでおりますが、
品目
といたしましてはガソリン、燈油、軽油、重油という
石油製品
の中で、現在
統制
の残
つて
おります
品目
につきましては、これらのものはなお三箇月間の
有効期限
を付しまして、六
月一ぱい
でこの
統制
がおしまいになる、この
関係
は現在すでに第一・
四半期
の
割当
をいたしておりまして、その
割当
によ
つて現物化
をいたします
期限
が六
月一ぱい
までございますので、その経過的な
意味
におきまして、これを有効にいたしたわけでございます。 それからそのほかにくす
使用制限規則
というのがございますが、これはくすの木をしようのう用以外に使うことができない。現在しようのうは
専売品
に
なつ
ておるのでありますが、くすの木を伐採いたしましてこれを他の
用途
に充てるということを
制限
いたしまして、すべてこれはしようのう
製造用
に充てなければならぬ。
天災地変
その他の場合を除きましては、そういつた
制限
を現在や
つて
おるのでございますが、この
関係
は
専売公社
の方におきまして、現在くすのしようのうの
専売
の問題につきまして、根本的な
考え
方をいたしておられるようでございますので、その成案ができますまでの間、一応くす
使用制限規則
というものを残しておく、つまり六月末まではこれを残しておくということであります。 それから
外国自動車譲受規則
というのがそのほかに載
つて
おりますが、これはいわゆる
輸入
の
中古自動車
の
譲受
けの問題でございまして、これは一—三月、つまり第四・
四半期
における
外貨資金
の
割当
を現在定めておるのでございます。その
為替資金
の
関係
は、六月末までその
資金
の
割当
が有効ということに
なつ
ておりますので、その有効な
外貨資金
の
関係
だけを六月末まで延ばして行くというような
経過規定
を置きまして、いずれも新しい
法律
の方には乗りかえずに、従来の物
調法
によりましてこれを処理いたすということにいたしておるわけでございます。そういつたことで、大体
臨時物資需給調整法関係
の法令を整理いたしました。そうして現在新しい
要請
に基きまして
需給調整措置
を必要といたしますものを、新しいこの
国際的供給不足物資等
の
需給調整
の
臨時措置
に関する
法律案
に盛り込むことにいたした次第でございます。 なおそのほかに、お
手元
に「
昭和
二十七年度
重要物資
生産
見透し」という表を差上げてございますが、これは大体二十五年度の
実績
、二十六年度の
実績等
に比べまして、二十七年度がどのくらいの
生産
の
見通し
になるかという作業の結果をお目にかけた次第でございまして、この
見通し
から参りますと、大体二十六年度の
生産実績
に比べまして、平均して七、八%の
生産増
という結果になるわけでございます。電力あるいは石炭、あるいは
石油
の
関係
、そういつたいわゆる
動力源
の
不足
の問題がありますけれども、現在の
供給見通し
から参りますと、
重要物資
の
生産
はその
程度
まで伸び得る
可能性
があるように思われるわけでありまして、従来物
調法
によりまして
相当嚴格
に
統制
をいたしました
品物
も、今後におきましては大体
需給
のバランスがとれるものと
考え
られるわけでございます。御参考までにこういつた
資料
をお目にかけた次第でございまして、なお御
質問
によりましてこまかい点その他をお答え申し上げたいと思います。これで一応
補足説明
を終ります。
前田正男
5
○
前田委員長
これにて
政府
の
説明
は終了いたしました。
横田委員
より
議事進行
に関し発言を求められておりますので、この際これを許します。
横田
君。
横田甚太郎
6
○
横田委員
本
法案
の
審議
の
日程
を承りたいと思います。
前田正男
7
○
前田委員長
日程
につきましては、先ほどの
理事会
におきまして、本案に対する
質疑
はあす午後一時より及び明後日の午前十時より行い、その間さらに必要があれば
委員会
を開くことにいたしますが、一応その
程度
に
質疑
をいたしまして、来る二十五日の火曜日の午前十時より
討論採決
に入るというような
申合せ
をいたしました。一応お答えを申し上げます。
横田甚太郎
8
○
横田委員
委員長
に伺いたいのですが、
委員長
は
定足数
について一体どういうようなお
考え
を持
つて
おられますか。
前田正男
9
○
前田委員長
この問題につきましては、従来の慣行によりまして、各党から御
了解
がありましたならば、
定足数
に
関係
なく、
定足数
があつたものとして
委員会
を開いております。
横田甚太郎
10
○
横田委員
それはなじまなくともよい過去の慣例によくなじまれた
委員長
は、
紳士
であることはよくわかりました。そのわかつた結果として出来ました
紳士
が判断しました
委員会
は、
日本
の現下の
国民
から見たときに、非常に物笑いの種に
なつ
ているということについて、ただの一回でも
新聞
なり雑誌なりを読んで、悩まれたり
考え
られたりしたことがありますか、ありませんか、ということを伺いたい。
前田正男
11
○
前田委員長
私といたしましても、極力
国会議員
の
立場
から、
国会
を尊重して、
議員
の方がその本分に励んでいただきたいというふうに常に
考え
ておるのでありまして、われわれ
委員会
を開きますときには、昨日も全
委員
に
事務局
より電話でも
つて
御通知をお願いし、できるだけ御連絡を申し上げておるような次第であります。
横田甚太郎
12
○
横田委員
議員
は大体
議会
へ来るのを欲しておるのですよ。さればこそいつあるかわからぬところの
選挙
に備えて、外で
事前運動
をや
つて
おるのです。
選挙運動
をやるということは、すなわち
議会
へ来たいからやるのです。ところが
議会
に来ても議案がなかつたら
議員
は何をするのかということになる。そこでこの
委員会
だけにしぼ
つて
お尋ねいたしますと、
臨時物資需給調整法
というものはこの
月一ぱい
で終るのです。そうすると、これに対しましては野放しの
統制撤廃
はできない。
自由党
のほらを吹かれた
自由経済
そのままをやることもできないから、法的に何か処置を講じなければならない。としますと前回の
委員会
は、私の記憶に間違いがなかつたら、たしか二十七年の二月二十八日に終
つて
おる。それから今日まで二十日以上ある。去月散会したその二十八日に、私は、やがてこの
法案
が出るのだから、可及的すみやかに
資料
を
委員
の
手元
に渡すようにということを言
つて
おいたはずです。ところが私は
専門委員室
に参りましても、
経済
安定の
政府委員室
に参りましても、
資料
という
資料
はほとんどない。そうすると
議会
へ出て来るということは遊びに来るという結果になる。しかたがなるからみな帰るのです。
議員
は
資料
につられ、
法案
につられて、
審議
したいがためにここに来るのです。ところが
資料
がない。なぜ出せる
資料
を出さないで今日まで放
つて
おかれたか。特に
経済安定委員会
に出ておるところの
経済安定本部
の
役人たち
は、頭脳的な公務員だといわれておるが、その
人たち
はどうも
資料
の出し惜しみをする。しかも
委員長
が先に申されました十八日に
委員会
を開いて、十九日と二十日に
質問
をやりまして、二十五日に
討論
をする。これは既定の事実であ
つて
、これを延ばすことは、実に吉田さんに
自由党
の解散を承認させるようなものであ
つて
、とてもできるものではない。なぜ
議員
になるたけ
法案
を知らせないというところに押し込むのですか。そこで私は
委員長
に聞きたい。
政府
の
役人——次官
もおられるけれども、なぜ
資料
をこういうふうにおそくまで出されなかつたかということについて詳細に
説明
してもらいたい。私は前のときにも
資料
については申し上げたはずです。
前田正男
13
○
前田委員長
お答えいたします。本
法案
につきましては、われわれの方、また
政府与党
の
立場
からいろいろと研究いたしておりましたが、結論を得るまでに
相当
の時間がかかりまして、ようやく昨日おそくなりましてから
関係方面
の
了解
を得て、本日開会前にやつと上程できたというようなことでありまして、それまでの間に十分の準備ができなかつたことを非常に残念に思
つて
いるわけでございます。従いまして先ほど申し上げました
通り
、初め私が
考え
ておりました
日程通り
には進まないというような
理事会
のお話もありまして、二十五日に
討論採決
をするというふうに少しく延期をいたしたわけであります。
横田甚太郎
14
○
横田委員
そういたしますと、私
たち
の党は、
自由党
のように陰険な
特審局
を持
つて
いないので、今
委員長
が言われた
自由党
の
党内事情
のことはわからないとしておきませう。だからこの点についてはとやかく言わないが、二十五日の
討論採決
ということになるのですね。
前田正男
15
○
前田委員長
はいそうであります。二十五日の午前十時から
討論採決
いたしたいという予定であります。しかし
理事会
の
申合せ
でありますから、さらに
申合せ
で変更することもあると思いますが、現在のところは二十五日の午前十時からやるという
申合せ
に
なつ
ております。
横田甚太郎
16
○
横田委員
その点についてはきようはあつさりしておきますが、こういう点について伺
つて
おきたいと思います。この
法案
は非常に重要なんです。なぜと申しますと、戰争中に
統制
の結果だれがいためられたかということを
考え
ていただきたい。まじめな国においては
統制
とか
配給
とかいうものは、多数者の生活を保護いたしまして、
少数表
の不当な利得を押えて、健全な国をつくるのがその
統制
や
配給
の使命であつたにもかかわらず、
日本
の
統制
と
配給
は逆でありまして、一部の富をふやすがために多数者を困らしておる、強奪している、盗んでいる
人たち
を保護するために
統制
が行われた。だから非常に不可解なんだ。今度も
砂糖
の問題が出たんですが、
砂糖
の例をとりますならば、ことしの正月におそらく
委員長
は東京の
百貨店
へ行
つて
見られたと思う。そのときには町には
砂糖
を買えない
大衆
がたくさんいる。しかも
配給
の
砂糖
も買えない
大衆
があるにもかかわらず、
百貨店
の
砂糖
の売り場は品切れなんです。いわゆる
社用族
、
公用族
というような手合いの家の台所には、
砂糖
の洪水であります。あるいはあんた
たち
がとりました
経済安定本部関係
のいろいろの問題のうちにおいても、
石油
の
統制撤廃
は非常に大きな問題に
なつ
ている。こういうような問題は十分に時をかせいで、自由なる判断のもとに私はやられるべきものであると思う。
弾圧法規
なんかに対しまして、非常に血道を上げて論争いたすような傾向がありますけれども、その
弾圧
の基礎になるのは、
経済
的な
配分
がうまく行かないから起ると思う。ことの原因に対しては素
通り
だ。皆が困
つて
いるにもかかわらず、困
つて
おらない
人たち
がますます困らないような結果にな
つて行つて
、多数者を
既得権
のもとに押えつけようとするところに問題がある。だから今度の場合は十分に
審議
をやりませう。 最後に
委員長
に要求しておきたいと思うのです。それは「世界」四月号に、清水さんという
日本
の
良識者
が書いている言葉があります。「そこで、私は
国会
の
速記録
を取寄せて読んでみました。
簡單
な
新聞記事
でも窺はれることですが、
速記録
を読んでみて、全く想像以上であることに呆れました。野党の
議員
の真面目な
質問
にも拘らず、
政府
の答弁は、
申合せ
たように、冷淡なものであります。曖昧なものであります。不真面目なものであります。鼻の先であしらふやうなものであります。せせら笑
つて
みるやうなものであります。胡麻化しであります。嘘と思ふ人は、どうか、
速記録
を読んでみて下さい。彼等は、八千五百万の
日本人
の生死に関する問題、この
日本
の独立に関する問題を
廟笑
を以て遇しています。これを読んで怒らない
日本人
がいるでせうか。」というのが
国会
のありさまなんで、この
現状
をはつきり見て、
日本
のこの
現状
をなくするためには
——
いかに
自由党
に所属しておろうとも、
委員長
は
相当
の覚悟を持
つて
委員会
の運営をや
つて
いただかない限りにおいては、治安費を幾ら組んでも、結局
自由党
の政権の崩壊は早いということに
なつ
て来る。この点は十二分に御考慮を願いたい。われわれの意見というものは、外で
国民
よりたくさん聞いて来るのです。その聞いて来たものをそのままあれしたのでは、普通の立会演説会みたように
なつ
てしまう。そういうわけに行かないのが
議会
制度です。たとえば私が聞いて来た農業問題を、この
経済安定委員会
に持
つて
来たら不似合いなものに
なつ
て来る。
法案
は可及的すみやかに出していただかない限り、外から得て来た民衆の感覚とは非常にずれて来る。その点をうんと考慮してもらいたい。こういう
意味
合いから重ねて申しますが、今後はもつと
資料
は早く出していただきたい。そして今度の
法案
の出し方は非常にふまじめであつた、意地悪であつたということをまず御承認願いたい。これだけをもう一回尋ねておいて
委員長
の答えによ
つて
は再び
質問
いたします。
前田正男
17
○
前田委員長
御意見にわたることは聞き置くことといたしますが、
議事進行
に関する問題については、御希望に沿うようにできるだけ善処いたしたいと思
つて
おります。この
法案
の提案については、われわれ極力急いで提案するように努力いたしたのでありますが、先ほど御
説明
いたしましたようなことで、やつと間に合つたような状態であります。その点は先ほども申し上げましたように、
理事会
の
申合せ
で初めの予定を幾らか延ばしたいと思
つて
おりますから御了承願いたいと思います。
横田甚太郎
18
○
横田委員
極力お急ぎに
なつ
た結果がこう
なつ
たのですか。
前田正男
19
○
前田委員長
そうです。
横田甚太郎
20
○
横田委員
そうするとこれよりもつと悪い場合があるわけですね
——
今後はこれより悪くなることは排除していただきたい。三月末に
なつ
て失効になるようなことにでも
なつ
たら、それはまつたくあなたのところの怠慢であ
つて
、
法律
がないということは
政府
自体が責任を負うべきであ
つて
、野党が責任を負う必要はない。
前田正男
21
○
前田委員長
もちろんその
通り
でありますので、われわれとしては最善の努力をいたしまして、ようやく本日提案に間に合つたような次第でありますから御了承願いたいと思います。
中崎敏
22
○中崎
委員
関連して……。これから安定本部でこの
国会
中に提案されようとする
法律案
を、わか
つて
いる
範囲
で御
説明
してもらいたい。
福田喜東
23
○
福田
政府委員
すでに本
委員会
で上りましたものには、御承知のようにポツダム宣言の受諾に伴い発する
命令
に関する件に基く
経済安定本部関係
諸
命令
の
措置
に関する
法律案
があります。なお外資に関する
法律
の一部を改正する
法律案
、これは今司令部と折衝中でございます。これはなるべく早く急いで許可をとるようにいたしたいと思います。それから国土総合開発法の一部を改正する
法律案
、これも急いで提案いたしたいと
考え
ております。なおそのほか物価庁
関係
の
経済安定本部
設置法の一部を改正する
法律案
も今準備をいたしております。それから御承知のごとく電源開発促進
法案
につきましても、いろいろ多角的な折衝が行われておりますが、今いつごろということは申し上げかねます。これらの諸
法案
につきましては、なるべく早く提案いたしたいと思
つて
おります。
中崎敏
24
○中崎
委員
先ほど共産党の
委員
から発言がありましたように、
資料
はなるべく早く出してもらいたい。そうして
自由党
の
党内事情
もあり得ると思うのですが、そうした問題を乗り越えて、
国会
は
国会
の
立場
においてわれわれ
審議
しなければならないと存じますので、そうした問題があ
つて
もこれはひとつすみやかに解決してもら
つて
、また場合によ
つて
はそういう問題とは
関係
なく、
政府
は
政府
独自の
立場
においてすみやかに
法案
を整備してもら
つて
、そして
資料
等もなるべく早目にや
つて
もらわぬと、実際の
審議
の上に幾多の障害があると思うのです。ことに電力
関係
の
法案
は、
日本
経済
に重大な関連のある問題でありますので、ひとつ早急にこれらの
資料
、あるいは具体的な
法案
を出してもらわぬと、またそれぞれ
選挙
にあまり気を配
つて
、
審議
が遅れたら、重大な
法案
がおろそかになることは非常に遺憾だと思いますので、十分その点は御考慮願いたいと思います。
前田正男
25
○
前田委員長
今の中崎さんの御希望に対しまして、
委員長
もできるだけ努力いたしたいと思います。
横田甚太郎
26
○
横田委員
電源開発
法案
は
経済安定委員会
に出るのですか、通産
委員会
に出るのですか、これがはつきりしないのですが、高橋通産相はばかの一つ覚えのように、本
会議
でも、電力の
統制
問題を聞かれたり、停電問題を聞かれたりすると、その点は通産省の
関係
じやない。
——
ある専門員に聞きますと、これは通産
委員会
へ出るのだということを言
つて
おりますが、これはどちらに出るのですか。
前田正男
27
○
前田委員長
お答えいたします。これは議長の
権限
によ
つて
決定されるわけであります。いずれ議院運営
委員会
へ諮
つて
きめられるのじやないかと思
つて
おりますが、いずれにしましても、
経済安定本部
と通産
委員会
両方に
関係
のある問題でありますので、議運できめて、議長の
権限
で決定されるのじやないかと思います。
横田甚太郎
28
○
横田委員
それじやきま
つて
いないのですね。 最後に一つだけ希望を述べておきたいと思う。大体
国会
の実情を見た識者はこう言
つて
います。これは見た識者が言
つて
おると同時に、われわれも
考え
なければならぬ問題だと思うのですが、
自由党
においては最もよく
考え
てもらわなければならぬ問題です。その例といたしましては
自由党
議員
は
国会
に自主権がある。その一つの例といたしまして、
議員
立法というものがあるのだとい
つて
、喜んで
議員
立法を
議員
の方から出してみたところが、
説明
がうまく行かぬので、結局
政府
の官僚の手に返
つて
しまつた。これが一つの話題に
なつ
ておるのです。こういう条件のもとにおいて、
国会
へ傍聴に来た
人たち
が言
つて
おるのです。われわれ野党
議員
が
質問
したのに対して大臣が答えに困つたときに、
政府
の役人が教えに行く。教えに行く方が的確である。そのときに、また教えに行つただけではいけない。本人が答える態度は、物腰がやわらかで、非常に巧妙で、陰険な答えをしておる。こう言
つて
おる。だから、これを見ておると、
国会
というものは、
政府
の役人がついてお
つて
——
そこで笑
つて
いる安本の
役人たち
が運用しておる。あるいはそのほかの官僚が運用しておる。
簡單
に申しますと、こう言
つて
おるわけです。だから、岡崎国務大臣、あるいは大橋国務大臣、あるいは池田大蔵大臣というような
人たち
も、こういうふうな卑屈な物腰の中で、長い間ばかな
議員
の愚劣なやりとりを見て来ておる。だから、いつかはやわらかいいすにすわ
つて
、
国会
論議をちよろまかしてやろうという
考え
方で今日まで来ておる。こういうことを言われておるのです。これは共産党、
自由党
を問わず、すべての党派において、
国会
がもし国権の最高機関であるならば、最もよく
考え
なければならぬ問題で、これは外部からのまじめな批判です。こういうような
意味
合いにおきましても、單に
資料
は早く出しますというような口約束だけでなくて、必ず実行するようなまじめさを持
つて
や
つて
いただきたい。これだけを希望条件にしておきます。
前田正男
29
○
前田委員長
できるだけ御希望に沿うように善処を願うことにいたしまして、本日はこの
程度
にし、明日は午後一時より開会いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四十四分散会