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1952-08-25 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第78号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年八月二十五日(月曜日)     午後一時二十七分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 山本 猛夫君       押谷 富三君    鹿野 彦吉君       島田 末信君    田中  元君       田渕 光一君    柳澤 義男君      山口喜久一郎君    石田 一松君       内藤 友明君    並木 芳雄君       土井 直作君    梨木作次郎君       田中織之進君    小平  忠君  委員外出席者         副  議  長 岩本 信行君         議     員 福永 健司君         議     員 八百板 正君         議     員 井之口政雄君         事 務 総 長 大池  真君         衆議院参事         (事務次長)  西沢哲四郎君     ――――――――――――― 八月二十五日  委員山手滿男辞任につき、その補欠として並  木芳雄君が議長指名委員選任された。 同日  委員並木芳雄君及び内藤友明辞任につき、そ  の補欠として長谷川四郎君及び小林運美君が議  長の指名委員選任された。     ――――――――――――― 七月三十一日  国会法の一部を改正する法律案参議院提出、  参法第一九号)議長よりの諮問事項 の審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議席及び控室議場内交渉係並びに議事進行係  の件  小委員選任の件  特別委員会設置の件  議長選挙に関する件  衆議院規則改正の件  法制局長辞任に関する件  召集日議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の議院運営委員会開会いたします。  初めに、議席及び控室の件をお諮りいたします。これはいかがですか、従来通り一応決定するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 石田博英

    石田委員長 それではさように決定いたします。議席については、各党の御事情によつて変更があるときはお申出を願いたいと思います。  次に、議場内交渉係の件をお諮りいたします。これも従来の例はお手元に行つておる印刷物に書いてある通りでございますが、その通り決定するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 石田博英

    石田委員長 それでは従来通りでよろしければ、さようにいたしますが、お申出があれば、明日までにお申出をいただきたいと思います。
  5. 大池真

    大池事務総長 特にお申出がなければ、従来通り取扱つて行きたいと思います。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  6. 石田博英

    石田委員長 次に、議事進行係の件をお諮りいたします。これは、従来通り與党の中から選任するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
  8. 土井直作

    土井委員 どなたですか。
  9. 石田博英

    石田委員長 山本猛夫君、倉石忠雄君のお二人です。     ―――――――――――――
  10. 石田博英

    石田委員長 次に、議院運営小委員の員数及び選任の件をお諮りいたします。運営小委員並びに庶務小委員、院内の警察及び秩序に関する小委員国会法改正に関する小委員、これらは第十三国会通り設置するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 梨木作次郎

    梨木委員 ちよつと委員長国会法等改正案起草小委員には、やはり小会派が入れるような人数にして構成されるように希望します。これは社会党までしか入つていない。
  12. 石田一松

    石田(一)委員 私も、決して梨木君の言うことをとやかく言うわけではありませんが、人数から言うと、多くしても、率で行くとあなたの方は入れないのですね。それよりも、私のお願いしたいことは、あまり長く小委員会ひつぱらないで、あらましの案ができたら、議院運営委員会に出してもらう、そうして、いわゆる大衆討議として、議院運営委員会討議にかけてもらう、そのことの方が私はいいと思いますが、どうでしようか。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  13. 石田博英

    石田委員長 石田一松君から、きわめて適切な御意見がございました。梨木君を除いて大体御異議がないようですが、いかがですか。委員長はさよう判断いたしますが……。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 石田博英

    石田委員長 それではさように決します。     ―――――――――――――
  15. 石田博英

    石田委員長 次に、特別委員会設置の件をお諮りいたします。行政監察特別委員会、この委員人数は三十名、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、これは二十五名、海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、これは三十名、これらは第十三国会通り設置するに御異議ございませんか。
  16. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方は、行政監察特別委員会公職選挙法改正に関する調査特別委員会、この二つ特別委員会設置には反対です。
  17. 石田博英

    石田委員長 御意見は承りおきます。それでは、これは設置するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
  19. 石田一松

    石田(一)委員 これは改進党としても言わなければならぬことですが、行政監察特別委員会は、近ごろ不明朗である。これは、速記をとつてやられたらいけないから言えないけれども、何か相当これは監査することが必要だと私は思う。もう少し明朗性を持つてつてもらわなければならぬと思います。
  20. 石田博英

    石田委員長 そういう御発言があつた旨を、行政監察特別委員長の方に申し伝えておきます。     ―――――――――――――
  21. 石田博英

    石田委員長 次に、明日は召集日でございますから、召集日議事の点をお諮りいたします。事務総長から御説明願います。
  22. 大池真

    大池事務総長 明日は召集日でございますので、召集日当日、議長が欠けておりますために、さつそく議長選挙をいたさなければなりません。従いまして、議長選挙が明日行われますれば、副議長議長の職をとりまして議長選挙を行いまして、新たに議長選任されました方を御紹介申し上げ、御紹介が済みますと、新しい議長がごあいさつをするのが先例になつております。なお、それに引続き前議長が在職中のごあいさつをいたします。新議長並びに前議長のごあいさつが済みますと、従来の慣例では、年長議員が、新しい議長に対してお祝いを、前議長に対して謝意を述べることになつております。
  23. 内藤友明

    内藤(友)委員 年長議員はだれですか。
  24. 大池真

    大池事務総長 年長議員は尾崎さんか一番上で、その次が生田和平さん、その次は植原悦二郎さん、石原圓吉さん、それに吉田さんがあります。吉田さんは総理ですが、その次は松本弘さん、その次が苫米地義三さん、眞鍋勝さん、小川原政信さん、その次が北村徳太郎さん、大体その程度でございますから、当日御列席の方でお願いをいたします。  そこで、新議長並びに前議長のごあいさつあと、祝辞が済みますと、新議長議席の指定を申し上げます。通常国会のことでございますから、会期の決定はいりませんので、それだけで召集日の一応の議事は済むのでありますが、その際に、もしおさしつかえがなければやつていただきたいと思いますのは、行政機構改革されたことに伴うものであります。ただいま国会法改正される状態になりましたが、常任委員会そつくりそのまま残つております。たとえば郵政委員会が残つており、電気通信委員会も残つておりまして郵政省所管に関する事項は、郵政委員会付託事項に従来通りなりますが、電気通信委員会には、電気通信省所管に関する事項というのが規則の上ではかかることになつておりますけれども、電気通信省がなくなりましたので、電気通信委員会があつても、何も持つて行くものがないという形になります。それ以外に、たとえば法務府の所管に属する事項は、法務府がなくなつて法務省になつておりますし、その他、安本の委員会国会法上残つておりますが、経済安定本部がなくなつて経済審議庁になつておりますので、これら行政機構改革に伴いまして、国会法ではそのままに残つております関係から、付託案件所管の事務的な読みかえと申しますか、変更をしていただかなければならぬ面がございます。それを調べてみますと、まず内閣委員会の分に一つあります。地方行政委員会二つあります。そういうものは事務的に読みかえの案をこしらえて、正式に言えば当委員会で起案をしていただいて衆議院規則改正案を出していただかなければならぬわけでありますが、ただ読みかえるだけでございますから、もしおさしつかえがなければ、次のようなおとりはからいを願いたいと思います。それは、お手元に差上げております資料について御説明申し上げますと、衆議院規則の一部を次のように改正する、こういうことで改正お願いしなければならぬものの中で、一番最初内閣委員会の分は、これまでは、内閣官房所管に属する事項というので、官房という字が入つてつたのを、官房をとつていただきたい。それは、あそこに法制局ができましたので、官房だけでは法制局が拔けてしまう関係から、官房をとつて内閣所管に属する事項といたします。二、三、四と書いてありますのは従来のままであります。これは影響のないものであります。  その次に、地方行政委員会の一番目は従来通りでありますが、二番目の自治庁所管に属する事項、これは地方自治庁といつておりましたが、地方という字がなくなりまして、自治庁になつたのであります。また地方行政委員会の中に、地方財政委員会選挙管理委員会という二つ委員会所管に属する事項がありましたが、この二委員会がなくなりましたので、すぐに三の公安委員会所管に属する事項に移ります。二と三の間に、地方財政委員会所管事項と、選挙管理委員会所管事項が入つておりましたのがなくなりましたので、当然そのようになります。  その次の法務委員会は、法務府の所管事項というのですが、これは法務省に直していただきます。  次の外務委員会は、外務省の所管のほかに賠償庁が入つてつたのでありますが、これかなくなりましたので、賠償庁を除いていただく。  次に、大蔵委員会の中に、外為委員会所管事項が入つておりましたが、これも除きまして、一本になります。  その次に、通商産業委員会の中の公益事業委員会というのがなくなりましたので、これも除きまして、一と二になります。  その次に、郵政省の問題でありますが、郵政委員会は、郵政省所管に属する事項といたしまして、電気通信委員会所管に属する事項というのをとつていただく。そうして電気通信委員会は残していただく。電気通信委員会は、国会法が正式に改正されるまで、従来通り存置することに願いたいと思います。そうして日本電信電話公社国際電気通信株式会社に関する事項だけを従来通りつていただく。  建設省関係の中で、二番目の特別調達庁というのは、今度特別という字がなくなりました。  経済安定の方は、経済安定本部というものがなくなつて経済審議庁になりましたので、経済審議庁にする。  こういうぐあいに、事実上の読みかえだけのものをお願いしたいと思いますので、これは当委員会改正案を出して委員長報告を議決するよりも、行政機構改革伴つて衆議院規則を次のように改正したいと思いますが、御異議ございませんかということで、議長発議でやつていただけば済むのではないかと思いますが、いかがですか。
  25. 石田博英

    石田委員長 お諮りいたします。まず国会法改正は別に考究中でございますから、ただいまの件は、事務総長報告通り取扱いたいと思いますが、いかがですか。
  26. 石田一松

    石田(一)委員 ちよつと事務総長に伺いたいのですが、日本電信電話公社に関する事項となつておりますのは、これは運輸委員会の中に入つております日本国有鉄道公社に関する事項というのと同様な取扱いで……。
  27. 大池真

    大池事務総長 国鉄公社独立企業体ですから……。
  28. 石田一松

    石田(一)委員 これも独立企業体じやないですか。
  29. 西沢哲四郎

    西沢参事 運輸省の所管に属する事項には、国鉄も当然入つておるわけでございます。ここでは、郵政省所管に属する事項もそのまま残しておるわけでございますから……。
  30. 石田一松

    石田(一)委員 ただ念を押しておかなければならぬのは、公社に関する事項になりますと、労働問題なんかがからんで来ると思うのです。そうすると、労働常任委員会所管事項と競合するとか、あるいはこれをこのままにすると、あまり幅が広いということが出て来はせぬかと思います。
  31. 大池真

    大池事務総長 一時的の、国会法改正までの間でございますから、もしそういうことがありますれば、ここでまたきめていただきたいと思います。
  32. 石田一松

    石田(一)委員 一応、この際ちよつと意見があつたということだけ、記録しておいてもらいたいと思います。
  33. 内藤友明

    内藤(友)委員 放送事業はどこに入るのですか。
  34. 大池真

    大池事務総長 放送事業は、郵政省の方に入ります。
  35. 西沢哲四郎

    西沢参事 電波監理局というのが属しておりますから、当然に入ります。
  36. 土井直作

    土井委員 電気通信の方だね。
  37. 大池真

    大池事務総長 これができますと、電気通信委員会はこの二つ原則になつて来ますが、電気通信委員会が将来永久に残るものということになれば、ここでどれだけのものをやるかということをはつきりきめなければならぬと思いますけれども、とりあえず、この二つを残しておくというわけでございます。
  38. 内藤友明

    内藤(友)委員 あとから考えて、合理的なものにしたらいいと思います。今は暫定的のものだから……。
  39. 石田博英

    石田委員長 ほんの暫定的の処置です。
  40. 土井直作

    土井委員 第十二国会終了まぎわに、参議院の方から国会法改正の問題が出ておりますが、それはどうなりますか。
  41. 石田博英

    石田委員長 今それと申し上げようと思つてつたのでありますが、国会法改正のお見込みはどうであろうかというお申込み参議院からありました。私の昂込みとしては、参議院提出国会法改正案は、国会法における、常任委員会両院共通のものである、両院同じものでなければならぬという根本原則変更することにわたつておるので、従つて早急にこれを議了しろといわれても、議了の確信がないやはり本院においても愼重に考究すべきものと考える、と返事をしておきました。御報告を申し上げます。これは前回の本委員会における各委員の御審議の状況を考え、私が判断いたしまして、さよう認定いたしたわけであります。  それではただいまのことは、事務総長報告通りでよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。     ―――――――――――――
  43. 石田博英

    石田委員長 次に、開会式の件をお諮りいたします。これはいかがでしようか、きようは保留しておきまして、もう少しあとで御協議願いたいと思いますが……。
  44. 大池真

    大池事務総長 これは、この前からお話がありました通り開会式日取りをいつにするかということでありますが、式次第は、従来通りで御了承願いたいと思います。そこで、式次第はそれでけつこりだとして、式辞をどうするかという問題がありますが、これは両院議運の打合会を開いていただいて、そこで一応きめてやつてもらいたいというお話でありますので、二十六日、議長選挙が終りましたならば――明日できなければ二十七日、翌日にでも両院日取り式辞だけをお打合せ願いたいと思つております。式辞は、明日の議運までに衆議院の方でもひとつ原案をつくりまして、皆さんにおまわしをいたしたいと思います。従いまして、それが間に合えば、一応事務的に参議院と連絡をとりたいと思います。それが明日できなければ、明後日、二十七日にでも、両院の打合会をなるべく早く開いていただいて、それがきまれば、二十八日一日くらい間をおけば、開会式をいつきめられてもできると思います。予行演習のこともありますし、一日くらいの間をとつていただければいいのじやないか、宮中の方になるべく早く日取りを申し上げて、行幸の日取りお願い申し上げるようにしたいと思つておりますので、そのことだけ申し上げます。
  45. 石田博英

    石田委員長 二十七日くらいに両院理事会をやりたいと思いますので、あらかじめ確定いたしましたら御通知申し上げます。
  46. 土井直作

    土井委員 私は、ちよつと希望を申し上げてお願いするのですが、明日の国会召集日は、一応国会成立させなければなりません。それで本会議は大体一時ということでありますが、一時に定刻通りやるということに、いろいろな面で困難がありますならば、ぜひひとつ明日の時間だけは、二時ならば二時という時間を厳守してやつていただくように御配慮を願いたいと思います。
  47. 石田博英

    石田委員長 二時でいかがでございましようか。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  48. 大池真

    大池事務総長 各派で御了承になつて、本会議は二時に開くというお含みでおやりになることはさしつかえございませんが、明日の本会議を二時に召集ということはできません。十時から集まるということになります。そこで本会議は、二時なら二時に開くということになります。
  49. 石田博英

    石田委員長 他に御発言はありませんか。
  50. 梨木作次郎

    梨木委員 先ほど委員長に、政府施政方針とか、それから予算案法律案、そういうものについての政府の計画を聞くために、保利官房長官出席を要望しておいたのであります。皆さんの御賛同を願いたいと思います。
  51. 石田博英

    石田委員長 それは私確かに承りました。いかがでしようか。そういう必要は十分あると思いますが、きようはこういう事務的な御協議でありますので、次会にでも、そういうことについて御協議願つたら……。
  52. 石田一松

    石田(一)委員 そういうことではなく、やはり第十四通常国会というものを成立させて、それはそれからの問題ですよ。きようは成立も何もなくて、何をやるかということでしよう。
  53. 石田博英

    石田委員長 そういう事務的なことについては、国会成立後において御相談申し上げたいと思いますが、いかがでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 石田博英

    石田委員長 それではさように決します。
  55. 田中織之進

    田中(織)委員 前国会の末期に、この間成立しました公職選挙法等改正に基き、従来の全国選挙管理委員会にかわるものが自治庁の中にできたわけでありますが、これの人選の問題を本国会に持ち越されておるわけであります。この問題は、はつきり私記憶しませんけれども、自治庁が発足しており、かたがたそういうことで、全国選挙管理委員会はつきり切りかえる必要がある。別にこの機会改正法律案を出さなくても、その部分については変更がないように私らも聞いております。そこでこの委員だけは早く成立させた方がいいのではないかと思います。その点、私らの方では大体党から推薦できる人選申出ておりますので、至急この人選を最近にきめていただきたいと思います。
  56. 石田博英

    石田委員長 今まで推薦が出ていない党が一、二ございますが、できるだけ督促をいたしまして、すみやかに御趣旨に沿うように処置いたしたいと思います。――他に御発言ありませんか。――事務総長から御発言がありますから……。
  57. 大池真

    大池事務総長 法制局長から、一身上の都合で辞任をいたしたいという申出が本日副議長手元まで来ておるわけであります。これは新聞でも御承知通り、最高裁の判事に推薦を受けております。そちらの方に行くためには、当委員会にお諮りを申し上げまして、法制局長任免権院議でやるごとになつております。閉会中は、特に議長限りで、免職する方だけはよろしいという規定になつております。従いまして閉会中の金曜日にそういう申出がありましたが、もうすでに議院運営委員会が本日開かれて、明日は本会議がありますので、それまで保留していただいておるわけであります。辞任申出の件について御承認お願い申し上げ、もし御承認が得られましたならば、早い機会院議でやるなり、あるいは本日中ですと院議になりませんが、どうするか御相談を願いまして、もし御承認願えれば、召集日当日に、最後のところででも、院議でお諮りを申し上げた方がよかろうと思いますか……。
  58. 石田博英

    石田委員長 いかがでしよう。この件は明日御協議申し上げ、本会議にお諮り申し上げるに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 石田博英

    石田委員長 それではさように決します。
  60. 大池真

    大池事務総長 もう一点お願いを申し上げたいと思いますのは、前国会は御承知通りほんとうを言えば百五十日で済むのが、二百三十五日間にわたりまして、本会議も七十回も開かれ、委員会至つては時間が千九百時間以上になりまして、職員に非常に勉強していただいたわけであります。それで相当に疲労を感じておつたのでありますが、特別職に初めてしていただいた最初国会でもありますので、無理に勉強を願つたのであります。そこで先日当委員会で御審議願い、本会議を通過させていただきました国会職員給與規程によりますと、国会開会中、勤労の著しい者には、議院運営委員会に諮つて承認が得られれば、議長が特別の手当を出すことができるという規定があるわけであります。従いまして、特に前国会で働いて著しく勤労の多かつたということで、何ぼかの特別の手当をほしいという申出職員組合の方からも再々あつたのであります。この点については、新しい財源をもらうわけに行きませんので、内部の経理上、行政整理等によりまして多少浮く金、あるいは旅費等のやりくりをいたしまして要求通りのことはとうていできませんが、できるだけいたしたい。計数等も、両院異つて問題を起してはなりませんから、参議院と寄り寄り打合せましたところ、大体勤労の度によつて多少の差はありましても、半月以内の――五割以内の特別の手当議会手当として出せるという見通しがついたわけであります。従いまして、これは今後十分整理をいたしまして万遺漏のないようにいたしたいと思いますが、当会員会で五割以内の特別手当を出すことの御承認を願いたい、こういうお願いをするわけであります。  国会職員一般の方はそうでありますが、裁判官訴追委員会の方も、それから国会図書館の方も、直接国会関係に働いております立法考査局以下少しの範囲のもの、これも向うの方とも打合せましたところが、大体その半分の二割五分以内ならば何とかなるだろう、こういうことでありますので、国会職員一般の方に対しては五割以内、図書館並びに訴追委員会についてはその半額の二割五分以内において計数整理いたしまして、見通しをつけた範囲内で出すことをお認め願いたい、こう思います。
  61. 土井直作

    土井委員 それは出すのにさしつかえございませんが、要するに特別職として実際議会の実務に携わつてほんとうに骨を折られた人に対しては、五割でも場合によつては少いと思いますが、一体裁判官訴追委員会国会図書館というのは、国会があるためにどれだけオーバー・ロードといいますか、やつたのですか、裁判官訴追委員会というのは、一ぺんも開かないのじやないですか。
  62. 大池真

    大池事務総長 訴追委員会の方は、私はよく存じませんが、国会図書館の方は、全員にもちろんまわるはずじやございませんし、国会立法関係でいろいろ調査要求されることもありましようし、要求がなくても、自分の方で当然やらなければならぬ面もあります。これは調査立法考査局並びに資料等整理を行う部分範囲に限られる。裁判官訴追委員会の方は、裁判官訴追委員会から裁判に付せられた事件だけが中心になるわけでありますが、裁判官訴追委員会の方では地方からこういうものをやつてくれと、わんさと書類が来ております。
  63. 土井直作

    土井委員 私は出すことはいいと思うのですけれども、実際にやつてるのか、やつていないのかという問題です。要するに、国会として出すのですから、国会と関連があるから、これも幾らか出さなければならないというような情実的なものであるのか、実際にそれだけ働いておられるというのかということを言うのです。そうでないと、他に影響する面も自然出て来るおそれがないではない。だから、実際に働いておるのかということです。国会は十一時でも十二時でもかかる。参議院の場合もそうだつたが、衆議院つて結局それと一緒にしなければならぬ。しかも長い間、二百三十五日もやつてつたのだから、これは骨折りをかけておることは十分わかるのです。五割でも私は安いと思うくらいで、もつとよけい出せるならば出してあげた方がいいと思うけれども、それと何か均衡をとるために、国会の費用の中で支弁される職員であるがゆえに、実際の面でそれほど働いているわけではないのだけれども、出さなければならないということかどうかという問題なんです。そういう点はどうなんですか。
  64. 大池真

    大池事務総長 その点は、私は現実に仕事の内容を見ておりませんので、土井さんの御質問の点にお答えすることはできませんが、今の金の問題については、原則論についてはごもつともであります。私の方の、国会一般の方の経費をそちらにまわしてやるわけではありません。
  65. 土井直作

    土井委員 それはわかつております。図書館の費用は費用訴追委員会の費用は費用として独立しておるが、実際の仕事はどうかということなんです。
  66. 倉石忠雄

    倉石委員 実際いろいろやつてるんですよ。
  67. 大池真

    大池事務総長 それも以内ということでありますから、十分御趣旨の点は申し伝えておきます。
  68. 石田一松

    石田(一)委員 万々これはぬかりのないことと思いますが、今の御説明を聞いておりますと、国会職員に半月以上という……。
  69. 大池真

    大池事務総長 半月以内です。
  70. 石田一松

    石田(一)委員 半月以内の特別手当、平均でこうだとおつしやる。そうすると中には六割ぐらいの……。
  71. 大池真

    大池事務総長 そうでございません。五割が一番多い人です。
  72. 石田一松

    石田(一)委員 五割の人も、中には一割五分の人もあるというわけですか。
  73. 大池真

    大池事務総長 そうでございます。
  74. 石田一松

    石田(一)委員 それの比率が、ほんとうに――速記にお世辞を言うわけじやないけれども、こういうほんとうに疲れ切つている人たちに五割というならわかるが、それほどでもなくて、ふだん月給をよけいとつていらつしやる方は何とかなるから、「そこは万遺憾のないようにやつてもらいたい。
  75. 大池真

    大池事務総長 それは十分勤務の内容に応じましてやることにいたします。
  76. 石田博英

    石田委員長 今の御議論のように、公正妥当に配分をしていただくことにいたしまして、事務総長の御発言のように決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  77. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  それでは本日の議院運営委員会はこれにて散会いたします。     午後二時散会